「理想のローマを追い求める血脈」グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
理想のローマを追い求める血脈
リドスコ監督、何度目の全盛期ですか?
各シーンで決めショットが冴え渡るし、最後の決闘シーンの演出は、血の気が多くないとできない。多分、肉食だね。
あの時代に闘技場に水を張って模擬海戦するなんて、ローマ帝国の国力の凄さがわかる。サメは、リドスコ監督の遊び心なんだろうけど。
動物といえば、対戦相手として登場する凶暴なマントヒヒ。B級感のあるクリーチャーが壮大な歴史物に出てくる意外性がある。一体どこで捕獲したんだろう。
名優デンゼル・ワシントン。今回は、権力のためには手段を選ばない黒デンゼルで登場。『マクベス』はモノクロだったせいもあって肌の色は違和感がなかったが、今回はカラー。
関係がなかったね。圧倒的な存在感で、納得させられてしまった。
ルシアス役のポール・メスカル。出演した『aftersun/アフターサン』『異人たち』は、作品としては自分に刺さらなかったが、彼の演技は記憶に残っている。今回は、見違えるような体になって、前作のラッセル・クロウに引けをとらない。
時を経て、理想のローマを追い求める血脈。歴史のうねりを感じる一作でございます。
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トミーさんのコメント
2024年11月16日
共感ありがとうございます。
デンゼルのシャープな立ち姿、共通言語=暴力の主義、立ち退け! の冷酷どれを取ってもラスボスにふさわしい貫禄でしたが、最後の斬り合いはちょっと芸が無いですね。