「ハチ公! ヘ・x・ヘ」アイミタガイ ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
ハチ公! ヘ・x・ヘ
本当は"十一人の賊軍"を観たかったのだけど、のんびり夕食を食べていたら間に合わなくなった(°▽°)
本作も華ちゃんだしチェックしていたのだが、"お涙頂戴"なのか??
今の気分的に違うんだよな。。と思い鑑賞を迷ったが、レイトショーこれしか間に合わなかったから鑑賞してきました。
と、あまり乗り気じゃなかったが、
結果、とても良い作品でした。
(泣けるけど全然お涙頂戴的な安易な構成ではなかったです)
(美紀様の"阪急電車"に似てる?)
悲しい出来事の中にも心が暖かくなる、哀しいだけじゃない、優しい涙が溢れてくる、前に進めるように背中を押してくれる作品で、私の邪念を洗い流してくれたデトックス効果もある作品でした。
(トモロヲも言っていたけど、いや、叶海の父ちゃんとしてのセリフだけどw
優しい人ばかりの小説は嘘くさい。
だけど今は信じてみたい←ほんとに!そんな気持ちになりました)
"相身互い"
実は聞いた事もない知らない言葉でした。
《誰かを想ってしたことは、巡り巡って見知らぬ誰かをも救う》
タイトルにもなっているこの言葉の意味が、作品を全て物語っていました。
そして
誰の胸にも眠っている助け合いの心を呼び起こし、何気ない毎日をやさしく照らす、あたたかな物語でした。
中学時代、複雑な環境にいた梓(華ちゃん)の良き理解者であり親友だった叶海(藤間爽子ちゃん)の突然の死。
かけがえのない存在だった友を失い、立ち止まってしまう梓。
梓の気持ちに寄り添って結婚を切り出せない恋人の澄人(蒼くん)
戦争中のある出来事がきっかけで、ピアノを弾けなくなった老婦人こみち(草笛光子さん)
突然娘・叶海を亡くし、抜け殻のようになっている両親(トモロヲ&西田さん)
それぞれの視点から描かれる日常が、触れ合い繋がる事で思いもよらない幸せに向かって動き出す。
叶海の死を受け入れられず、それには触れずに日々の些細な出来事をラインし続ける梓。
これは中学の時の約束だよね( ; ; )
もちろん叶海に届くはずもないメッセージ。
頭ではわかっている。
既読にならない。。
いつも背中を押してくれた叶海はもういないんだ。
認めたくない現実を突きつけられて思わず弱音を吐く梓。
「前に進めないよ」
私は幸いにも親友を亡くした経験がないので、その辛さや喪失感は想像の範囲でだけで、実際にはまだ分からない感情だ。
いや、想像すらしたくない。
それ程までに辛いし怖い事だ。
しかし梓の振る舞いや行動が理解出来たし納得出来てとても切なくなりました。
「行っちゃえ!」
あのメッセージは朋子の送ったものでしたが、間違いなく叶海の言葉でしたね泣
叶海は手を引いてくれた。
背中を押してくれた。
それぞれの僅かなふれあいが繋がり重なる事で、少しでも前に踏み出す事が出来る。
人間も捨てたもんじゃないと思わせてくれました。
そして
それぞれが、それぞれのペースで苦難を乗り超え、幸せに向かおうとする姿は応援したくなったし、逞しく思えたし、
私も幸せな気持ちにしてもらいました。
私は"お互い様"という言葉が好きなのですが"相身互い"も素敵な言葉ですね。
同じくらい好きになりました。
そして日本語の美しさを改めて感じました。
日本語って繊細できれいですよね。
外国語でここまで奥深い意味を短い単語で伝える事って出来ますかね??
日本語大切にしたいです。
華ちゃんはもちろん、俳優陣はみなさん達者な方ばかりで、静かなお話しですが、引き込まれていきました。
(エグザイルさんだけ謎でした)
(脚本も良かったですね)
中でも注目の玉季ちゃん!
うちの近所はドラマや映画の撮影によく使われるのですが、数年前に玉季ちゃんも来ていて、すごく礼儀正しくて美少女で、その演技力の高さとオーラに魅了されました。
この子はこれからすごい俳優になるから!
٩( ᐛ )و
と、ママ友に熱弁した記憶。。w
(誰だよ!って感じですし、もうすでに天才子役でしたが、私の周りは知らない人ばかりだった)
("永い言い訳"の時に比べると、当たり前ですが、もうすっかりお姉さんですね)
その頃から応援しているので、今作は重要な役どころを任されて嬉しかったです。
(だから誰?)
大人っぽかったり、ダークな役どころも充分にこなせますし、魅力的ですが、彼女の純粋な笑顔、正義感が強そうで利発な所も好きなので、叶海というキャラクターの中学生時代とよくマッチしていたと思います。
ナイスキャスティングでした。
着実にキャリアアップしている姿が見られて嬉しいです♪
そしてなんと言っても草笛光子さんがお美しくて凛とされていて、とても素敵でした!
昭和8年生まれだそうです!!!
数年前のちーちゃんのドラマ
"ジルバ"にも出演されていて、着飾ったお姿の美しい事!
その所作にもうっとり!
滑舌の良さ、姿勢の美しさに驚いた記憶があるのですが、その時よりも歳を重ねられたはずなのに、若々しく更に素敵なお姿を拝見出来てとても感動しました。
草笛さんのお姿を拝見すると、吹雪ジュンさんなんてまだまだ若手ですねw
いや、まぢで色っぽい♡
そして、エンディング曲までも華ちゃんでビックリ!
初めて歌声を聞きましたが、雰囲気のある歌い方で魅力的でした♪
あと、ロケーションが最高!
ちょっと懐かしさを感じる街並みや駅、
"いつもの場所"や、こみちさんのお家、ろうそく屋さん、施設の雰囲気も作品の世界観にぴったりでした。
ロケハンお疲れ様でしたm(__)m
最後に。。
澄人が起こした男性が実は叶海の父ちゃんだった!って事を知った時のみんなのリアクションが見たかったです^ ^
寒くなり始めた今日この頃。
誰かに優しくしたくなる、心がほわっと暖かくなる作品でした。
観て良かったです。オススメ♪
こちらにも、ありがとうございます。
だって、園長というよりドカタの兄ちゃんにしか見えないんですもん。笑
あの穏やかな空間で、生命力が強すぎて…
黒木華は美人とは違いますが、非常に可愛らしく嫌味のない雰囲気がありますね。
今回は澄人をイヂるような会話や笑い声が魅力的でした。
作中で特に言及はなかったですが、ひとつふたつ梓の方が歳上のイメージ。
コメントありがとうございます。
観る人の視線によって受け止め方が違う、すごく納得です!
本を落とした相手、あそこで持ってくるかぁー、って拍手ものでした。
華ちゃんが後ろに倒れるシーンが好きですね。助けて(支えて)くれる人がいる、誰もがそう思える世の中だったら良いですよね。
こんばんは。共感とコメントありがとうございます✩︎⡱え!“鰻”さんて、本名だったのですか‼︎ てっきり芸名だとばかり思っていました😂デトックス効果大アリの作品でした。
イイねコメントありがとうございました。😭
どんどん フレーズ使ってください。いいカモ🦆❗️
G線上のアリア は 葬式セレモニーホールの定番ですねぇ❗️
🫠🫠🫠🫠とろけてるの 今後使わせていただきます😊
感謝感激雨あられです。今後もご指導ご指摘❓の程よろしくお願いいたします🙇♂️
イャぁ いい作品でした。 ただ私の脳内ラスボス煩悩が私に『お前の本音は違うだろ❗️』と言っておりました。失礼します❗️
まさかの同士!こんばんは!
ホント玉季ちゃんありきのステップですよね、可能なら幼稚園、小学生、中学生に上がるまで彼女オンリーでやって欲しかったくらいです。
確かに子役から大人に成長すると、あの時の可愛さどこいったってなっちゃう子もいるから心配になりますけど、玉季ちゃんの成長を見る限り問題はなさそうですよね。
本作の玉季出演はサプライズで嬉しかったです。