「(オンライン試写会は内容に関係なくネタバレ扱い)日本と離れたあるアジアでの実態」ジョイランド わたしの願い yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は内容に関係なくネタバレ扱い)日本と離れたあるアジアでの実態
今年363本目(合計1,455本目/今月(2024年10月度)14本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
fansvoiceさまのご厚意でオンライン試写会で見ることができました。
パキスタンを舞台に、いわゆる家父長制の問題点を鋭く描きつつ、それに付随して起きる日本では想定できないような男女格差、また、少しずつ認知が始まってきたいわゆるLGBTQの方に対する国内での扱いなどが論点になってきます。
確かに現在の日本の水準からすると遅れているなという部分はありますが、一方で日本が映画で描かれている程度の認知度だったり扱いだったりした時期は確かに存在します。その意味において、ただ単に「先進国、発展途上国において取り組むべき問題の優先順位が違いこれらが後回しになってしまうこと」それ自体は責められるものではありませんが、一方でそれらの問題点がパキスタンをはじめいくつかの国においてまだ(経済成長を最優先するという旗振りの影に隠れて)解決されておらず苦しんでいる当事者を描く映画です。
内容としてネタバレ関係になるところはいくつかあり、これらは一応「書かないで」の扱いにはなっていませんが、常識的に考えてそうであろうと推知できる点が2~3か所あります。これらは省略します。また、上記のようなストーリーの関係上、最後は女性同士の連帯がある程度生まれる点において「広い意味では」シスターフッド系の映画とも思えましたが、それは結果論であってそれを最初から想定したものではないと思います。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアです。
なお、本試写会がそうだったのか実際の放映がそうなのかは不明ですが、映画冒頭のいわゆるクレジット関係の表記が61秒(1分1秒)と比較的多かったのは少し気になりました(いつ始まるかわからないため。ただ、権利関係はちゃんと処理されるべきだし、指摘はするもののだからといって「権利関係は省略しましょう」にはならない)。
クレジットが長いのは、今はどこも資金集めから共同制作が多いということで、この映画に限らず、映画が始まる前に、10社くらいのロゴが出ますね、、独立系プロダクションの映画は。