「軽妙な中の悲しみ、老夫婦のあり様」2度目のはなればなれ sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
軽妙な中の悲しみ、老夫婦のあり様
イギリス。ドーバー海峡に面した老人ホームで暮らす老夫婦のバーニーとレネ。バーニーはレネの体調が気になるが、ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典へ参加するために、ホームをだまって抜け出しフランスへ。
事実をもとにした物語。原題は「The Great Escaper」、あの「大脱走」をもじったようなタイトル。劇中ではバーニーの行動を、マスコミは大脱走兵と取り上げていました。
軽妙な雰囲気の中、戦時中の悲しい記憶が蘇る。元ドイツ兵との短い会話の短いシーンに、胸が込み上げてきました。また、補助歩行器を使用しているバーニーと、車椅子のレネ。レネの車椅子を押しているバーニーの姿は、持ちつ持たれつの夫婦関係を象徴していていいです。
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