SONG OF EARTH ソング・オブ・アースのレビュー・感想・評価
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素晴らしい!ただのノルウエーの四季ドキュメントだけではない!
素晴らしかった。
ノルウェー西部の山岳地帯オルデターレンに住んでいるオリン監督の老夫婦の姿をオリン監督自身が一年間撮影しノルウェーの四季と共に人生の意味や生と死を考える。人生探求のドキュメンタリー。
また、ノルウェーの自然を一年間かけて撮影。見応えもあったし、観て良かった。改めて、自然の凄さを痛感したドキュメンタリーでもあるし、音楽もノルウェーの四季の世界にピッタリ。人生哲学、自然、音を堪能するだけでもドキュメント作品として満足できる。ただのドキュメント作品にしないのはさすが制作総指揮巨匠ヴィム・ヴェンダース。
2024年の年間ベストドキュメント作品と言っていいのでは。おすすめします。ただし、音楽はどこか眠くなるので睡魔にご用心。
【ノルウェーのフィヨルドの美しく壮大な自然を背景に、老夫婦が語る父、祖父たち先祖が暮らして来た美しくも時に牙をむくフィヨルドで生活をして来た民達の物語。】
ー ご存じの通り、気象温暖化、激甚化で地球は今、大変な事になっている。
今作でもフィヨルドを覆う雪渓が次々にフィヨルドに面したコバルトブルーの海に崩落する様が描かれる。
だが、劇中では今から100年以上前にもフィヨルドに住む民たちを襲った山崩れ、雪崩により多数の方々が亡くなった事が、当時の写真と共に伝えられる。
それでも、老夫婦はそれを自然の定めとして受け入れ、静かなる生活を送るのである。-
◆感想
・今作は、美しくも厳しき自然と、人間との繋がりを虚飾なく描いた作品であり、老夫婦のお互いの命を気遣うドキュメンタリータッチの作品とである。
・フィヨルドには行ったことが無いので、近くで映される北アルプスのジャンダルムの様な岩山の姿や、豊かな大雪渓に魅入られたモノである。
・そして、監督のマルグレート・オリンの両親である年老いた夫婦がフィヨルドの大地を、杖を付きながら気持ちよさそうに歩く姿や、二人がお互いの事を尊敬の念を持って話す姿が、良かったな。
■厳しい自然の中に、祖父が植えたトウヒの巨木にマルグレート・オリンの年老いた父がクリスマスに、まるでクリスマスツリーのように電飾を灯す幻想的なシーン。
劇中で、年老いた父が言っていたように、フィヨルドの厳しい自然の中でもあのトウヒの木はまるでフィヨルドの民を見守るかのように、厳然と立っているのである。
<但し、これから観ようと思っている方は、充分な睡眠を取ってから見た方が良いかとも思ったな。前の晩、徹夜状態だったせいもあるが、記憶が飛びそうになった事は敢えて記します。
けれども、大スクリーンに映されるノルウェーのフィヨルドの美しく壮大な自然の姿は、矢張り圧巻である。
物語は春、夏、秋、冬、そしてエピローグと続くのであるが、夫々の季節のフィヨルドの風景はそれはそれは美しく、見応えがあり、且つその地で暮らす老夫婦のお互いを思いやる数々の言葉も、心に染み入るドキュメンタリータッチの作品でありました。>
ノルウェーの自然の映画かと思ったら それよりも 親とか先祖とかに思...
ノルウェーの自然の映画かと思ったら
それよりも
親とか先祖とかに思いを馳せる映画だった
もっと眠くなるかと思ったけど結構良くて
4にするか迷った
自然の画はすごいですね
綺麗なだけじゃなくて、
何をどの角度から撮ってるのかとか、
これはどのくらいの大きさなのかとか、
想像もできないようなシーンがそこそこありました
飛んで飛んで飛んで!回って回って回って写る?
映画かというと微妙なものの…
今年339本目(合計1,431本目/今月(2024年9月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
ノルウェー?スウェーデン?を舞台にしたドキュメンタリー映画です。
この「映画というか微妙」というのはこの映画の特質で、80分ほどの作品ですが、主人公なりが話しているシーンを全部かき集めても5分あるかどうかで、ほかはずっとノルウェー(と思われる)ところの春夏秋冬の雪山やお花、フィヨルド等がずっと映し出される「だけ」なので、スカパー等にありそうな「自然チャンネル」を見ているような気分になります。実際、映画というかというと微妙で(映画館でやっていれば映画なんでしょうが…)、いわゆる「自然科学館」の類(自然に特化した科学館)でビデオ放映を延々やってるようなイメージに限りなく近いです。
かつ、「フィヨルドの精霊」「雪山の神様」…といった単語もしばしば登場します。このあたり、日本でも例えば沖縄などに(広義の意味での)シャーマン・ドルイド信仰文化があるように、自然の現象一つ一つを信仰対象にする文化(ドルイド・シャーマン文化)が背景にあるものと思います。日本では沖縄や北海道のアイヌ文化等で見られるのである程度の推測がつきますが、このあたりもよくわからないので(推定でしかわからない)、ちょっと厳しいかなといったところです。
この3連休だとどうしても他の作品、特にまだまだ「スオミの話をしよう」などの引っ張り作品があるので、この作品がどこまで伸ばせるか…は難しいところです。
なお、なおもって映画のストーリーというストーリーが本当にないので(字幕を全部かき集めても5分にしかならない。もう、自然文化を体験する作品と思ったほうが良い)、感想を書きましょうといっても書きようもなく困ったところです。まぁしいて言えば、日本では最北の北海道でも見ることが通常できないフィヨルドや、日本では一部に部分的に残る、シャーマン・ドルイド文化などを本格的に見ることができるという「文化体験」の観点ではおすすめといったところでしょうか。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/「映画」というかは難しいところがある)
まぁこの点、「映画館でやっていれば映画」だし、「映画評価サイトに掲載されていれば映画」というように割り切ってみることができますが、何らかの娯楽性があるものではないので(しいて言えば学習番組ないし、ヒーリング番組といったほうが良いかも)、チケットを選択する、あるいはポイントで見るときには判断に注意です。
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自分との相性が
なくてはならないものの変化をどう受け止めてどう行動するか。
これもまた、見た後で考えることで、じわじわと気づきのある映画。
満腹で行くと寝てしまう人もいるかもしれないくらい、静かなトーンでありつつも、怖くなるほどの爆音もある。自然の。冷たい氷河や、地球の凄いパワー感じる水の瀑布の音を聞いていたら、なんだか、孤独感や恐怖も感じるし、静まり返った景色の中に、一本の木がすくっと立っている様子からは偉大なるほどの力強さを頼もしくも思う。
自然の姿はいつも変化しているから、いつも自然に寄り添っていても、その自然から、時には恐ろしいことも、感動的なこと体験するわけで、自然の中で自分の人生の価値も感じる、
ということは、ということは、自然が無くてはならないわけ。
自然を丁寧に感じて暮らしている人たちの、人間を含む自然に対するスタンスは、色んな事でごちゃついている自分たちには正直感じにくいかもしれない。
自分の人生の喜びのためにもなくてはならない自然、なくてはならない人、
どちらも変化するし、失われていく。それを受け止めつつ、自分で考えて、やれることをする。
この映画を見て、自然豊かな国や、北欧への憧れで終わるのは勿体ない気もしたが、興味を持つことで、それを維持するために必要なことを知る人が増えるわけだから、入り口としてもいいと思った。
地球のクーラーの役割もしている氷河が、激しい勢いでどんどん崩れていくのは、ほんと深刻な気分になった。溶けた水の激しさから、海面上昇をも考えさせられるし。地球温暖化が急速に進んでいること、今、画面で観ているこの風景も失われていくこと。
後にも先にも希望としての、シンボルとなる木。
映画の中の音は凄く凝って用意されたものらしいが、音も、映像も一緒になってオーケストラの楽曲を聞きながら、心をその風景の中に持って行くような映画だった。話が四季にわかれているのも、楽曲的。
見る人によって感じ方楽しみ方変わると思うが、自分にはいくつか、心に残る素敵なシーン(暗い山の中に立っている木の姿)や、ガツンとつきつけられるシーン(氷河が崩れる)など、この映画を今後も思い出すだろう、良い場面があって、満足。
北欧のフィヨルド自然を満喫できます
フィヨルドの老夫婦
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