アイミタガイのレビュー・感想・評価
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優しいことば。相身互い
…試写会で鑑賞
仲良しの友を失くした主人公
亡くなった彼女の携帯に
返ってこないと思いながらも
一日起きた出来事をラインで送る
心の中の寂しさから
いつまでも抜け出せずにいる
ちょっと頼りないけど彼はいる
でも結婚は考えていない
そんな中、失くした友の両親と関わることでどうしようもない哀しみを
寂しい心が少しずつも癒されていく
そんな時、別れた父の実家を
久しぶりに彼と訪れる
優しい叔母があたたかく迎えてくれた
居心地のよいところだった
近所で火事が起きて彼と一緒に
消しに行ったが…
とても頼りになった
常日頃頼りなさを感じていたから
余計に頼もしく感じた
二人の関係も少し近づいた
近所の火事も大したことには
ならすに済んでよかった
おばあちゃんから
お礼を言われ
……叔母がひと言
アイミタガイよ
困ったときはお互いさま
そうすると巡りめぐって
自分のところに帰ってくる
その様な意味合い
人とひとの繋がりは大切なこと
どこかで繋がっていると。
…アイミタガイ
くすっと笑えるところもあり
あたたかな作品でした
夜中のマイウェイ
試写会にして先行して鑑賞。
普段なら足を運ぶか悩むジャンルの作品なのでありがたい限りです。
序盤の入りこそ微妙でしたが、展開が進んでいくにつれて面白さと感動が増していく作りになっていて驚かされました。
なんてことないシーンが実はこのシーンに活きてきて、と意外なところから伏線回収をしてくるので良い不意打ちをくらいまくりでした。
序盤は数人の視点から物語が描かれているので、主人公であろう梓に視点を当てればいいのかなと思ったらよく切り替わるのでどこか集中できずに観ていて大丈夫かなと思っていましたが、それも全部フリなんだと後半分かっていった瞬間にこの時間も大切だったんだなと感じてなるほど〜と口角を上げていました。
学生の少女たちの視点はかつての梓と叶海の視点で、そこで聞いていたピアノが、ヘルパーさんの行った先のお婆ちゃんで、そのお婆ちゃんに金婚式でのピアノの依頼をと数珠繋ぎのように繋がっていく叶海の縁がお見事だなと展開が分かってきても流石だぁ流石だぁとなっていました。
梓のお婆ちゃん家にいって一緒に夕飯を共にするシーンなんかもうほんと優しさが滲み出ていて好きでした。
ちらし寿司をよそって食べて、3人で冗談言って真面目な話をして、いつでも帰っておいでという救いも救いなセリフも出てきたりして街並みも含めて心がポカポカしました。
澄人のプロポーズのタイミングがいくらなんでも悪すぎるところは劇場一体になってドッと笑いが起こっていました。
突っ走ったわけでもなくど天然でそのタイミングなのも驚きますし、周りのこと気にせず愛の言葉を伝えまくるもんですからとんでもない度胸でした。
叶海の両親と梓がついに出会って、そこから2人の関係性だったり、あの日偶然叶海と父親が出会えたりしたのも奇跡のような出来事の連続によって起きたものと種明かしされてからは澄人やるじゃ〜んと腕をウリウリしたくなりました。
叶海が紡いだものがこれからの彼ら彼女らの人生をどんな風に彩っていくんだろうと作中の後も気になりましたし、原作も読みたくなりました。
主題歌も優しく綺麗な歌だな〜と思ったら黒木華さんが歌唱されていてこれまた驚きました。
座長として最初から最後まで引っ張り続けた黒木華さん凄すぎるわ…と改めて凄さを感じました。
終わってみればあっという間だったのにほっこりする気持ちで映画館を後にできて良かったです。
幸せの連鎖ってこんな風に映像化するんだという点でも面白かったですし、お婆ちゃんの優しさがこれでもかってくらい沁みました。偶然の縁って素敵。
鑑賞日 10/8(試写会にて)
鑑賞時間 19:00〜20:50
座席 B-6
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