「テレビ屋さん」劇場版ドクターX Syochan17さんの映画レビュー(感想・評価)
テレビ屋さん
中南米らしき洞窟でのばい菌だらけの手術シーンから始まり、突如日本の海岸でヘリコプターからゴムボートに乗り降ろされる展開。その後、「お腹が空いた」と言いながら漕ぎ進むわざとらしいシーンが続き、15分ほどいつもの茶番が展開されましたが、退屈さに耐えきれず、劇場を後にしました。映画としての工夫が見られず、まるでテレビドラマの延長を大スクリーンで見せられるような内容に失望しました。テレビ朝日開局65周年記念と銘打ちながら、映画という媒体への理解や敬意が欠けており、テレビ製作側の感覚のズレを強く感じます。
公開3日で観客動員数100万人、興行収入30億円超えが予想される一方で、製作側は「儲かれば良い」という発想だけで同じ手法を繰り返すのでしょう。映画としての質や未来を考えるつもりがないのは明らかで、日本映画がこうして安易な量産型作品に埋め尽くされていくことに暗澹たる気持ちになります。
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