劇場公開日 2024年10月18日

「ハリボテの尊厳」ジョイランド わたしの願い Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ハリボテの尊厳

2024年10月18日
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悲しい

単純

難しい

パキスタンの家父長制バリバリの家で暮らす次男夫婦のすれ違いの話。

失業中で4+1人の娘を持つ長男夫婦と車椅子の父親と暮らす家の家事をする次男ハイダルと、メイクの仕事をする嫁ムムターズが、ハイダルの仕事が決まったことを切っ掛けに狂い始めるストーリー。

今時前時代的過ぎて最早老害、何も無いから男であることや長男であることを優位と訴えているとしか思えない父親と兄貴と親戚たちと。

正に東南アジア的家族だけれど、長男はまともに働いている感じで比較的マシな方か。

そしてこんな家さっさと出て2人で暮らせば良いのに甲斐性なしの次男坊。
そんな環境にあってまあ良い嫁さんだこと。

あらすじ紹介にはヒジュラーのマダム、ビバのパワフルな生き方がどうとか記されていたけれど荒ぶり過ぎて傍若無人な感じもする序盤。
それにひかれるハイダル…は間違いなかったけれど、そういうひかれ方の話し?

なんだか女々しくてクソなハイダルだったり、兄貴も弟に助言の様な苦言言うけれど、毎晩子ども預けといて何言ってんだ?

ダンナが帰って来なければこの家にいる意味は?からのそういう選択したのか…と思ったらまさかの最大限の抵抗であり復讐な流れで、胸糞悪さとやり切れなさがたまらなかった。

ハイダル!遅いよ!!

Bacchus