BISHU 世界でいちばん優しい服のレビュー・感想・評価
全17件を表示
安定の感動話 ◎◎○○◎
子供が頑張って成長して行く
いろいろありながら前に進んで行く
舞台が尾州で愛知県一宮市
ラストはこれで大丈夫かなと思うが、良かったなと思える
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター○
没入感○
個人的好み◎
デカくない❓
「ミッドナイト・スワン」で
主演の草彅剛に引けを取らなかった服部樹咲ちゃん。
久々に聞いた彼女の名前で興味を持ち、
少し障害を抱えた主演で、
しかも地元愛知が舞台とあらば、
スルーする訳にはいかない。
元々樹咲ちゃんはスタイル良いと思っていたが、
更にデカくなってる⁉️😳
吉田栄作と背同じ😱
制服サイズあったのかな❓
小さくない❓
そんな事はスルーして、
ルーティンが絶対でちょっと変わっているシオリと、
彼女を常に心配している父親、
そんな父を過保護と言い放つ姉フミ。
この神谷家、
シオリのゴーイングマイウェイはともかく、
叔母さんも含めてみんなのベクトルが、
シオリに向けられている。
コレだけでシオリは幸せだな、
としみじみ思う。
冒頭から、
シオリの特異性は表現されていて、
家族はそれを共有しているけど、
友だちのマリコがとても献身的で、
シオリの事を受け止め、且つ守ってるのが、
とても有り得ないんだけど、
とても良かった。
兎角シオリの様な子は
すぐ周りから攻撃されてしまうけど、
即座にマリコが解決してくれる分、
変なモヤモヤが無いのが良い❗️
やがてシオリのゲージツはバクハツして、
遂にランウェイに本人が登場までするが、
そこで見せるホンモノのモデルウォーク。
韓国映画「オアシス」で、
脳性麻痺の五体不自由の女性が
夢の中では五体自由に振る舞う、
というギャップが、
役者本人の演技の幅を見せつけてくれて、
話とは違う感動を覚えたが、
ここではそれに近いモノを感じた😳
それを19歳の彼女に感じたのだから、
服部樹咲という女優をもう知っている自分にも酔ってしまいそうだった🤣
でもランウェイ途中でトラブルあるじゃない。
てか、その前にもミツくんがトイレで、とか
トラブル多過ぎてこっちが焦る。
でそのランウェイトラブルで戸惑うシオリに、
駆けつけた父が声を掛ける。
いや声出てたかどうかは別だが、
「大丈夫だ」とシオリに語る父に、
大号泣でした😭
まさか吉田栄作に泣かされるとは思わず、
ミツくんの黒川くんの熱演も素晴らしく、
マリコには感心させられっぱなしだったが、
やはりシオリを演じた樹咲ちゃん。
アスペルガー症候群のシオリを見事に演じました。
でもデカいって😱
知花くららと同じ背て😳
発達障がい児と家族や友人その他の関係者の支え合い
二人の発達障がい児のそれぞれの家族や友人その他からの支援や当事者同士の支え合い、それぞれの夢、競い合いも描かれている。聴覚過敏も、唐突な音には嫌がるけれど、慣れ親しんだものには、元気づけのきっかけにさえなるようである。当初応援していた親友との共同制作はできなかったけれど、嫉妬していた姉からの協力を得ることができていた。居眠りしていたのは、何か事故でも起こるのかと思ったが、そうでもなかった。
ファッションショーまで漕ぎ着けて、それでめでたく終わるかと思ったら、いくつも難関が控えていた。表彰式はなかったけれど、優勝したのかどうか、はっきりわからないまま、パリ留学という結果だけが描かれていた。姉もライバルも、それなりに夢の続きに進むことができて、良かったようだ。
あのシーンは不要でしょ...
地元ロケ映画作品。発達障がいの高校生が、成長及び旅立つ姿が描かれれているとともに、彼女を支える家族の熱い想いも丁寧に描かれている。障がいをもつ史織(服部樹咲)
、父親(吉田栄作)、史織の姉の布美(岡崎紗絵)の演技がすばらしかった。叔母役の清水美砂もグッド。一点だけ ?思ったのは、史織がファンションショーで歩いている時に、会場が停電になってしまい、史織がパニックってしまう場面。←このシーンはどうかな?それよりも史織がショーをスムーズにやり終えて、表彰式で父親、姉、叔母さん、協力してもらった人々に感謝の気持ちを伝えるシーンを入れた方が良いと思う。私は脚本家ではないが、私だったらそのように描くのだが…。
見つける人と守る人、感情を超えて感動を導くものは、純真無垢な奉仕精神なのかもしれません
2024.10.24 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(125分、G)
愛知県一宮市を舞台に、発達障害を持つ高校生が夢に向かう様子を描いた青春映画
監督は西川達郎
脚本は鈴木史子&西川達郎
物語の舞台は、愛知県一宮市
尾州ウールの生産地である地域に住んでいる神谷史織(服部樹先)は、父・康孝(吉田栄作)の工場を手伝いながら、地元の高校に通っていた
彼女には発達障害があり、これまでは母・由香子(赤間麻里子)が支えてきたが、数年前に他界してからは、父と叔母の静江(清水美沙)が彼女を支えてきた
史織には唯一の理解者である友人・真理子(長澤樹)がいて、多くのクラスメイトの嫌がらせから彼女を守ってきた
ある日、学内のファッションデザインコンテストの事を知った真理子は、史織が描いたデザインを内緒で応募してしまう
そして、そのデザインがファッション科の里菜(早瀬結菜)を抑えて優秀賞に選ばれた
さらに真理子はそのデザインを形にして、一宮市主催のファッションコンクール
に作品を出そうと言い出す
だが、発達障害を抱える史織を人前に出すことに父は反対の立場で、そこで彼女たちは静江の協力を得ながら服を作り始める
史織にはこだわりがあって、糸を作るところから始め、自分のイメージに合った理想の布を作り出していく
そして、父の東京出張中にそれらを完成させるものの、見つかってしまい、大反対に遭ってしまうのである
映画には、その父と真っ向の立場にある史織の姉・布美(岡崎紗絵)が登場し、史織の夢をサポートしていく
彼女は自分の店を東京に構えていたが、結局失敗して田舎に帰ってきていた
父は挑戦や失敗に対しては咎めないものの、借金を抱えていることなどを相談しないことに腹を立てていて、心の底では娘たちにやりたいことをさせたいと思っている
だが、発達障害を抱える史織だけはそれを許容できず、彼女が傷つくことを過剰に恐れてしまう
そして、史織と向き合うことによって、彼女が自身の障害や評価よりも、服を第一に考えていることを知り、彼女の夢を応援する立場に回っていくことになったのである
物語は王道をゆく展開で、もう一人の発達障害を持つ同級生・満(黒川想矢)との関係も描かれていく
彼は自然音などの音集めが趣味で、それが後半になって史織を支える役割になっていた
彼はオレンジのベストを好んで着ていたが、ラストでは史織の布で作ったベストを着用している
このような優しい人間関係がとても心地よくて、見ていて幸せな気分になってくるのである
さらに、お仕事映画としても秀逸で、それを知らない視点の真理子を中心に展開されていく
父の頑固設定から、静江がそれを担うことになっていて、この人間関係も無理のない流れになっていた
地域振興を考える側面でも、布から作れるデザイナーというのは斬新で、そういったものがバズることによって、地域経済に良い影響が生まれるという過程も納得のいくものだと思う
自分のデザインを重視することよりも、地域のために何ができるかを考えることが必要で、「服は一人では作れない」という言葉にも重みがある
映画のキーシークエンスは、ランウェイをする史織のシーンだが、「モデルは歩くハンガー」という審査員のセシル(知花くらら)のアドバイスも的確で、「才能を見つける人、それを守る人たち」の存在によって、一人の天才が世の中に出ていく過程も秀逸だと思った
いずれにせよ、何かの夢を成し得る先には多くの人の協力と理解が必要で、史織の夢と対称的だったのが父と姉の夢だったのだと思う
自分を犠牲にすることで生活を成り立たせようとする父と、ひとりよがりで突破的な姉は、その夢の過程において、あまり協力者を得られていない
デザインの才能に関しては史織はずば抜けていても、それを自分の夢や才能と比較して、それに寄り添える存在に姉がなれるかどうかというのは重要なことだと思う
姉の夢に何かが足りないとすれば、このように人の感情を超えて行動を促させるものの存在であり、それこそが夢を煌めかせる重要な要素なのだろう
そう言った観点から見ても、夢はひとりでは成し得ないとも言える
そして、その夢が多くの人の心を動かせるかどうかには、夢の源泉の純粋さが必要なのかな、と感じた
やさしいな
いつもタイトルだけで映画を見に行きます。
今回はBISHU世界でいちばん優しい服。
初め、BISHUの意味がわからなかったので、
お話が進むにつれて、あ、=尾州地方なんだと
気がつきました。あは。
主人公の史織ちゃんは発達障害を持っていて、
でも、仲良しの真理子ちゃんと楽しい学校生活を
送っています。なかには心無い発言行動するガキどももいますが、あ、失礼、
でも、大切な、ママとの約束を守り頑張ります。
いや、いじらしいこと。
そんな史織ちゃんの大勝負!
みんなの支援もあり、成し遂げる。
いやはや、こんな、うまく世の中いかないけどさ、
ユメ物語を観させてもらえておばさん、
感激ですよ。
真理子ちゃん役の長澤樹さん、
以前見た あの光を追いかけて
のくらーい雰囲気からのガラリの明るく優しい女の子は良かったな。。
新鮮な気持ちになりながら
売店で、さて、パンフレット購入といそいそしていたら、なんと、販売自体ないとのこと!ガーンでした。
せめて尾州ウールの魅力をもっと伝えたかった
尾州ウールの魅力を伝えたかったのか、家族ドラマを描きたかったのか、発達障害の史織の成長を描きたかったのか、中途半端な印象。父の理解の無さや同級生の意地悪も脚本が古いと感じる。発達障がいの設定も、そもそも必要だったのか?
ファッションショーの史織がすてきだったので、照明が落ちてパニックになる場面など作らずに、尾州ウールで作った服をしっかりと見せてほしかった。「京都人の密かな愉しみ」のように、伝統産業と街の魅力、若者の姿を描いた方がよかったのではないか。ギザギザ屋根の工場も絵になったのに。
押しつけがましくなく、さらっと見れる。衣装は必見!
こういった苦労を抱える子どもや親とたくさん接してきました。
親の気持ちがすべてわかるなんてとてもとても言えないけれど
最後にしっかり見届けて送り出せたお父さんも立派!
現実はなかなか難しいことが多いので希望のある作品だった。
成長と絆の物語?かな。よいテンポで目が離せませんでした。
純粋さがつまったような衣装には目を奪われました。
スクリーンは適度にやさしい世界ではあったけど、
現実はもっともっと優しくあれたらと願っています。
辛辣なコメントも私はしますけどね。
これは迷ったけど観て良かった!
最後の白いベスト、あれも作ってあげたのかな?
主人公が美しいが、他の人の怒鳴り声や騒音が多く不快だった!!
一宮に住んだ事があるので観ました。全体音量がデカく、出だしの工事音、父親・姉・友人の怒鳴り声、教師が扇子をピシャーンとやる音、少年の喚き声等、かなりうるさく不快に感じました。父親が怒鳴る時にテーブルを叩いて私の頭に衝撃が来たのですが、主人公が障害を負った原因は父親や姉の怒鳴り声なのだという事を表していると言うよりは、単に制作者が怒鳴り声による子供の脳の萎縮や、とにかく騒音に無断着であるように感じましたし、この映画は学校での鑑賞会には全く向いていないと思います。主人公は得意分野の記憶力が抜群なので、サヴァン症候群を描きたかったが制作者は名前すら知らなかった印象です。吉田栄作の喉が詰まったような発声が不快でした。姉がヒステリックで怖いです。出だしで先生の「尾州」のイントネーションが、「紀州」では無く「美醜」や「奇襲」と一緒で気になりました。また「一宮」のイントネーションも、「宇都宮」と同じものと「浩宮」と同じものが混在して、美しい作品には程遠いと感じました。主人公が長身で美しく、「ミッドナイト・スワン」と同じような海外へ行くというラストなので、次回もまたそれでやって欲しいです。服部樹咲さんの主演デビュー作ですが、パンフレットはケチらず現物を用意して欲しかったです。紡績機や水流の音は良かったです。一宮にガールズバーがあったかは分かりませんが、住宅地で鶯が鳴いているのは本当で、可愛いです。知花さんの「その服にとって最高のハンガーになる」と、中盤の「入って来た時より最高の笑顔で帰ってもらう」という台詞が良かったです。「世界でいちばん優しい服」というタイトルなので、その服(最強装備)を纏ったラストでのランウェイ中断の演出は、やる必要が無かったと思います。
鑑賞後にそれを表す言葉が出ない
評価はこのタイトルがすべて。
この作品の良さをどう伝えればいいのか、
どう表現をすればいいのか、その言葉が見つからない。
史織が動くたびに、
”がんばれ!!”
”そこはそうじゃない”
”気をつけて”
と、スクリーンの中の史織に呼びかけ続ける2時間だった。
作品は終始優しさにあふれ
(そりゃいやな役もいることはいるけど)
史織はその特性を認識した理解者に囲まれ、
その才能を開花させる、ある意味理想的な物語。
そして、その世界には現代はまだまだ遠いのも事実。
発達障害をもつ家族の現実と葛藤はまさに深刻で、
自分の子どもが障害をもっていると認めない家族、
そのために子どもが生きづらい環境をつくってしまっているケース、
障害を持っていることは認識をしており、
結局はやりたいことを、やらせてあげたいが、
安全のためにそれを制限する親、家族(前半の父親)
やりたいことの実現と、どうしても制限をかけなければならない
その境界線を模索しているケースなどさまざまだと思う。
この作品の中の父親のある意味抑圧的なところは
とても理解ができる。
しかしながら娘の思いや努力、葛藤を父親(家族)が認め、
そうやって折り合いをつけていくしかないのかな、
そうやって家族ごと成長をしていくことが大事なのかな、
と思わされた。
自分にも発達障害の中学生の姪がいる。
その子はどんな才能があって、何を伸ばしていってあげられるのか、
それすらわからない状態である。
それを見出してあげることができる家族の力量も、
やはり必要なのは痛感した。
それにしても機織りの音を聞いて、ランウエィで覚醒する
史織の圧巻さは特筆するものであった。
この作品は今年自分がみた映画の中での、暫定ナンバーワンを
はるかに更新する堂々の第一位となった。(あくまで個人の感想)
あの服を近くで見てみたい
青い世界に彩られた部屋。そのままだったらとても青が好きなんだな、だけど朝食で箸を揃える様子に史織(服部樹咲)は「ああそうなのか」と分かる。
親友の真理子(長澤樹)の明るさがとてもいい。史織が教室から出るのを妨害する男子生徒に対する一言に「うっしゃあ!」となる。
だがやはり父康孝(吉田栄作)の工場は資金繰りの危機に直面している。史織と布美(岡崎紗絵)の母がどうして故人となったかは映画では触れないが、工場と史織の障害のことで布美も含めかなりの日々を過ごしてきて、布美が家を出たのも閉塞感から自由になりたいとの気持ちがかなりあったのではと思う。
両親は常に妹を案じ、その妹はデザインも機織りも自分より優れたものを持つ。それを鼻にかけたなら布美は史織を恨むことができただろうに妹には全く悪意がない。妹を愛する気持ちと、憎む気持ちと、妹を抑える父への反感に加え自分の失敗。この映画で最も人間くさい。
観ていて何度もドキッとしたのが史織と満(黒川想矢)の目付きだ。単純ではない。史織は何を考えている? 怒りか、絶望か、あきらめか。目的を見つけてもいかにもキラキラッとこない。じんわりと喜びの光を宿す。満に至っては嬉しいのか満足しているのかまだ足りないのか分からない。そして全身で何かを表そうとする。黒川想矢君、すごい。
そして皆の優しさでできているという服。何色と表現するのだろう。どんな感触なのだろう。本気で近くで見たいと思っている。
ここまでの発達障害を子供に持つ家族の生活はどうなのか、私の周囲にいないので分からないが、恐らく史織ほど発達障害ならではの人が見事な能力を持つケースはそうないのではと感じる。実際にご家族にいる方が観たら「こんなものでは」「こうあってくれたら」と思うことも少なくないのでは、と思い星4つ。
世界でいちばん優しい服を着て喜ぶ満の姿にプラス星半分!
( 白目で) 黒川想矢!何て、恐ろしい子...!
映画館で働いていた時に...、
いや、どれだけお前転職してんだよ?と思う人もいるでしょうが、自慢じゃありませんが、半日だけで辞めた仕事も換算すると、三桁に届くくらい転職、退職を繰り返してまいりました。
犯罪以外は何でもやりました。恥の多い生涯を送ってまいりました。自分が初めて陸蒸気を見たのが( 以下、略)
もとい!映画館で働いていた時に発達障害じゃなくて、ダウン症の男の子がいて常連のお客様で、俺の顔を見ると必ず挨拶してくれる子どもでした。
ダウン症でも書道家の金澤翔子さんほど、しっかりはしていないけど、普通に邦画から洋画から、分け隔てなく見るタイプでした。
分け隔てなく見るけど、ホラー映画は苦手で見ていませんでした。押井守のスカイクロラも確か見ていました。あれは素人にはちょっと敷居が高いと思うけど、映画が終わった後に会うと、俺の顔を見るなりこう語りました。
まあ拙者の場合スカイクロラとは言っても、いわゆる小説としての森 博嗣ではなく
メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwwwダン・シモンズの影響がですねwwww
ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www
まあ萌えのメタファーとしてのスカイクロラは純粋によく書けてるなと賞賛できますがwww
私みたいに一歩引いた見方をするとですねwwwポストエヴァのメタファーと
商業主義のキッチュさを引き継いだキャラとしてのですねwww
の文学性はですねwwww
フォカヌポウwww拙者これではまるでオタクみたいwww
拙者はオタクではござらんのでwwwコポォ
とは、言わなかったが、いつも
「 ありがとうございます!さようなら!」
って、挨拶してくれてました。自分と同類の映画オタクと思われていたのでしょうか。
で、映画館を辞めてよりにも寄ってTVドラマの制作進行に転職するのですが、それはまた別のお話し...。
映画館のバイト仲間にもろくに伝えずに退職するんだけど、どうやって調べたのか分からないんだけど、俺が映画館を辞めるのを知ってか、別れの直筆の手紙をその子から貰いました。
やぁ、嬉しかったなぁ?残念なのはその男の子の手紙が俺の自画像を書いているのは分かったんだけど、肝心の文字が全く分からなかったのは残念でした。
そんな男の子と対話していたから、分かるんだけど、オレンジベスト君の黒川想矢の演技!
ほ...、本物の発達障害の子?
と、思ってしまうくらいの名演技で、どれだけ主役の服部樹咲が頑張ろうとも、戦闘力が100万を超えている子役の演技オバケには勝てる筈もない。
で、もうどうかしている前置きはさておき、
尾州というタイトルにもなっている愛知県の糸工場が舞台になっている事も知らずに鑑賞。
痩せこけて最初誰か分からなかった吉田栄作が父ちゃんで、発達障害を持つ妹の服部さんの世話にあけくれて心配のあまり、あまり余計な事はするなと教育している。
この服部さんの友達、ぴっちり真ん中分けの女子高生が優しいんだぁ、これが!途中、喧嘩別れもするけど服部さんのピンチには必ず駆けつけるとても出来たお子さん。
俺の経験だと、障害者でも健常者と同じように接するのが礼儀だと思う。老人ホームで、お爺ちゃん、お婆ちゃんに対して赤ちゃん言葉で話す馬鹿いるよね?俺、あれ大嫌い!人生の先輩だぜ?敬語で話せよ馬鹿。
服部さんには、絵を描く才能があって、普通科と美術科がある学校の普通科に通っているのに、飛び級してその絵が世間に認められてしまう。
ここから、今まで気づかなかったギフトを発揮して、ファッションデザイナーになるまでのお話し。
根性モノにありがちな嫌味なライバル達に、色々言われるけど負けないで這い上がっていく様に勇気づけられる人は多い事でしょう。
最後のファッションショーでの、やり過ぎなハプニングが、ある音で解決するのだが、ここの演者のチームプレイが泣かせるんだよねぇ。
音については、最初から中盤までしつこいくらい伏線をはっているから気づかない人はいるめーよ?
発達障害の人達って、音に敏感でそれだけでメンタルがガタガタになるのは他人事とは思えなかったです。
治療して治ったけど、自分も音に敏感になった時期があって、米軍が使っている耳栓とヘッドフォンをつけていても、耳鳴りが聞こえてその音を止めたくて、耳鳴りにいい高いイチョウ葉エキスを飲んだりして、苦しみました。
引越しをしたら聞こえなくなったけど、ずっと音が聞こえるって想像以上に苦しいものです。
ファッションショーに使う衣装の生地を作るだけで、80分くらいはかかります。その手間を考えると、ガス室発言のジョン・ガリアーノの業績って、人間技とは思えません。
ミッドナイトスワンのあの子が成長した姿を見れて良かったです。
成程!これが推し活というものか!分からんが分かった!
兎にも角にも、ニンともカンとも、黒川想矢劇場をお楽しみください。
良い映画だと思うよー?
こんな子ばかりじゃないけど
縁あって発達障害のある子と10年ほど月一サポートで関わっています。
20年ほど前には学級崩壊の原因になる子など、ほとんど知られてなかった
ですが、こういう映画、テレビドラマ等が扱うようになり、周囲の認知が
もっと増えていけばいいなと思っています。
地場産業紹介映画にもならず、ファッション業界の広告映画でも無く
良いドラマになっていたと思います。
学校全部が理解はできないだろうけど、身近に理解してくれる親友が
いてくれるだけでとても生きやすくなると思います。
とてもやさしい気持ちになれる映画だと思います。
BiSHU -服が輝く夜に-
服地に関わる仕事をしてるのでタイトルに反応して観たが、思ったより漫画チックだった。
まず、要素を入れ込み過ぎなのが気になる。
父、姉、真理子、ブラボーさん、オレンジベスト君などが主になるが、特にブラボーさん必要かな。
母が亡くなってる必要も感じず、静江が母でも支障ない。
真理子は結局川で洗濯までしか携わらないし、父のデレに至る流れも雑だった。
いつの間に「どうしても服をこの作りたい」とまでなったのかも汲み取れず。
担任はまだしも、小馬鹿にしてたクラスメイトがショーを観に来ていたのも疑問。
史織は軽度ということなのだろうが、ベスト君がリアル過ぎて不思議ちゃん程度に見えてしまう。
発達障害もなくして、シンプルに夢と家族の話だけでよかったかも。
生地が出来るまでの流れは非常に分かり易かった。
ただ、史織がどんな生地にしたいのかがまったく描かれない。(フィニッシングの指示も無し)
デザイン画や糸、布地が部屋にあるものの、どこまで知識や経験があったかも不明。
型紙すら起こせないのであれば、姉の協力なしではそもそも成り立たないハズ。
仕上がった服も、ドレープこそ綺麗だがデザインはありきたりで、とても「世界に行ける」とはならない。
織姫モチーフのデザインを11月のショーに出すのも…
などなど、正直引っかかる部分が多い。
全体の雰囲気はいいし、演者も突出した人はいないが冷めるような人もいない。
尾州の織物を題材にしてくれるのは嬉しいので、もっと焦点をそちらに当ててほしかった。
最後にベストで副題の回収しなおした点はツッコまざるをえない。
穏やかな映画
魅力ある登場人物のおかげで前半は楽しめた。
後半は、クライマックスにかけてドラマティックにしようとする演出・脚本が過剰に感じた。
ショーの成功で全てが上手くいって大団円を迎えるのはわからないでもないが、あまりにもその一点に集中し過ぎだと思う。
ハプニングを全て乗り越えて優勝する流れは都合が良すぎるので、感動が薄れてしまっている。
また、父親とだけ和解して親友との仲直りが後回しになっていたのは見ていて不自然。
全体的には題名通りの優しい話。
【”織機の音が響く中、胸を張って生きる。”今作は発達障害を抱えつつ、父が経営する織物工場を想い、デザイナーとして世界に羽ばたこうとする若き女性と彼女を支える人達を描くヒューマンストーリーである。】
ー 尾州:作中でも史織(服部樹咲)が説明するが、愛知県一宮を中心にした、毛織物の世界三大産地である。-
■神谷史織は厳格だが、常に自分を気遣いつつ織物工場を経営する父(吉田栄作)と母亡き後、彼らを支える叔母(清水美砂)に支えられ、153日掛けて高校に行けるようになっていた。高校には、親友真理子(長澤樹)もおり、彼女を支えている。
そんな時、東京でアパレル店を営んでいた姉(岡崎紗絵)が、店を畳んで戻って来る。
そして、一宮ではファッションショーが開催されることになり、天性のデッサン力を持つ史織は、自らデッサンしたオートクチュールを着てランウェイを歩くことになる。
◆感想
・発達障害を抱える史織を演じる服部樹咲さんの演技が素晴しい。発達障害の方の特徴を捉えた身振り手振り、話し方から、自らデッサンした白いオートクチュールを着てランウエイを歩く姿への変化を演じ分ける姿は、圧巻である。
・史織を支える父を演じる吉田栄作さん、叔母を演じる清水美砂さんの安定した演技も作品のクオリティと品を醸し出している。
・史織と真理子の普通科コンビと、デザイナー科の少女達(あのリーダーの美少女は誰ですか!)とのライバル心剥き出しの、けれどもコミカルな遣り取りも可笑しい。
・岡崎紗絵さん演じる姉が、現在のアパレル業界の大変さを、父が現在の日本の繊維業界の大変さを間接的に表現している所も、私が務める会社の製品が関係している所為もあるが、巧く描かれていると思う。
■今作が、只の地方創成映画になっていないのは、史織と同じく発達障害を抱えると思われる少年(黒川想矢)の存在であろう。
自然の音や、織機の音を集める少年の音の収集癖が、ランウェイで突然音が止まり座り込んでしまった史織に、彼が収録してあった織機の音を聞かせる事で、彼女に見事に再びランウェイを歩く勇気を与えるシーンと、その後背筋をピンと伸ばし堂々と自らデザインした白いオートクチュールを身に纏い、父や親友が見守る中、美しく歩く姿は、今作の白眉のシーンである。
<そして、彼女は見事にグランプリを勝ち取り、ファッションの本場であるフランスへ旅立つのである。
今作は、発達障害を抱えながら、周囲の支えに助けられ、見事に独り立ちした女性の姿を描き出したコミカル要素を絡めながら、後半はムネアツな展開になる作品なのである。>
■二日続けて、映画の中で山口智充さんと岡崎紗絵さんのお姿を拝見した。両作とも、東海地方が舞台だからかもしれないが、実に僥倖でありました。
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