「興味ある面白い映画」ぼくの家族と祖国の戦争 jazz須磨さんの映画レビュー(感想・評価)
興味ある面白い映画
興味ある面白い映画でしたが、当時のデンマークの政治的背景まで映画にするには、時間的余裕がなかったのでしょうが、国民感情が判らず、もう一つ深い理解に苦しむ内容でした
ドイツの敗戦直前に空襲で住むところを失った自国難民を、ナチス占領下のデンマークに、多数送り込んだナチス
デンマーク国民にとっては、難民とはいえ憎きドイツ国民なので、病気や飢えで困っている子供ですら助けるな!という憎悪の中で、博愛主義者のとる行動が葛藤となる対立がテーマです
(デンマークで、ナチス・ドイツの占領下にあった5年間に、国王クリスチャン10世は、デンマーク在住のユダヤ人に「ダビデの星」を付けるようにとのヒトラーの要求に断固反対し、「デンマーク国民であるユダヤ人」にはナチスに指一本触れさせなかったと言われ、ドイツ占領下にあった諸国の中で、デンマークのユダヤ人たちは98%がホロコーストを逃れることができた)という程に強くドイツに対抗したデンマークの国民性が判っていれば、より理解ができる映画だったと思いました
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