「最高潮!」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
最高潮!
暫く触れて無かった鬼滅の刃。開始5分でその世界観に引き摺り込まれる。
広大な無限城を落下していく炭治郎。その目に映る光景は絶望でしかない。だが、彼等は口々に決意を語る。
折れない。
負けない。
諦めない。
なんとしても、無惨を討つ。
その覚悟に開始5分で涙目になる。
無限城の表現は素晴らしくて、これを用意しただけでこの作品は勝ちだと思える。
胡蝶vs弍
ああ、行かないでと届くわけがない願望が頭を過ぎる。アクションのテンポも構成も素晴らしく、憑依してるかのような声優さんの仕事も素晴らしい。見えない勝ち筋に繋がるであろう細い糸のようなものを必死に全力で手繰り寄せる。彼女が発する「ちくしょう」の台詞が胸に刺さる。
善逸vs禄
もうエピソードを忘れてた為に2度美味しかった。
兄弟弟子対決だったのだなぁ。
その対比も感慨深いものがあって、一つの技を極め進化させた善逸が勝つ。不器用とか取り柄がない人間でも、たった1つのモノを追求し極めれば勝負できると言わんばかりだ。七の型発動はその長いタメが全く気にならない程カメラが動く。素晴らしい演出だった。
炭治郎、義勇vs参
煉獄戦の確執を口にする炭治郎。頭の中でフラッシュバックが高速で再生される。
副題でもある猗窩座戦…とんでもなかった。
コマ割りで魅せるスピード感とか、引き絵の強さとか、もう真骨頂を見せつけられる。
首を刎ねる前の対峙の静寂とか、台詞とか…ゾクゾクしまくりだ!
おそらくならば再燃焼を必要とする鬼滅の刃。
その着火剤としては、あまりにどでかい花火だったように思う。
見応えあった!
いや、見応えしかなかった!
ただ…今作の醍醐味とも言える回想シーン。
評価の分かれ目にも思う。
長いように思うのだ。
多いようにも思うのだ。
土石流の如き最終決戦を息遣いが萎びていくようにも思うのだ。
エピソード達はキラ星のように輝いてはいるのだけれど、号泣する猗窩座の「ただいま」にも、「教えて」と奮い立つ若き日の胡蝶にもグッとは来るのだけれど、俺の興味は息つく暇もない死闘に引きづられっ放しだった。
死闘の最中に差し込まれる台詞が、どれもこれも良くて、HSを携えて表現もされるそれらは、否が応でも臨場感を掻き立てられる。
炭治郎を演じる花井さんとか、ホントにホントにいい仕事してくれる。
マイクの前に立ってるであろう事が全く信じられないくらいだ。ピンマイク付けて実際に戦ってんじゃなかろうかと、あり得ない状況を考えてしまう。
それ程に、花井さんの役割は大きかった。
3部作の1作目にあたる本作。
是非とも失速しないで怒涛の如く魅せきってほしいと強く願う。
U-3153さま🙂
>暫く触れて無かった鬼滅の刃。開始5分でその世界観に引き摺り込まれる。
>3部作の1作目にあたる本作。
是非とも失速しないで怒涛の如く魅せきってほしいと強く願う。
花井さんと同じくらいの、渾身のレビューをありがとうございます🫡
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