劇場公開日 2024年10月11日

「The Grate Escaper」2度目のはなればなれ ふわりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0The Grate Escaper

2024年10月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

イギリスの海辺の町の老人ホームに、妻のレネと共に住んでいるバーニーは、退役軍人(元海軍兵)。
ノルマンディー上陸作戦に従軍していた。
70周年式典の開催にひとりで向かうのだが、齢(よわい)90歳。
施設では突然いなくなったバーニーが脱走したのかと騒ぎになり…といった物語。

鑑賞前は「ハロルド・フライ」のような高齢者のロードムービー的な話かなと思っていたが(似た要素ではある)、戦争のつらい思い出と妻との絆を描いた話である。
心がひどく傷む戦争の記憶。フラッシュバックするダグラスの姿。バーニーの背中を押し、また迎え入れ、最後まで寄り添った妻との姿に涙した。

邦題が良いと思った。字幕が戸田奈津子さんで、こちらもお久しぶり。戸田さんも88歳、感慨深い。
マイケル・ケインの出演作を見たのは「サイダーハウスルール」(1999)が最後だったため、おじいさんになったなあと思うと共に、これでもう引退と知ると、とてもさびしく思う。

ふわり
トミーさんのコメント
2024年11月19日

共感&コメントありがとうございます。
思った以上にヨボヨボでしたマイケルケイン、しかし立ち姿と時折見せる強い視線は健在でしたね。後継者はコリンファースでしょうか?

トミー
トミーさんのコメント
2024年11月18日

大脱走者だとあまりにも既存作品を想起してしまいますよね、今回も無事に還ったニュアンスで邦題イイ!と思いました。

トミー
かばこさんのコメント
2024年10月28日

コメントありがとうございます

ふわりさんのレビュー、こちらこそいつも楽しませていただいてます。鋭く、簡潔で、言葉選びがとても的確で、いつも色んなことに気付かされます。

「老い」をどう生きているのか、最近とても気になります。映画の老人たちから貴重な情報受け取ってます。
イギリス映画は、老いを扱ってこころに沁みるものが多いような気がしています

かばこ