ウィキッド ふたりの魔女のレビュー・感想・評価
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極上のファンタジーミュージカル
音楽、美術、映像、ハリウッドの技術の粋を極めた極上のファンタジーミュージカルだ。
たった2千円弱で2時間40分も映像エンタメ体験を過ごせるのだから老若男女が高い満足感を得られるだろう。
各国で上演され続けている名作ミュージカル「ウィキッド」の映画化。2部作の前編で、西の悪い魔女エルファバ(シンシア・エリヴォ)と東の良い魔女グリンダ(アリアナ・グランデ)の出会いを描く。
舞台となるのは動物と人間が共存する国、オズ。生まれた時から緑色の肌を持ち、幼い頃から孤独なエルファバとお嬢様で人気者のグリンダは大学の寮で同じ部屋になる。最初は仲違いをするが次第に心を通わせるようになる。
冒頭のエルファバが妹の付き添いで大学の入学式に来る時のミュージカルシーンがあからさまに差別的であったり、唐突に仲良くなったり別れたりとストーリーや人間描写は正直薄い。そこはあえてファンタジーミュージカルなのでツッコミを入れないのが正しい。
その分最上級の歌と踊り、映像世界に没入すればいい。それも映画の楽しみ方。
とにかく実力派シンシア・エリヴォの歌と踊りは飛び抜けて素晴らしいし、アリアナ・グランデはキュートでコメディシーンもはまっている。
前半は大学内のエピソードでストーリーがあまり動かなくスローテンポだが後半エルファバがエメラルドシティに招かれるあたりからは冒険活劇のように展開し、圧巻はクライマックス。エリヴォが歌い上げる「ディファイング・グラヴィティ」と疾走感あふれる映像で高揚感に包まれる。
前編の最後、後編への期待感を高める演出でここまで感動的な映画はなかったのではないか。歌と映像で感情が高まり涙が出た。
良し悪しがハッキリ分かれている作品
まず世界観の描写が素晴らしく、国の風景や可愛い衣装などかなり作り込んでいるのが良かったです。
ミュージカルもかなり多めで、短いものから長いものまで歌声も曲も良いので好きな人は全編楽しめる作りになっていると思いました。
逆にストーリー自体は単純でキャラの心理描写も浅めな印象。
特に恋の描写は中途半端なので、ない方が良かったと思いましたね。
心理描写はミュージカルの割を食っていると言うか、ミュージカルで押し切ってる感じがしました。
主人公の正義感が少し幼稚っぽく見えてしまったのもストーリーの単純さ、バックグラウンドの描写(例えば動物側の描写など)の少なさを感じました。
キャラの魅力はグリンダのキャラに大分助けられていた感じがしましたね。
ミュージカルに入りきれず失敗したかなと思いましたが、やはりラスト20分は見ごたえがあって少し持ち直しました。
冒頭でドン引き、でも終盤20分が超良かった
本当にストーリー何も知らず見た。
冒頭のウィキッド討伐の祝いのシーンで「私たちは善とは何か知っている」って歌詞が字幕に出て、自分の善に自信満々なのも超怖いし、彼らにとっての悪役の偶像を火炙りにして遊んでるのが野蛮すぎてドン引きするところから始まった。鳥肌止まらん。
元々ミュージカルあんまハマらない勢でもあり、時間潰せるようにLサイズのポップコーン持ち込んだくらい期待してなかったので、そっから終盤まで上手な歌を聞きながらボーッとしてた。
「結局エルファバも権力主義で偉い人に重用されたいだけなのかあ」とか、「王子様役が白人か黒人で、アジア人の前例がほぼないのって根深い人種差別だよなあ」とか、「王子(女側より富名声権力あるキャラ)に存在を認められたい何も持ってない女って昭和な価値観だよなあ」とか。
終盤、ウィザード(字幕なんて書いてあったか忘れた)の部屋の前の警護してる猿の表情が光栄な職っぽいのにも関わらず超不服そうだったのと、キモいデカいキッチュすぎる悪趣味なしゃべる顔面が登場したところから、「もしかして、冒頭から続く何とも言えない、視野狭くて偽善っぽいこのキモさ達をぶっ壊してくれるかも!!!」ってテンション爆上がりして、そっから終了までがクソ楽しかった。
観た時の感想を率直に
個人的にこの映画は苦痛だった。アリアナが出ることしか事前情報を持たずに観たが中々しんどかった。
苦痛といっても二つあって一つ目は冗長さ。後でミュージカルがもとだと知って納得したけど、場面転換するかなと思ったところから歌い出すから物語進行のテンポが悪い。事前に知っておけば準備できたけどもう歌要らんなぁとなってしまった。とは言え歌い踊るシーンは華やかで良かった。
もう一つは心にくるしんどさ。エリファバ可哀想がメインの精神的苦痛。冒頭からしんどかった。
自分は善悪の二元論は極論だと思うし、誰でも多面的だと思う人間だから、誰であれ死んであんなに喜ばれることがあってはいけないと思う。あの世界じゃ相当な完全悪だったんだろう、けど喜びすぎやろと。前述したけどミュージカルシーンが余りに華やかで嬉々とした空気がこれでもかと表現されている。それが自分の思いと乖離しすぎて気持ち悪かった。そう、この映画は僕には気持ち悪かった。
肌が緑だから虐められるのは分かる、外見で虐めちゃあダメっしょってのも分かる。あえて黒人の方をそこに配役したのは何かメッセージがあるのか。あるならキモいし無かったらこう勘繰る自分がキモい。どちらにせよキモい。前後キモい塞がりである。(後から調べたら全然実力だった。勘繰った自分がキモいだけだった。)
グリンダのアホらしい感じは周りで見てたら面白いけど、近すぎたら嫌なタイプ。行動力の飛び抜けたアホは困るなと。自分本位のくせに良いことしたって感じがキモい。
そもそも動物が言葉話して共生してるのがあたまえの世界で人類本位で動物を敵認定するのもキモい。知的レベル一緒やのに。
モリブルはんに関してはエリファバに対する態度が表向き一貫しないのがキモい。実際はオズと同じ意見が通底してるってのもキモい。
妄想だけど、エリファバが断固として他人に耳を貸さないのに苛立ったんかなオズやモリブルはん。まぁエリファバが黙り忍んできた過去を知らないと脈絡なくエリファバが我儘になったように感じるかも。脈絡が伝わらんのもキモい。伝わっても何も変わらなかったろうってのもキモい。八方キモい塞がりである。
エリファバも、突出して才能があったのと自分は熊に良くしてもらったから動物を助けようって思うんでしょ?なのに周りに何もしないままでいいのなんて言うのは、自分一人無理にでも救おうとするのは傲慢なんじゃあないかな。一人があたまえだったもんね。自分には特殊な背景があるもんね。皆んなに違う背景があるってことわ皆んなが理解してたらいいのに
そう僕は理想主義者なんですな。だからこの映画が気持ち悪くて観るのが苦痛だったんだろう。良い映画だった気はするけど。
最後に、本はだいじにしましょ、本好きとしてはスケボーにされるのはきつかった
ミュージカル映画が苦手な人に対しても配慮の行き届いた一作
同名の原作ミュージカルはすでに名作の評価も確立しているし、その映画化作品である本作も、興行収入、観客の評価ともに非常に好評とのことで、良い映画を観たい!という期待に応えてくれる作品であろうことは事前に予想ができます。
実際観てみると、「二部作の前半だから、後半観るまでは評価決まらないかもー」という斜に構えた思い込みを恥じ入るほど、単体作品としても素晴らしい映画でした。
ただミュージカル映画という独自の様式を伴った映画ジャンルが苦手な人もいれば、約2時間40分という上映時間に躊躇する人もいるはず。そういう人も楽しめるのかな?と問われれば、全く問題ない、とは断言できないものの、ジョン・M・チュウ監督の作劇は、それらの懸念に対してかなり演出面で配慮をしていますよ、と言うことはできそうです。
例えばドラマ部分とミュージカル部分の移行のさりげなさは、映画を鑑賞している意識のままミュージカルの世界に誘ってくれるし、グリンダ役のアリアナ・グランデのセルフパロディも交えた演技は、この二つの場面の良い橋渡しになっています。グランデは映画初主演とは思えないほどグリンダ像を活き活きと演じていることに加えて、まさにポップアイコンそのものである彼女じゃないと白けてしまうような仕草をちょいちょい入れ込んで、完全に「グランデのグリンダ」を確立していました。
本作では抑えた演技の多いエルファバ役のシンシア・エリボは、大きく二つある本作の山場で、静と動のエルファバ像を見事に使い分け、そのすごみを発揮しています。特に終盤のクライマックスの演技、配信されているメイキングを見たら驚愕の一言です。
主にシズ大学で展開するドラマは、目まぐるしさを感じさせるぎりぎりのラインで踏みとどまっており、人物関係を理解する余地を残しつつ、様々な場面転換で退屈させないという、非常に締まった作劇となっています。ここは贅をこらした映像と緩みのないドラマを両立させる、というチュウ監督の独壇場でした。唯一、グリンダの友人たちの、まさに取り巻きとしか言いようのない軽薄さを除けば…。
ミュージカルの『ウィキッド』は未見でも全く問題ないとは思うけど、本編の『オズの魔法使い』に触れたことのない人は、これを機会にあらすじだけでも頭に入れておくといいかも!
ミュージカルが苦手だからキツイのか?
久しぶりのミュージカル映画
公開からずいぶんと経ってしまいましたが観てきました。
オズの魔法使いも昔に読んでうろ覚えだしミュージカルもちょっと苦手だしということで二の足を踏んでいたが、シネコンの上映回数の半分以上がコナン映画という異常事態の中、ランキング上位をキープしているのは見所があるんだろうなという思いで。
見た目も性格もまったく違う2人が対立から始まり次第に友情を深めていく。
この2人の行動、言動を見る限りどちらも悪には見えない。
この2人が後に西の悪い魔女、北の善い魔女になるということだが、善い悪いって結局は権力者の都合によるんだよなということよく分かる。
part2では更に闇の部分が描かれそうな気がするが観てみたいとは思う。
まほー
食わず嫌いは良くないね。素晴らしい!
今までまともに真正面からガチンコにミュージカルに向き合って見て来なかった人生です。
ある大御所のグラサンの人が「なんで突然歌うの?」なんて言ってましたがやはり馴染みがないと言うかちょっと覚めてしまう自分がいるというか。しっくり来なかったのです。
しかし歳もとり色々と受け止められる人間性になったせいか、そして好きなアリアナ・グランデが挑戦しているのとかが重なって観ることにしました。
もう素晴らしいの一言に尽きる。
ストーリー的には典型的なアメリカンなスクールムービーから田舎から都会に飛び出してサクセスストーリーにと⋯⋯ベタやね。ベタ。ざっくりと書いてみた。
でも内容的には小さなお子さんでも理解は出来る感じかな。
そうそしてPART 1なんだよな。
ぜひぜひミュージカルムービーは⋯⋯て方はチャレンジしてみては?
そしてPART 2に引き寄せられてみては?
女の子が好きな魔女映画
すいません ミュージカル苦手なのに見てしまいました
私よ! 〜 超えていけ
後に西の悪い魔女となるエルファバ( シンシア・エリヴォ )と、後に南の善い魔女となるグリンダ( アリアナ・グランデ )が、全寮制のシズ大学で出会う。
ウィンキー国の王子フィエロをジョナサン・ベイリーが、シズ大学で魔法学を教えるマダム・モリブルをミシェル・ヨーが演じる。
シンシア・エリヴォの圧倒的な歌唱力、アリアナ・グランデのキュートな魅力が炸裂 👠💕
お2人は、身長が同じらしい( 154㎝ )
映画「 ウエスト・サイド物語 」のジョージ・チャキリスの現代版のようなジョナサン・ベイリーのダンスシーンにワクワク 👀
終盤は「 ハリー・ポッター 」のワンシーンのような趣でしたが、続編が楽しみ⤴︎
アカデミー賞で、衣装デザイン賞と美術賞のみの受賞という事が信じられません。。
劇場にてIMAXでの鑑賞
あれ?
ミュージカルで見たくなる!
映像音楽に魅せられる
アリアナがグリンダそのもので感動
劇団四季のウィキッドが大好きで何回も観たので、公開が決まってからずっと楽しみにしていた作品。
期待を裏切らない素晴らしい作品でした。
先に吹き替え、次に字幕を観ました。
まず吹き替えはミュージカルの舞台に出演されている御二方なので上手かったが、字幕を観たら更に上手くて感動しました。
シンシアはいわずもかな、が、個人的には名前しか知らなかったアリアナ・グランデに感嘆した。歌が上手いのはもちろん、まるでグリンダを演じるために産まれてきたと思うぐらい、いや、アリアナのためにグリンダという役があったのではとさえ⋯それほどグリンダのイメージそのものでびっくり。色白で細くてキュートでお調子者で天然で自信過剰だけど憎めない愛らしさと優しさ。popularでの歌と弾けた踊りはもうグリンダそのもので楽しくて可愛らしいのに何だか泣けてきました。
昨今のディズニー映画のポリコレ云々で原作とファンを侮辱した配役にはらわた煮えくり返る思いだったからこそ余計にありがとうございます(;;)て嬉しかった。
もちろんエルファバもイメージピッタリ!
演技も歌も上手くて、2人の素晴らしいキャスティングに拍手喝采!
もうそれだけで星満点つけました(笑)
元々歌や作品の内容は大好きだし、掘り下げた細かい心理描写やカラフルな美しい素晴らしい映像で、ミュージカルの世界観の可視化が更に広がり、素敵な作品に仕上がっていて嬉しかったです。
いいところで終わってしまいましたが
結末を知ってはいても、次回作でまたどのように映像化されるのか楽しみで待ちきれません。
いつ公開かわかりませんが、首を長くしてお待ちしております。
最高
大好きなAriがグリンダに費やした想いを受け止めるためにIMAX初日で行ってきた!!
(Tayに隠れてですが、Ariはアルバムはもちろん、ライブでvipを買うほど好きで今でも彼女の曲を聴いてます)
なんと、予告が終わってタイトルが出た時に<吹き替え版>と表示されて、「え、間違えじゃないよね」と心配してたら、始まって一言目がガッツリ日本語で、私間違えたの…?とソワソワしてたらグリンダ出てきて「違う、私はアリの演技が観たい、アリの歌声が聴きたいんだよ」と悲しくなりながら間違えた自分を恨んでたら、途中退出が増えて映画が止まった。私は間違ってなかったようで映画館側のミスでしかも2回も吹き替え版が流れると言うオチ。結果字幕版で観れたんだけどね。
それはさておき
元々グリンダ役を熱望していたアリ。そんな彼女がグリンダ役を獲得できたと言うことにとても喜んでいたし、オズの魔法使と同様ミュージカル映画になるため歌姫“Ariana Grande“は見た目もグリンダ完璧だし、歌は心配ないだろうと思っていました。実際鑑賞してアリのグリンダ役にとても驚かされた。私の知る歌手の“Ariana Grande”ではなかったのだ。アリ独特の歌い方は全て消えていた。よく彼女が高音領域やビブラートを歌い上げる時、顎が動くのが特徴だが、今回のウィキッドではずっと顎が動いており、普段とは違う歌声で声を響かせる、どの場所でも聴こえるような歌い方をしていてさすがだと思ったし、ボイストレーニングをしていたそう。
またグリンダは可愛くて能天気な金髪女性で常に人気者でありたいという性格を理解し動作やセリフ、表情と完璧に演じていた。
偽善者すぎて普段なら観てるサイドも嫌いになりそうなキャラではあるが、ウィキッドではどこか嫌いになれないキャラという印象を受けた。
そして最後のエンドクレジットでAriana Grande-Butera(本名)と表記されてるのを観て今まで作品に出てもAriana Grandeのみだったのに、アリの歌手ではなく女優としての本気の活動であるということも伝わった。
シンシアによるエルファバも、歌は魅了されるし、演技も細かく表現されるし、何度も心を奪われた。お恥ずかしながら今回のウィキッドで初めて知った女優さん。オズの魔法使いでは「西の悪い魔女」として知られる彼女。ウィキッドでは悪い魔女になるまでを描いており、心優しい希望を持った彼女がどうしてそうなってしまったのかが痛いほど伝わり何度も涙しました。今回Part. 1でこんなに悲しい気持ちになったのに2はどうなってしまうのか…
シンシアの丁寧な歌声に何度も鳥肌が立ったし、心を持ってかれた。"Defying Gravity"ではアリアナグランデの存在を薄めてしまうほどの歌唱力と、表現力、映像美でとても魅了された。
2012年発表から延期続きでやっと公開されたウィキッド。現在だから文句なしのここまでの仕上がりになったのではないかと思う。オズの国、マンチキン、シズとそれぞれテーマのある舞台でどの舞台も可愛いし美しすぎた。
それぞれの舞台の人々の衣装も可愛いし、とにかく世界観が好きすぎた。そしてメインカラーであるピンクと緑が役者関係なしにどの場面にも出てきていて良かった。
音響に関してはIMAXで観たため評価しづらいが、ミュージカルだけでなく細かい音もしっかりと聴こえてきてリアリティあって良かった。
ミシェル・ヨーの圧倒的存在感、ふざけた感じが似合うジェフ・ゴールドブラムと観客の目を奪うイケメン王子ジョナサン・ベイリーと配役が完璧すぎた。
パンフレット買いました
キラキラの奥がスカスカだった話
えーっと、観てきたけど…正直めちゃくちゃ長かったです。途中で「これまだ前編だよね?」って思ったし、「Defying Gravity」のところもなんか盛り上がるかと思ったら、ずっと飛ぶまでの前フリが長くて、感動する前にちょっと疲れました。
エルファバとグリンダの友情も、なんか薄かったなぁ。エルファバが真面目な話してるのに、グリンダが軽く流してるシーンはちょっと笑ってしまった。いや、笑うとこじゃないと思うけど、なんか雑すぎて。
あとCG多すぎて、どこかで見たゲームの世界みたいな感じ。エメラルドシティとか、もっとワクワクするかと思ったのに「あ、これCGね」ってすぐ思っちゃった。現実味がなくて、映像はきれいなんだけど気持ちは入らなかったです。
テーマもなんか深そうで浅い感じ? 差別とか善悪とか語ってるけど、フワッとしてて、結局何が言いたかったのかピンとこなかったな〜。
後編あるみたいだけど、どうなんだろ…今回の感じだと、また長くてうす味だったらちょっとつらいかも。
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