劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来のレビュー・感想・評価
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【実質★4.7】必見!歴史的傑作
◎圧倒的な完成度
圧倒的な映像美、緻密に作り込まれ全てが新しい扉を開いた歴史的傑作。なかでも猗窩座=狛治の過去編は涙を誘う名エピソードであり4.7と評価し★4.5にしました。
▲マイナス0.3点の3つの理由
1. 首なし猗窩座戦での違和感
無限城での首なし猗窩座戦では、過去に似た状況(妓夫太郎戦)を経験済みの炭治郎が、あの時だけ「隙の糸」(赤い糸)を使わず首が切られても動いて驚くことに強い違和感があった。どこに核があるか透き通る世界との併用や、核探知としての糸描写(やろうとしたけど探知できなくてもOK)があれば、戦闘のリアリティと成長の一貫性がさらに際立ったと思います。
2. 狛治を最初から用心棒としての誓いがあればさらに深まった
花火のシーンの「守る約束」は感動的ながら、もし序盤から狛治を看病はサブでメインは用心棒として召し抱え、慶蔵が「小雪を守れなかったら恥と知れ!」と誓わせるような設定があれば、狛治の使命感と誇り、鬼になって強さを求める動機がより鮮明になったと思います。
3. 母親の描写
母親は自殺ではなく同じ病で寝込む設定にすれば家族愛もより深く描け物語全体の温かみが更に増したはずです。苦労すれば命を絶つのも仕方ない、という無意識の肯定になってしまう危険がある。鬼滅は基本的に「どんなに苦しくても生きる意味がある」というテーマが通底しているので、この描写は世界観的にもやや異質。
<総評>
この「惜しさ」すらも「もっと見たかった」という愛ゆえの感想であり、総じて心に深く刻まれる歴史に残る名作です。
見事な絵
漫画でストーリーは把握していたので、アニメで見るのが躊躇われたのだが、評判がいいので見に行った。
忍さんのシーンがつらいが、善逸のシーンが秀逸。作画は相変わらず絶品。童磨をはやく片付けたいですな。
歴代興業収入第一位の続編
前作の鬼滅の刃-無限列車編-は、邦画における興業収入でダントツの1位を記録した。本作は、その続編(3部作の内1部目)であり、周囲の期待を大いに背負って製作された。さて、内容はそれに見合うものとなっているだろうか…。
まず第1に、今回タイトルを聞いて、これは正解だなと感じた。原作を読んでいる観客からしたら関係のない話だが、映画のみをチェックしている観客からすると、前作のボスであったアカザが登場するとなれば、本作を観に行かない訳にはいかない。これは鑑賞して分かったことであるが、原作の順序とは逆に、童磨を残して、アカザとの決着を先に描いたのは、そうした意図があったためだろう。これは、正しい判断である。
本作は、鬼殺隊が無限城に入り込んだ時点から、アカザ討伐までを描く。ストーリーはこれまでと同様ほぼ原作通りに進んでいく。前作では、炭次郎一行は鬼殺隊に入隊して日も浅く、成長段階であったこともあり、コミカルな日常系シーンが多かった。それと比較すると、本作は最終決戦という段階であるため、緊張感のある戦闘シーンが多い。緩急のバランスで言うと、前作の方が優れているだろう。
戦闘シーンをはじめとして、無限城のディテールやモブ系鬼殺隊ひとりひとりの動きなどは、テレビアニメ同様観ていて飽きないほど精巧に描かれている。
全体を通して、原作ファンも映画のみのファンも十分楽しめる内容になっている。ただ、前作のような大人が強く胸打たれるようなシーンは無いかもしれない。これも原作通りなので仕方がないことではあるが…。
開幕1週目で興業収入100億円を突破し、今回も大ヒットは間違いなしである。映画史をどれだけ塗り替えてくれるのか、続編にも大いに期待している。
ちょっと期待しすぎました。
相変わらず、映像は最高、声優もいい仕事だったと思いました。全編面白く鑑賞できました。
どうしても無限列車編と比べてしまいます。
個人的に。
先ず、無限城の素晴らしい描写のせいなのか、ミッションの進行度合いがよくわから無いところで、胡蝶さん、善逸の鬼滅お馴染みの回想とバックグランド説明プラスなかなかクリティカルアタックが通用しない同じような展開が続くので、メインバトルの猗窩座戦までで感動耐性ができてしまっていました。残念。胡蝶さんの最後はショックでしたけど。
それと、これは原作のせいかもですが、今回は心に響く名言がなかったように感じました。私は鬼滅のセリフ、名言がとても好きで感動して来ました。
また、当然かもですが、柱が死んでしまうことが1番印象的なイベントになってしまっているような気がします。いきなり胡蝶さんが簡単にそれもあんな最期を。私だけかもですが、もう柱が死んじゃうかどうかが気になってしまって、、、原作は未読だからですけど。
あと、今回は鬼殺隊側の優しさのあるエピソードがなく、鬼側の事情が多かったからかもしれません。
とはいえ、炭治郎たちを最後まで見守りたいと思います。早く次作が見たいです。
映像に全振り
映像に全振りしてる感じ。
勿論全員落とされて全員同時進行なのは分かるけど、そのせいで感情行ったり来たりだし回想多すぎて飽きるし、泣いたと思ったら引っ込むし、グロイから子供向けではないとは思ってたけど、子供人気が多いんだから飽きたりよく分からなーいって子供に言われるような映画はダメだと思う。
ただ、多分原作は良いんだろうな、アニメ勢だけど。
猗窩座のストーリーとか感動するし、おばみつの描写は良かったけど、無限城酔う。画面酔いする。
ただ、それぞれ柱の技も豪華で良い。
だけどそもそもがこの映画の民度が悪い。見に行った時はED中に立つ人続出するし、夜だったから良いとして隣の人が感想をED中に大声で話し合ってて、終わってからにしろとイラついた。それで最終的に台無し低評価。
余韻も浸らせてくれないし無限列車ほど起承転結も無く、三部作の1章だからといって映画として成り立ってない。
声優の演技は良いけど。
猗窩座の首切った後の絵とか特に頭に残ってる。
あと皆が言うほど、バスタオル必要なほど泣けるわけではないし、内容がしっかりしてるわけでもない。映像は皆の言う通りだが。無惨様とか気持ち悪いほど映像良い。
まあこのコメントの倍のように上げ下げ激しく展開早すぎて感情追いつかなかった。映画には不向き。
次回作に期待!!その可能性はまだある
雪がちらつくファーストカット、前作同様墓場から始まる。前作ではまだ歩くことができていた親分は病床にふけっており、時の経過はしっかり表現されていた。
と思うと、何の説明もなく主人公たちが落ちていくシーンに移りタイトルバックで物語スタート。お!?と期待が膨らんだ。
おもしろかったのはここまで。
落ちる行為に対して上がる(登る)という行為がほとんど描かれていない。落ちた先で皆往々にして横へ進むことしかしない。前作でもそうだったように、この映画はどうも横移動で物語を進める傾向があるように見受けられる。本来チャンバラというのは縦動作を基本としていることから考えれば、物語を縦に進める方が見やすいのではないかと思う。前作も列車を降りてからの横移動がなくなった物語は見れたものじゃなかった。まあ明らかに日本刀ではないような武器もあり、彼らの殺陣を見れば上記は当てはまらないのかもしれないが…。(物語をどのような動線で進めるかは作り手側にあり、前作よりは進歩したようにも見受けられるので、次作は登ることで物語を進めるような展開を期待する)
このような違和感が随所に散りばめられており、おもしろくなりそうな雰囲気を作りて側が感じ取れていない。
モノローグの多さもその一つ。主人公が飛ばされて倒れ込む。起き上がった際に「戦闘中に気絶していた」とのモノローグが入ったときには情けなくなった。原作漫画は静止画だからそれでも許容されるが、映像作品にするなら時の経過は映像でちゃんと見せないといけない。仲間の負傷具合やなんかで時の経過を描くのはそこまで難しくないはず。主人公の覚醒の瞬間もダラダラモノローグで語らせるのはどうにかしないと。戦闘の刹那を引き延ばす表現自体は良いと思うし、原作になんらかのお約束があり、それを踏襲しているのかもしれないが、もっと受け手を信用して削ぎ落としていかないと映像にする意味がない。
また、闇堕ち?する鬼たちの成仏のし方も自己解決がメインであり、じゃあ何で闘ってんの?みたいな感覚が私のような原作未読の観客は思うところである。であるならばいっそ削ぎ落としてしまったほうが、全体の尺もスリムになり、気持ち良いエンタメとして見れたんじゃないかな。
あの格闘家の鬼の生い立ちを描くことが重要なのは好意的に見て理解はできるが、そのせいで物語の進行が緩くなってしまうのは見ていて辛い。そう言えば、扇で戦う鬼にやられた女剣士の姉ちゃんとのやり取りもグダッとしている。
結局、作り手の原作に忠実に描くという真摯な姿勢が作品のテンポを悪くし、どこか観客を突き放してしまっている雰囲気を感じてしまった。
というのが、原作未読の感想。
じゃあ原作読め、とは決してならない。
もっと広く観客に開かれ、老若男女が同じ方向を見て、空間を共にするのが映画だから。
テレビアニメの延長ではない。という受け手の強い想いをどうか作りて側は感じ取ってほしい。先に上げた違和感を少しでもなくす努力をするよう切に願う。その期待を込めて次作もちゃんと見ます。
なお、この映画を原作ファンはどう見ているのか気になる。
できれば、手厳しく批評してくれていればと願う。
興行収入も300億辺りは視野に入ってきたとみるが、入場者特典欲しさに5回も6回も見に行ったあげくのそんな数字には何の意味もない(別の映画ではあるが、灰原哀を100億の女に、みたいなムーブメントはいらない)。ファンではない層を取り込んで、前作のような社会現象となるように、今度は作品の質を上げるような動きを期待したい。ファンの方々は作り手をしっかり育て上げてください。
確かに泣ける
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み◎
泣けると聞いていたが確かに泣ける
漫画は読んでいるけど、流石に覚えていないので感動にはちょうど良かった
作品として完結してるのは満足度が高いです
あと3部作のバランスも良さそうです
今回はタイトルが猗窩座再来なので、猗窩座は戦うのは決まりでしたが。
上弦の鬼をどこまで倒すかで次への布石となる、ただ誰も倒さないとナニコレってなるし、いい具合でした
感動しました
原作も読んだし、テレビアニメも前作の映画も見たうえで、公開初日に映画館で、1人で見てきました。
まず映像が美しくて感動しました。
特に無限城に落ちていく時のスピード感が素晴らしかったです。
内容も、既に知っているのに感動しました。
善逸のところも、胡蝶さんのところも、もちろんアカザのところも、それぞれの戦う場面も回想シーンもそれぞれ良かったです。回想シーン有りすぎというご意見も散見されますが、私は必要なシーンだったと感じました。
途中トイレに行きたかったけど、席を立つタイミングが全く無くて、最後までしっかり見ました。
また見に行くつもりですが、今度は飲み物買わずに水分制限して臨むつもりです。
惜しいが良い映画でした。
まず今作を観るにあたって、原作漫画・アニメ全編・無限列車編は全て履修しています。前作の映画無限列車編から5年。最終章はきっと映画化されて3〜5部に分けての作品になるだろうと予想し、とても楽しみにしていました。
残念ながら特典は配布終了していましたが、本編が始まればなんのその。美しい映像と迫力のある音楽と効果音。僅かな静寂と戦闘の興奮は個人的には素晴らしいの一言。複雑な無限城の映像化や呼吸による技の表現力は原作からより壮大にわかりやすく描かれていて「うお〜…」と思わず声が漏れたほど。
胡蝶しのぶの怒り、善逸の憤りと悲しみ、猗窩座との再戦を果たす炭治郎。そのどれもが原作に対するリスペクトを感じられてとても良かったです。特に猗窩座の回想では涙が止まらず首元がぐしょくしょになりました(笑)
さてここからは惜しいな〜と思ったことです。
それは回想が余りにも多かったことでしょうか。悲鳴嶼・しのぶ・善逸・童磨・炭治郎・猗窩座。移動中や戦闘中に何度も白飛びしたり暗転したりするため原作では気にならなかった所が映像になるとテンポが悪いように感じました。
例えば童磨の回想は戦闘中にしのぶに語るような内容に変えるとかどうでしょう。戦闘は継続しつつ時折童磨の過去を静止画もしくは短い映像で流せば、もしかしたら中だるみのようには感じなかったかもしれません。原作へのリスペクトは感じるものの、やはり矛盾しない程度には映像向きの表現が必要なのだと思いましたね。制作期間も1年半と短かったと小耳に挟んだので、おそらく内容を詰めきれなかったのかなと予想しています。
まぁ長々と書きましたが個人的にはとても良い映画でした。通常版で観たので機会があれば次はIMAXで鑑賞したいと思います😊
あと最後に1つ、レビューの中に「この映画は平均3.5が良いところの作品であり今の平均星4.1は過大評価なので、平均への調整を兼ねて星1とします」というのを見かけました。「面白かったから星5」「普通だった星3」「つまらなかったから星1」というのは個人の感想であり評価なのでとやかくは言いませんが、「星4.1は過大評価だから星1にします」は他の評価に対する侮辱であり、意図的に評価を下げようとする行為はもはや個人の感想の範疇を超えているので、そういう人は映画の評価をつけたりレビューはしないでください。
情熱と優しさに溢れた最高傑作
先日鑑賞してきました。この映画はハッキリ言って狂ってます。もちろんいい意味です。
まず映像美。これは鬼滅の刃を観てきた人はわかると思いますが、毎度毎度前作を超えて進化し続けていますし、戦闘も常にド派手で一瞬も気が抜けません。本当に製作陣の本気と情熱が、もういいという程伝わってきます。
次に本当に分かりやすい。私も原作、アニメと全て見てきましたが、ほとんど原作に沿って丁寧に描かれています。アニオリもありますがほぼ違和感なく、本当に漫画が動いたらこんな感じなんだろうなと思います。
そして感動!!鬼滅の刃は鬼の方にもちゃんと物語があります。今回の主役の鬼「猗窩座」にも、本当に悲しい過去があったんです。これは涙なくして見れません。全て知ってる私も、声は抑えましたが涙と鼻水がヤバかったです。
最後に、よく見る批判の声について少し言いたいです。
確かに今回の映画、激しい戦闘の後に回想シーンが入り、しかもそれが繰り返されるので、テンポが悪いとか、テンション下がる、もっと分かりやすく割愛できないのか?などの批判の声が多いのもわかります。
ただ私はこう考えます。今回の映画は、原作やアニメを全部見た人達のために作られたものではありませんよね?小さい子供から、おじいちゃん、おばあちゃん、今回鬼滅の刃を初めて見る人もきっとたくさんいるでしょう。そんな全ての人達にできるだけ分かりやすく、そして原作にも忠実に、映像にも迫力を、そんな想いの結晶が今回の映画の仕上がりになったのだと思っています。
私はここまで丁寧に、かっこよく、そして感動的に作ってくれた製作陣と声優の皆さん、そして何より生みの親、吾峠呼世晴先生に心から感謝したいです。
長くなりましたが、どんな名作映画でも賛否両論は付きものです。批判の声がたくさんあるから観るのやめようではなく、気になっているのなら映画館でぜひ見て欲しい映画です。
そしてアニメ勢の皆さん、「猗窩座」という1人の鬼を、どうか見届けて下さい。
2025 56
圧倒的な無限城の作画と表現力!!
そしてアニメーション!!もうこれは言わずもがなな素晴らしさ!!
めっちゃ良いのに構成がくどく感じてしまったのが残念。。。
かなり前に原作読んでてもう内容忘れてるんだけどこんなに行ったり来たりしてたっけ、、?と。
もう少しシンプルにしたら30分は尺減らせてレイトショーももう少し遅くまでできたんじゃないかなー?
猗窩座は作者のお気に入りキャラなのかしら?
めちゃ良い、、、!
斬られてもなお復活。絶望感たるや半端ない。
わかりやすいけど、もう良いんだよ。という不器用なはくじ(漢字がわからん)に対して投げかけられるあの言葉はそりゃまーグッとくるシーンだよなぁ〜
猗窩座だけで十分保つからわざわざ155分にしなくてもとはどうしても思ってしまいました。
きっと第二章の時にTVでノーカット版をやって第三章をやる時におさらい版として少し見やすく2時間にまとめたものが放送されるのだろう笑
次作も絶対観るけど今作2回目は観たいとは思わんかな
良くも悪くもライブ感満載で描かれるのが原作ジャンプ漫画
それをそのまま映像化するテレビアニメ
更にそれをそのまま7話分ぐらい繋げて作った様な今作
構成故に後半ちょっと回想多いなとか長いなとかの感情に支配されてしまった。
そんな気分のクライマックスに猗窩座戦が来るから猗窩座に同情する気持ちより原作でこんなに逡巡したっけ?潔く逝ってくれ(読み返すとだいたい映像の通りなんだけど)という気持ちが強くなるのが可哀想なところ。
映像面でも戦闘描写は良いけど過去作で既に極まってるから目新しくは感じなかった。
無限城も凄いけど逆に描写通りの無限を制御してるレベルの能力ならこれを活かせない鬼側に無能さが出ちゃうからやり過ぎ感の方が強かった。
内容は原作通りで悪くないから映画で作るの前提ならいっそ五部作ぐらいにして年一くらいで公開した方が商業的にも良かったのでは?
そこまでぶつ切りにする例も知らないから素人考えなんだろうけど。
取り敢えず第2部も公開されたら確実に観に行くと思うがやっぱり長すぎで今作はリピートは出来ないかな。
無限城の妖しく美しい世界観
星4つは甘いかなと思いつつも、無限城の美しさは印象深い。
おそらくはアニメ版のダイジェストになっているため、一編の映画としては非常にバランスが悪いのだけれど、なぜ戦うのか、なぜ鬼になったのかといったところをブレさせないのは好いと思います(それ故どうしてもワンパターンになってしまうのが残念ですが)。
今回もっとも面白いというか、際立って感じられたのが「(雷の)一族から鬼を出してしまったから(族長が)責任を取って腹を切る」の考え方。
日本人的には少々古臭いけれども「なるほどね〜」と納得できる。加えて同じ一族(兄弟弟子)の善逸が、鬼になってしまった身内を倒すのも頷ける。
しかし、これって海外(特に欧米)の方はどう捉えるんだろう?
いわゆる個人主義からはだいぶ遠いゆえ、逆に新しく感じるかもしれないな、と。
日本アニメが世界進出して久しいですが、鬼滅は何気にメッセージ性の強い物語なんですよね。
不条理に負けて鬼になった者はよく喋る。ーーそして首を斬られる。
憐憫の情が噴き出すのを押さえて「首を斬る!」と主人公に断言させるのは、なかなか勇気のいる表現の仕方です。
鬼の首と、若者の意識を飛ばした
このサイトのレビューをいつくか読んでから観たので、確かに回想多いなという印象でしたが、アニメーションは相変わらずのハイクオリティで楽しめました。
しのぶ戦、ぜんいつ戦、あかざ戦は同じジェットコースターを3周してしまった感じで、最後の1周ぐらいは変則的なコースがあれば尚楽しめたのかなと思います。
映画として観ると構成とか気になってくるので、TVアニメを巨大スクリーンで一気見できた!と思うようにしました。
おっさんになってくると、批判されてる部分とかも含めて映画って難しいな〜と、色々考えさせられること自体を楽しめるんですけど、同じ劇場にいた中高生ぐらいの男の子グループが「途中で寝ちゃって気づいたら鬼の首飛んでた!」「俺も!」と、映画終わりに屈託無く話してるのを聞いて、おそらく一番のターゲット層が寝ちゃうのってどうなん?とか考えながら数日経ちます。
これは劇場版で納得。
原作コミックを読んだ上で鑑賞しました。
無限城での壮絶な鬼との戦いがどう映像化されるのか、非常に楽しみにしていた一人です。
物語の流れとしては以下の3点です。
① 胡蝶しのぶ vs 童磨
姉・カナエの仇である童磨に挑むしのぶ。
蜂牙ノ舞・真靡きの羽音や蜻蛉ノ舞・複眼六角の連続突き、蟲柱としての圧倒的なスピードが美しく描かれていて見応えがありました。
どれだけ毒を打ち込んでも効かず、諦めかけるしのぶに響くカナエの言葉──
「関係ありません」「立ちなさい、蟲柱 胡蝶しのぶ」
最期の蜈蚣ノ舞・百足蛇腹が届かず、しのぶの命が尽きる描写は胸が締め付けられる思いでした。
あの瞬間、劇場の観客みんながカナヲと同じ表情だったのではないでしょうか。
② 善逸 vs 獪岳
この戦いで、完全に善逸推しになりました。
壱ノ型・霹靂一閃しか使えない善逸と、壱ノ型だけ使えない兄弟子・獪岳。
雷の呼吸から鬼を出してしまった責任をとって育手が自害──それを知ってからの善逸の覚悟は本物。
いつものおちゃらけた善逸ではなく、真剣な姿に胸を打たれました。
自ら編み出した漆ノ型・火雷神で獪岳を討つシーンは鳥肌もの。
意識の中で再会する育手の「お前は儂の誇りじゃ」は、涙腺崩壊ポイントでした。
あちこちで鼻を啜る音が聞こえていました。
③ 炭治郎&義勇 vs 猗窩座
無限城突入後から行動を共にする炭治郎と義勇。
モブ鬼との連携シーンでは、炭治郎の技を即座に読み、斬り合わないように合わせる義勇の判断力。
「この人やばい。どういう気持ちの顔これ」が観れただけでも価値あり。
猗窩座戦は言うまでもなく圧巻。
彼の過去、そして自ら技を自分に叩き込み再生を止めるラスト──
強さに囚われた彼の“終わり”を見届けられて本当に良かったです。
本作は「猗窩座=狛治の物語」と言っても過言ではないでしょう。
そして、原作を知っているがゆえに、この後の展開がさらに楽しみです。
私の一番の推しは不死川実弥。彼のあの場面を映像で観る自信は、正直まだありません……。
とはいえ、今後がますます待ち遠しくなる素晴らしい劇場体験でした。
期待も込めて、評価は★★★★(星4)です。
ufotableの悪い所ががっつり出ている映画だった。
ufotablの悪い所。
それは、物語の基本骨子のシナリオ構成能力が低い事。
以前から、映像化するなら、そのエピは切ったらダメだろな所をカットしたり、誰にも共感されないオリキャラ追加したりと、映像面はともかく、シナリオ面でシュールレアリスムを発揮して、キュビスム状のパッチワークシナリオに再構成して、微妙なシナリオに改変しまくるのが、ufotableの特徴だった。
だから、複雑な時間軸が同時展開する鬼滅の最終決戦の映像化をufotable大丈夫?と疑問では居た。
疑問では居たけど、まさか、週刊連載漫画の原作そのものなシナリオ構成で押し通して来るとは思わなかったw
週刊連載漫画では、細切れのパッチワークなシナリオで展開するしかない(パラパラ漫画状の表現限界)物語でも、映像化及び映画であれば、また別の『見せ方(魅せ方)』が既にあって、そこをちゃんとしないなら、うちの車を日本人が買わないのは日本政府のせいとか言い出したどこかの国の大統領さんレベルで、貴方、頭おかしいんじゃ無いですかbyしのぶさんレベルの、メディア商法や、表現媒体の違いのお話になってしまうのだけど。
何より、細切れのパッチワークなシナリオは、週間放送のアニメ放映には適用可(どちらも週間だから)でも、ぶっ通しで長時間見続ける映画には、不向きなシナリオ構成様式なのですよね。
何故なら、細切れ故に、視聴者の集中力が切れて続かないから。
こういう所が本当にヘタクソ。
元から3部作と聞いていたから、1.猗窩座2.童磨&黒死牟3.鳴女さんと無惨戦になるだろうとは、ざっくりと予想はしていた。
けど、ここまでがっつり原作まんまのパッチワークで来るなら、善逸vs獪岳&愈史郎関連エピは今回がっつり削って、猗窩座と童磨(回想シーンは削る物とする)戦の戦闘シーン(ufotableの得意な所)の尺を増やせば良いのに(伊之助乱入当たり迄)と思った。
あとは、恋雪に、上がった花火の名前連呼させるオリエピとか、追加すればよかったのにとも思う。
ufotableさんの持ち味発揮して。
そして、ここで削った善逸vs獪岳戦と鳴女さん&愈史郎関連エピで3部の冒頭初めて、目立った戦闘シーンが特に無い鳴女さんとvs無惨に繋げれば、2部で童磨(童磨回想in )&黒死牟戦に派手に決着させても、綺麗に繋がる(むしろ、この方が映画向け。一、炭治郎、二、伊之助、三、善逸という見せ場確保的にも←善逸、伊之助、炭治郎が制作陣の意図かもだが、原作のストーリー展開と映画3部作という状態を思えば、3部作でのカマボコ隊の見せ場は、導入部主人公、二vs童磨故に伊之助、三必然的に善逸が収まりよろしい。何故なら、無惨戦で善逸活躍全然しなくて炭治郎出ずっぱりだから)と。
素人の私でも分かるのに、本っ当に、こういう、シナリオ構成のノウハウ部分が苦手な様ですね。
いつも思いますけども。
あるいは、全鬼滅ファンへのファンサービスのつもりなのかもだけれど、タイトルに猗窩座が君臨してる以上、原作に沿えば、水と主人公にしかクローズアップされないのは自明の理。
欲をかいて漁夫の利狙っても、焦点とっ散らかってたら、失敗する上に、それなりにしか稼げないのに。
更には、今回、得意のデジタル映像面でもクオリティが大変低かった。
どこかで見た対峙構図。
どこかで見た、クリーチャー様の絵。
AIが作った、パッチワーク映像のような静止画様のあれこれが多すぎて、大変つまりませんでした。
無論、努力が見える所も有りました。
無限に広がる無限城の映像化と、戦闘シーンは最たる例だった。
だけれども、そこにもちょびっと物申したい。
上下左右デタラメだって言ってるんだから、炭治郎(及び鬼殺隊士)達が走ってるor戦闘してるのは、実は何処かの天井だった、とか、壁面だったとかを、カラス視点のカメラワーク等を駆使して取り入れたらよかったのに。
しのぶさん戦闘シーンでは活用してたのだから。
力入れたポイントと、がっつり手抜きしたポイントがまるっと見え見えな出来栄えの映画でした。
だから、一度見たら、もう、良いかな。
念の為に、二回見たけど、これの良さは、映画館で大画面の大音量と共に鑑賞するからで、自宅で視聴するなら、急に面白みが無くなる出来だなと感じ取れてしまった。
猗窩座は好きキャラだけれども、一つの映画作品として評価する時、この出来栄えでは、ぶっちゃけ、映画として評価出来ないなと私は思った。
何故、これで良いと思った?と、逆に問いたいレベル。
構想10年規模の作品を時短で作ったと豪語しただけはある映画だな、と、納得もしました。
故に、導入の1作目がこの出来栄えなので、次回作に期待が持てる出来では全然ないです。
鬼滅の刃ファンにとって最高の映像
実写かと思うほどの見事な映像の数々に圧巻
何度も鳥肌たった。
まんがやアニメでは描ききれない戦闘シーンの
数々、見応えあるでしょ、これ。何を文句言うの。
強いていえば、胡蝶と童磨のシーンが体感短いと
感じちゃったけど、第二章、カナヲに超期待しちゃう。
また猗窩座の人間だった頃の話しが好き。
支えてくれる人が、護るべき人がいたら
愛があれば人は変われると更生出来ると思わせてくれる。
155分、トイレ問題心配したけどそんな時間を
感じさせない作品だった。(かなり席離れる人いたけど)
鬼滅の刃初見の人には優しくないかも。
でもこれはやっぱり鬼滅の刃ファンにとって
最高のエンタメ、猗窩座は何億の男になるのかしら。
圧巻の無限城。猗窩座戦も見応え抜群。ただ・・・
一応、鬼滅の原作は全巻見ていますしアニメも立志編から柱稽古編まで全て見ています。1人の意見として見てください。
まず、流石は天下のufotableです。圧巻としか言いようがない無限城、あれを大スクリーンで見れるだけで劇場で見るだけの価値があります。
そして、三部作第1章はやはり猗窩座。上弦ノ参なので、順当に行けば三部作のトップバッターになるとは予想していました。
猗窩座戦の見所の1つが、なんと言っても炭治郎と水柱・冨岡さんのタッグでの決戦。正直、冨岡さんの戦闘シーンは那田蜘蛛山の累や父鬼、あと柱稽古編の不死川さんとの手合わせ以外無かったので、冨岡さんが本格的に上弦と戦うところをアニメで見れるのを凄く楽しみにしてました。見た結果は文句ナシ。特に冨岡さんの【拾ノ型 生生流転】は鳥肌以外の何物でも無かったです。一方、猗窩座も煉獄さんを亡きものにした煉獄さんの仇ではあるんですが、当然彼にも悲しき過去が。ここ他のレビューでは【回想が長すぎる】だの【テンポ悪い】だの言われてましたが、別に自分はそんなに気にならなかったです。(遊郭編の堕姫妓夫太郎の回想よりは長いと感じましたがそれは原作の時点で「これ回想長くなりそう」と予想出来ましたし。あと小雪さんのCVが気になりすぎて。)と、とにかく猗窩座戦は期待以上のクオリティで正に大満足でした。獪岳戦も、善逸の【炎雷神】が見れて良かった。
ただ、ただですよ。猗窩座戦及び獪岳戦は大満足でしたが、童磨戦について少しモヤモヤが。
今回は完全に猗窩座戦オンリー(まぁあれば獪岳戦もかな)と思ってましたが、まさか童磨戦がこんなにガッツリと入ってくるとは思いませんでした。次回の第2章は童磨戦の続きからだと思いますが第1章でここまで見せていいのか?と思いましたね。とするなら第2章は今回より上映時間短くなるんですかね?
あとその他細かい描写上げるなら、村田さんの水の呼吸のエフェクトが薄すぎたり、柱稽古編の序盤に出てきた女拉致のアニオリ鬼が廊下で一般隊士にやられていたり、ラストの無惨のセリフが【上弦1人殺ったくらいで調子に乗るな。鬼狩り共は必ず全員始末する!(次回の映画もよろしくぅ!)】と言っているように解釈出来たりと、見てて面白い箇所が沢山ありました。(無惨のセリフうろ覚えです、すみません)
次の第2章も楽しみにして待っています。童磨戦が出てきたことにびっくりしたため星4.5です。
蟲の呼吸かっこいい
原作未読のアニメ勢です。
蟲の呼吸があんなにかっこいいなんて知らなかった。
童磨vs胡蝶しのぶ見たさで2回IMAXで鑑賞しました。
童磨もしのぶさんもどちらかというと苦手なキャラでしたが本作で好きになりました。
無音の中、しのぶさんの涙がポタポタ床に落ちる音だけが響くシーン...すき。
あとはやっぱり猗窩座...かわいかった。
そして義勇さん、かっこよすぎ...!
自分は謝花兄妹のファンだったので、前作で推しが召されたのですが、しのぶさんと義勇さん好きになりました。
OSTが自分としては盛り上がりに欠ける感じがして、それが残念でした。
個人的には神作品。ただ、批判も分かる。が、それでも見るべき圧巻の作品
原作、アニメ履修済です。
大前提として、1つ。
鬼滅の刃無限城編は、原作はともかくアニメ未視聴者は、見るのをオススメしません。これはあくまでアニメの続きであり、鬼滅の刃では起承転結の結。ラスボス前ダンジョン攻略戦です。それなのに話題だからといってアニメも劇場版も原作も知らないまま見ても意味がない。時間の無駄です。まずは、それを知ってから映画館へ向かってもらいたいです。
では、以下内容について。
先ず、作画、演出。これがほんとうに凄いです。開始1分画面端の雪が舞い落ちる描写だけで一気に没入感に浸ります。無限城の作画演出は圧巻の一言。やりすぎじゃね? と、なるのも分かりますが、映画を意識した迫力、臨場感ある背景、演出だなと感じました。
ストーリーについては確かに回想が長く、テンポが途切れがちではあります。ただ、これは鬼滅の刃の重要なテーマとして仕方ないと思います。
回想が多いのも「鬼は悲しい生き物」「人間だった頃の大切な人との絆、別れ、贖罪」を描いてると思うので。その為には、お父さんの願いも、師範との出会いと学びも、恋雪ちゃんとの甘酸っぱい恋と守り続ける覚悟。そして奪われた理不尽へのどうしようもない怒り。これら全て欠けてはならない要素です。回想が長くなるのは当然だと思います。ここでもお手玉を投げる様子等で、然りげ無くオリジナル補完されており、原作を知ってても尚楽しめる要素もありますし、声優の演技力、作画の美麗さでしっかり泣かせてきます。
退屈さを感じさせるとしたら恐らく淡々とモノローグを語っていくからでしょうか。
ですが、これは、鬼が人間だった頃の自分を、俯瞰的に他人事として見ているからこうなってるのかな。と、思いました。だからこそ後半の自身への怒りや絶望、そして再会の流れでの感情の演出が際立って、原作より泣きまくっちゃうんだなーと。
また、起承転結と言われる方いますが、これ、前提として書いた通り、鬼滅の刃では最終章に当たるところですよ。ラスボス一歩手前のダンジョンとそのボス攻略戦です。ほぼ結に向かって、戦闘に次ぐ戦闘を繰り広げてるんです。
そこに、鬼滅の刃のテーマとして鬼の回想と贖罪、ヒノカミ神楽について、キャラの関係性、因縁、そして鬼殺隊の決死の攻防、覚悟。これらをドラマにして深みを与えてるんです。特に一章は鬼3名。回想がなければその分ドラマは薄まってしまうと、私は思います。
戦闘でいうと、猗窩座戦での戦闘シーンも凄かったです。義勇さんがずっと戦ってて、炭治郎が隙を見て打ち込む。柱の強さを再認識すると共に、その後の透き通る世界の炭治郎のシーンヤバかったですね。
猗窩座を相手にする絶望感半端なかったですし、活躍する2人の食らいつきようも凄くワクワクドキドキハラハラでした。
それにこの辺りの戦闘や回想を、下手に大幅オリジナル演出で改変をしてしまうと、他のシーンが大幅にカットされてしまうと思いました。
善逸と獪岳、しのぶさんと童磨。この2つの戦闘も一章での重要な場面だと思います。どれもほぼ削らずにいてくれたのは嬉しかったです。
善逸と獪岳については、動きが生まれただけでなく、鍔迫り合いや壱の型を何度も出しては止められるといった苦戦している様子ががっつり分かりやすく伝わってきたので、原作より獪岳が強いキャラに見えてワクワクハラハラしました。獪岳の怯えや生への執着、言動一つ一つへの感情が声優さんの演技や絵一つ一つで伝わってきたのも良かったです。善逸とじいちゃんのシーンもがっつり泣きました。
しのぶさんと童磨に関してはまさに圧巻です。ここまで絶望を感じられるとは思ってなかったです。猗窩座とは違って虚しさの残る絶望感でした。
童磨のキャラが声優さんの演技でより空々しく軽くて、得体のしれなさを感じましたし、しのぶさんのずっと怒ってる様子と、絶望の演技力が素晴らしかったです。またしのぶさんの呼吸のエフェクトが確実に殺りにいってて、殺意と怒りに満ち溢れてました。
他にも、村田さんのうっっすい水車や、他モブの戦闘、おばみつの手を取り合うシーン、村田さんと愈史郎のどこか気の抜けたやり取り、実弥の怒りと悲しみ、隠や産屋敷の必死な無惨探し等々。原作を変えずにオリジナル補完をしていく。TVシリーズと同じような構成で、原作へのリスペクトを感じました。
開始1分の親方様で泣き、しのぶさんの訃報で泣き、善逸で泣き、猗窩座のシーンはずっと泣き、感情が溢れてたまらなかったです。
回想の長さや上映時間の長さは確かに他の方々は気にするだろうなーと思いますが、それはそれと割り切って、素直に楽しむのが一番かと思います。
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