「歴代興業収入第一位の続編」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
歴代興業収入第一位の続編
前作の鬼滅の刃-無限列車編-は、邦画における興業収入でダントツの1位を記録した。本作は、その続編(3部作の内1部目)であり、周囲の期待を大いに背負って製作された。さて、内容はそれに見合うものとなっているだろうか…。
まず第1に、今回タイトルを聞いて、これは正解だなと感じた。原作を読んでいる観客からしたら関係のない話だが、映画のみをチェックしている観客からすると、前作のボスであったアカザが登場するとなれば、本作を観に行かない訳にはいかない。これは鑑賞して分かったことであるが、原作の順序とは逆に、童磨を残して、アカザとの決着を先に描いたのは、そうした意図があったためだろう。これは、正しい判断である。
本作は、鬼殺隊が無限城に入り込んだ時点から、アカザ討伐までを描く。ストーリーはこれまでと同様ほぼ原作通りに進んでいく。前作では、炭次郎一行は鬼殺隊に入隊して日も浅く、成長段階であったこともあり、コミカルな日常系シーンが多かった。それと比較すると、本作は最終決戦という段階であるため、緊張感のある戦闘シーンが多い。緩急のバランスで言うと、前作の方が優れているだろう。
戦闘シーンをはじめとして、無限城のディテールやモブ系鬼殺隊ひとりひとりの動きなどは、テレビアニメ同様観ていて飽きないほど精巧に描かれている。
全体を通して、原作ファンも映画のみのファンも十分楽しめる内容になっている。ただ、前作のような大人が強く胸打たれるようなシーンは無いかもしれない。これも原作通りなので仕方がないことではあるが…。
開幕1週目で興業収入100億円を突破し、今回も大ヒットは間違いなしである。映画史をどれだけ塗り替えてくれるのか、続編にも大いに期待している。
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