「やはり1番の見せ場は『Defying Gravity』」ウィキッド ふたりの魔女 Alice007さんの映画レビュー(感想・評価)
やはり1番の見せ場は『Defying Gravity』
OZ (オズ)と言えば、『オズの魔法使い』よりも『Return to OZ』の方が記憶にある。前者の方はそもそもまともに観た記憶がない。
『Return to OZ』は小学生のころにお友達の家で観て、ガラスケースに入った魔女の首から上の映像が、衝撃的で恐かったのを覚えている。
子どものころに観たせいか、映像はそこそこ覚えているが、物語自体は正直覚えていない。
で、今回『ウィキッド』を観てきた。
『オズの魔法使い』や『Return to OZ』の続編かどうなのかも知らなかった。
ただ、YouTubeでたまたま劇団四季のミュージカル日本初演のエルファバ役を演じた濱田めぐみさんの歌を聴いた事があり、当時のミュージカルを観ていればよかったなーって思っていました。
PART1
グリンダとの友情と、動物の権利を守ろうとするエルファバ
1番の見せ場は『Defying Gravity』
言葉を話す動物から言葉を奪い、檻に入れ抑圧しようとする、魔法使いに、エルファバは反旗を翻します。
動物に檻の中で一生を過ごさせる(拘束飼育)有り様は、現実の世界と同じで、むしろ、現実の世界は物語より残酷です。
私たち人間は、工場畜産という方法で(日本の場合は90%以上が工業畜産)、牛や豚や鶏を拘束し、飼育しています。皆さんが想像しているような放牧での飼育はごく一部です。
鶏は自身の体のサイズと同等、若しくはそれよりも小さい檻(ケージ)に入れられ、体は曲がり、常にケージの中(網の上)での生活です。
日本の卵の9割以上が、海外では禁止されているバタリーケージの卵です。
豚は方向転換すらできない檻(妊娠ストール・分娩ストール)で4ヶ月程過ごし、出産、1ヶ月弱の授乳を終えると子豚と引き離され、また種付け、妊娠、出産、授乳を繰り返され、4-5年ほどで殺されます。
赤ちゃん豚は麻酔なしで睾丸や尻尾を切り取られます。
養豚場では豚に虐待する輩も居ます。
日本のアニマルウェルフェア(動物福祉)の世界ランクは最低評価のGとなっています。
現実の世界は映画よりも酷かったのです。
殆どの人が当たり前のように動物を食べ、動物の毛皮を身に付け、動物を実験に使います。
ですが、現代は植物性(Plant Based/プラントベース)の選択肢が増えてきています!
自宅で作るのはもっと簡単!
環境負荷も抑えられます!
主演の二人はヴィーガンです!
そして、そして…前編だったらしいです。
後編もあったんかーい。
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