ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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意外に面白かったファンタジー
既に1カ月前に公開が始まった本作。正直あまり興味があるお話ではなかったものの、米国アカデミー賞作品賞にノミネートされていたこともあり、当初は観に行く積りでいました。ところが2時間半を超える長編であるものの、実は前後編の前編らしいという話を聞き、ちょっと行く気がなくなって今日に至りました。ただたまたま空き時間があり、そこにすっぽりハマるのが本作だったので、捲土重来で観に行くことに。公開1カ月を経てもそこそこの人気を保っているようで、席も予想以上に埋まっていました。
で、序盤はちょっと苦手なミュージカル調の演出が多く、このまま突っ走るのかなと思いきや、全体を通すと存外歌のパートが多くはなく、普通の作品という感じ。内容的にも、”オズの魔法使い”のお話なので、ファンタジー作品であるのは勿論ですが、生まれつき肌が緑色の主人公エルファバ(シンシア・エリボ)の設定や、ヤギなどの動物の教授たちが排斥されていく展開は、現在進行形の現実社会の諸問題が投影されていて、単なるお子様向け作品に留まっていない印象でした。そのため、期待値が低かったことも手伝ってか、作品世界に結構引き込まれて行きました。これならさっさと観ておけば良かったと思うくらい。
上手いなというか、憎らしいなと思ったのは、冒頭”悪者”のエルファバが倒されたことを皆が祝っているシーンから始まり、その後、グリンダ(アリアナ・グランデ)が前日譚としてエルファバとの思い出を語る設定にしているところ。本作は前編なので、その前日譚は当然のことながら途中で終わって”To be continued"になる訳で、こうなると誰だって後編が観たくなりますね。
後編は、現実社会の諸問題を踏まえつつ、どのようにこの物語を収斂させていくのか、その点が楽しみでもあり、その時まで興味が続くのかという思いもあり、ちょっと複雑な気分になって劇場を後にしたところでした。
そんな訳で、本作の評価は★4.0点とします。
よりウィキッドのファンになりました
学生時代、劇団四季のウィキッドを観劇し憧れを抱き続けていました。
先月やっと初めて自分のお金で大阪まで行き観劇することができました!
私にとってウィキッドといえば劇団四季。
その状態でどんな世界が観られるのだろうとワクワクしながら映画ウィキッドを観に行きました。
凄いものを見てしまった…!!
迫力!美!壮大!プロ!
お話もより壮大に繊細に作られていて感動!
語彙力の低さに悲しくなりますが…もうとにかく!大好き!!!
1回目はDOLBYの吹き替え、2回目は普通上映の字幕を観ました。
それぞれに良さがあるとは思いつつ、私は字幕が好みです。
今週は4DXを観に行きます!!楽しみ!
ミュージカルは好き嫌いが分かれると思いますが、ミュージカルを観れるタイプの人は絶対映画館で観て欲しい…!!!
こんなに最高峰レベルの作品はなかなか出会えない!
youtube等で観られる未公開シーンも大好きです!
全てを本編に入れて欲しかった…!!
ウィキッドのファンはもう既に観ているかと思いますが!
知らなかった方は是非観て欲しいです。
長い
良いところ
歌は上手い
?なところ
前後編で3時間✖️2とか必要な描写だけとは思えん
クズ人間ばっかり、主人公含めてあんまりだれにも敬意が持てない
長い。話が進むのは謎ダンスと王宮だけ。それ以外はあってもなくても話は見える。前後編にする必要あるシナリオになるんだろうか。
歌はすごく上手い、確かに上手い。けどミュージカルって完全に作り物世界な作品に見えてあまり好みではないことに今更気づいた。変に感情やら行動をリアルな演技にするから余計に繋がりが見えない。後編見るかなあ。
どいつもこいつもクズ人間で場面上にいる必要ある?後編で雑に処理される以外に存在価値なさそうだけど、それは面白いんだろうか。はたまた急に親しげになってきても胡散臭くなりそう。面白いかな?
善悪の境界線のない世界の、唯一無二の物語!
最初に通常スクリーン、2回目にTCX、3回目にIMAXで鑑賞。
この物語のキャラクターは、確かにエルファバ以外は
100%の純度で”善”の人はいない。
でも、グリンダは「ハイスクールミュージカル」のシャーペイのようで
金持ちお嬢さまで自意識過剰&承認要求マックスのおばかなブロンドという
いわゆる観客の笑いを誘う役どころ。
「ポピュラー」を歌い上げるときの所作や表情何をとっても
10歳のときに初めて舞台版「ウィキッド」を見て以来
ウィキッドを自分で演じることを夢見てきて
これまでもアメリカの番組で「Wizard and I」や「dyfing gravity」を歌ったりもして
ウィキッド愛あふれるアリアナの、キャラクターへ魂を乗り移させたと思うばかりのコメディエンヌになりきった熱演から
目が離せない。
この撮影のために、歌手活動、ツアー、レコーディング、すべてを中止して
撮影だけに没頭しただけの熱量はある。
またエルファバは、父の愛、母の愛、妹からの愛、そして自分を求めてくれると思っていたウィザードからのパートナーシップ愛、モリブル先生からの子弟愛…そしてそっと心を寄せるフィエロからの愛…グリンダとの友愛…これまでの人生で、あらゆる場面で求め続けていていた愛をすべて断ち切っていかざるを得ない状況を、丁寧に描ききり
ラストの「Difying gravity」でその思いを激しく歌いあげる。
「愛を失うことを恐れて続けてきたけれど、すでに失っていた。
それが本当に愛なら、代償は大きすぎる。
私がもし一人で飛び立つとしたら、少なくとも自由」
そのセリフは、劇場の圧倒的な大画面と音圧を前に
涙が勝手にあふれて止まらなかった。(3度目のIMAXでも)
ミュージカル映画は、もともと録音しておいた歌に
あとで演じながら口パクするのが当たり前だが
このウィキッドは現場で歌ってそれを録音している。
「レ・ミゼラブル」もその手法だったが
ウィキッドは、ワイヤーアクションありのエルファバが
空中に吊り上げられ、ぶんぶん回転させられたり高速上昇や高速落下をしながら歌っているという点で、スゴさが桁違い。
シンシア・エリヴォは毎朝、ジムのルームランナーで
走り込みしながら歌うというトレーニングをこなしてから撮影に臨んでいたらしく
それだけの熱量が見てるこちらにも伝わって、感動せずにはいられない。
もちろん彼女もアリアナ同様、23歳で舞台版を見て以来
ずっと特別な作品だったと語っている。
やはり、ディズニーの白雪姫の主演女優が、アニメの白雪姫へのリスペクトがないと批判され続けていたのと真反対で、そんなに好きな作品に参加できてさぞ気合が入ってるんだろうなって、見てる側も安心して期待して見られる。
さて、前置きが長すぎだったが
タイトルに書いたようにこの作品では善悪の境界線はあいまいだ。
フィエロも最初は本を踏んだりするやんちゃ坊主だったが
動物好きであり、ライオン事件でエルファバの優しい心にふれて
グリンダよりエルファバに惹かれていく…
そしてエルファバも、フィエロの心の奥は
本当はやんちゃではなく、せつないものが潜んでるのを見抜き
彼に惹かれていく(その時以降のフィエロはもはや本を踏むような男ではなくなる)
そんな心の変遷を見ると
彼は決してグリンダ側の人間ではない。悪ではないのだ。
ラストで、エルファバが邪悪な泥棒だとアナウンスが流れ、
どうしちゃったのという顔をしたフィエロは、
愛馬に乗って学校を飛び出した。パート2で彼はどんな行動に出るのかも気になるところ。
「オズの魔法使い」は100年前に作られたものだが
その作者とはまったくの別人が、1900年代に作ったエルファバたちの前日譚が「ウィキッド」。
執筆された時代が、湾岸戦争や人種差別といったアメリカが抱えている「正義とはなんぞや」「大義名分に生きるべきか否か」という問題にあふれている時代であったから
作家も物語のキャラクターにそうした問題を読者に投げかけるべく落とし込み、大人向けの複雑なストーリーにしているらしい。
リアルな社会問題をリアルな人間心理で描いてるので
”長いものにまかれろ”、”寄らば大樹の陰”という思考で我々が普段から生きているように
モリブル先生の抱擁にこたえたグリンダも批判はできないし
モリブルとて、心の中では、自分がグリムリーを読みこなせるほどの魔法使いでない以上
オズの魔法使いの手下になるしか生きる道はないという思考ではないとはいいきれない。
グリンダのとりまきの生徒たちとて同じだろう。
みなそうやって、自分であることを押し殺して
いかに世を渡るかで必死なのだ。仲間外れは怖いのだ。
そんな誰もが痛感してることなのに、この映画をみて「悪者ばっかり」という短絡的な判断はなしだろう。
ちなみにこの小説は、デミ・ムーアが映画化を望んで映画化権を取得しユニバーサルが制作することになってたらしいですよ。
それが、スティーブンシュワルツがどうしても曲をつけてミュージカルにしたいと
デミやユニバーサルに直談判して、ミュージカルにする権利を得たそう。
結果としてこの舞台版は100以上の受賞歴がある、
世界中でもロングラン上演され続けている(日本でも劇団四季がやっている)愛されまくってる舞台となった。
そして満を持して、映画化…それも、もともとただの実写映画で作る予定だったユニバーサルが制作する奇縁で映画化されたのだ。
舞台版の内容に、小説(上下巻ある長編小説)のシーンをさらに追加して
舞台版では割愛され過ぎた内容を丁寧に描き、過不足ない150分にまとまった。
この映画は、1990年代のアメリカ社会の世相と、人間の闇心理…といった
重くなりがちな内容を、天才シュワルツの素晴らしい楽曲でライトなムードに昇華させた
素晴らしい作品である。
初回よりも2回目に鑑賞した時のほうが短く感じ、体感60分くらいに感じたし
さらに3回目では体感30分くらいに感じた。映画はもう500本以上は見てきたけれど
こんなに劇場でリピートしたいと思った映画で、さらに見るたびに体感時間があまりにも面白くてあっという間に感じるような魅力的な映画は初めてだ。
未見の人は、ぜひIMAXやTCXなど大画面&大音量で、オズの世界に没入して涙腺をぶっこわされに行ってほしい。
オズの魔法使へのリスペクトを感じた 悪い魔女はわるいのか善い魔女は...
独断と偏見
痛みを抱えたまま進む強さと繊細さ
オズの魔法使いは内容を忘れてしまったまま字幕版を鑑賞。
「ウィキッド」はこの映画で初めて触れました。
2部作と知らず鑑賞しましたが、早くも後編が楽しみです。
喜怒哀楽さまざまな感情が揺さぶられたミュージカル映画でした。
歌とダンスのシーンは表現が多彩で細かくて面白かった。
スクリーンで観てよかったです。
ただ、主人公への周りの扱いが辛辣なので、特に前半は観ていて大変しんどかったです。
動物への対応や本の扱いが粗雑なシーンもあったので、
感情移入しやすい人はだいぶつらいんじゃないかな。
差別表現の配慮はないです。ジョロキアぐらいあるんじゃないのという辛味。
主人公が折れない強さを持っていたので、私はなんとか観れました。
少年少女の成長譚でもあるからだと思うのだけれど、
主要人物の我が強く、ともすれば自己中心的すぎて好きになれるか不安でしたが
ストーリーを引っ張る強さなので、途中で好き嫌いはどうでもよくなりました。
ミュージカルジャンルは普段観る機会が少ないので、
場面のお芝居を歌で表現するというつなげ方が新鮮で楽しかったです。
どうやって今作の冒頭に繋がるのか、続きが楽しみです。
ミュージカルを観た人は良いかも
ミュージカルだったのを知らずに見たので、ミュージカル要素が多くてびっくり。もっと肌色の違いの差別に立ち向かう内面的な要素があるかと思っていた。歌や躍りは見る分にはよいが中身は無い。ミュージカルが好きな人以外は拍子抜けするかと。
眠い
結構話題のミュージカル映画という事で評判を聞いて見てみました。
素晴らしい映像、素晴らしい音楽、素晴らしいミュージカルのお陰で脳からアルファ波が大洪水を起こしてしまいなんと一回の映画で3回も意識を失いました…それぞれ何分意識が飛んだのか分かりませんが、とにかく眠かった。退屈な映画では無いと思うが、なんかリラックスしてしまうんだよね。
あとこの映画で完結では無く二部作か三部作か分かりませんが映画の最後に続くと出ます。
てっきり1話完結かと思っていたので中途半端だなと思ったら…続くときた。
舞台はオズの魔法使いの王国にある魔法学校のシズ大学入学から始まる。
足の不自由な妹の入学の付き添いで来た姉のエルファバ。彼女は何故か全身緑色で皆から忌み嫌われていた。妹は美しいが車椅子生活。それらの事に負い目があり暗く地味な性格だったがふとした事で強力な魔法を放ってしまい魔法の素質がある事が知れる。それを見た先生によっていきなり入学が決まり全寮制の寮に。所が突然の入学で受け入れできない。そこに美人で陽キャで能天気なグリンダが勘違いから彼女と同室になる。
全く水と油で反りの合わない2人は常にいがみあってドタバタコンビをやっていたのだが…
時を同じくして人間の言葉を喋れる動物の差別が大っぴらに行われる様になりヤギの先生が大学から追放されてしまった。話は思わぬ方向に進んでいく…
ストーリーは1点もつけたくない
この1点は歌と映像の点数、歌と映像は良かったがストーリーは残念で仕方がないです。好き嫌いで別れると思いますが、個人的には前編と同じなら、続編もあんまり期待しない。何だろう。。。愛するキャラーが一人もいない、王子様が本を踏むシーンは正直本好きには我慢できない、悪意しかない、その時すでに退室したいと思ってた。最後まで見たがこれと言ったいいポイントはなかった。
最後まで悪で悲しい
なかなか狂ってる
意地悪な人しかいない世界。
心の交流がない。
エルファバだけが純粋で心が痛くなった。
キャストの歌唱力が本当に素晴らしくて、そこだけは何度も心打たれたし、オズの魔法使いには興味が沸いたので星2つ。
心が綺麗なのがエルファバと動物だけ。他の人間は揃いも揃って残念すぎる。
グリンダも可愛いし憎めないんだけど…
仲良くなるきっかけも「意地悪」でしかない。
なのに、エルファバはグリンダのために学校やめるとまで言って先生を脅すし。
仲良くもないグリンダのために陛下に仕える夢も捨てるの?
本を踏みつけるようなバカ王子にエルファバが惹かれてる描写もがっかり。結局顔か。
女はこうやって仲良くなるんでしょ?とでも言いたげな喧嘩からの意味不明な理由でむりやり仲良しに。バカにされてたことに気がつかないほどエルファバはバカじゃないでしょ…
人物がすべて浅すぎる。いやなやつすぎる。
なのに歌がもういいよってくらい挟まるので長い。話が進まない。
子供が書いたストーリーを大人が本気で映像化したみたいなチグハグ感。
孤独がテーマだけど、本当に周りがクズすぎて孤独なのは見てて救いようがなかった。
それぞれのキャラクターが良かった
エルファバは善性の人間ではないし、悪性の人間でもない。そこがキャラクター造型として興味深かった。
グリンダは観客に対しての第一印象が決して良くないと思うのだが、それをストーリー上で覆してくるのが面白かった。
ミュージカルなので、ミュージカルのシーンが楽しいのも良かったし、映像が美しかったのも良い。
前編は女性同士の友情モノとして良い出来だったので、これが後編になってどういう物語になるのか気になる。
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