テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジのレビュー・感想・評価
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ラッキーな暴走バアさん
夫を亡くし、気楽なひとり暮らしを送ってた93歳のテルマ。ある日、孫ダニエルが交通事故を起こし刑務所にいると連絡があった。愛する孫を助けようと保釈金1万ドルを送金したが、それは典型的なオレオレ詐欺だった。お金を取り返すことを決意したテルマは、旧友の老人ベンの電動スクーターを奪い・・・さてどうなる、という話。
しかし、思い立ったらテコでも動かん、って感じの暴走バアさんだった。電動スクーターをわざとぶつけて壊すなど、やり過ぎ。もし1万ドル回収しきれなかったら大赤字だけど、ま、そんな事考えちゃいないね。
それと、色々ラッキーが重なっての結果なので、このあたりも暴走だなぁ、って感じた。
テルマ役のジューン・スキップが93歳の時の撮影らしいが、杖もつかず歩いてて、凄いな、って思った。
ベン役リチャード・ラウンドトゥリーは撮影後亡くなったみたいで、ご冥福をお祈りします。
娘ゲイル役のパーカー・ボージーは面白かったし、ダニエルの彼女アリー役のコーラル・ペーニャは可愛かった
「バツ」したわ!!
オレオレ詐欺に引っ掛かってしまった93歳のお婆ちゃん。1万ドルを失い、家族は皆諦めろと諭すが…といった物語。
ミッション・インポッシブルに感化され、悪党と闘うことを決心したテルマ。
数々のミッション(!?)は、イーサンと比べれば大したことは無いのだが、93歳のお婆ちゃんからすりゃひとつひとつが大冒険!!…な描写もうまく描かれていて笑えるポイント満載!
イメージ通りコンピューターは苦手。ザッカーバーグが許すの?…は笑ってしまったw
更に、スクーターでのチキンレース。片輪が浮く演出も大袈裟で良いですね(笑)
それでいて、歳をとっても成し遂げられることを証明したい気持ちと、優しくも社会に溶け込めない様子の孫の成長物語でもあり、少し感動させられる場面も。
やや過干渉な両親との関係も、テルマとのうまい対比となっており良い感じ。
終始笑えるだけでなく、思いの外グッとくる場面も多い。500ドルの慈悲にはハッとさせられる。マイケルだって澄んだ瞳で本当は優しいコなんだろうなぁ…。
テルマの言葉を借りれば、本当に「なんて精神力なの!!」と思わされるし、笑えて考えさせれて少し感動する…という、まさにワタクシ好みの作品でとても面白かった。
…しかしお二人、スクーターの件忘れてないかい(笑)?
お年寄りをメインキャストとした映画製作
Sweet Revenge
トム・クルーズの新聞記事やテレビで『MI:フォールアウト』のトムのアクションを観ている
おばあちゃんと孫。
オレオレ詐欺にあったことで、テルマ版MIならぬMission Possibleをやろうと決意するテルマ。
この諦めない闘志というか気力がすごいと思う。93歳、まだまだ元気。
復讐劇かと思いきや、実は全然違う。
テルマの孫や娘夫婦、テルマの友人たちを通して、老いを認めざるを得ないことへの
静かな抵抗というか、老いていてもMission Possibleできるんだということを
家族に見せたかったのではないか。それが動機というか背景なのではないかと思う。
↓
こういう背景なのは間違いないが、どんよりせず、むしろ軽快なテンポで笑いを取りつつ
ストーリーが進んでいき、観客としてもテルマの感情や考えに思いを馳せながら
観ることができた。
オレオレ詐欺の犯人たちが、こんなすぐに見つかるわけないし、簡単に復讐されるわけもないのだが
この犯人たちのマヌケさも描かれ方が秀逸。
本件を通して家族の絆は強まったように思う。また、娘夫婦と孫によるおばあちゃんの扱いにも
変化が見られるに違いない。
宮崎ではおとといから上映だが、本日も観客はそこそこ入っていた。5割程度埋まっていたと思う。
ただ、若干お茶の間状態だったのは残念でありつつも、笑えるシーンは劇場で観る醍醐味、
いっしょに笑う一体感があったので、良しとしよう。
テルマはルーズ(ゆったり)
おばあちゃん子という言葉はよく聞くけどおじいちゃん子という言葉はあまり聞かない。
本作はおばあちゃん子の監督が自分のおばあちゃんを思い撮りあげた作品。テルマを演じたジューン・スキッブさん、よくもこんなキュートなおばあちゃんを見つけてきたもんだ。このキャスティングだけでも本作は成功してると言える。
本作はこんなキュートなおばあちゃんテルマが大活躍をするスパイ大作戦。実はこの93歳のおばあちゃんの姿は仮の姿。その正体こそはわれらがイーサン・ハントが変装した姿であった。彼はついに身長まで縮めて見せる究極の変装術を身につけたのだ。
今回の任務はそんなイーサンによる奪われた核兵器の奪回作戦。敵は最新式AIエンティティを利用してイーサンから核兵器を奪い取ったのだ。
まんまとしてやられたイーサンは上司のキトリッジにより拘束される。裏切り者の汚名を着せられたのだ。
しかし、隙を見て脱出したイーサンは敵を追うために最新鋭電動式ヘリを盗み出す。そのヘリのパイロットであり彼の味方であるルーサーをこれまた囚われの収容施設から救い出す。
盗聴されている恐れがあるため彼との会話は小型携帯型パソコンに連動したマイクロフォンで行わなければならない。ルーサーの監視役は常に無表情で氷のような男。何事にも動じることがなくすべてのことに無反応を装うほどの人物だ。
脱出した二人は自分の腕に埋め込まれていた追跡装置を抜き出してそれを囮に追っ手をまく。あとは敵と戦う武器が必要だ。武器商人のブラックウィドーとの息詰まる駆け引きの末に強力な武器を手に入れた二人は「雨に唄えば」を歌いながら暴力を楽しむ冷酷な黒幕のマルコムの下へたどり着く。
彼はいまや世界のマーケットを牛耳る巨大ネットショップアマゾンを破滅させるためにイーサンから核兵器を奪ったのだった。しかし、イーサンは彼の野望を打ち砕き最新鋭AIコンピューターエンティティを破壊し、核兵器もウランをすこしだけマルコムに分けてやり、炎に包まれるそのアジトを背にしてその場を後にするのだった。
そして今回のイーサンは最後まで変装を解かない徹底ぶりを見せて観客は本当の老婆だと思い込み最後まで映画を鑑賞して終わる。
しかし最後に本当のその正体が明らかに。いきなりスタッフロールで地味目の老婦人が劇中のテルマと同じセリフを言う。そう、この人こそテルマの正体。監督のおばあちゃんなのでした。変装を解いたその姿は実はイーサンではなくて普通の華がないおばあちゃんなのでした。失礼。
劇中での孫とおばあちゃんの関係がとても微笑ましく描かれていて実際の二人もこうなんだろうなと想像させてくれるハートウォーミングなコメディー。
テルマが生きた時代、女性は家庭に入り家族を支えるという役割を担ってきた。おばあちゃん子という言葉も主におばあちゃんが孫の世話をするということからだ。劇中の彼女の言葉はそれを端的に物語る。
友人のベンから人の世話になるのは楽でいいと暗に老人ホームを薦められたテルマが言う。今まで世話をする方だったと。夫の靴下を拾うのは自分の役目だったと。いまさら人の世話にはなれないという彼女の頑な心は長年陰で男社会を支えてきた女性たちの思いを反映したものだった。
実際今回の任務を彼女は自分一人で成し遂げようとした。友人の手は借りたくないと。しかし彼女が倒れて起き上がれなくなった時、ベンはホームで習った起き上がり体操を実践して彼女をやさしく起き上がらせる。この時彼女は感じたはずである。人の世話になる勇気を持つことも大切だと。
でもまだまだ元気なテルマはしばらくはホームに入るつもりはないらしい。彼女は無断で侵入してきた小さなちょこまかと素早いスパイを難なく捕まえて始末するのだ。
優しいおばあちゃんの心温まるハートフルなミッションインポッシブル、ここに任務完了。
なお、こちらのレビューは混線により「ミッションインポッシブル ファイナルレコニング」のレビューが混ざり合ってしまったことをご了承ください。
できないことはできるかも?
劇伴も可笑しい
老人よこの映画をみよ…
元気がでる、コメディー!
それにしても、ハリウッドの人材の厚みには驚く。
日本では、これだけの老人映画は作れないだろうと思う。
出て来る、老人たちの存在感が半端ないのである。
これだけの存在感をだせる、日本の老人俳優がいったい何人いるだろうか。
日本で同じような作品を撮るとすると、超大物俳優をならべるしかないのではないかと思う。おそらく低予算作品だから、そんなことはできないのである。
いろいろと考えてしまう。歳を取って自分をできるだけ透明としていくのか、それとも色濃く生きるのか…。
すぐに影響をうけるから、この作品をみたあとは、後者の生き方をするのだなどと、安直に思ってしまうのである。まぁ、人それぞれというのが一番だと思うし、決めつけてしまわない事が大事だと思う。
蛇足だけど、ずいぶんと初歩的な、オレオレ詐欺で、日本なら、警察がすぐに捕まえてしまうね。
#24 すべてのことがMission impossible
超高齢者が主人公ということで勝手にヨーロッパ映画かと思っていたらアメリカ映画。
冒頭からトム・クルーズのMission impossibleがやたら出てくるので不思議に思っていたら、この作品のテーマがimpossibleをpossibleに変えていくことだったんだ。
若ければ普通に簡単にできることが、超高齢者には全てが難しいこと。
転んでひっくり返ったら自力で立ち上がることもほぼ不可能なのだ。
予告編からおばあちゃんの冒険物語だと思っていたが、高齢者と呼ばれる日が近い自分には他人事と思えず色々考えさせられる作品だった。
93歳主人公、なんとカーチェイスも爆破もあるよ!
夫を亡くして2年、一人暮らしを楽しんでいたテルマおばあちゃん。
ニートだけど優しくて祖母思いな孫から、交通事故を起こしたと電話がかかってきて、慌てて保釈金を振り込んだらなんとオレオレ詐欺(アメリカにもあるんだ…)
娘夫婦が、とうとう呆けてきたか、一人暮らしさせるのも限界か、と話しているのを聞いてショックを受ける。
93歳にして、詐欺犯からお金を取り戻すべく立ち上がる!
画は地味ながら、音楽がドラマチックで、おばあちゃんの一挙一動辛めが話せない。
なにせ主人公は93歳(演じてる女優自身も撮影時93歳!)なのだから、おばあちゃんが階段でこけそうになるだけで観客はハラハラドキドキだ。
小規模だがなんとカーチェイスも爆破もある、トム・クルーズも顔負けのアクション映画である。
もちろん最初から無双展開とはいかない。見覚えある知り合いかと思って話しかけたら他人だし、身体は思うように動かなくてこけても自力で立ち上がれないし、久しぶりに会った友達はすっかり呆けていて、「友達はみんな死んでしまった」「ランチグループは4つもあったのに」と語るテルマに、否応なしに迫る老いと死についても考えさせられる。でもネガティブなことばかりじゃない。歳をとったからこその含蓄あるセリフもある。
テルマの自立心に寄り添う孫息子のダニエルがなんとも優しい。
今作が遺作となった、テルマをサポートしてくれる友達のベン役のリチャード・ラウンドトゥリーも何とも良い味出している。
おばあちゃんの奮闘ぶりや思い化けない展開に映画館が何度も笑い声に包まれるのが楽しい一体感。是非劇場で鑑賞して欲しい。
テルマお婆ちゃんw
スクーターに旧友と二人乗り
93歳で一人暮らしの主人公テルマの孫、ダニエルの元カノこそが、この映画の中心にいたのではないかと思った。彼女は、テルマとも親しく、テルマの娘(ダニエルの母)ゲイルにも娘の夫(ダニエルの父)アランにも、信頼されていた。ダニエルとテルマの心を結びつけていたのは、本当は彼女だったのでは。その証拠に、ダニエルも元カノと話した後は、普通にテルマと接することができた。普段の彼は、何をやってもうまくゆかず、いつも自信なげだった。あまつさえ、この物語の一番大事な言葉は、元カノから出た「おばあちゃんは、自分の思った通りにしたいのよ」。そうなのだ、テルマは、暴走老人。ゲイルは、ちょっと、おっちょこちょい、アランは慎重だが、実生活ではあまり役に立たない。こんな家族のせいか、ストーリーの上でも、おかしなところがいっぱい。
93歳のおばあちゃんに、24歳の一見、頼りない孫とは、歳が離れすぎているのでは。娘のゲイルも夫のアランも暇そうだけど、何かお仕事しているの?あのだだっ広いLAを舞台に、道に迷ったりしても、案外簡単にオリエンテーションがついたようだけど、近場の物語だったのでは。何よりも、テルマが一番頼りにしていた仲間、旧友のベンと二人乗りしたスクーターは、けっこう高排気量で、室内ではともかく、公道を走るには、免許が要るのでは。そんなことを背景にしたテルマの爆走だったのだと思う。
それにしても、アメリカでは、シニアを中心に家族で楽しむことができるこのような痛快作が作られているなんて。それは、一つの楽しい方向性だ。
ミッション:インポッシブルは、単なる宣伝じゃなかった
テルマというのは監督の実の祖母の名前で、104歳でご健在とのこと。
撮影に使った家も、彼女の家なんだとか。
そして実際に、オレオレ詐欺にあいかけたらしい。
(IMDbによる)
だからこの映画は、
監督の、祖母へのラブレター。
* * *
それにしても、いくらなんでも
ミッション:インポッシブルやビーキーパーみたいな訳にはいかんだろ、
と思ってたら、
なるほど確かに、インポッシブルのハードルは、人によっていろいろ。
そのインポッシブルを越えて、テルマはゆく。
失業中かつ自信喪失中の24歳の孫ダニエルとともに。
そして亡き友の夫ベンとともに。
ヴィランがビーキーパーのような強敵だったらどうしよう、と心配したが、無用だった。
犯罪者もまた、高齢化(とamazon)の波にさらされているんである。
テルマはふだんからミッション:インポッシブルを見ていて、
トムが活力源になったんだけれど、
(たとえ****を***ためであってもw)
ーーただ、トムの写真が載った紙面には、
Mission: Possibleと書いてあったような気が。
いずれにせよ、エンドロールで
Special Thanks toの最後に
and Tom Cruiseと出たのを見た時には、
思わず感嘆。
泣けないおばあちゃんムービー
なんでか涙活出来ると思いこんで挑んだ本作。
おばあちゃんとかおじいちゃんとか出てくると勝手に『死』を連想しちゃってるのかな。←失礼
【涙活報告】もちろん 泣けませんでした😅笑ったよ!
フレッド・ヘッキンジャー演じる孫の描き方が良き!いわゆるクズでもおばあちゃん目線で最高の孫だからいいの!みたいな。そう思って微笑ましく観ていたのに、テルマばあちゃんが監督のリアルおばあちゃんにインスパイアされての映画、と聞いたら……あのクズは監督自身のこと⁉️
あくまでもInspirationの源であり、お婆ちゃまもあんなアグレッシブな復讐は実際にはしてはいないそう。
93歳の米国版草笛光子さんに乾杯🍷
そしてこんなところでもトムは世界を救う🌀
パワフルおばあちゃん
オレオレ詐欺にやれれてしまった93歳
のテルマおばあちゃん。
お金を取り戻す為に愛と勇気、度胸たっぷり
の大暴走。
高齢者あるあるの小ネタを入れてくる
おばあちゃんインポッシブル。
エンドロールにトムクルーズの
スペシャルサンクスもあった。
助け合う素晴らしいさと尊さ、そして
孫と祖母の真心の記録。
気の抜けた家族会話がくだらない感じが良くて
劇場に笑いが溢れる映画は最高である。
パワフルであるが心温まる感動の映画。
お金を取られたのに全然受け取らない
のもテルマおばあちゃんの優しさでもあった。
よく練られた脚本
愛する孫息子が刑務所に?という詐欺電話に引っかかってしまうテルマ婆ちゃん。
歳のわりにしっかりして愉快、ガンコでアクティブ
孫との和やかな日常に始まり、あるある高齢者ネタでクスクス笑わされ、孫息子のダメっぷりや両親がそれぞれ心配したり嘆いたり、といったちょっと素っ頓狂な家族、さらに同じく高齢の友人知人の様子、知らない高齢者との会話などなど、随所で笑えます。(笑えるシーンは必ずあとで繰り返す)
しかもストーリーが進むにつれてそういうギャグっぽいエピソードが効いてくるんです。
テルマは元気だけど、持病もあるし、他の老人はそれぞれに問題を抱え衰えてるのが表わされ、ただおかしいだけではないビターな味が良かったです
ちなみに劇場は高めの年齢層で満員でした
トム様
M:i公認!?
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