ACIDE アシッドのレビュー・感想・評価
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じわじわと恐怖が込み上げ侵食していく
フランスでこのような異常気象パニック&スリラー映画が製作されるとは驚きだ(同様のものをハリウッドで製作したら全く別物が生まれたはず)。つまるところ、本作は空から降り注ぐ強酸性雨があらゆるものを溶かしゆく様子を最初は静かに、やがて鬼気迫るタッチで描きつつ、さらには家庭内の人間模様にも焦点を当てる。そもそも物語の始まりにも、父親(彼はこの物語の主人公ともいえる)の性格を如実に炙り出す導入部が設けられており、こういった前提から語り口を徐々に広げていく手法もまたフランス映画らしところ。描かれているのは理想でも道徳的規範でもなく、あくまで個人としての人間なのだ。絶望状況を前に彼はどこへ向かうのか。その行動と心理が気象状況と並んで、いやそれ以上に、不穏な空気を作品に注ぎ込んでやまない。観賞後は小雨に触れることすら怖くなる。そしていざという時、自分がどんな人間性を発露させるのかについても考えさせられる。
予告と本編のギャップ!
観ました、アシッド。
予告の感じから勝手にディザスターパニックかと思ったらヒューマンホラー時々ゾンビムービー的仕上がりで、終わり方はなんとも欧州風な………
予想と違う展開、と既にご覧になられた方から聞いていたおかげで楽しめましたwwwその前フリ無かったらトレイラーとのギャップに「ナンヂャコリャ」となってスコア2点台付けてたかもしれなかった😅
もう、逃げ場はない‼️
高濃度の酸性雨が降る。
『ブレードランナー』(’82)のロサンゼルスに降っていた雨とは比較にならない強さの酸。
硝酸かそれ以上の強度であらゆるものを溶かしていく。
車の中も、家の中でさえも酸性雨は侵食してくるのだから安全な場所などない。
なんとも恐ろしい。
スマートフォン撮影と監視カメラの画像を繋いだような映像で、ある会社での労使間の騒動の様子を映し出して映画は始まる。その騒動は暴力沙汰にまで発展する。
暴力事件を起こした男の職場の同僚と思われる女性が労災事故にでも遭ったのか、入院している。二人は恋人同士のようだ。
男には別居している妻と娘がいる。
娘は、母親の兄の支援を受けて高校に通っている。学校で、傷害事件を起こした父親のことでイジメられている。
どうやら男は仮釈放中か執行猶予中らしく、足首にGPSアンクレットが巻かれている。
…といったことがなんとなく汲み取れる程度に説明を止めて、地味な人間模様がダラダラと描写される。
このあたりはハリウッド映画とは違い、悪く言えば緩慢で面白くないし、良く言えば登場人物の人間性をあぶり出している。
さて、酸性雨からの避難が始まると、父と娘のサバイバルが展開される。
襲いくる酸性雨から逃げ惑う人々。我先に逃げようと争う人間の行動には説得力がある。
男=父親(ギョーム・カネ)は、何に怒ったかは別として傷害事件を起こす気の粗さがある。娘のことは愛しているが、妻に対する気持ちは失せている。そして、他人に対してはまぁまぁ酷い。酸性雨に打たれて車に逃げ込んできた人を足蹴にしたりする。
娘(ペイシェンス・ミュンヘンバッハ)は、母親と伯父を嫌っているわけではないが、父親を慕っている。
だが、一緒に避難している中で父の人間性に疑問を持ち始める。疑いを持ってしまうと、何からなにまで怪しく見えるものだ。
クライマックスでは、自分たちを助けてくれた親子を見捨てた父親に反発した娘が窮地に陥る。
酸の水浸しの中、自分がどうなろうとも娘を救おうとする父親の姿には迫力がある。
彼らを一時的に助けた、人工透析が必要な幼い息子を持つ女性は、酸性雨によって腐蝕していく住まいの中で覚悟を決める。
この母の姿もにも、親の凄まじさを感じる。
雨水が浸水してくる恐怖から息子をかばうように抱きしめる…。
諦めない親と、絶望した親の姿…。
この映画はパニック映画に見られるような教訓などはない、ホラー映画だと受け止めるべきなのだろう。
物語は一旦終りを迎えるが、彼ら父娘にも、そして人類にも安息は約束されず、救いはないのだ。
怖い映画でしたね
最初ドキュメンタリー映画かと思った
いきなりスマホ画面の市庁舎だかに抗議に集まる
市民団体 責任者を吊し上げて何かやらかした責任を
取れ❗って機動隊巻き込んで大乱闘の場面
やはりヨーロッパの人間は抗議活動が積極的で実に
羨ましく思いました 日本人は毒入り注射で200万人
死んでも殆ど黙ってるからね
それで主人公の彼はこれから手術をしようとする女性
に付き添うが奥さんか?身内か?はたまた不倫相手か?
そこに彼の子供らしき女の子 後から奥さんと見られる
女性が出てきて 最初の女性は不倫相手だと判る
いきなり強烈な酸性雨の話はなくてテレビニュースから
外国の話ではなくてフランスにも起きているニュースが
流れてから話は浴びたら大惨事になる強烈な酸性雨の
恐怖がじわじわと迫ってくる
これがフランス映画の脚本なんだ
ハリウッド映画みたく酸性雨で溶けていくような場面は
なくて普通に降ってる雨が地面に落ちてから何かが
溶けて湯気が立つシーンからこれがただの雨ではないこと
がわかり始める じわじわと迫ってくる恐怖
しかしこの映画はどんどん悪い方に向かいあらゆる場面が
絶望的になっていく いったいどんな終わり方するのか
水道水も飲めない 川に落ちたら.....彼の奥さんのように
大火傷して死んでしまうとか 正に絶望的な世界を
描いてますね 最後の最後に自動車がぬかるみに
はまり娘がさまよった場所から彼が救出に向かうが
足はどんどん酸性雨の水溜まりに侵されていく
これで終わりならどうしようもないな
と思ってたら翌朝 軍が奇跡的に救出に来てから
やっと安堵したのでした
酸性雨の原因は世界中にDS の連中が空から
大量に毒物を撒き散らすケムトレイルだよ
ありとあらゆる毒物を撒いてるからだ
地球は病んでいく
テーマとしては興味深いが、ツッコミどころ満載。酸性雨の被害は、この映画ほどではないが、現実にある。他にも、PM25とか、言い出したらキリがないだろう。強酸性雨が、降ってきたら、車では逃げれないでしょう...真っ先にタイヤが溶けてしまうから。アルカリ性のキッチンハイターでも大量に散布して、中和できたら少しはマシかな?それはさておき、避難の方法をもっと考察して映像化して欲しかった。いずれにせよ、2024年の夏も猛暑だったし、悲しいかな地球は病んでいく。
表現したいことは?矛盾も多すぎない?
橋落ちちゃう雨なのに、草木は緑色の状態保ってるって。。。
あのレベルの酸性だったら雨上がりも呼吸しんどいし。。。
予算が無いんだな〜って鑑賞途中で頭をよぎる残念感。
所々、映画の中に入り込めない矛盾を感じました。
この映画で伝えたかった事も観ててわからなかったし、訴えかられている感も無かった。
国家レベルの大災害を描くには、制作規模不足
殺人的酸性雨という国家レベルの大災害を扱うには、明らかに制作規模が足りない。
そのため、主役の一家中心に逃げ惑う人々を描くばかりで、災害全体を俯瞰するシーンがまったくないし、酸性雨のすさまじさも、突っ込みを入れたくなるところだらけの雑な加減。
登場人物に感情移入できないのも致命的。とくに、わがまま娘の勝手な言動にはいらいらさせられっぱなしで、主役級なのに、早く死んでくれないかなと願ってしまった。
酸性雨の雲が迫ってくるシーンだけは、不気味でよかった。
♪メ〜ルト〜 溶〜け〜て〜し〜ま〜え〜ばいい〜
冒頭いきなり暴動が始まって、スクリーンを間違えたかと思った。
案の定なんの関係もなかったし、主人公一家が自己中過ぎて、バッドエンドを願いながら鑑賞。
警官隊へのタコ殴りは暴動の理由自体が不明だし、物理的クソ食らえは相手も悪いから目を瞑る。
しかし、人を撥ねておいて罪悪感どころか気にもしてないのは異常。
酸性雨を浴びた誘導員を、まるでゾンビのように「中に入れるな」と蹴り出すのは正当防衛にもならない。
(何の対策もしてない彼らも阿呆だが)
ネコを被検体に使うことへの躊躇いも皆無。
避難させてくれたデボラに「食べ物を分けてくれないから外から取ってきた」と嫌味を言う。
必要となれば平気で殺して奪うタイプだろ、アレ。
そんなんだから、エリーズが亡くなっても哀しくない。
ミシャルが何も感じないことはないだろうが、「コイツ妻より大切な人がいるんだよな」と頭を過ってしまう。
入院中の愛人という、娘にとって何の価値もない目的地を強要するし。
セルマは比較的まともだが、嘆いて批判するだけで前向きな発言行動がゼロ。
ひと雨で終わる問題でもないのだから、一時避難はまだしも大規模移動に意味はあるの?
それより酸に耐えられる素材で安全地帯をつくることが最優先ではないのか。
先の誘導員同様に、何の対策もせずに平原を行軍してる様も正気の沙汰とは思えません。
何一つ好転も悪化もしないままとりあえず保護されて終了、と何をしたいのか分からない作品でした。
登場人物が、、、
酸性雨の恐怖は感じられました。
ただパニック映画として、登場人物に魅力がまるで感じられないのがいまひとつ。それがリアルな人間の姿なのかもしれないけど。
・映像4点
・ストーリー展開1点
・登場人物1点
で平均☆2個になりました。
酸っぱい評価しかできないけど、「ASID」には辛辣なと言う意味があるのだよね
2024.9.4 字幕 TOHOシネマズ二条
2023年のフランス映画(100分、G)
酸性雨の到来によって逃げる人々を描いたパニック映画
監督はジュスト・フィリッポ
脚本はヤシネ・バッダイ&ジュスト・フィリッポ
原題は『Acide』、英題は『Acid』で、ともに「酸」という意味
物語の舞台は、フランス北部のアラス
工場勤務だったミシャル(ギョーム・カネ)は、ストライキの時に興奮し、機動隊に暴力を振るったことで収監されることになった
それが原因で妻エリーズ(レティシア・ドッシュ)と離婚し、娘セルマ(ペイシェンス・ミュンヘンバッハ)と会う時間も限られるようになった
ようやく外出許可が出るものの、足にはGPS付きの装置が付けられていて、その時間もわずかなものだった
ある日、セルマがクラスメイトのオーロレ(Blandine Lagorce)と喧嘩になり、そのことでミシャルとエリーズは学校に呼び出されることになった
久しぶりに顔を合わせるものの、小言と暴言の応酬で、セルマはさらに苛立ちを見せていた
映画は、この3人が悪魔の酸性雨から逃げると言う内容になっていて、この舞台では精巧な雨雲レーダーのようなものは存在しない
被害状況がわかるサイトのようなものがあるが、それもかなりざっくりしたもので、とにかくフランスはヤバいぐらいのノリにしか思えない
また、ミシャルには元同僚のカリン(スリアン・ブラヒム)という恋人がいて、彼女は足が悪く入院加療を続けていた
ベルギーのアントワープにある病院での手術も決まっていて、ミシャルは家族そっちのけでカリンの元に心が行ってしまっているようにも思える
さらに、エリーズの方もミシャルの兄ブリス(クレマン・ブレッソン)との関係を匂わせているし、彼は弟を頼っただけでブチ切れていたりする
ともかく沸点の低い人ばかりが登場し、会話よりも叫んでいるシーンの方が多い
なので、この登場人物を見ていると、早く全滅しないかな〜とか、どんな最期を迎えるのだろうとか、余計なことを考えてしまうのである
後半になると、とある民家に助けを求めることになるのだが、そこの住人デボラ(マリー・ユンク)とその息子ウィリアム(マルタン・ベルセ)との会話も不穏なところが多い
ウィリアムは透析が必要で、自宅でそれを行っているのだが、デボラは極端に警戒心が強いので、まともな会話にならない
食料を分けてもらえないので隣家に押し入るのだが、なぜかそこから食料を持ち帰り、デボラのところに戻ったりする
普通なら、隣家に行ったらそのままそこで夜を明かすと思う
なので、いろんな不可思議な行動が目につく感じになっていて、そのどれもが瞬間湯沸かし器のような即物的な精神反応に由来しているところに脱力感があるのではないだろうか
いずれにせよ、叡智を結集してパンデミックに挑むではなく、スマホがあってもロクな使い方もしない
訳のわからない動画を見たり、電力を無駄に消費するビデオ通話をしたりと、起こっていることに関する想像力がほとんどない
誰もが自分の欲求に従う行動を見せていて、それがずっと積み重なっていくのだが、運だけはあるので生き残ってしまった
しかも、政府が機能不全に陥っている中で、足枷が外れて無罪放免っぽくなっているのでも微妙で、それでハッピーエンドっぽく演出しているのも、何だかなあと思ってしまった
見どころとなる印象深いシーンもほとんどなかったので、せめて橋崩落でエリーズが巻き込まれて死ぬとか、デボラの車で逃走したけど、ホイールが外れて制御不能になって大事故を引き起こすぐらいの派手な絵面があった方がマシだったかもしれません
いつかの現実‼️
先日鑑賞した作品‼️。
内容が面白そうだから鑑賞させていただきました。
冒頭から何かの暴動の映像があり、その後メインの家族に主人公は娘かな❓(この一家ではあるが主なメインはって事)、各地で濃度の濃い酸性雨が降ったニュースが時折り流れ、馬術の練習ができる学校にいるようで課外学習時から身近に酸性雨が降り始める。
酸性雨に当たってはいけないぐらい煙やら出てるからわかるんだけどその上は歩いて良いんかいな❓一応途中で靴をガードする描写はあったがイマイチ「❓」が浮かんでしまうぐらいの設定があいまいな気がする💧。
降り始めたら逃げなきゃではあるが雨なのでどこも降るから逃げようがない💦その恐怖演出は良かったかも☝️でももう少し家族の深掘りなり酸性雨の設定なりをしてくれたら良作だったかもな〜(笑)。
かつて「ウルトラマン」の作中で地中に潜った怪獣がいつどこへ出るかわからないから避難しようとする家族がいて、母は慌てて支度をしているがその中のんびり釣具の手入れをしている父。
父から言わせれば「怪獣なんだからいつどこへ出るかわからない、避難したって無駄だよ」っと確かに恐怖の対象が移動しているのだから逃げようがない💧、昔の作品しかもウルトラマンの作中でこんな考えがあろうとは円谷さんはすごいね👍。
だから自然現象も災害準備はできても避難は起こってからでないとできないねっと改めて思います😓。
酸性雨も確かに温暖化が続けば濃度が上がるのは現実味があるかも知れないから、今できる事やって少しでも環境を良くしましょう。
キライではないが残念な作品です。
予算に合わせたディザスター映画
■予算面を踏まえたディザスタームービー
メインプロットは家族の物語を軸に、
サブプロットは酸性雨という社会的な問題を背景としたフランス映画だ。
冒頭の暴動シーンは、物語全体に漂う不穏な空気感を効果的に演出しており、ドラマへの引き込みを巧みに行っている。
主人公はキレやすい父親、とにかく問題を起こす、
が、
娘の為にはたとえ火の中雨の中・・・
■酸性雨という題材の扱い
酸性雨をメインテーマにしたディザスター映画として扱えるかどうかは、
議論の余地が残る。
確かに、酸性雨は物語の背景として描かれているが、
あくまで家族の物語を際立たせるための要素として機能していると言える。
世界的に見ても、酸性雨等、自然環境をメインプロットに敷ける、
最近だと竜巻を本格的に題材にした「ツイスターズ」のような大作はハリウッド以外では困難だろう。
■フランス映画ならではの規模感と予算
本作は、フランス映画らしい小規模な製作規模で、
無駄を削ぎ落とした質の高い作品に仕上がっている。
米国のインディペンデント映画と比較しても遜色ないクオリティでありながら、よりパーソナルな視点から物語が描かれていて、
予算も日本円で3億円前後と推測する。
ちなみに邦画では配給・宣伝費を除いて純粋に制作費で3億円を予算で計上可能な作品はどんどん減少している。
フランスのみならず、ニューヨークやLAのインディペンデント映画産業では、作品規模に応じた最低賃金が規定されており、
キャストやスタッフの最低限の待遇が保障されている。
そのため、本作のような小規模の作品でも、
一定水準以上のキャスト、スタッフの技術でクオリティが確保されていると言える。
■ホラーやB級映画との比較
高クオリティで低予算なら、
ホラーやB級映画のようなヒット作を狙いたい所だろうが、
その種の作品はスタッフの高い技術力も必要不可欠だが、
キャストの技術、存在感も不可欠だ。
雨つながりの人気作?
「魔鬼雨」でいうと、
アーネスト・ボーグナインのような、
このおじさんなら、ワンチャン、酸性雨を気合いで降らせそうとか、
作品の世界観を背負える俳優の存在感、演技力や説得力、
特殊効果の技術力など、
様々な要素が組み合わさって初めて、
観客を惹きつける作品が誕生するのは言うまでもない。
がむしゃらに突き進むと失うものもある
9月3日(火)
有楽町駅を降りたらいきなり強い雨が降って来た。酸性雨でない事を祈りながら映画館へ急いだ。
TOHOシネマズ日比谷シャンテで「アシッド」を。
冒頭、労働争議のシーンがあり占拠された会社に突入した警察官をボコボコにしたミシャルは逮捕され、仮釈放中で足にGPSを着けられている。争議の原因になったのは事故で脚を怪我して手術を受ける事になったカリンのようで、ミシャルの今の彼女らしい。殆ど説明がないまま展開するので、壁に貼られたカリンの紙や殴っているのがミシャルである事を見落とすとこれはナンノコッチャ状態になりそうだ。
警察官をボコボコにした時の動画が拡散され、それで娘のセルマは学校でイジメを受けている。セルマは厩で馬糞をイジメの相手の口にネジ込み問題になる。学校に呼び出されて来たのはミシャルの元妻で母親のエリーズとエリーズの兄で、父親のミシャルはカリンの所に行っていて来ない。この辺りの人間関係も展開が荒く上手く表現されていないので、イマイチである。
南米で甚大な被害をもたらした強酸性雨を降らせたのと同じ雨雲がフランス上空に発生し、被害が出始める。授業で馬のトレッキングに森に行き置き去りになったセルマを迫りくる雨雲から助けるために、ミシャルとエリーズは車を飛ばして森に向かうのだが…。
やって来る雨雲と降り注ぐ強酸性雨から逃げ回る人々とその混乱を描くだけで、深みが無い。南米で発生した事例があるなら、何らかの対策を講じる事が出来たのではないかとか、川に落ちた人が亡くなるのも、あんなに流量がある川でだめなら地面に溜まった雨で車は走れないだろうとか、フランス側は駄目でベルギー側は大丈夫なのかとか(ベルギー政府?は被害者救済しているのにフランスは何もしていない。皮肉か)
トレッキングで遅れたセルマと馬をそこに待たせたまま先に行く教師の行動や、あんなにイジメの相手に対して強い気持ちを持っていたセルマが雨中ではただ助けてと泣き喚くだけだったりとツッコミどころ多すぎ。
「ツイスターズ」みたいに雨雲に何か打ち込み雲散霧消させるとか中和させるとかがあったらまだ面白かったのにフランス映画はそんな事はしない。
激情型ミシャルの(世話になった親子もほったらかしで)彼女に向かって一方的に突き進む姿だけを見せられた映画だった。
もうちょっと振り切ってもらえれば
2024年劇場鑑賞219本目。
通常の1000倍の強さの酸性雨が降ってくるので逃げ惑う話。主人公が解決する側ではないので宇宙戦争みたいに逃げるだけですね。この酸性雨、生物はまぁ死ぬくらいには溶かすのですが無機物が溶けるルールがよく分からず、雨の間だけ地下とか立体駐車場で大人しくしてればいい気もするのですが雨降っている中わざわざ外を車で逃げようとして無駄に死人出してる気がします。もう触れた瞬間人間が骨になったり建物が一瞬でドロドロになっていくくらい振り切ってくれればおバカ映画として面白かったのかもですが。
それより主人公が結構生き残るために他人を簡単に見捨てるタイプで、避難した民家の食べ物を好き勝手に食べるのはまだいいとして、残されたペットをああいう風にするのは厚かましいを通り越して人の心ないのかと思いました。パリオリンピック前ならこの家族だけかなとも思えたのですが、あんな不正なあからさまな誤審で勝って喜んでいる国民性を考えるとフランス人がそういう気質なのかなと思ってしまいました。
肩透かし感あり なんとなく全体的に中途半端だったり この感想も中途...
肩透かし感あり
なんとなく全体的に中途半端だったり
この感想も中途半端な感じの文になった?
感情最優先
まず、日本人はほぼほぼ共感出来ないんじゃないかという主人公の自分勝手さ。
カッとなって怒鳴り散らして相手を萎縮させるやり方がデフォルトだとしたらフランスって…という印象になる。(他の国の作品にもこういう男性は出てくるけど大概は悪者じゃない?)
気が狂いそうになるような光景でパニックになるのは理解出来る。でもなんかモヤモヤする!メインの父娘が自分勝手だからか…?
元妻が死んでショック受ける娘を現在の恋人のところに行くために連れて行くなよ…。
娘もキレて行方くらました後にパパに助けを求めるなよ…。
娘を助けた結果パパの両足無くなったけど娘なんとも思わないのかよ…。
とりあえず、水と電気はとても大切だということがよくわかった。
行き場無し
僕が酸性雨という言葉を知ったのは90年代の事だったと思う。
日本はもともと酸性土壌なのであまり影響がない、と聞いて安心しつつも、体が溶けてしまうような危険な雨になりはしないか?と言う想像もした。
そんな想像が具現化したみたいな映画だ。
と思って観に行ったらで冒頭は企業への抗議活動のような場面から始まり、フランスらしさを感じる。あれはどんな事があってああなったんだろう?結局語られることなく物語は終わってしまう。気になる。
主人公は娘を大事に思ってはいるようだが、恋人のほうがより大事なのだ。
親子関係が悪いわけでもないのにそんなに入れ込む?と腑に落ちない。
母親を亡くした娘にとっては唯一の肉親(叔父さんも生死は不明だ)なのに自分の都合を優先する主人公の自分勝手さは、この凶悪な酸性雨を招いた人類の自然に対する勝手なふるまいと重ね合わさって見える。
あの酸性雨が発生しているのは南米とフランスだけ、と言うことは当然ないだろう。そうなるともはや地球は人類の生存には適さない環境へと一直線だ。どこに逃げてもなんともならないと思うと、主人公の足掻きを肯定的に見られなくなってしまった。
稀にみる残念な映画
娯楽や対環境問題の要素を排除したドキュメンタリー的なリアリズムに徹した映画と考えれば・・・と思ったがダメだった。一体何が言いたい映画なのか・・・。あれがリアリズムだとしたら、フランスっておかしいんじゃないかという気がするし。
主人公の頭にあるのは新しい彼女のことばかり。浮ついてる場合か!という気がするし、行き当たりばったり的で、もっと考えて動け!とイライラした。
最後は何も成就しないまま、あっさり「もう降参だ」みたいな終わり方、これじゃ今まで一体何を見せられていたのか・・・。
稀にみる残念な映画だった。
アメリカでは通らない企画
興行リスクを重視するアメリカでは制作側に保険会社が付いているのが常。この尺でこの内容は絶対ダメ出しを喰らう、てか没!
むき出しの個人主義をリアルに見せるのは日本人には馴染まない。まあ父親はあんなものだろうが娘のキャラクター(ギャーギャーわめくだけ)に工夫がない。
全く盛り上がらないまま、尻切れトンボのプッツン終了という欧州スタイル。
予算もあって配給できてって、うらやましいぞ!フランス映画!
ただ逃げているだけ
昔は酸性雨と聞くと単純に何でも溶かす
イメージがあったのと映画館での予告から
面白そうだと思って鑑賞したが
始まり方も?で終わり方も?
消化不良のままで終わった感じ
父と娘が雨から逃げるだけの印象だった
また娘が自分勝手に行動して
困ると父に助けを求める繰り返し
映画としての面白さを感じなかった
全48件中、1~20件目を表示