本心のレビュー・感想・評価
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おそらく多くの観客が三吉彩花の残像と共に劇場を去る
予告編見てとても興味をもった本作。死んだ母をヴァーチャルフィギアで甦らせる。何が起こるか。
そんな設定のタイトルが『本心』。当然本心を探る話だと思う。ところがその予告編とはかなり違う展開が待ち受けていて面食らう。ただ面白くは観れる。原作は読んでないが、想像するに近未来の日本が活写されたとても面白い小説なのだろうと思う。ただそのストーリー展開上、割と前半畳んで勧めてる母親のところがそんなに乗れず、逆に三吉彩花が抜群にいいので観ていられる。ただし、おい、母の本心は、と思うとそれはそれで回収はされるが大回収とはいかない。観客の心は三吉彩花に移ってしまっているから。
ただ三吉彩花との関係性の話も(似てる似てない含めて)よくわからないフックで、ただし、三吉彩花が魅力的なので目が追っかけてしまって全体は締まらない。
なので田中裕子さんの母の秘密を知って涙しようという準備で来るとよくわからないことになるというのがみんなの本心かと思う
2時間映画の限界を感じた
この作品に限らず、約2時間という制約で表現するには限界がありますね。
ほんとはドラマで1クールぐらいでやるべき内容を無理やり詰め込むとこうなる。
途中母親AIがしばらく出なくなりますが、最後の最後に大急ぎで出てきてどうでも良いオチを言って終わり。
というか原作あったんですね。原作はちゃんと長いでしょうから映画にするとダメになるってことかな。
詰込過ぎ
はっきり言って詰め込み過ぎです。何が言いたいのかわからず、主人公も途中から金持ちになっていき句読点のまるっきりない映画で、だから何と言わざるを得ない映画でした。俳優さんは池松さん、中野さんという素晴らしく演技に長けている方を使っていながら宝の持ち腐れに終わっています。TVで見ればいい作品です。
リアル感ある近未来?
映画の中では、高齢者や病気の人が「自由死」を選べるという法律があるようです。そして母親を自由死で失った主人公が取った行動がちょっと恐い。
テーマはアナログなのに近未来なので、科学を駆使して人間が人間を作ってしまうという、リアルでも本当にそのうちありそうな設定。この領域は未来でも踏みこんではダメな気がします。
他にもアバターとか仮想空間とか、現在もあるモノがもっと身近にある世界感。でもテーマが何個かあって、近未来の世界観に疑問を感じながらも最後まで楽しめました。
ラストは、あれ?もしかして?と想像しちゃいます。
好みは分かれそうですが私は観て良かったです。
あなたとわたし
池松壮亮さんと石井裕也監督と言うだけでもう見るのが確定な映画だなと見に行きましたが、やはり期待を裏切らない良い映画でした。
色
原作は読んでないですが、石井裕也監督は色々な事うぃメッセージとして訴えてくし、色々な事に疑問を持てとまるでサンドバッグ状態に私はなりました。
AIについて、死に着いて、生きる事について、一生懸命生きる事や、それを邪魔したり、傷つけたりする事や、差別についてなど石井裕也監督は色々な事をながかけてきますが、見をあったあとは、結局は家族の話なので本当に色々な方に見て欲しいなと単純に思いました。
自分意外の人と話す時、本心で話せている方が私は少ないし、他人にほんとに本心で話る事は私正直ありません。
しかし、自分の家族や周りの大切な人には、伝えたい気持ちがあるなら言葉にしなきゃ伝わらないし、伝えたいなとも思いました。結局このレビューも書くのさえ本心で書いているのかもわからないし、ほとんどの人が読まないと思いますが、上手く書こうとしたり、カッコつけたり、本心でかけてるのかもわかりません。
でも伝えたい事は伝えなきゃダメだなと心底思います。
最近は仮想空間、YouTube、インスタグラムなど自分が行ってもないのに行った気になることが多くあります。しかし、誰に会う大事さ、匂い、音などを大事にして生きたいです。仮想空間を否定しているわけではないです。
なんかよくわからない感想になってしまいましたが、あなたがいるから本心が言えない、私がいるからあなたが本心が言えない、あなただから本心がいえない、事もありますが、それでも大事な人には大事な事を伝えたいなと思いました。もちろん全部話さなくも良いし、全部知らなくてもいいし。
ラスト、手を伸ばした先の手が三好彩花の本心の手で石川朔也の最後の本心が明るい未来なのを切に願います。
長々と読んでくれた方がいれば本当にありがとうございます。誤字、脱字、関係のない感想本当にすいません。でも読んでくれた方ほんとにありがとうございます。
これは私の本心です。
幽霊の正体見たりAIアバター
ラストの、多言ノータッチAIより、無言タッチ実在が百聞は一見にしかず、がこの作品の全てでは。
しかし、予告編を見る限り、池松と田中の親子の話だと思っていましたが。田中のシーン、少なかったのには意外でした。
風呂敷を広げ過ぎて、テーマがぼやけてしまったように思われる
タイトルから察するに、「身近な人の本心が分からないことの不安や焦燥」がテーマなのだろうか?
それを象徴していたのが、AIが生み出した母親に向かって、主人公が「誰だよ?」と呟くシーンだし、雇い主に成り代わって愛の告白をする主人公に対して、同居人の女性(彩花)が「誰?」と問いかけるシーンだったように思う。
ただ、相手の本心が分からないということは、昔も、今も、将来も、変わることのない永遠の課題なのだろうし、それを解決することは、AIをもってしても難しいに違いない。
実際、この映画でも、母親が主人公に伝えたかった「大切なこと」が何だったのか、どうしてそれを伝える前に亡くなってしまったのかということは分からずじまいで、ラストでAIの母親が主人公に話した内容も、主人公が「望んだこと」をAIが作り出したのではないかと思えてならない。
結局、相手の本心は、こちらで察するしかないのだろうし、ラストで、主人公の手に、手を重ね合わせたのは、主人公の「本心」を、「自分の幸せを思って自分を拒絶した」のだと察した彩花だったのではないだろうか?
その一方で、「自由死」の制度については、掘り下げ不足の感が否めないし、母親や、主人公や、彩花の過去にしても、主人公と彩花が、自分の知っていることを共有し合えば、物語として成立したはずで、わざわざの「VF(バーチャル・フィギュア)」のような仕掛けを持ち出さなくても良かったのではないかとも思う。
富める者が貧しい者を非人道的に扱う格差社会の闇や、差別に基づくカスタマー・ハラスメント、あるいは、貧困により犯罪に手を染める若者たちや、監視カメラの映像が英雄を生み出すネット社会の歪さなど、興味深いエピソードが出てくるものの、どれも描き方が中途半端で不完全燃焼なのは、残念としか言いようがない。
主人公が、高校時代に起こした事件の原因となった女子生徒が、その後、どうなったのかも気になるし、母親が付き合っていたという同性の恋人が、母親の出産後、どうなったのかという疑問も残る。
近未来のテクノロジーや、政治制度や、社会問題を物語に取り入れたかったという意欲は分からないでもないが、ここは、あまり風呂敷を広げ過ぎないで、「リアル・アバター」による「成り代わり」の問題に的を絞って、もっとシンプルな話としてまとめた方が、よりテーマが分かりやすくなったのではないかと思えてならない。
自分だけの気持ち
遠くない未来にこうゆうバーチャルの世界が今よりも普通になりそうですね。
それぞれの本心…
自分しか分からない本心を出した方がいいのか悪いのか人間だから感情が邪魔するし複雑ですよね。
今よく耳にする犯罪がもっとエスカレートしていくような不安も持ちました…。
人の本心を知った方がいいのか知らない方がいいのか…
答えは出ませんね(笑)
母が子を愛する気持ちはみんな一緒ですね。
私の母は3年前に亡くなってますが遺品整理をした時から今も知らなかった事がたくさんで「そうだったんだ⁈」と初めて知る事多いです。
まだ母の日記は読めてないんですがきっと故人が日記を残すってことはその時の気持ちを知って欲しいからなのかなぁ〜と読む勇気が出ました。
もしもこの映画のようにVFが可能なら私も母に会って聞きたい事だらけです(笑)
そしてケンカしないで仲良く優しくしたいです!
エンドロールで窪田正孝さんの名前を見てびっくりしました。
分からなくて他の方のレビューを拝見して「あ〜!」と思ったのですが…よく分からずしまいです(笑)
大切な人の本心は知ろうとせず‼️❓感じるべきかもしれません‼️❓
最後に池松壮亮に手を添えたのは過去を持つ彼女でしょうか。それが本心だと。池松壮亮は原作に惚れ込み、企画して、映画となる、だからいつも以上に憑依しています、それだけで鑑賞の価値ありです。母をAIで再生して、VRで交流する、AIでアツプデートして、本心にたどり着く、いつも感じていたはずなのに、それで気づくのですね、でも、入力した人の想いは、そのデータで、本心かどうか左右される、あくまでも関わる人に結末は左右されるんですね。
何か、モヤモヤして、わかりにくい展開ですが、原作読んで確かめてみたい気がします。
何か大切なことが含まれているはず、池松壮亮が惚れ込んだのだから。
本心は、本人にもわからないこともあります、AIは使いようかもしれません。
大切な人の本心は知ろうとせず、感じるべきかもしれません、AIや VRと人が関わるために、是非。
近未来の貧困
鑑賞後の後味が良くないやと個人的に思いました。機械に仕事を奪われ、機械を使って仕事をするも報われない。ツライ所に焦点が当たってひたすらツライ。
昨今では、子供たちを学校のチームで救うとか、困っている人に行政を行き届かせようとかしているようで、その頭で居ると、冒頭からまず貧困でどうしようもない生徒を救えよ!!というモヤモヤでダメでした。
笑顔補正が怖すぎ。登場人物と過去のエピソードを色々出しておいて、母はちゃんとサクヤが大事だったみたいです。それは良かった。300万円と命をかけて疑心暗鬼になっただけ?ハードな人生をもがいて足掻いている姿がキツかったです。(レッドワンを後で観れば良かった程度にはスッキリしない。)
女性はどうにか生活が保証されて、サクヤみたいなのは弱者男性として救われないっていうのがキツすぎました。逮捕されて刑務所の暮らしの方が水準高そう。闇バイトとか早いとこどうにかしないといけないと思います。ボスが人工知能だったら救いようがない。
AIを作ってる側の胡散臭い笑顔が上手すぎます。妻夫木さんの武器は不気味な笑顔なんですかね?「ある男」を思い出しました。
原作が読みたい
平野啓一郎原作の映画化。
結構たくさんの要素がてんこ盛りで
映画で全てを飲み込むのは、なかなか。
’
舞台は近未来。
AIで亡くなった母親を蘇らせる。
自殺は申告制で国家の許可を得たもの
だけが許される、「自由死」という制度。
前科があるものは、リアルアバターという
職にしかつけない、これは依頼主の代わりに
何でもしなければならないという過酷なもの。
貧富の差も激しく、貧しいものは、
あっち側の人間にはなれない。
でも愛だけはせめてと、スクリーンに願う。
果たして結末は……。
’
むかーしの角川映画のコピーにあったけど、
これは読んでから観るほうがいいかなって、
古っ。
’
難解
太賀目当てで観に行ったが、出てきたのは後半から。
登場した瞬間「ゆとり」の嫌なパワハラ後輩かと思った。笑
そんなに嫌なやつではなかった…か。
うーん、近未来の話なのか、ホラーなのか、どう展開するのかわからないままで、難解だった。
一番嫌だったのはコインランドリーのシーン。
なんでV Fがそんなに虐げられるのか、世の中のシステムがわからない。
どこから格差社会になったのか?
前科者と関係あり?
最近観た映画の予告で気になってチェックしてたので、観に行ったが、想定していたのと違った。
詰め込み過ぎず、もっとシンプルの方が良かったのに。
自由死、仮想世界、仮想人形?、人工知能…現代社会を覆す恐怖を描きたかった?
窪田正孝、どこにいた?
岸谷の言う「中国へ帰ろう!」はどゆこと?
野間口徹は出てません。眼福のシャワーシーンは脱がされ損?
近年の、アメリカのアカデミー賞作品の、「エブエブ」や、「パラサイト」を連想させる、豪華なナンデモアリ作品。
有名俳優が揃っているものの、なんだか解らないという、良さげなホテルのバイキングディナーのようでした。
三吉彩花さんのシャワーシーンは、眼福でしたが、あのタイミングで必要だったとは思えませんでした。(ガスが止まっている→冷シャワーは「汗臭い」レビューの段階くらいで、理解できたので)
原作の内容を知りませんが、AIの暴走や、クライアントの意向での殺し合いは、そういうこと自体を、AIが防いでいるのでは?と思ってしまい、設定のゆるさを感じました。
出演されていませんが、野間口徹さんを想像した人も多いのでは(笑)
何を見せたいかもう少し整理してほしい
原作読んでいませんが、映画に関しては何を見せたいのかわかりにくい。
自由死を選んだことになっている母が、自殺だったのか事故だったのか知りたいのと、聞けなかった「大事な話」は何だったのかを知りたいがために、大金をはたいて母のVFを作った朔也の気持ちはわかるが、でどうだったのか、よくわからない。
言いたいことは、「お前を愛している」だった?
朔也の母は、猫を探して川に飲まれた事故だったということでしょうか。
猫のVF作ればそれがはっきりしたかも
三好彩花が何か重要な鍵を握っているのかと思ったらただ顔と境遇が朔也の運命を変えた女の子と似ているだけだった。
新しい概念に関しては興味深く想像も膨らむが、登場人物に関してあまり関心がわいてこない。急激に変化した社会に戸惑って右往左往している人たちを目で追っているだけだったような。
超近未来SFホラーなのかと思ったが、ホラーではなかったようです。
AIが社会の担い手となって短期間で急速に貧富の格差が拡大しており、AIを味方につけた野崎やイフィーのような人たちは桁外れの富としてその恩恵を受ける反面、AIに職を奪われた人々は貧しさに喘ぐしかない。社会的勝者は底辺の人々を気まぐれで踏みにじりやりたい放題。暗くて絶望的で、一世紀くらい前の時代に逆行したよう。
朔也の弟分の岸谷のどうしようもないやりきれなさがリアルな感じ。
二人の絡みに、岸谷が朔也に悪さしないかひやひやしたが、脅しても凄んでも岸谷は朔也を決して貶めないので、彼が朔也に甘えているのだとわかる。依存していて、可哀想な気もしてくる。
野崎やイフィーも、いつまでそこに君臨していられるかわからない。
AIは、時代の流れを急速に変えていくものだと思う。
「自由死」は「安楽死」を言い換えただけのようで、政府にありがちと思った。国民から大反対を食らった「売上税」を「消費税」と改名して通したみたいな、「安楽死法案」で長い事物議を醸したが、「自由死」と言って別物のようにして法案を通したんだろうなと思えて妙にリアリティありました。
リアルアバターは、生まれて間もなく急速に普及した職業らしく、今のところ何でもありだが、近々にリアルアバターを使った犯罪行為が社会問題になり「公序良俗に反する依頼は受けない、あったら通報する」くらいの業者の自主規制はできるだろうし、アバターへの依頼の中身も、依頼者からのアバターへの命令回数で工数計算になり、前払いの規定回数以上の命令をしたら中止か追加料金が払われるまで命令遂行中断、かつ待っている間の時給発生とか、実行不可能な命令は判明した時点でAIが強制的に中止、料金没収とか、細かい規定ができそう。ログを保存すればできるし、労働者保護というより、オーナーが損しないように。実施は翌年くらいですかね。高級ホテルとかレストランとかで、リアルアバターお断り、も出てきそう。
学習機能を持つAIが、人と接することで学習を繰り返し、「心」のようなものを獲得するというのは説得力がある。でも、人が数十年かけて獲得してきたものにはやはり及ばないだろうし、人は気まぐれで矛盾しているのが普通なので、いくらAIが学習してもその人に成り代わることはできないでしょう。VF使うならそれを理解したうえで、が正しい使い方なのは承知でも、いつの間にかそのVFが本人そのもので、思ったことが「本心」と思い込んでしまいそう。
そもそも「本心」の範囲はどこまでなのか
人であれば、ここは本音を言ったが、ここではそうではないことは無数に、普通にある。
それは必ずしも悪いことではない。
例えば、相手への思いやりからくる「優しい嘘」や、墓場まで持っていく類の話は、その部分で本心をさらけ出したら台無しになる。朔也の母も、思いやりから明らさまにしなかった事実があり、隠していた事自体が母の人となりの一端でもあるのだ。
この映画の生きている人間は他人に本心を見せていない部分がほとんどだが、ところどころ出すことがある。イフィーの告白は本心だろう。
彩花は多分、朔也の自分に対する本心を見抜いていただろう。
ラストで手を差し伸べたのは彼女ですよね。
言わなくても、裏腹な態度を取られても、奥底にある本心がわかる。
AIにはできない芸当だ。
人同士でしか持ち得ない、信頼と呼ぶものだと思う。
こっち側とむこう側、本心と偽心、自分と他人
デジタル化社会の功罪を鋭く描写したヒューマンミステリー。
「本心」です。とても怖く感じた映画でした。
描かれた世界はすぐそこまできていて、いや、もうすでに現実と仮想が混在している中にいる感覚。
見えるもの聞こえるものが現実とはいえない世界は恐怖だ。人の心も同じ。本心は決して表には出てこないから。
だから、触れるという最も直接的な行為で得た感覚が心に響くのではないかなと思う。
(それもいずれ仮想生成されるはず)
本当にこの映画で描かれる世界は望まれているのかなぁ?少なくとも私の生きる世界では要らないかなと思ってます。
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