「奨学金のこと考えるきっっかけに」威風堂々 奨学金って言い方やめてもらっていいですか? こべっこさんの映画レビュー(感想・評価)
奨学金のこと考えるきっっかけに
大学の授業料はだんだんとあがって約40年前に国立大を出た自分にとっては「そんなにかかるものなんだ。」と驚く額になっている2人の子どもがいるが学資保険と奨学金のお世話になって私立大学と私立の大学院を卒業できた。下の息子は奨学金返済中。2人とも家から通える地元の大学だったからよかったが、首都圏の大学に通うとなるともっともっとお金がかかったに違いない。また、通う学部によってもかかる額は全然ちがってくる自分の未来は「自分の責任で自由に選んでいいよ」と若い人たちに言ってやりたいが現実問題としては出せるお金の額によって選べる未来も限られているのかも知れない。
ネタバレにならないように内容にはできるだけ触れないように書こうとおもうが、主人公は首都圏の私立大学に通う唯野空という女性で池田朱那さんがリアルに演じておられます。主人公の友人の九頭竜レイ(すごい名前ですね)役の吉田凜音さんも存在感があってちょい悪みたいな役が似合ってるし、主人公の彼氏(蛭間拓人)役の簡秀吉さんも稼がないフリーター役が似合ってるし、他にも田淵累生さんやら、小野匠さんやら、光徳瞬さん、遠山景織子さん、近江谷太朗さん、一瞬の登場にも関わらず印象に残った高木ひとみ〇さんなど役者さんたちの奮闘があってけっこう楽しめました。
残念だったのは予算の関係でしょうか音楽監督をおかずに音楽という面では楽しめなかったこと、威風堂々の曲を入院されたお母さんの病室で流す場面があるのだけれどCD-Rに焼いたかしたのを持ち込んでいたことお母さんが元吹奏楽部だったので威風堂々と言う曲が好きで主人公も受験勉強中によく聞いていたというくだりがあるのでシエナウインドオーケストラ(に限らなくてもいいのだけれど)かどこかにお願いして映画のために音源用意してもらうかそうでなくても普通のCDを使って家族みんなで「威風堂々良いよね。」って言いながら聞く場面もいれてほしかったので☆4つにしました。
奨学金に限らずだけど社会問題を当事者目線で扱った映画ってのもいいなと思いました。