劇場公開日 2024年11月8日

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本心のレビュー・感想・評価

全208件中、1~20件目を表示

4.0今、まさに迎えようとしている近未来へのアンチテーゼかもしれない。

2024年11月11日
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鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

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ななやお

3.5他人の本心がわかる時なんてくるんだろうか

2024年11月10日
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鑑賞方法:映画館

好きな役者陣総出演すぎるのと、題材が興味深かったこともあり、期待値が上がってしまったためか、見終わった後にもやっと感が残ってしまった。

ひとつひとつのシーンは印象的だし、役者陣の演技も申し分ない。田中裕子さんの人間の時の演技と、AIの時の演技差なんてゾワっとするぐらい。
でもなんだか内容が盛りだくさんすぎて、繋げるとツギハギしているように感じてしまった。
原作が未読なのでなんとも言えないけれど、映画としてまとめるのはすごく難しい作品だったんだろうなと思う。原作を読んで補填したいと思ってしまった。

母親が自由死を選択した理由(本心)を知りたいというテーマ以外にも、リアルアバターだったり、貧富の差だったり、三好との関係だったり…大きな要素が何個もあるので、見ている側はどこに主軸を置いたらいいのか混乱してしまった。

ただ一貫して「本心」というテーマは根底にあって、様々な人間を描くことで、結局その人の本心なんて他人が理解できるものでもないし、それが本心だと確信を持てる証拠なんてどこにも無いんだと思い知らされた。
そもそも他人の本心を知りたいと思うこと自体が烏滸がましいのかもしれない。

将来あんな未来になってしまうんだろうか。
どんなにテクノロジーが進歩しても、それを扱う人間によって良くも悪くもなる。私たち自身も変わっていかないといけないと思った。

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AZU

4.5「AIで人の心を再現できるか」という平野啓一郎の問いを、石井裕也監督&主演・池松壮亮が的確かつタイムリーに映像化

2024年11月30日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

平野啓一郎の熱心な読者ではないのだが、映画化された近著「ある男」「本心」、そして今年10月に刊行された短編集「富士山」に収録された「息吹」に共通して感じるのは、古くから行われてきた人間の実存をめぐる探究に、21世紀の知見と現実を交えて自身の小説で取り組んでいるのではないかということ。これの前に書いた「動物界」のレビューで実存というワードを使ったことから思いついた程度だが、もう少し具体的に書くなら、比較的最近の科学・技術の成果や、個人のアイデンティティーと生存に関わる社会通念・倫理観・法律(と違法・脱法行為)をストーリーに取り入れたのが、先に挙げた平野の小説群ではないかと。

「ある男」は闇ブローカーを通じて戸籍を他人と交換し、別の人間として後半生を生きた男をめぐる話。「息吹」では主人公の中年男性が、偶然の出来事がきっかけで受けた検査で悪性ポリープを早期発見できた人生と、がん発見が遅すぎて死に向かう人生の両方をリアルな実感とともに行き来する話(「シュレーディンガーの猫」の状態や「量子もつれ」の現象を想起させる)。

そしてこの「本心」では、バーチャル・フィギュア(VF)と「リアル・アバター」という2つの架空のハイテクサービスが登場する。ベースになっているのは、ユーザーが仮想空間でアバターを操る仮想現実(VR)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル)を装着したユーザーに現実世界とバーチャルな3Dオブジェクトを重ねて見せる複合現実(MR)、そしてChatGPTなど生成AIの登場によりここ数年で世間でも一気に認知されるようになった人工知能(AI)。“自由死”と呼ばれる尊厳死が合法化された近未来、自由死を望んだ亡き母・秋子(田中裕子)の本心を知ろうとして、朔也(池松壮亮)は母のVFを作ってもらい、ゴーグルを装着して居住空間でVFの母と会話する。朔也が新たに得た仕事のリアル・アバターとは、カメラを搭載したゴーグルを装着して遠隔の依頼主の指示通りに買物や旅行などを行うもの。

池松は本作の主人公のように、まじめで誠実で、繊細でどちらかといえば内向的、理不尽な仕打ちやいわれなき中傷を受けても耐えようとするキャラクターがよく似合う(「宮本から君へ」や「ぼくのお日さま」など)。リアル・アバターの仕事中、悪意ある依頼主に振り回されて心身が疲弊していくさまは、ケン・ローチ監督が宅配ドライバーの過酷な労働現場を描いた「家族を想うとき」を思い出した。

田中裕子も実に素晴らしく、彼女以外のキャスティングは考えられないと確信したほど。北の離島で失踪した夫を30年待ち続ける妻を演じた「千夜、一夜」のレビューで、「田中裕子が近年体現してきたキャラクターたちは、彼女の存在感も相まって、女性は、母親はこうあってほしいというような、理想の女性像、母親像を観客が投影しやすくなっているのかもしれない」と書いたが、本作もまさにそう。

初出が新聞連載だった「本心」の掲載時期は2019年9月から2020年7月で、平野は連載中の心境に新型コロナのパンデミックが影響を及ぼしたと語っている。フィジカル(身体的、物理的)な距離と“心の距離”、映像越しのリモートなコミュニケーションなどは、コロナの時期を経験した後で、よりリアルに迫ってくる要素。石井裕也監督の映画としては、「茜色に焼かれる」「愛にイナズマ」と合わせて“コロナ三部作”と総称したい重要な作品群だ。

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高森 郁哉

3.0リアルじゃなければ

2025年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

相手の息づかい、
手で触れて感じる温かさ、
目を見て感じる感情、
バーチャルでは絶対に伝わらないのが「本心」。
母の本心は結局わからない。

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上みちる

3.0三吉彩花

2025年6月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なんか変な話。知りたいこと知ろうとして知りたくないこと知っちゃったってことか。
三吉彩花が美しいので、それだけでも見る価値あり。

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ガレ

3.5最初に「自由死」という言葉が出た時、「獣医師」と聞こえてなんのこっ...

2025年6月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

最初に「自由死」という言葉が出た時、「獣医師」と聞こえてなんのこっちゃと思った。
自由死の問題とバーチャルフィギュアが出てきて、少しテーマがぼやけてしまった感がある。
1年間眠っていたからといって、そこまで時代に取り残されるとは思わないが。
母親の「大切な話」は確かに大切な内容ではあったが、わざわざ前振りをして時間を作ってもらって伝えるようなことなのか、結構違和感がある。
ただ、内容的にはおもしろい。
あと、三吉彩花が「ミヨシアヤカ」役を演じるなど遊び心も感じた。

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省二

3.0300万払えたらええな🩷

2025年6月14日
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りか

3.0人生は不可思議なもの

2025年6月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

母の生前の「本心」を、母の「バーチャルフイギア」で知るという設定にどうも違和感を覚えた。
それは原作を読んでた時から感じていていたことだ。
この世には、知らなくてもいいことがたくさんある。
知らなかったことで、思い出に意味が出ることも多々ある。
私も亡き母が、そのときどう思っていたかを知りたい出来事はいくらでもある。
だが、それを知りえなかったことで、かえって母への愛情は尽きることはない。
真実を知りえなかったこそ、母はいつまでも美しい思い出だ。
AIはなんでも望みをかなえてくれる。とうてい不可能なことも可能にしてくれる。
しかし、そこには、「人生は不可思議なもの」というフレーズが完全に抜け落ちている。
ベールに包まれたものが実は美しい。その感情はいつまでも忘れたくない。

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ジョー

4.5よくまとまっている

2025年6月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

斬新

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じゅんぺい

3.5永遠に変わらぬ本心

2025年5月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

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近大

4.0将来こんな風にはなって欲しくはないです

2025年5月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

驚く

仮想空間が一般的な時代
母が自由死を選んだ理由が知りたくて、仮想として母を作った朔也
母のことをしているとして三好ち知り合って一緒に暮らすことになった
そして、母の本心を知れたという内容だった
母が死を選んだ理由がいまいちはっきりしないなと思いました
母のことよりも同居した三好が中心の話になっている気がしました
今ではそんなになじみのない仮想の世界がいずれはこの作品のように当たり前になってくるのは怖いなと思いました
生身の人間がアバターとして働くのはどうかと思います

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やっすー

4.0心はどこに存在するのか…

2025年5月4日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

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DOne

2.5本心、、、

2025年5月4日
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ぽぽたん

5.0近未来

2025年4月30日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

配信にて視聴。
加速するAI技術と仮想現実。既に実現されつつある近未来を、見事に描き出していると思わせる秀作。劇場で観なかったことを後悔。
バーチャルフィギュアって既にあるし、リアルアバターも確かにあり得る。こちら側とあちら側、あるだろうなぁ。演出も演技も、怖いくらいに凄い作品です。

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つもろう☆

3.5AIは電気羊の夢を見るか

2025年4月22日
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石井裕也×池松壮亮「本心」を観る。デジタル化社会の功罪を鋭く描いたヒューマンミステリーとの触れ込みだったけど、平野啓一郎が原作だけあって、貧困と格差社会、レイシズムといったテーマも内包されていたな。そして、本心はひとつだけのものなのかというテーマは観る側に委ねられる。

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ピンボール

4.0時代に翻弄される人間と、目には見えない本心

2025年4月17日
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鑑賞方法:VOD

知的

斬新

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あおねる

2.0AIを演じた田中裕子さんの演技が不気味で良かった

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

カワイイ

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ねこたま

4.0男性目線の映画。

2025年3月25日
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mac-in

4.0田中裕子さん すごい

2025年2月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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エリ

3.0自分は自分の本心が分かっているだろうか?

2025年2月3日
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鑑賞方法:映画館

ここに登場する「自由死」とは、自分の死期を申請して役所に承認されれば税制上優遇されるという、年寄りや重症患者を減らすための制度として描かれていて、『PLAN 75』(2022年)を彷彿とさせると同時に、評論家や政治家による高齢者を社会負担として捉える発言なども思い起こさせる。

また、「持つ者」と「持たざる者」に社会が二分されて、持たざる者がリアル・アバターとして持つ者に右往左往させられる様や、持たざる若者たちが次々と闇バイトのようなものに手を出していく様、そして更に、VFの言動に惑わされている様は、日々の生活がスマホに振り回され、自分の頭で考えることを放棄し生成AIに頼りっきりになる市井の人びとを描いているようでもある。

現在と地続きの近未来の社会を風刺的に描きつつ、「AIは心を持つことができるのか?」という『2001年宇宙の旅』(1968年)以来繰り返し投げかけられている問いに対して、「本来の」人間って一体何なんだ?という問いで答えている作品だと言える。

ネットの投稿などの虚構に満ちた現実と過去のデータに忠実な仮想空間では果たしてどちらが「本物」なのか?リアルな人間だって、そもそもそんなに単純なものではなく、その人の一面だけを見てこうだと決めつけることなど出来はしないのではないか?

本作のタイトルについている英語のタイトルは “The Real You” だ。よく知っていると思っている人のことをあなたは本当に知っていますか?本当にその人の本心が分かりますか?それよりも、自分自身の本心がどうなのか分かっていますか?

どうでもいいことなのだが、エンドロールに小さく「窪田正孝」という名前が書かれていたのだが、それがあの窪田正孝だとしたら、一体どこに出ていたのかがまったく見当がつかないんだよな…… と思っていたらAIの声だそうだ。

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Tofu
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