劇場公開日 2024年10月11日

2度目のはなればなれのレビュー・感想・評価

全83件中、21~40件目を表示

4.0『帰ってくれたらうれしいわ』ではないんです。

2024年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 2件)
TRINITY:The Righthanded Devil

4.5ずるいよ、こんなの感動するに決まってるじゃん

2024年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いや、予想はしてましたけどね。
非常に素晴らしい作品でした。

レネがいつもオシャレしてるのがカワイイし、バーニーが注目されて浮かれてしまうのもカワイイ。
元ドイツ兵との出会いも予想を超えた展開で、胸熱です。

あの手紙はどうなったんだろう……

コメントする (0件)
共感した! 4件)
よして

3.5人は生き、人は死んでいく。As Time Goes By

2024年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

実際にあったのは1度しかないFB友に、
「リュウジさんの好みだと思うよ」と勧められた作品。

きっと観る人の年齢や性別、置かれた状況ごとに
「見方も受け取り方も全く異なるんだろう」な。
そんな懐の深い&受け手の考える余白がある映画でした。

大筋的にはお迎えが来る寸前の高齢ご夫婦の
一生涯【ラブ】ストーリー(なんでしょうけど)。
人生の終盤をどう生きるかを意識し始めた自分は
ヨボヨボのじーさまの思いに重ねてました
(例:自分は立ち戻って決着をつけるべきものはある?
いや、もう済ませてるわとか。
自分たち夫婦はどういう幕切れを迎えるんだろうか、とか)。

あと奥さん(というか女性)は強いわ。
「男はいつも待たせるだけで(待たせてしまう、か)」に対し
「女はいつも待ちくたびれて」ではない思いの強さ。
「またひとつ女の方が偉く思えてきた」でしたわ。

それと出会った元ドイツ兵の人の表情。あれは刺さりました。
「老人も老兵も死なず、ただ消え去るのみ」。

あと、字幕は戸田奈津子さん(おっ、久しぶりかも)。
奥さんのセリフのなかで「事実」と訳した部分。
ここがどうもしっくりこない。
ま、自分には思いつかないんだけどw
なんだろう?ここのピースをうまく嵌めたいのだが…。
(戸田さんは映画「プライベートライアン」で
トムハンクスが戦死する際の一言の訳もしっくりこず、
シネマノベライズの訳でようやく腑に落ちた経験持ち)

お隣はポップコーンのバケツを手に入ってきた
20歳前後の女性2人。
「なぜ、この映画を選んだんだろう」
「彼女たちにはどんな風にこの映画は映ったんだろう」と
そんな風なことも思いながら、鑑賞も終了。
帰りの電車&布団に入ってから、いろいろと考えたわ。
考える映画はいい映画。

ところでじーさまは初対面の戦友の“最後の願い”は
彼の奥さんの元にちゃんと届けたよね。
で、缶は「これはあなたに」ともらった解釈でOK?

コメントする (0件)
共感した! 0件)
リュウジ

4.5戻って来るから送り出せる

2024年10月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
リボン

4.0一緒に年を重ねる相手がいる幸せ

2024年10月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観るタイミングを逃して終了間近にやっと観れました
ほのぼのとしたストーリーかと思えば、心にズシリとくる作品でした
あらすじ通り夫婦愛がテーマでしたが、もうひとつ、戦争から帰れた人の心の重りもテーマだと思いました
無事帰れたからめでたしめでたしではなくて、生き残ったという罪悪感を抱えたまま生きる辛さ
悪いのは戦争で、生き残った人には何の責任もないのに
誰にも相談できず、その罪悪感から自分を解放できるのは自分自身で、だから何十年も罪悪感を抱えたままなのかもしれません
そして夫婦愛、バーニーとレネの夫婦愛が本当に心にきました
送り出して帰りを待つ妻、あの心の強さがすごい
「私達は結婚してから1秒も無駄にしていない」、そんな風に言えるって素晴らしすぎます
ごく自然に会話しているラストシーンがまた美しくて、もう涙ポロポロ
一緒に年を重ねる相手がいるって本当に幸せな事だとつくづく思いました
そして、やりたい事はやるべきなんです
これが実話だと後から出てきてさらに感動でした

コメントする (0件)
共感した! 7件)
小町

3.5終活最大の難問

2024年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 5件)
共感した! 17件)
かばこ

3.5「史上最大の作戦」こと第二次大戦のノルマンディー上陸作戦。 その日...

2024年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
りゃんひさ

4.024-114

2024年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

老夫婦の実話。
70年連れ添った2人の絆。
夫が戦争で負った心の傷。
妻がそっと心にしまった本音。

マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソン
名優2人の確かな演技に引き込まれました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
佐阪航

5.0人生のHOLY HOUR

2024年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 14件)
しゅうへい

3.0慈愛に満ちた作品

2024年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

戦争のトラウマというかやり残したことを
やり遂げる主人公バーニーと
その目的を黙っていてもわかり、帰りを待つ妻のレネ。

黙ってやり残したことをやり遂げるためにいなくなる夫を
妻はちゃんと理解しているのだろうと思うのですが、
その関係性と慈愛の深さに敬服するばかりでした。

やり残したことをやり遂げたからこそ
充足していた人生だったと思えるのでしょうね。
それを見守る妻も然りで。

ww2時と現在、2回にわたり夫を送り出す妻。
だから2度目のはなればなれ。
3回目は一緒に行くという妻。
行き先は、、、

バーニーを始めとする退役軍人の佇まいが
キリッとしていて好きです(特にバーニー)。
さらにはフランスで出会ったドイツ人の退役軍人との
やりとりにはグッときました。

自分自身、老後と言いましょうか、終い方を考えさせられ
ました。私事ですが今夏に亡くした母のことを思うにつれ
自分の死生観にも思いを馳せてしまう作品でした。

コメントする 1件)
共感した! 13件)
ひでちゃぴん

4.0大戦から80年後の今だから描ける反戦映画のカタチ

2024年10月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

怖い

ハートフルだけどシリアス。
イギリスらしいユーモアも効いていて洗練された語り口。

老名優が素晴らしい。

多くは語らず…

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Ninetendo

3.5優良(有料)老人ホームのオシドリ夫婦に癒やされる

2024年10月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

マイケル・ケイン(1933年3月14日生まれ)の引退主演作。
私が印象に残っているマイケル・ケインは2000年のサンドラブロック主演のデンジャラス・ビューティーのお〇まのメイクアッププロデューサーのベクター。
あのとろ~んとした目。下瞼のぷよぷよ感。やり手のオ◯マ感がスゴかった。
イケメンの若いころは全然存じあげません。すみません。

Dデイ。
うんっ、デイリーヤマザキのポイント5倍デーか?
予約するの忘れていたけど行ってみようかな?
アタシのことは大丈夫だから、行ってきなさいよとレネ(グレンダ・ジャクソン:同じく1933年生まれ)に背中を押され、早朝のドーバー行のバス停へ。
出勤してきた施設職員にどこに行くの?お散歩?などと話しかけられているうちにバスが行ってしまう。タクシーを飛ばしてフランスにわたるフェリーに乗る。真っ青のビニール袋と手押し歩行器だけ。ちょっとボケてる。計画性ゼロ。レネが長年面倒みてくれていたせいだね。イラク戦争で地雷で片足をなくした黒人のあんちゃん添乗員や寂しい元英国空軍兵のアーサーにとても親切にしてもらってホテルのツインルームに泊めてもらえたよ。PTSDについてのフラッシュバック描写。アーサーは何となく小堺一機にみたいな雰囲気の俳優さん。退役軍人たちの同窓会的な式典。オバマがオマハ・ビーチで演説したのは2014年の70周年の時。
サーベル・コースト。
戦車をのせた揚陸艇のチーフだったボーニー。戦車兵から恋人の写真と手紙の入ったタバコ?のブリキの小箱を突撃直前に託される。ボーニーの目の前で戦車兵は上陸してすぐに砲弾が当たって帰らぬ人に。過酷なノルマンディ上陸作戦。
リナ役のグレンダ・ジャクソンは公開直前に亡くなって、遺作になってしまいました。菅井きんさんや金さん銀さんを思い出していました。
リナはボーニー意外にも複数のイケメンと付き合っていたみたい。
部屋に散乱した古い写真がね。
警察も臨機応変にSNSを活用し、大脱走した バーニーは一躍時の人に。
テレビで観ていたリナ。
バーニーがいろいろ報告するんだけど、知ってるわよ❗
意外と素っ気ないところがリアル。
お金貯めよーっと。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
カールⅢ世

3.5邦題が…

2024年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

主題は
「主人公はなぜ追悼式典に参加したいのか?」ということ。
この邦題はそれを無視し、「夫婦関係」にしてしまった。
(もちろん、夫婦関係も主題の一つではあるが、メインではない)

でも内容は良かった。
主演2人の出す「空気感」みたいなのが伝わってくるし、式典に行くよう命ずる奥さんは特に良い。
周囲のあたふた感というコメディと、長年の「心の棘」との対比、元ドイツ兵との交流…
シンプルながらいろんな見どころがある作品。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
みっく

4.5「新宿で」

2024年10月24日
iPhoneアプリから投稿

知的

幸せ

今年248本目。

TOHOシネマズ新宿で。チケット売り場まではありましたがスクリーンは初めて。初めての映画館はワクワクします。戦争から帰って来た時は本当に苦しんでいるのが分かった。固まっていて触れたらくだけそうだった。ここが一番印象に。任務をこなす老兵がいた、90歳でも自分もそう生きたい。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ヨッシー

3.5癒やされる〜☺️

2024年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

心穏やかに、ホロっとさせられる、そして落ち着いていろいろ考えさせられる、これぞエンタメって素晴らしい作品ですね🥹

どこぞの内山作品(もう、言わないつもりでしたが、どんな作品にも引き合いに出せるって事に気づいて、ある意味あの作品はプラスの5点満点付けるべきが正解だったのかもと思い始めています😁)とは真逆で、落ち着いていろいろ考えさせられるって言うのがポイントです(笑)

どこぞの内山作品(しつこいな(^^ゞ)を観た直後でしたら、4.5を付けていたかもしれません😌

コメントする 1件)
共感した! 2件)
おたか

4.0品格ある反戦

2024年10月23日
iPhoneアプリから投稿

参戦する一兵士にとって戦争とは何か。
戦いが兵士に家族にその人生に及ぼすもの。

死、怪我、別れ。不安、恐怖、悲しみ、後悔。
失われた1人1人に人生がある。
送り出す者にも苦悩がある。

戦いに赴いた兵士は敵味方の区別なく、
尊厳と苦悩と悲痛を共有する。

命を失った者、大切な人を失った者。
身体に傷を負った者、心が壊れた者。
戦争という行為は市井の人にとって
何の益もないことが静かに示される。

そして人として大切なモノ・生き方が
終焉を迎える老いた2人の姿にある。

戦闘の準備が進む沖縄では、2万名を
超える自衛隊員が辞めているという。

決して戦闘地に行かぬ施政者、
行かされる我々庶民、
いずれも心して見るべき作品。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
xa

3.5良い話の一言で片付けてはいけない

2024年10月22日
iPhoneアプリから投稿

戦局を決めたノルマンディ上陸作戦を共に戦い、彼の地で目の前で亡くなった戦友を思う。戦争という我々の想像を遥かに超えた厳しい時代に青春を捧げて、せめて次の世代は戦争のない平和な時代をと願って自分たちの国は正しいと信じ戦ったあの頃を思う。

彼ら老夫婦を取り巻く環境は小さいけれど温かな幸せに満ちているし、お互いを気遣い、愛を積み重ねながら、自らが存在したことを世間に示しながら天寿を全うしていく姿はとても素晴らしい。カットも丁寧に積み重ねられていてふたりは常にチャーミングで前向きだ。遺恨を残しているはずの元敵兵とのエンカウントも素敵な話に昇華しているし、トラウマと向き合う姿も感動的だ。

あまりの素晴らしさに涙が溢れる映画だが…ちょっと待て。

第二次世界大戦での世界の戦死者は5千万人。明治の終わり頃の日本の人口と同数の命が失われている。

5千万通りの、あったはずの未来の幸せや人生が失われて、その犠牲の上に今の我々の、世界の毎日が成り立っていて、とはいえ愚かにも人類は終戦後もずっと紛争や戦争を延々と続けていて、ここ最近のウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナの戦争はそのまま次の大戦にまでもつれ込みそうな勢いだ。
この80年の間に日本はジリジリと国際的な地位を下げて曾祖父さんの世代が望み創り上げた「子供達が当たり前に腹一杯食べて毎日笑っていられる世界」はとうの昔に失われてしまった。街には移民や旅行者が溢れて治安は悪くなる一方で、楽して儲けることこそが美徳で汗水垂らして働くのは勘弁で他人からの承認が全ての世界が回っている。これでは未来のために戦った世界中の英霊に誰ひとり顔向けができないのではないか?どうしたら個人の小さな力で戦争のない世界を実現できるのか?そんな思いが映画館を出て夜の寒さに震える私の胸に去来した。

みたいな文章が書きたくなる映画です。日本の湿っぽい反戦映画をこんな詩的に仕上げられる英国人のセンスに脱帽しました。まあ敗戦国で自虐史観しか植え付けない教育受けてたらこれは作れないよね。さすが戦争に負けたことのない国だわ。

マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンの老夫婦がお互いをずっと愛し続ける姿は、倦怠期を過ぎてパートナーに興味すらない人々には眩しすぎるかもしれないから夫婦やカップルで行くのはお勧めできないかもしれないと思ったりしましたね。

それでは次回をお楽しみに!
あと選挙に行ってから映画見よう!
ハバナイスムービー!🎞️

コメントする 2件)
共感した! 4件)
きーろ

4.0The Grate Escaper

2024年10月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

イギリスの海辺の町の老人ホームに、妻のレネと共に住んでいるバーニーは、退役軍人(元海軍兵)。
ノルマンディー上陸作戦に従軍していた。
70周年式典の開催にひとりで向かうのだが、齢(よわい)90歳。
施設では突然いなくなったバーニーが脱走したのかと騒ぎになり…といった物語。

鑑賞前は「ハロルド・フライ」のような高齢者のロードムービー的な話かなと思っていたが(似た要素ではある)、戦争のつらい思い出と妻との絆を描いた話である。
心がひどく傷む戦争の記憶。フラッシュバックするダグラスの姿。バーニーの背中を押し、また迎え入れ、最後まで寄り添った妻との姿に涙した。

邦題が良いと思った。字幕が戸田奈津子さんで、こちらもお久しぶり。戸田さんも88歳、感慨深い。
マイケル・ケインの出演作を見たのは「サイダーハウスルール」(1999)が最後だったため、おじいさんになったなあと思うと共に、これでもう引退と知ると、とてもさびしく思う。

コメントする 3件)
共感した! 8件)
ふわり

4.0邦題の意味がジーンときました

2024年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

原題は「The Great Escaper」ですが、邦題の「2度目のはなればなれ」というタイトルがピッタリだと思いました。個人的に、この映画は退役軍人のバーナーだけにフォーカスした話ではなくて、バーナーとレネの夫婦の物語だと感じたからです。

90分ちょっとの上映時間なので観るのに疲れることはないですが、読了感もしっかりありました。何のために誰かと一緒に生きるのかということが一番考えさせられました。
感動系の映画を見たいと思って選びましたが、その思いは満たされながらも単純なお涙頂戴映画ではなかったです。戦争を経た人たちはいつまでもその思いから逃れられないということを知らせてくれる映画だったと思います。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
郁

3.5戦争体験世代

2024年10月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

週刊文春のシネマチャートにて、評者5人中全員4つ星以上うち2人は5つ星だった。よくある老人向けの映画だろうという先入観は捨てきれなかったものの、結局、気になって観に行った。
イギリスの名優といわれるマイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンだが、50代の私にとっては、思い入れのある俳優ではない。つまり、よく知らない。それぞれ2度のオスカーを受賞しているということなので、ネットで調べてみた。
マイケル・ケインは、「ハンナとその姉妹」(1986)、「サイダーハウス・ルール」(1999)で最優秀助演男優賞、グレンダ・ジャクソンは、「恋する女たち」(1969)、「ウィークエンド・ラブ」(1973)で最優秀主演女優賞を受賞している。そのほか数々の各国映画賞受賞歴は枚挙にいとまがない。なお、グレンダ・ジャクソンは、1992年に政界に転出し、労働党から立候補して当選、運輸政務次官まで務めたが、2015年に政界を引退し、80代で女優業に復帰したという経歴の持ち主である。
この映画は89歳の退役軍人バーナードがノルマンディー上陸作戦記念式典に参加するため老人ホームを抜け出したという実話を元に描かれている。
老人ホームで暮らす老夫婦は互いに寄り添いながら人生最期の日々を過ごしている。老いの現実を美化することなくありのまま受け入れ、誇りやユーモアを忘れないところが魅惑的だ。一方、戦争の無惨さを伝える題材として、PTSDのメンタルケア、亡き戦友が眠る戦没者墓地への参拝などが挿入される。若いころに戦場で負った心の傷はずっと癒されることはないのだ。
老親を抱える50代以上の人にぜひ観てほしい映画である。戦争とは語り継ぐべきものなのに、戦争体験のある語り部は年々減ってきている。この映画は戦争を美化しているのではなく、そこで戦った老人たちを讃えている。
昨年87歳で逝去したグレンダ・ジャクソンは遺作に、3歳年上のマイケル・ケインは引退作となった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ミカエル