劇場公開日 2024年8月30日

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ACIDE アシッドのレビュー・感想・評価

全58件中、1~20件目を表示

3.0じわじわと恐怖が込み上げ侵食していく

2024年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

フランスでこのような異常気象パニック&スリラー映画が製作されるとは驚きだ(同様のものをハリウッドで製作したら全く別物が生まれたはず)。つまるところ、本作は空から降り注ぐ強酸性雨があらゆるものを溶かしゆく様子を最初は静かに、やがて鬼気迫るタッチで描きつつ、さらには家庭内の人間模様にも焦点を当てる。そもそも物語の始まりにも、父親(彼はこの物語の主人公ともいえる)の性格を如実に炙り出す導入部が設けられており、こういった前提から語り口を徐々に広げていく手法もまたフランス映画らしところ。描かれているのは理想でも道徳的規範でもなく、あくまで個人としての人間なのだ。絶望状況を前に彼はどこへ向かうのか。その行動と心理が気象状況と並んで、いやそれ以上に、不穏な空気を作品に注ぎ込んでやまない。観賞後は小雨に触れることすら怖くなる。そしていざという時、自分がどんな人間性を発露させるのかについても考えさせられる。

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牛津厚信

3.0ハリウッドではGOが出ないだろう物語

2025年7月20日
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ジャンルとしてはディザスターパニックなのだろうが、ちょっとしたスリラー作品でもある。というかスリラーの方が多いか。
冒頭でデモの中心人物として警官隊をシバキあげて保護観察処分になった男が本作の主人公である。デモの国ヨーロッパでは当たり前なのかも知れないが、そのせいで離婚、仲の良い娘とは一緒に暮らせず、同居している娘と母はギクシャク…と良いことが何も無い状態で、主人公ミシャルには新しい恋人が居る。ハリウッドではこんな家族でもやはり力になるのは家族の愛、さぁ、手を取り合い助け合おうじゃないか!と絆を深めていく物語なのだろうが、フランスではそうはならない。まず、酸性雨の猛威がいよいよ自分達にも降りかかって来た時、ミシャルはもう新しい恋人の事しか考えておらず、それに娘も"こいつダメだわ"とさじを投げた様になり、更にはこんな時でも言い争いを止めない夫婦が描かれ、だんだんイライラして来る。
パニック映画において、ド迫力の映像に圧倒されるのが最もな醍醐味だが、その中で人と人との助け合い等の展開を観てみたくなるものだが、それが本作には欠如している様に思う。とにかく主人公らは肌が溶けて助けを求めてきた人物を蹴り飛ばしたり、匿ってもらった挙げ句飯まで用意してもらった老夫婦なのに、いざ酸性雨で家が溶け出したらその家の車を奪って逃げてしまうし、かなりクソ野郎すぎて中々主人公一家に感情移入出来ない。自己犠牲等は考えず、利己的な考えのみで突き進む描写で終始進むのだ。恐らくこれは人間の悪の所業として、散々環境を汚染させて来たせいで実際に酸性雨が降り、温暖化など様々な影響が出ており、それら全て人間の悪行として根強く残り、その代償として強酸の雨が降ったという事になる。少し宗教の教えの様にも取れるが、利己的に突き進んだ結果主人公一家に取っては失う物が多い形で幕を閉じたのではないだろうか。だからといって完全にバッドエンドにするかと思いきや、そんな事もなくどっちつかずの展開で幕を下ろすのが流石フランス映画だ。個人的には監督の前作で、Netflixで配信中の「群がり」の方がしっくり来た。

純粋なディザスターパニックを観たいならば絶対に本作はオススメ出来無いが危機的状態の人間は実際にはこうなるのかも知れない。理性やモラルの崩壊により、もっと酷い可能性だってある。そのへんの生々しい"リアルさ"はかなり優れている作品である。

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Mina

2.0大風呂敷を畳まない

2024年11月15日
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鑑賞方法:映画館
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ひでちゃぴん

3.0鑑賞動機:あらすじ10割

2024年10月14日
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鑑賞方法:映画館

エイリアンの体液…は言い過ぎか。
序盤から中盤のパニック描写は良かったんだけど。共感得にくい人物ばかりだと、関係性の変化への興味も湧きにくい。厚みを出せそうなネタはいくつもあったように見えたが、惜しい。グロテスク描写はもう少し見せても良かったかも。

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なお

1.5酸性雨が怖いのはわかるが

2024年10月6日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

フランスの空に酸性雨を降らせる危険な雲が現れ、その酸性雨は人間や動物のみならず車や建造物までも溶かしてしまう恐ろしいものだった。北部に住むミシャルと元妻エリースは、寄宿学校に預けていた娘セルマを救出したが、避難中も酸性雨はあらゆるものを溶かし、大勢の命を奪っていった。一家は安全な避難場所を求めて移動するが、群衆パニックと、高濃度酸性雨の恐怖が襲ってきた。さてどうなる、という話。

酸性雨が怖いのはわかるが、川全体があんな酸性の強い濃度になる?pHいくつの設定?
で、最後まで観ても何がいいたかったのかさっぱりわからなかった。
ただ単にひゃーひゃー言って逃げ回っただけの作品に思えた。

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りあの

3.0そこまで酷くないと思いました☔️

2024年10月4日
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鑑賞方法:映画館

怖い

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みき

確かにフランス流

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 単なる「近未来『もしも』物語」に対して無粋を承知で言えば、フランスに強酸の雨(文字通りの酸性雨)が降り出して金属も人も溶かし始めるという設定をはじめとして各所に突っ込み所満載で、何度か「ちょっと待てい」と呟く事になりお話に入れませんでした。しかし、ハリウッド流のディザスター・ムービーとは一線を画し、困難な選択に迫られ時に苦しい言い訳を繰り返す個人の内面を見つめる視点とエンディングの苦みは如何にもフランス映画だったかな。

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La Strada

3.0人間本来の姿?

2024年9月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

一件、親子愛に思ったんですが、結構わがままし放題
パニックに成ると、皆ああなるのを表現かったのかな?

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nami

2.5酸性雨がメインではない?

2024年9月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

酸性雨は単なる舞台装置であって、それに翻弄される家族がメインという感じ。
この内容なら舞台装置になるものはなんでも良さそうなので、酸性雨の猛威みたいなのを期待して見るとがっかりしそう。

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1 MK

2.5それを言ってしまうと

2024年9月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

132本目。
労働者対会社の映画なのかなと思う始まりが、思ってもなかった方向へ。
パニック、サバイバルな方向へ進むし、そりゃそれで怖いとは思うんだけど、そもそもあの状況じゃ無理でしょと。
まあでも、それを言っちゃあとなってしまうんだけど。

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ひで

3.5それ以外に

2024年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

まぁ実際のところは出来ることも余りなくて、ヨーロッパなら石造りの建物に立て篭もるくらいしか出来ないんだろうし、あんな風に思いもしない方向に向かわざるを得なくなったら大差ないんだろうと思う。思うけど、映画的なカタルシスがないまんまで良いとも思わない…
なんかなかったのかね、父と娘の絆、以外に…

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ぱんちょ

4.0評価低いなぁ

2024年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

色々物足りないところはあるし、ツッコミどころも多いのですが、個人的にはとても楽しめました。確かに主人公やその家族に魅力は感じないのですが、その突き放した感じがハリウッドではなく、フランス映画だなぁ、と。

中盤の橋のシーンやある家族を見捨てるシーンなども綺麗事だけでは問題は解決しない、という意味で解釈してます。その意味で、過剰すぎる酸性雨に対する描写は環境問題だけでなく、ウクライナやガザ地区に対するやるせない感情も含まれていると考えています。

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よして

3.0予告と本編のギャップ!

2024年9月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観ました、アシッド。

予告の感じから勝手にディザスターパニックかと思ったらヒューマンホラー時々ゾンビムービー的仕上がりで、終わり方はなんとも欧州風な………

予想と違う展開、と既にご覧になられた方から聞いていたおかげで楽しめましたwwwその前フリ無かったらトレイラーとのギャップに「ナンヂャコリャ」となってスコア2点台付けてたかもしれなかった😅

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らまんば

3.0もう、逃げ場はない‼️

2024年9月8日
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鑑賞方法:映画館

高濃度の酸性雨が降る。
『ブレードランナー』(’82)のロサンゼルスに降っていた雨とは比較にならない強さの酸。
硝酸かそれ以上の強度であらゆるものを溶かしていく。
車の中も、家の中でさえも酸性雨は侵食してくるのだから安全な場所などない。
なんとも恐ろしい。

スマートフォン撮影と監視カメラの画像を繋いだような映像で、ある会社での労使間の騒動の様子を映し出して映画は始まる。その騒動は暴力沙汰にまで発展する。
暴力事件を起こした男の職場の同僚と思われる女性が労災事故にでも遭ったのか、入院している。二人は恋人同士のようだ。
男には別居している妻と娘がいる。
娘は、母親の兄の支援を受けて高校に通っている。学校で、傷害事件を起こした父親のことでイジメられている。
どうやら男は仮釈放中か執行猶予中らしく、足首にGPSアンクレットが巻かれている。
…といったことがなんとなく汲み取れる程度に説明を止めて、地味な人間模様がダラダラと描写される。
このあたりはハリウッド映画とは違い、悪く言えば緩慢で面白くないし、良く言えば登場人物の人間性をあぶり出している。

さて、酸性雨からの避難が始まると、父と娘のサバイバルが展開される。
襲いくる酸性雨から逃げ惑う人々。我先に逃げようと争う人間の行動には説得力がある。

男=父親(ギョーム・カネ)は、何に怒ったかは別として傷害事件を起こす気の粗さがある。娘のことは愛しているが、妻に対する気持ちは失せている。そして、他人に対してはまぁまぁ酷い。酸性雨に打たれて車に逃げ込んできた人を足蹴にしたりする。

娘(ペイシェンス・ミュンヘンバッハ)は、母親と伯父を嫌っているわけではないが、父親を慕っている。
だが、一緒に避難している中で父の人間性に疑問を持ち始める。疑いを持ってしまうと、何からなにまで怪しく見えるものだ。

クライマックスでは、自分たちを助けてくれた親子を見捨てた父親に反発した娘が窮地に陥る。
酸の水浸しの中、自分がどうなろうとも娘を救おうとする父親の姿には迫力がある。

彼らを一時的に助けた、人工透析が必要な幼い息子を持つ女性は、酸性雨によって腐蝕していく住まいの中で覚悟を決める。
この母の姿もにも、親の凄まじさを感じる。
雨水が浸水してくる恐怖から息子をかばうように抱きしめる…。

諦めない親と、絶望した親の姿…。

この映画はパニック映画に見られるような教訓などはない、ホラー映画だと受け止めるべきなのだろう。
物語は一旦終りを迎えるが、彼ら父娘にも、そして人類にも安息は約束されず、救いはないのだ。

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kazz

怖い映画でしたね

2024年9月6日
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悲しい

怖い

難しい

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Barbie

2.5地球は病んでいく

2024年9月6日
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興奮

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月光仮面

1.0表現したいことは?矛盾も多すぎない?

2024年9月5日
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Zorn

2.0国家レベルの大災害を描くには、制作規模不足

2024年9月4日
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殺人的酸性雨という国家レベルの大災害を扱うには、明らかに制作規模が足りない。
そのため、主役の一家中心に逃げ惑う人々を描くばかりで、災害全体を俯瞰するシーンがまったくないし、酸性雨のすさまじさも、突っ込みを入れたくなるところだらけの雑な加減。
登場人物に感情移入できないのも致命的。とくに、わがまま娘の勝手な言動にはいらいらさせられっぱなしで、主役級なのに、早く死んでくれないかなと願ってしまった。
酸性雨の雲が迫ってくるシーンだけは、不気味でよかった。

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ファランドル

1.5♪メ〜ルト〜 溶〜け〜て〜し〜ま〜え〜ばいい〜

2024年9月4日
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uz

2.0登場人物が、、、

2024年9月4日
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怖い

酸性雨の恐怖は感じられました。
ただパニック映画として、登場人物に魅力がまるで感じられないのがいまひとつ。それがリアルな人間の姿なのかもしれないけど。

・映像4点
・ストーリー展開1点
・登場人物1点
で平均☆2個になりました。

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光陽