「品格ある反戦」2度目のはなればなれ xaさんの映画レビュー(感想・評価)
品格ある反戦
参戦する一兵士にとって戦争とは何か。
戦いが兵士に家族にその人生に及ぼすもの。
死、怪我、別れ。不安、恐怖、悲しみ、後悔。
失われた1人1人に人生がある。
送り出す者にも苦悩がある。
戦いに赴いた兵士は敵味方の区別なく、
尊厳と苦悩と悲痛を共有する。
命を失った者、大切な人を失った者。
身体に傷を負った者、心が壊れた者。
戦争という行為は市井の人にとって
何の益もないことが静かに示される。
そして人として大切なモノ・生き方が
終焉を迎える老いた2人の姿にある。
戦闘の準備が進む沖縄では、2万名を
超える自衛隊員が辞めているという。
決して戦闘地に行かぬ施政者、
行かされる我々庶民、
いずれも心して見るべき作品。
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