「映像・音響すべてが“芸術作品”。これが日本のアニメ技術」劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 りこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 映像・音響すべてが“芸術作品”。これが日本のアニメ技術

2025年7月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ドキドキ

公開初日の午前中、座席が満席の中、鑑賞しました。

映像美や戦闘シーンの迫力はもちろんですが、「物語」や「キャラクター描写」も本当に素晴らしかった。
実写と見紛うほどの緻密な背景美術の中に、アニメーションとしての豊かな表現が融合していて目を奪われました。

特に音響体験は圧巻。
心臓の鼓動と重なるような重低音、刀と刀がぶつかる鋭い音、広間に響き渡る声の反響。それらの音が座席や空気を通して身体に響いてくる感覚は、まさに「全身で観る映画」。
迷っている方は、ぜひとも音響設備の良い映画館で観ることを強くおすすめします。

ストーリーも期待以上。
静と動、怒りと悲しみ。キャラクターたちの感情の揺れに、自分の心までもが翻弄されました。
文字通り「手に汗握る」シーンでは息をするのを忘れ、次の瞬間には涙が止まらず、しゃくり上げそうになるのを必死にこらえながら観たりと、展開の緩急が激しい。
観終わったあとはどっと疲れが出るほど、没入していました。

戦闘シーンは、炭治郎の成長に合わせるかのようにとても見やすく描かれ、スピード感と迫力が両立。
原作読者として、この「炭治郎が感じる“感覚”」までも映像として表現されていることに感動です。
この難しい表現をここまで可視化し、激しい戦闘や急展開の静かな映像美、繊細な「空気」…それを表現できるのは、ufotableさんの技術、日本のアニメーション技術の凄さだと思います。

この映像と音響は、自宅では絶対に再現できない。
ぜひ大きなスクリーンと爆音の中で、「物語」と「映像技術」の素晴らしさを味わってほしい作品です。

吾峠先生の素晴らしい原作あってこそですが、それでも原作もあることすら忘れるほど、アニメーション作品として圧倒されました。
単に「原作と比べてどうか」「前作とどちらが良いか」といった議論の次元を超えた映像“体験”だと思います。

本当に素晴らしい作品でした。

りこ
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