「現代のヤクザは、いつから雑魚キャラになったのか」オアシス ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
現代のヤクザは、いつから雑魚キャラになったのか
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幼馴染の青年2人が、ある事件をきっかけに、かたやヤクザとなり、かたや半グレになって、別々の人生を歩む。
数年後、互いの属した反社組織は、利害に相反し、敵対的緊張関係となるが、そんな中、2人は再会を果たす。
もう1人の幼馴染だった女性も、2人の暮らす街に戻ってくるが、
彼女は記憶障害となっていた。それは、かつてのある事件が原因だった。
冒頭の長回しで練り歩くシーンは、
彼らが生きる居場所の、世界観を映し出すのに十分な惹きつけ効果を果たし良かったが、
良かったのはその辺りまで。
この作品に出てくるヤクザが、怖い見た目に反して弱すぎるのが、最後まで気になった。
一番残虐なヤクザが、記憶障害の女の手により、あっさりと絶命するのも引っかかるし、
3人を助けに来る助っ人の半グレも、
たった男女2人でヤクザ組織を壊滅まで追い込んでしまい、
生首までかっさらうありさま。
戦国時代に生きていたら、2人は優秀な先駆け武者になっていたことだろう。
親分は冷酷に徹せず、情が深いのか、
いつでも命を獲れる所から、なぜかタイマン勝負となり、
優しいのか弱いのか、よくわからない結果に。
ただ、W主演の2人の俳優が醸し出す、雰囲気や色気はとても良い。ずっと良い。
逆にヒロインは、あまり好みではなかった。
良かった演者
○清水尋也
○高杉真宙
○青柳翔
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トミーさんのコメント
2024年12月2日
お金が無いのか、摘発を恐れてか拳銃が肝心な所で使われないのが不思議ですね。昔は大体、こういう若者達の末路は銃撃雨あられと決まってたんですがね。
ブレランのパクリで、俺たちに寿命は無い・・でも良かった。