「王道少女漫画のラブコメ。品行方正な温かいムードとわちゃわちゃ感が楽しい。けれどもっと欲しい。」うちの弟どもがすみません ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
王道少女漫画のラブコメ。品行方正な温かいムードとわちゃわちゃ感が楽しい。けれどもっと欲しい。
男女が突然一つ屋根の下でいきなり同居生活!
という、王道少女漫画のラブコメ。
品行方正な温かいムードとわちゃわちゃ感が楽しい。
本作のような作品は全面的に好きですが、けれど、せっかくだから、すべての面で「もっと欲しい」。
と言うか、ラブ要素以外が少しずつ足りないのがもったいない。
5姉弟の「ドラマ」の積み重ねが醸し出す「何でもないけど楽しい」家族愛がわいてくるように、映画でつくるのは難しいけど、構成、脚本を頑張ればもっとできた。
1時間45分で終わってしまう中、その部分にあと10分使って長くしても良かった。
原作の連載漫画には、十分有ったのでしょうか。
また、糸ちゃんが、あれだけがんばって一人で庭をきれいにしたのに、誰も褒めてくれないし。
ああ見えても苦労してたというのも、そのセリフ1か所だけだし。
それに対する源のフォローもないし。
みんな投げっぱなしで拾わない。
そういう端々の受けはほんとに大事。
神は細部に宿る!
出演してる役者さんたちは、主演を始めみんな良かった。
特に故郷の二人!前田旺志郎と中島瑠菜!
どうしても目立つと思っていたら、中島瑠菜は、松竹カレンダーにも選ばれてるほどの人だったとは。
あと、青春もの?学園もの?いつも思うのですが、もっと実年齢に近づけられないものでしょうか。
演技の出来る、本当の中高生の役者、アイドルはやっぱり少ないのかな?
みんな、カッコイイ、カワイイけれど、中高生に見えない人ばっかりで、見ていて照れる。
本作と「矢野くんの普通の日々」は、同時期に劇場で予告編を観続けてきて、
両作とも楽しみにしていましたが、比べてはいけないけど、やっぱり「矢野くん」の勝ちかな。
ちなみにそっちのヒロイン、池端杏慈は16歳!