ジョイランド わたしの願いのレビュー・感想・評価
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ここは本当にパキスタンの第2の都市?
日本でも田舎はこんな感じがまだまだ…LGBTは受け入れらレズ、ダンサーが仕事?家長精度や女は家庭に等々、若者が田舎を離れる理由は田舎の老人に有ることを理解しない限り、地方の衰退は止まらないし、先はない
積極的に新しい価値観を取り入れろとは言わない 昔の価値観を振りかざし押しつけルなということ
パキスタンの第2の都市ですら…
見終わった後、胸がいっぱいになった
初めて観たパキスタン🇵🇰映画。
ストーリーが面白く、丁寧に描かれた人物描写と、
緻密な脚本で、映画の世界に没入しました。
後半のクライマックスへの流れの迫力に圧倒され、監督、凄い演出力だと思いました。なんと33歳!
そしてインド映画みたいに俳優たちがみんな美しく、また迫真の演技で、素晴らしかったです。パキスタン映画のレベルの高さに驚きました。ビバが素晴らしいけど、
どうしようもなく、運命に翻弄されて行くハイダルですら、愛おしく感じました。
嫁が二人とも綺麗で可愛いくて、親近感が湧きました。
見終わった後、胸が熱くなり、ずっと映画の世界に浸っています。映像の美しさは秀逸。
この映画、絶対見逃さないでほしいです!!
ハリボテの尊厳
パキスタンの家父長制バリバリの家で暮らす次男夫婦のすれ違いの話。
失業中で4+1人の娘を持つ長男夫婦と車椅子の父親と暮らす家の家事をする次男ハイダルと、メイクの仕事をする嫁ムムターズが、ハイダルの仕事が決まったことを切っ掛けに狂い始めるストーリー。
今時前時代的過ぎて最早老害、何も無いから男であることや長男であることを優位と訴えているとしか思えない父親と兄貴と親戚たちと。
正に東南アジア的家族だけれど、長男はまともに働いている感じで比較的マシな方か。
そしてこんな家さっさと出て2人で暮らせば良いのに甲斐性なしの次男坊。
そんな環境にあってまあ良い嫁さんだこと。
あらすじ紹介にはヒジュラーのマダム、ビバのパワフルな生き方がどうとか記されていたけれど荒ぶり過ぎて傍若無人な感じもする序盤。
それにひかれるハイダル…は間違いなかったけれど、そういうひかれ方の話し?
なんだか女々しくてクソなハイダルだったり、兄貴も弟に助言の様な苦言言うけれど、毎晩子ども預けといて何言ってんだ?
ダンナが帰って来なければこの家にいる意味は?からのそういう選択したのか…と思ったらまさかの最大限の抵抗であり復讐な流れで、胸糞悪さとやり切れなさがたまらなかった。
ハイダル!遅いよ!!
見終わった後、一緒に見た人と語り合いたい作品
トランスジェンダーのダンサーが登場するが、多様性の映画ではない。一つ屋根の下、二家族三世代のパキスタンの中流家庭が舞台。性別、立場、境遇の異なる老若男女、どこかで自由を求めるが家族における葛藤に揺れる心情が繊細に描かれている。上映時間127分の中にある様々なシーンをテーマに別の映画が描けるほど要素は豊富だが、それらが発散することなく、シーンのつながりがよく無駄な映像、音楽がまったくない素晴らしい映画。見る人によって様々な意見がありそうで、見終わった後に感想や意見を交わし合いたい作品だと思った。
自分が何者であるのか
どう生きたいのか
ヒジュラーという男性でも女性でもない第三の性が認められてる一方
今も家父長制が根強く残るパキスタン
それが当たり前で育てられるとハイダルのように自分がわからないまま悪気なく他人にも鈍感で悪気なく傷付けてしまう
ヒジュラーは男だから女性の車両から出て行きなさいと嗜められているトランス女性の隣に強引に座ったハイダル
きっと初めて守ってあげたい、味方になってあげたいと素直に思ったんだろう
あの理解や勇気を一番身近にいた妻に向けて欲しかった
ハイダルの父も本当は弱音を吐きたくても、当たり前のように一家の長である者の取るべき行動をとる
自分の弱さに蓋をする
みんな本当は自由に生きたいのに世間がまだまだ古い価値観や慣習に囚われているから
そこからはみ出してはいけないと自分を縛り付け、他人にもそうであれと圧力をかける
妻のムムターズが集まった親族たちの無神経な言葉に絶望して放った言葉で義姉も傷付き
誰も幸せじゃない
ラストのあのやりとりで胸が締め付けられた
本国で上映禁止になりノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんや俳優たちの支援で上映されることになったものの、いまだにこの映画の舞台になっているラホールでは上映禁止だそう
試写会にて
予告をいい意味で裏切り見応えがある。
予告をいい意味で裏切り見応えがある。カンヌで『ある視点部門受賞』やRotten Tomatoes 98点も納得。
予告を見るとゲイに目覚める男性の話のように見えたがこの映画の本筋はそこではない。
仕事を生き甲斐にする女性と古い家族制度(長男以外を蔑視し女性も次男以降も生き辛い)の問題を取り上げた骨太の意欲作。
主人公ではなく主人公の奥さんに共感し、彼女の視点で映画を見ていました。
(独り言 : 奥さんが主人公でも良かったのになあ。旦那さんには全く共感出来ないわあ。独り言なのでお気になさらず。笑)
ラストの余韻と共に色んな事を考えてしまう映画でした。
それにしてもこの監督これが長編デビュー作だそうだ。今後が楽しみな監督である。
家族という檻
自分らしく生きるために、家族という大きな檻から出ようともがいた人。
女を家財道具か家電くらいにしか考えてない男。
想像もしなかった方向に物語は転がって行き、目が離せなかった。誰もが自分らしく生きてこそ、幸せになれるを改めて痛感する。
家族の檻の中で、夫婦が二人の生活を大事にしている限り平和で幸せだったのに。
世間体のために一歩外に出た事で、全てのバランスが崩れてしまった。皆幸せを守りたかっただけなのに。
外の世界で出会った彼女は自分軸がしっかりしてて、とてもキラキラしてるから、まあ目が眩んでも仕方ないし心も持ってかれたのも仕方ない。
けど色んなタイミングが重なってしまった。
彼が手に入れた幸せは彼女の犠牲の上での幸せだったとしか思えない。
色々思い出してとても悲しくなる。
余韻がすごい。
その通りだ!と思うセリフが沢山あって、脳内をよぎっていく。
皆自分勝手に生きていた訳でもなく、ただ形骸化としか思えない慣習に縛られているだけで、真に悪い人がいないのもまた辛い。
どの人も誰かを思っての言動なんだけど、それが更に檻の中へ縛り付けることにしかならないのも辛い。
出会いはどれも優しく幸せだったのにな。
とにかく自分で選ぶ、自分で決めるが自由にできないこと、そして理解できなくともそれも個人の大事な生き方として尊重することの大事さをまた学んだね。
アフタートークに出てきた『ネクストゴールウィンズ』、私も大好き。あんなに自分を大事にできたら幸せ。
封建と変革
2024年10月6日
映画 #ジョイランド #わたしの願い (2022年)鑑賞
女は主婦として男子を産み、男は外で働くという伝統的な価値観に縛られる若い夫婦。夫がトランスジェンダーと出会うことにより悲劇が始まる
イスラム教のパキスタンだから伝わってくる
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
男性、女性、トランスジェンダーの群像劇
パキスタンを舞台に伝統的価値観がもたらす窮屈で縛られた生活…。
それぞれの視点から葛藤する姿を繊細に描いていました。
「あなたも知るわ海の広さと人間の小ささを」という言葉が印象強く残っています。
LGBTの性事情まで踏み込んだ一歩先をいく作品でした。
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