ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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ミュージカルシーンが多く話があまり進まない
名作ミュージカルの「オズの魔法使い」のスピンオフ作品らしいが
その作品を知らなくても楽しめると思います
実は本作は続編ありきなので
あまりストーリーは進んでいないように思える
大半は学生生活の内容で
しかもミュージカルシーンがかなり多い
最後のシリアスシーンでもミュージカルが始まるのは驚いた
王子との出会いとかストーリー的に必要かは
続編を見ないとわからない
「西の悪しき魔女」が死んだところから物語は始まり
「良き魔女」のグリンダが
悪しき魔女エルファバと友人だったというところから物語は始まる
エルファバは全身緑色の姿なので周囲から疎まれていた
妹も車椅子なので周囲と違うが
全身緑のほうが異質なのでそれにかき消されている
動物の教授のことなど全体的にポリコレっぽい描写があったが
そこまで押しつけがましいわけではない
グリンダは自信過剰で野心があって
自分も大学で先生に優遇してもらおうとアピールをし続けていた
なんとなく学生生活は現実のスクールカーストを再現しているように思う
しかし、エルファバの方が魔法の才能があったので
彼女が特別扱いをされる
ストーリーが動き出すのはエメラルドシティでオズの魔法使いと会うところで
実は「オズの魔法使い」は魔法が使えないと見抜いたエルファバは
彼の要求を拒み世界を敵に回して「西の悪しき魔女」となったところで物語は終わる
一回会っただけなのに
オズの魔法使いは魔法が使えないということ
見抜いたのはすごすぎるだろと思う
【追記】
レビューで間違いがあったので修正しました
エルファバは重力に逆らうかのような勝ち目のない戦いに駆り出された
すでに吹き替え1回字幕2回鑑賞済みです。
歌や音楽、視覚効果の素晴らしさは言うまでもありませんが、現実世界に対する強い皮肉も効いており、味わえば味わうほど深みが増す作品でもあります。
冒頭から、いくら「悪い魔女」だとしても他人の死を狂喜するグロテスクなシーンから始まります。
1945年8月の「水兵と看護婦がキスする写真」に代表される1945年の日本の敗戦を喜んだり、2011年5月にウサマ・ビンラディンが暗殺されて「USA! USA!」と狂喜乱舞したりする光景が思い起こされました。
その後でここに至るまでの詳細な経緯、本作品では前半が描写されます。
「悪い魔女」エルファバは緑の体故に嫌われて差別されながら生きますが、弱者に寄り添い、不正や差別を許せない性格を持ち、生来持ち合わせている魔法の才能を磨き続けています。
魔法学校に校長推薦で入学し、特訓も受け、憧れの魔法使いの皇帝に謁見できるチャンスも掴むが・・・
皇帝は魔法が使えず科学技術のハッタリを駆使し、「共通の敵」を作り出して統治をする。
校長も魔法はさほど使えず、皇帝の腰巾着になって威厳を保っている。
という真実に直面します。
これは今まで誤解や差別の下で嫌われて生きてきたエルファバにとっては許すことができず、憧れてきたものに徹底的に裏切られたことと言えます。しかも、校長などからは手のひらを返すかのように悪人扱いされ、権威と共にこれを国中に流布されてしまった。
こうなっては勝ち目があろうが無かろうが全面対決するしか無くなってしまいます。まさに「Defying Gravity:重力に逆らう」かのように。自分がこの音楽から(そこに至るまでの経緯は同じとは言えないものの)「真珠湾攻撃」を連想したことは無関係とは言えないと考えています。
ただ、このようにな今までの価値観が無になるレベルで裏切られた時、どうすべきか?
差別への反抗からガリンダから名前を変えた、グリンダのように、ポピュラー故に家族や友人や仲間を見捨てられなかったがために、面従腹背でも権力におもねるべきだったのか、その他諸々のように目立たず無関心でいるべきだったのか、何が正しいのかはわかりません。
ただ、本作品は現実とその歴史上の様々な問題や不条理を暗喩的に取り上げ、私達に突きつけ続ける限り、名作であり続けることは確かだとも言えます。
【初レビュー】がっつり綴ってます
オズの魔法使いの世界観について無知な状態で鑑賞を試みた。
鑑賞前の勝手な物語のイメージとしては、
ふわふわした可愛い雰囲気のグリンダが
全身緑色の不気味だと煙たがられる魔女を
何らかの方法で救い出すハッピーな物語なのかな、とくらいに捉えていた。
だが、冒頭のシーンで思い描いていた希望はあっけなく終わった。
西の魔女が死んだと盛大に住人たちで祝うシーンでは、
不気味で気味が悪く、宗教じみたものを感じた。
全員で同じ行動・同じ批判をすることが正しくこれこそが正義だと訴えるようだった。
グリンダとエルファバの回想シーンでは2人の出会いと変化、別れが描かれる。
勝手な妄想で出来上がっていたグリンダとは反対に、
承認欲求が強く、世界は自分を中心に回っていると言わんばかりの
グリンダの立ち振舞には何度も苛立ちを感じてしまった。
映画の途中まではグリンダを集団いじめをしている内容としか思えず心が苦しかった。
エルファバは周りの意見に同調することなく、自分の意見を主張できる性格で、
グリンダは周りからの体裁を気にして、長いものには巻かれる性格。
似ても似つかない正反対な2人だと感じていたが、ダンスホールのシーンで考えされることとなる。
大勢の好奇の目に晒られながら踊りだすエルファバに対し、
”周りからどう思われてもいいんだな”と言葉を漏らす人々
”違う。そう装っているだけだわ”とグリンダが呟き近づくシーン。
人の弱さが理解できる人は、同じ弱さを持っていたり、
似た境遇を経験したことがあるからこそだと私は思う。
2人の行動が周りを巻き込んでいくあのシーンでは涙が止まらなかった。
それとともにグリンダの生い立ちや、彼女への理解がどんどん難しくなっていった。
終盤での陛下との対面。自分が選ばれた真の目的が明かされる場面。
服従を拒んだことによる報復。”悪い魔女”が生まれるまでのクライマックス。
息をするのを忘れるくらい本当に引き込まれるシーンとなっていた。
"何も悪くないのに。全部仕組まれたことなのに"
エルファバを思い辛かった。
そんな心配をよそに”西の魔女”として生きていく覚悟が感じられた、
最後の場面では言葉ではうまく表せない感情でぐちゃちゃになった。
続編まで自分の妄想の世界を楽しむこととしよう。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。笑
初めて映画のレビューを書かせていただきました。
私が感じたままを綴っているので間違った思考や見解があると思いますが
優しい目でみてもらえると嬉しいです。
ハッピーエンドの映画しか基本見ない私にとって
この映画は結構重く辛く感じるシーンが多かったです。
登場人物が感じた気持ちをそのまま私も感じてしまう性格なので、
エンドロールではエルフィーを思い心配しまた泣いていました😂
陛下の分身(巨大お面)と、鳥と化した猿たちが追いかけてくるあのシーンは
ほんと恐怖でしかなくて目を隠していました(かなりのビビリです)
ですが、そこからのクライマックスは本当にすごかったですね…
いろいろ考えされた映画でもあり、ミュージカルを楽しめた映画でもあり、
出会えてよかったと思える作品でした!よければコメントお待ちしてます👀
p.s
ちょうどブリジャートン家にハマっているので、
長男出てきたときは興奮してしまいましたね。ふふふふ。。
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吹替版で見ると…
「頭使わないで見れる映画」と
リクエスト有り、以前より
チェックしていたこちらを
吹替版で。
すいません、、ところどころ
寝てしまいました
原因としては、字幕を読む~と言う
身体的 負荷が掛からないので
体がリラックスモードに。
また、161分という長編。
飽きさせないために、中盤より
視覚・聴覚に刺激的なシーンが
これでもかと続き 逆にそれに
慣れてしまい→飽きてチョイチョイ寝る
…と言う結果に。
衣装・美術から推測すると
年代的には先日見た
「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」
と、ほぼ同年代か?
制服はウエストシェイプのジャケット+ミモレ丈のスカート
ヒールの有る編み上げブーツと言うスタイル。
もちろん現代的にアレンジされており
ヴィヴィアン・ウエストウッド風にも見える
マダム・モリブル役のミシェル・ヨーの
ヘアメイクも、アジア圏のセンスではなく
欧米センスで 肌の質感、経年劣化を隠し過ぎない
仕上がりで、同年代なのでとても
参考になった。
この手の作品にしては アジア人俳優が
キャスティングされていて 今時なのかな?
とも、思ったが 監督がアジア系でしたね。
没入感がまるでディズニーアトラクションのよう
IMAXで鑑賞しました。
ミュージカルなので、ストーリーより音楽や映像を楽しみにしていました。結果、大満足です。オープニングから臨場感たっぷりで、一気に引き込まれました。タイトルにも書いた通り、ディズニーのアトラクションにいるような不思議な感覚になる場面がいくつかありました。
グリンダの性格の悪さが気になるという感想を目にしますが、全く気になりませんでした。媚を売ったり承認欲求が高かったりの未熟さが、かえって彼女の人間らしい魅力だと感じました。
中でもPopularはグリンダの魅力を最大限に引き出していると思います。ただただキュートでチャーミング。サントラをリピートしてます。
冒頭の「西の魔女が死んだ」という場面でグリンダは複雑な表情を浮かべているように見えたので、このあとどんなストーリーなのか楽しみになりました。
悪い魔女は、少しも悪くない‼️
3時間近いPart1、
やり切った感!!歌い切った感!!
見応え、聴き応え、美術・装置・衣装・VFX、
全てが一級品で、ここまでが一幕だなんて、
これで終わっても私は、なんの文句ありません。
この「ウィキッドふたりの魔女」
印象的なシーンは、
やはり差別や理不尽に立ち向かうエルファバの強い心。
《運命に逆らって、自由に生きる》
このメッセージ、十二分に届いたのです。
生まれつきの緑色の皮膚。
お母さんが浮気して生まれた生い立ちから、父親に疎まれ、
孤独と仲良しの生活でも、自分をみうしなわない。
でも時々魔法が働いてしまい《大爆発》してしまう。
そしてもう一つは、
オズの世界では、初めは、動物も平等に話して、働いていました。
なのにある日、
山羊の教授は突然仕事を辞めさせられ、
「檻」に入れられてしまうのです。
これは、移民たちが、「強制送還される」事が
実際に起こっていますね。
肌の色だけで、軍の司令官が更迭される・・・
そんな時代の写し絵であり、
「ふたりの魔女」は憤って声を挙げているのです。
この映画の熱さ、
この映画の怒り、
3時間突っ走って、
貰った勇気は凄くて、
前向きに生きようと力づけられました。
悪い魔女は少しも悪くない。
私たちの住む世界は、歪んでいるのです。
ミュージカルとして楽しめるなら
話題のアリアナ主演映画
とにかく映像がキラキラしていて歌唱力は半端ない!
歌に関して素人なので細かいことは分かりませんがアリアナの歌唱もpopsの時と発声が違ってミュージカル仕立てになっていて楽しめます。
ストーリーとしては…有名なpopularのシーンもそうですが、とくに物語に影響を与えない中途半端な展開で「このシーン必要?」と思う場面はいくかあり
1作品でまとめることもできたような気はします。
尺に余裕がある割には登場人物の距離の縮まり方等疑問に思う部分もありますが楽しみ方はそこではないんでしょうね。
映像の色彩と音楽は魅せられます。
吹き替えでも字幕でも楽しめるかと思います。
口の動きに合わせる事を優先したのか翻訳に無理矢理感が気になるものの、主演吹き替えのお二人がとにかく上手いです。
劇場だと迫力があっていいですね。
扱っているのは重めのテーマですが、あまり体力を消費せず子供でも安心して観れる映画だと思います。疲れた大人にもぜひ
2も鑑賞したいです。
懐かしのpopular
意外と面白かった
ふわふわマジカルなミュージカルと思いきやさすが有名作品なだけある
ちょうど今の社会へのドンピシャのメッセージみたいなのも混ぜられており良いコンセプトだった
オズの魔法使いの前日譚というかスピンオフ?かつての親友が悪人として死んだことに対して、真実を知る女王のみがなんとも言えない表情で死の歌を歌っている切ないスタート。。
大好きだわこういう関係性!!!
アリアナは役にピッタリだったな〜ちょいウザなブロンド役だけど良い塩梅にウザすぎない、絶妙な図々しさと無邪気さはアリアナの目つきや笑い方じゃないと出せないコメディ感
エルフィーはできるとしたら内部から国を変えるという選択肢があった気がするけど、彼女にはそんな渡世術も人身掌握の力もない。ただ一人世界を敵に回して孤独を選ぶ以外ができない。
悪事をスルーするにはもう心のコップの水がいっぱいだったのかな、もうこれ以上尊厳を踏み躙られるのは耐えられないよな、、なんて思いを馳せてしまった
最後に悪役を自ら背負って空を飛んでいく姿はなとも味わい深かった
ただの楽しいミュージカルという予想を上回って社会派なテーマとジレンマを抱えた良いキャラクターで歌も良くて大満足な映画だった
part.2への伏線
字幕版を鑑賞しました。
オズの魔法使い関連の作品は 沢山ありますが、どの作品も リアルタイムで観たことは 一度も なかったので、映画館で観ることができて、ひとつ夢が叶った感じがして 嬉しいです。
グリンダ(アリアナ・グランデ)が ある質問に答えて 回想するシーンから始まります。
生まれつき肌が緑色の エルフのような名前のエルファバ(シンシア・エリヴォ)の 幼い頃の場面は、グランデの回想シーンから、いつの間にか エルファバ視点で物語が進行します。
エメラルドシティが 人間優先の政策をしていて、騙されたエルファバに とっては 許しがたくて逃亡する というところまでのストーリーでした。
若い頃のグリンダが、ガリンダだったということが、個人的に引っ掛かり 関心事でしたが、あっさり名前を変えたので 結局はミスリードでした。
「昔はグリーンだったから グリンダと名乗るようになった」(エルファバとガリンダの心と體が入れ替わる)という展開になるのかと思っていたわけです。
美しく迫力のある映像と、素晴らしいハーモニーに魅せられて、ワクワク ドキドキしながら 長尺なのに時間を忘れて 没入しました。
名前にエロが入っているフィエロ(ジョナサン・ベイリー)が なぜ あの時に眠らなかったのか、グリンダは もっと魔法が上手く使えるように成長するのか、動物たちは どうなってしまうのか、未来のエメラルドシティの崩壊にまで繋がるのか、part.2が楽しみです。
意外に面白かったファンタジー
既に1カ月前に公開が始まった本作。正直あまり興味があるお話ではなかったものの、米国アカデミー賞作品賞にノミネートされていたこともあり、当初は観に行く積りでいました。ところが2時間半を超える長編であるものの、実は前後編の前編らしいという話を聞き、ちょっと行く気がなくなって今日に至りました。ただたまたま空き時間があり、そこにすっぽりハマるのが本作だったので、捲土重来で観に行くことに。公開1カ月を経てもそこそこの人気を保っているようで、席も予想以上に埋まっていました。
で、序盤はちょっと苦手なミュージカル調の演出が多く、このまま突っ走るのかなと思いきや、全体を通すと存外歌のパートが多くはなく、普通の作品という感じ。内容的にも、”オズの魔法使い”のお話なので、ファンタジー作品であるのは勿論ですが、生まれつき肌が緑色の主人公エルファバ(シンシア・エリボ)の設定や、ヤギなどの動物の教授たちが排斥されていく展開は、現在進行形の現実社会の諸問題が投影されていて、単なるお子様向け作品に留まっていない印象でした。そのため、期待値が低かったことも手伝ってか、作品世界に結構引き込まれて行きました。これならさっさと観ておけば良かったと思うくらい。
上手いなというか、憎らしいなと思ったのは、冒頭”悪者”のエルファバが倒されたことを皆が祝っているシーンから始まり、その後、グリンダ(アリアナ・グランデ)が前日譚としてエルファバとの思い出を語る設定にしているところ。本作は前編なので、その前日譚は当然のことながら途中で終わって”To be continued"になる訳で、こうなると誰だって後編が観たくなりますね。
後編は、現実社会の諸問題を踏まえつつ、どのようにこの物語を収斂させていくのか、その点が楽しみでもあり、その時まで興味が続くのかという思いもあり、ちょっと複雑な気分になって劇場を後にしたところでした。
そんな訳で、本作の評価は★4.0点とします。
よりウィキッドのファンになりました
学生時代、劇団四季のウィキッドを観劇し憧れを抱き続けていました。
先月やっと初めて自分のお金で大阪まで行き観劇することができました!
私にとってウィキッドといえば劇団四季。
その状態でどんな世界が観られるのだろうとワクワクしながら映画ウィキッドを観に行きました。
凄いものを見てしまった…!!
迫力!美!壮大!プロ!
お話もより壮大に繊細に作られていて感動!
語彙力の低さに悲しくなりますが…もうとにかく!大好き!!!
1回目はDOLBYの吹き替え、2回目は普通上映の字幕を観ました。
それぞれに良さがあるとは思いつつ、私は字幕が好みです。
今週は4DXを観に行きます!!楽しみ!
ミュージカルは好き嫌いが分かれると思いますが、ミュージカルを観れるタイプの人は絶対映画館で観て欲しい…!!!
こんなに最高峰レベルの作品はなかなか出会えない!
youtube等で観られる未公開シーンも大好きです!
全てを本編に入れて欲しかった…!!
ウィキッドのファンはもう既に観ているかと思いますが!
知らなかった方は是非観て欲しいです。
長い
良いところ
歌は上手い
?なところ
前後編で3時間✖️2とか必要な描写だけとは思えん
クズ人間ばっかり、主人公含めてあんまりだれにも敬意が持てない
長い。話が進むのは謎ダンスと王宮だけ。それ以外はあってもなくても話は見える。前後編にする必要あるシナリオになるんだろうか。
歌はすごく上手い、確かに上手い。けどミュージカルって完全に作り物世界な作品に見えてあまり好みではないことに今更気づいた。変に感情やら行動をリアルな演技にするから余計に繋がりが見えない。後編見るかなあ。
どいつもこいつもクズ人間で場面上にいる必要ある?後編で雑に処理される以外に存在価値なさそうだけど、それは面白いんだろうか。はたまた急に親しげになってきても胡散臭くなりそう。面白いかな?
善悪の境界線のない世界の、唯一無二の物語!
最初に通常スクリーン、2回目にTCX、3回目にIMAXで鑑賞。
この物語のキャラクターは、確かにエルファバ以外は
100%の純度で”善”の人はいない。
でも、グリンダは「ハイスクールミュージカル」のシャーペイのようで
金持ちお嬢さまで自意識過剰&承認要求マックスのおばかなブロンドという
いわゆる観客の笑いを誘う役どころ。
「ポピュラー」を歌い上げるときの所作や表情何をとっても
10歳のときに初めて舞台版「ウィキッド」を見て以来
ウィキッドを自分で演じることを夢見てきて
これまでもアメリカの番組で「Wizard and I」や「dyfing gravity」を歌ったりもして
ウィキッド愛あふれるアリアナの、キャラクターへ魂を乗り移させたと思うばかりのコメディエンヌになりきった熱演から
目が離せない。
この撮影のために、歌手活動、ツアー、レコーディング、すべてを中止して
撮影だけに没頭しただけの熱量はある。
またエルファバは、父の愛、母の愛、妹からの愛、そして自分を求めてくれると思っていたウィザードからのパートナーシップ愛、モリブル先生からの子弟愛…そしてそっと心を寄せるフィエロからの愛…グリンダとの友愛…これまでの人生で、あらゆる場面で求め続けていていた愛をすべて断ち切っていかざるを得ない状況を、丁寧に描ききり
ラストの「Difying gravity」でその思いを激しく歌いあげる。
「愛を失うことを恐れて続けてきたけれど、すでに失っていた。
それが本当に愛なら、代償は大きすぎる。
私がもし一人で飛び立つとしたら、少なくとも自由」
そのセリフは、劇場の圧倒的な大画面と音圧を前に
涙が勝手にあふれて止まらなかった。(3度目のIMAXでも)
ミュージカル映画は、もともと録音しておいた歌に
あとで演じながら口パクするのが当たり前だが
このウィキッドは現場で歌ってそれを録音している。
「レ・ミゼラブル」もその手法だったが
ウィキッドは、ワイヤーアクションありのエルファバが
空中に吊り上げられ、ぶんぶん回転させられたり高速上昇や高速落下をしながら歌っているという点で、スゴさが桁違い。
シンシア・エリヴォは毎朝、ジムのルームランナーで
走り込みしながら歌うというトレーニングをこなしてから撮影に臨んでいたらしく
それだけの熱量が見てるこちらにも伝わって、感動せずにはいられない。
もちろん彼女もアリアナ同様、23歳で舞台版を見て以来
ずっと特別な作品だったと語っている。
やはり、ディズニーの白雪姫の主演女優が、アニメの白雪姫へのリスペクトがないと批判され続けていたのと真反対で、そんなに好きな作品に参加できてさぞ気合が入ってるんだろうなって、見てる側も安心して期待して見られる。
さて、前置きが長すぎだったが
タイトルに書いたようにこの作品では善悪の境界線はあいまいだ。
フィエロも最初は本を踏んだりするやんちゃ坊主だったが
動物好きであり、ライオン事件でエルファバの優しい心にふれて
グリンダよりエルファバに惹かれていく…
そしてエルファバも、フィエロの心の奥は
本当はやんちゃではなく、せつないものが潜んでるのを見抜き
彼に惹かれていく(その時以降のフィエロはもはや本を踏むような男ではなくなる)
そんな心の変遷を見ると
彼は決してグリンダ側の人間ではない。悪ではないのだ。
ラストで、エルファバが邪悪な泥棒だとアナウンスが流れ、
どうしちゃったのという顔をしたフィエロは、
愛馬に乗って学校を飛び出した。パート2で彼はどんな行動に出るのかも気になるところ。
「オズの魔法使い」は100年前に作られたものだが
その作者とはまったくの別人が、1900年代に作ったエルファバたちの前日譚が「ウィキッド」。
執筆された時代が、湾岸戦争や人種差別といったアメリカが抱えている「正義とはなんぞや」「大義名分に生きるべきか否か」という問題にあふれている時代であったから
作家も物語のキャラクターにそうした問題を読者に投げかけるべく落とし込み、大人向けの複雑なストーリーにしているらしい。
リアルな社会問題をリアルな人間心理で描いてるので
”長いものにまかれろ”、”寄らば大樹の陰”という思考で我々が普段から生きているように
モリブル先生の抱擁にこたえたグリンダも批判はできないし
モリブルとて、心の中では、自分がグリムリーを読みこなせるほどの魔法使いでない以上
オズの魔法使いの手下になるしか生きる道はないという思考ではないとはいいきれない。
グリンダのとりまきの生徒たちとて同じだろう。
みなそうやって、自分であることを押し殺して
いかに世を渡るかで必死なのだ。仲間外れは怖いのだ。
そんな誰もが痛感してることなのに、この映画をみて「悪者ばっかり」という短絡的な判断はなしだろう。
ちなみにこの小説は、デミ・ムーアが映画化を望んで映画化権を取得しユニバーサルが制作することになってたらしいですよ。
それが、スティーブンシュワルツがどうしても曲をつけてミュージカルにしたいと
デミやユニバーサルに直談判して、ミュージカルにする権利を得たそう。
結果としてこの舞台版は100以上の受賞歴がある、
世界中でもロングラン上演され続けている(日本でも劇団四季がやっている)愛されまくってる舞台となった。
そして満を持して、映画化…それも、もともとただの実写映画で作る予定だったユニバーサルが制作する奇縁で映画化されたのだ。
舞台版の内容に、小説(上下巻ある長編小説)のシーンをさらに追加して
舞台版では割愛され過ぎた内容を丁寧に描き、過不足ない150分にまとまった。
この映画は、1990年代のアメリカ社会の世相と、人間の闇心理…といった
重くなりがちな内容を、天才シュワルツの素晴らしい楽曲でライトなムードに昇華させた
素晴らしい作品である。
初回よりも2回目に鑑賞した時のほうが短く感じ、体感60分くらいに感じたし
さらに3回目では体感30分くらいに感じた。映画はもう500本以上は見てきたけれど
こんなに劇場でリピートしたいと思った映画で、さらに見るたびに体感時間があまりにも面白くてあっという間に感じるような魅力的な映画は初めてだ。
未見の人は、ぜひIMAXやTCXなど大画面&大音量で、オズの世界に没入して涙腺をぶっこわされに行ってほしい。
オズの魔法使へのリスペクトを感じた 悪い魔女はわるいのか善い魔女は...
独断と偏見
痛みを抱えたまま進む強さと繊細さ
オズの魔法使いは内容を忘れてしまったまま字幕版を鑑賞。
「ウィキッド」はこの映画で初めて触れました。
2部作と知らず鑑賞しましたが、早くも後編が楽しみです。
喜怒哀楽さまざまな感情が揺さぶられたミュージカル映画でした。
歌とダンスのシーンは表現が多彩で細かくて面白かった。
スクリーンで観てよかったです。
ただ、主人公への周りの扱いが辛辣なので、特に前半は観ていて大変しんどかったです。
動物への対応や本の扱いが粗雑なシーンもあったので、
感情移入しやすい人はだいぶつらいんじゃないかな。
差別表現の配慮はないです。ジョロキアぐらいあるんじゃないのという辛味。
主人公が折れない強さを持っていたので、私はなんとか観れました。
少年少女の成長譚でもあるからだと思うのだけれど、
主要人物の我が強く、ともすれば自己中心的すぎて好きになれるか不安でしたが
ストーリーを引っ張る強さなので、途中で好き嫌いはどうでもよくなりました。
ミュージカルジャンルは普段観る機会が少ないので、
場面のお芝居を歌で表現するというつなげ方が新鮮で楽しかったです。
どうやって今作の冒頭に繋がるのか、続きが楽しみです。
全571件中、101~120件目を表示