本日公休のレビュー・感想・評価
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仕事や暮らしを丁寧につむぐ先にくる老いは怖くない
是枝監督の「prefect days」や小津監督の「東京物語」が頭の隅に浮かぶ。
主人公の年齢に近い自分にはじんと来るものがあった。
さして大きな事件も起こらない、どんでん返しもない。
主人公、そして周りの人の日常をこんなこともありそうだなぁと切り取って優しく見つめる。所々笑いもあるし、泣かされました。
自分に正直に生き、人に親切にする。家族以外の人との触れ合いで老いていくのも悪くない。
ノスタルジーが波のように…
日本統治時代の名残もあって、台湾に行ったこともない私がなんだか懐かしいと思う風景。
主演俳優も勝手に市原悦子さんに似てるとか、吉行和子さんににてるなとか思いながらほのぼの鑑賞。
お母さんすごく人とのつながりを大切にしてて、人として尊敬できる。
子供達ははまだ未熟な感じで、自分のことばっかり考えてる。
元娘婿がお母さんと感性がにてるのね、本当の親子のよう。
でも自分はどっちかと言うと子供達と考え方は似てるかもなぁ。
そんなふうにほのぼのしてる時、やっとの思いでコ医師の元へ駆けつけて二階へあがって見えた風景に私の涙腺がやられた。
(これ見に来てる方、年配の方が多かったのでやられたと思う。すすり泣きが聞こえてきた…。)
母が亡くなった時、行きつけの美容室の先生が死化粧をしてくれて、それとリンクしてしまって。
そこでたたみかけるように流れる挿入歌がまた素敵すぎたっ……!!
このシーンだけでもうこの映画オールオッケイ!
でも他の場面も十分良かった。
嗚咽するほど泣かせない、ギャグ的な面白さもあったし(最後の最後まで)。
とりあえずもう一回見たいなぁ。
きっと見逃しがたくさんあるから。
一緒に歳を重ねる人がいる
このシーンが特に胸に刺さる!みたいなものは無いのですが、ひとつひとつの積み重ねが心を打ちました。
歯科医のコ先生の後頭部が映し出され、それが白髪が増え、髪が薄くなって行く様に涙を誘われました。
母がいなくなった理髪店に集った子供たちが母への想いを馳せながら変わっていく、その心境の変化も良かったのですが、ワタシ的には元娘婿のチュアンの不器用な生きざまが良かったですね。
時の移り変わりに伴い、今の年寄りたちの「普通」な生き方は少数化になりいずれは淘汰される。そんな希少動物のようになってから慌てて、まるで閉店が決まると人が殺到する老舗店みたいに、だったら普段から接していろよ!と文句の一つも言いたくなると処理のワタシですが、若い人がこの作品を観たら、きっと異なる感想を抱くのでしょうね。
でも、10年・20年経ってからまたこの作品を見返してほしい、そうしたら全く違う世界観が広がっていることだろうな、そんな風に思ってしまいました。
ホッコリする素敵な作品に巡り合えました。
ほっこり優しー気持ちになりました
台中で理髪店を営むお母ちゃんのお話。
バーバー吉野を思い出しましたが、
あちらはコメディ要素強めでしたな。
なんだか、良き時代の昭和テイスト満載の理髪店で、
日本の田舎でも、まだまだ残っていそうだから、
日本でリメイクして欲しいなー。
コ医師を訪ねる旅は、ミニロードムービーっぽくって、少しワクワクドキドキしましたし、
寝たきりのコ医師に、語りかけながら散髪を施すシーンには涙がこぼれました。
仲良しおばちゃん仲間で出かけてワチャワチャするところも、
神社でお願いするのは、結局は子どもたちのことというところも、
そういう日常のあるあるも、ほっこりしましたし、
やはり、たわいない会話や、人と人との繋がりの大切さが、心に染みる優しい作品でした。
本日も、恒久
粗筋が好きな雰囲気だったため楽しみにしていたが、ちょっと散らかり過ぎてたかな…
“先生”の散髪がクライマックスだと思ってたのもあるが。
冒頭、いきなり出発かと思いきや、時系列が行き来しつつ相関も分からぬ登場人物が入り乱れる。
残念ながら、この前半が非常に眠かった。
①常連客との話②3人の子供の話③次女の元旦那の話④ロードムービー⑤“先生”の話、と要素が多い。
終盤になると、⑥修行時代の話⑦おばちゃんたちの青春など更に増える。
大別しただけでこれである。
アールイの生き様を描いたにしては、(彼女と絡まない)子供たちやチュアンの話が多い。
そのため、老いについてや丁寧な仕事について、親子や夫婦の関係その他とテーマも散漫。
中盤以降は、「彼氏とは別れたほうがいい」など笑えるシーンも増えてきた。
チンピラに絡まれた道は教習所みたいだな、なんて思ってたら最後に教習所出てくるし。
農家の若者の髪を切るような、ロードムービー的な話はもっと見たい。
“先生”の散髪シーンはとても染みたし、だからこそここを軸に全体を構成してほしかったとも思う。
素敵な部分も多かったので、要素を絞って濃度を上げれば名作になれたかも。
この方向性なら、アールイが店を閉めるか亡くなるかまで描いてほしかったなぁ。
優しい気持ちにさせてくれる良作
台湾第2の都市である台中で理髪店を営むアールイ(ルー・シャオフェン)を主人公に、彼女の3人の子供達との親子関係や元娘婿のチュアン(フー・モンボー)との擬似親子関係、そして理髪店の客達との関係を通じて、人生において何が大切なのかを描いた良作でした。
物語はアールイが店を臨時休業(公休)にして車で何処かへ旅立つシーンから始まりますが、その後時計の針は少し戻って物語世界の説明とも言うべき部分になって行きました。この辺りは非常にゆったりとした流れであり、成人して親の言うことを聞かない子供達を心配するアールイの姿に同情せざるを得ないものの、一方で長年の常連客との関係を築いている彼女は、理髪師としても、そして人間としても幸せに暮らしていると感じさせることが丁寧に描かれます。
この調子で何気ない日常が続くのかと思ったところで、冒頭の旅のシーンに戻り、話は急激に(二重の意味で)ドライブして行きました。家に水筒を忘れて来たアールイが、稲作農家の若者(チェン・ボーリン)からお茶をご馳走になり、代わりに長く伸びた髪を切ってあげるシーンは、その後に続く物語の頂上に続く登山口でした。そして旅の目的地であるかつての常連客の歯科医のコ先生の家で、先生が意識もなく寝たきりになっていることが分かり、それでも先生との思い出を噛み締めつつ髪を切るアールイの姿には、大いに涙腺を刺激されました。
これで本作は絶頂を迎え、あとはエンディングに向かうだけかと思いきや、心配する子供達の待つ台中の理髪店にアールイが戻ると、ギクシャクしていた親子関係も正常化の方向に向かい、子供達や最も信頼していた元娘婿のチュアンの人生も明るい方向に再出発することが決まり、暖かい空気に包まれて物語は終焉を迎えました。
本作で描かれた親子関係は、観る者一人一人の親子関係を想起させることから、観た人それぞれに違った思いが宿るだろう作品だったと思いますが、私としては親の思いも子の思いも心に染みわたるように理解出来た感があり、心を揺さぶられる思いがした次第です。真心を持って家族に接し、真心を込めて仕事をする。そんな日常の大切さを再認識させられた作品でした。
そんな訳で、優しい気持ちにさせてくれた本作の評価は★4.5とします。
温かい語り口で紡がれる「お仕事映画」
小学生の頃、先生が「世の中で一番、生産性を上げにくいのは散髪屋だ」と言っていたことを思い出した。(当時は子ども相手でもそんな七面倒くさいことを話す教師がいた。ひょっとしたら機械化しづらいっていってたのかもしれないけど)
その効率の悪い商売を40年続けてきたアールイおばさんの秋から冬にかけての物語。常連さんの一人、歯医者さんの散髪をするためおばさんが車で遠方まで出向く部分がハイライトだけど、これもエピソードの一つであって、お話の主体はおばさんの三人の子どもたち、そして次女リンの元連れ合いであるチュアンとの絡みが中心。
おばさんは腕が良く、客あしらいもうまい。常連さんとの付き合いを何よりも大切にしている。ここが子どもたちとやっぱり違うところ。仕事というものは丁寧で心がこもってないとね、ということがひしひし伝わる。
フー・ティエンユー監督のお母さんがモデルで、実家の理髪店で撮影をしたそうである。画面を通して映画の舞台や登場人物への愛情、リスペクトが感じられ実に好ましい。昭和ノスタルジーとかいって血の通わないCG画像で昔を再現したと称するどこかの国の映画とは大違い。
最後に「山本頭」ですがあれは山本五十六風の髪型ということで五厘刈りに剃り込みが入るものだそうですよ。リンが勤める(経営する?)QBハウスでは注文できるかしら?
「いつもどおりで。」が通じる仲のいつもの近所の床屋さん 温かいタオルのような雰囲気で 子供たちを育てた女性理容師の半生 ノスタルジーと今を生きる元気に何度も泣けた
昔ながらの近所の床屋さんは今も営業中。
40年間も経営する女性店主で唯一の従業員。
今日も、最近来ない常連客に営業電話でお伺いを立てていると、その一人”先生”が病床にいることを知る。引っ越した後も、遠くから通ってくれていたその人のために、自宅まで出張散髪することになるが・・・。
「散髪ロードムービー」です。
車での日帰り旅行ですが、道中でお茶をもらった青年と出会って髪を切ってあげたり、やんちゃな若者集団と揉めたり、道に迷ったりとそれなりに色々あって面白い。
理容師として修業した時代、師匠のもと仲間と働いて今の店舗を開業したころなどの回想シーンがまた泣けます。
育てた子供たちのエピソードも交えていて、それぞれがまた人生を奮闘中。
次女は、街の今風の美容室で働いていて、安価の理容店の開店を計画中。
1000円カットで有名な日本の「QB HOUSE」台湾店まで登場しているのにはびっくり。
ただ、ノスタルジーだけでなく、同年代の友人と旅行に出かけたり、元気に今を生きる姿に勇気づけられます。
理容師の女性と常連客の男性の日々を、歌ったエンディングの主題歌も心にしみます。
思った通りの良い映画でした。
檸檬餅
旦那を亡くし息子1人と娘2人を育て上げ、今尚現役で理髪店を営む母親と家族の話。
ある日娘が実家を訪ねると、本日公休の札が掛けられ母親はおらず、という状況から、母親はどこいった?と巻き起こっていく。
少し時間を戻して、みんなイマイチパッとしない子どもたちの様子や娘の元夫、そして常連客との様子をまったりとみせていく展開で、早々に振られたメインで謳われている現れなくなった常連客のもとに向う流れはなかなか始まらず…。
ロードムービー的な流れからのメインのお話しは素晴らしかったけれど、それでエピローグとはならず、更に日常の家族愛ですか…面白かったけれどちょっとキレが悪かったかな。
ところで山本頭ってどんな髪型!?
「台湾映画って例えばとんなの?」って誰かに聞かれたとき、 この映画...
「台湾映画って例えばとんなの?」って誰かに聞かれたとき、
この映画を例に出すと良い気がする
お母さんののろのろドライブ
昔ながらの床屋さん💈
常連客を大切にして、丁寧な仕事をするお母さん。
お店をお休みにして、出張散髪に出かける物語。随所で家族のエピソードや、過去の話もはさみつつ、物語はゆっくり進んでいく。田舎道を走るお母さんのボルボはノロノロ過ぎ!途中の人々との出会いも良かったですねー
人生は早く過ぎ去り、老いることの寂しさも感じる。その中で、人との繋がりだったり、お店だったり、車だったり、仕事だったり、、大切なものと長く、丁寧に、付き合っていけることは、素敵だなぁ、と思いました。
ガラスに書かれた文字の謎。
『老いる』ことが、そう捨てたものではない、というような達観とともに描かれる。一時代むかしの理髪師の心意気と、現代を生きる子供たちとの物語が、静かに心を揺さぶる。
それよりも、映画中にずっと気になっていた理髪店の文字『学生頭』や『西装頭』はなんとなくイメージできるが『平頭』『山本頭』って何なんだ!特に『山本頭』は、考え始めると夜も眠れない!
名もなき普通の人の生活、そして人生に乾杯
夫に先立たれ3人の子供を育て上げ(まだいろいろ問題あるけど、その問題っていうのも、日本の多くの20代、30代も抱えているような類いのもの)、常連客(きっとこのおばちゃん理容師さんのこと、好きなおっさんもいるんだろうな)に支えられながら一人で床屋を営んでいる60歳くらいのおばちゃんが主人公。そして常連客の一人で今は引退して遠くに引っ越してしまった歯医者さんのために、お店を一日休んで愛車の古いボルボに乗って出張散髪に行くことで起きるさまざまなちょっといい話やいざこざやそんな一つ一つのエピソードにほろっとさせられる佳い映画です。地方都市の風景やらドライブ中に通る田園風景やら若者たちが抱えている問題やら、どれもこれも台湾て日本とよく似てるなって思ったりしながら観てました。
ドライブ中や元歯科医師の散髪している間にもいろいろな想い出話なんかも出てきて、普通に生きてきたおばさんの普通の人生が見え、ほろっとさせられたり笑わせられたり、そして自分の人生を重ねて気がついたら目がうるうるして感動して。そんなとても佳い映画です。
床屋を営む母の日常ドラマ
息子と娘2人と元婿との何気ない日常を描く家族物語。
舞台も台中で日本の昭和を思い出す床屋。懐かしさがあって観ていて心地良い。人と人の繋がりが温かい。
あらすじも特に何もないが、ホッとするドラマで私は好きでした。
アジア映画好きな方には良いが、そうじゃない方ならつまらないかも。ご参考までに。
人と人の間の温かい絆
この映画の予告を観た時からずっと楽しみにしていました。
監督の実のお母様が理容師という事で、お母様をモデルにして実際に今も営む理髪店で撮影されたそうです。
様々な事が急速に変化していく中で、昔からの常連客や気に入った物を長く大切にする主人公である理髪師のお母さん(アールイ)の確固たる信念と生き様がとても頼もしく見えました。
家族やお客さんとの何気ない会話や、誰に対しても愛があって、もうアールイの事が大好きになりました。
良い台詞が沢山あったなぁ…(涙)
思わず購入したパンフレットもコラムや台湾の小ネタが入っていて面白いです。長女が飼っている超絶かわいいヘアスタイルのワンコの写真もありました笑
来月は今年2回目の台湾旅が控えており、またまた楽しくなる予感です!
理髪店のかあさん、初めての出張
フー・ティエンユー監督が、自身の母親をモデルに執筆した脚本をもとに、
ご実家(!)の理髪店で撮影をした本作。
古き良き日本、それも高度成長ちょっと前くらいの昭和を思わせるノスタルジック台湾の風景。
40年、営み続けた小さな理髪店。もう、その店構えや店内が素敵すぎる!
店の窓に書かれている「家庭理髪店」という表記、
年季の入った散髪道具、
古いボルボ、
そして、ちらっと映る飼い猫がちょんと座っているシーン。
表記が微妙に違いながらも、違和感なく読めてしまう看板や標識。
時が止まっているような理髪店に集う人々。
何かドラマチックな展開があるというよりも、日常にちょっとした出来事を淡々と描いていながらも、常連客との親戚のような関係、家族だからこその疎遠になりがちな実情が刺さりました。
理髪店のおかあさん、常連客のリストに沿って、営業電話を入れるなど案外商売上手。
これなら、お店は当分安泰だと思わせてくれました。
憩いの場
家族への想いや日頃のちょっと誰かに聞いてもらいたいことなどを受け止めてくれる
髪や髭と一緒に心も整えてくれる理髪店
そろそろ髪を切る頃ですよと常連さんに電話
懐かしく暖かい風景
片思いの可愛い女の子が好みだと言ってた
今流行りの前髪が長い髪型にしたい!と写真を見せる男の子が可愛かった
なのに、なのに…お母さんっ!
シネスイッチの三階の古さとマッチして良い雰囲気で鑑賞出来てよかった
ノスタルジーに浸れるちいさな理髮店
母と子。娘婿。恩人。常連客。その他自分に関わる全ての人たち。その営みを淡々と描いた温かくも優しい映画です。
いくつになっても子は子。案ずる母の思い、そしてまた子が母に抱く思い。それぞれの思いが交錯します。それは見てるこちら側誰しもに思い当たる事ですね。
顔を見せなくなった先生を訪ねての道すがらの出来事も地道に誠実に生きて来た母アールイの人柄を表して見事です。そして恐らくは最後になるであろう先生の散髪シーンでのアールイの語りかけから生まれる歳月の流れと、その言葉を聞く家族の溢れる思いの波を描いて鮮烈です。
理髮店で髪を切って整えてもらうと言うのは心も整えてもらっていたのだと気づかせてもらったようでした。
温かくノスタルジックな描写で家族の間の感情や、老いを迎える心の動き、そして自身や子供たちのみならず、娘婿では無くなったチュアンなどに抱く新たな希望を描いて秀逸です。
いい映画を見ました
近所の床屋さんと同じ💈
台湾には床屋さんでの女性の顔剃りはないんだろうか。お客さんは子ども含めてみんな男だった。ヨーロッパも同様だ。産毛の色・質と習慣が日本とは異なるんだろう。
私には行きつけの床屋さんがある。
床屋さんはトークが命。近所の色んな話、おばさんかかりつけの医者の話、常連客の話、おばさんの親戚・息子・(今は亡き)夫の話など盛りだくさん。いきなり主題に入るのでわからないこともあるがそれは大体、私が見たことも会ったこともない人達の話。でもおばさんの手は常に動いて仕事している。ある段階になったら椅子を倒し、もう黙るから眠ってよいと許可がおりる。眠ってしまうこともあるし目をつぶるだけで眠らない時もある。「あれ、今日は眠らなかったね」とおばさんには見通しだ。映画のアールイさん同様、私の床屋のおばさんも前回の来店日をメモしているようだ。年に4回ほど行く理由は顔すっきりさせたい、マッサージが気持ちいい、着物を着るからだ。でも一番の理由は無器用な自分が剃ったら顔が血だらけ傷だらけになる、ましてうなじは自分では剃れないからだ。床屋に行くし美容院へはもっと頻繁に行くから忙しい。担当者は替えない。だからその人が店を移ったらどこまでも追いかける、可能な限り。その点、近所の床屋さんは家族経営で常連客あっての店だから盤石不動だ。
床屋さんは昔のヨーロッパでは外科医で歯医者さんも兼ねてた。だから映画「本日公休」で出張理髪へ行った先が元・歯医者さんという設定はいいなあと思った。根っこがつながっている。西脇順三郎の詩「齒醫者」を思い出した。手入れの行き届いたプロフェッショナルの道具類は美しい。だからそのシーンが映るたびに見惚れた。客に着せる上っ張り、ハサミ、櫛、剃刀、タオル、石鹸、シェービングブラシ。アールイさんは膝が痛むけどまだまだ若い!私の床屋のおばさんは多分80歳位だ。おばさんに長生きして貰いたいから常連客であり続ける!
全然、映画レビューになってないなあ。床屋さんはあまりに身近な存在。
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