ポライト・ソサエティのレビュー・感想・評価
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なんだか新鮮でした
楽しめました。全体的にアクションのキレが無いんだけと頑張ってる感じが良かったです。
予告では敵は大悪党とか恐ろしい陰謀とか言う触れ込みながら個人的な目的で大して巨悪でもないじゃん。
演ずるのがあの娘たちなので良かったのでしょう。失礼ながらムスリムの事は何も知らないので衣装が綺麗だなぁとか豪邸だなぁとかビンテージアメ車などの見た目の印象が強いですね。
この作品を日本人キャストで作ろうとしてもあの娘たちのようなキャラクターにはならないでしょうね。
笑いどころもたくさんあったし、特にリアの仲間2人と1人大活躍でしたね。多様性の時代だわ。拍手。
たまたまかなぁ、「友情」「努力」「勝利」の少年ジャンプ三原則がベースにあることがこの作品のストーリー安定の基なのでしょう。ベタだけどね。
気軽に観れる
インド映画かと思ったらロンドンが舞台のイギリス映画でした。
とは言っても、キャストの殆どはインドやパキスタン系で、インド映画やカンフー映画へのリスペクトを感じる。
スタント・ウーマンを目指す高校生が、姉の為に奮闘するストーリー。
単純明快で、サラッと観れる。
#ポライトソサエティ
前半が凄く退屈
アクションスターを夢見る妹が姉を助ける為に戦うんだけど、クライマックスの格闘シーンもあっさり終わってしまって、開脚回し蹴りが唯一の見どころだが、そんなにうまくない。
タランティーノの映画を意識してか、何章かに分かれているが特に目新しい進展はなく、ただただ姉妹の兄弟喧嘩を見る羽目になる。
つまらないね、配信でどうぞ。映画館で見る価値なし。
ムスリマ、パキスタン系、移民2世、女性、アクション
パキスタン系イギリス人の女子が主人公で女性同士がボコボコに殴り合うアクション映画、というジャンルを築いたことがまず新しい。なぜならアクション映画においてパキスタン系の主人公がまず少ないし、女性主人公はさらに少ない。イギリス発のアクション映画は多くても、自分と同じようなムスリマ、パキスタン系、移民2世、女性、などの主人公に出会えること自体が同じ境遇の女性達にはまれなのだ。彼女らが自分と同じような主人公に出会えることになった基盤を築いたことをまず評価したい。こういった「異色の」アクション映画がもっと増えて異色ではなくなるときに多様性が達成されるのだろう。
脚本は磨く余地があったと思う。前半、主人公が何度も怒りの化身と叫びつつ、何に怒っているのかわからない。進路希望に対する親の反対も、7クラスの女ボスに目をつけられるのも思春期にはありがちな悩みと言えばそれまでで、大した葛藤に見えないからだ。「家父長制反対!」と叫ぶ親友二人も含めて、具体的に家父長制に苦しんでいる描写もない。もっともインドパキスタンはじめアジア系の国々は昔から女性の地位が低く、移民であっても結婚しろという圧力が強く、その気もないのに見合い前提のパーティーに連れてこられるなどその影響から逃れられないため普段から怒りをためていることは理解できるが、やや説明不足感は否めないため主人公に感情移入しづらい。もっとも男女平等を訴える映画は他に多く作られているのでこの映画であえてそこを深掘りする必要はないのかもしれない(日本はむしろ男女平等にスポットを当てた映画をもっと作るべきだと思うが・・・)
中盤以降、姉の婚約者一家の陰謀が明らかになるあたりでぐっと面白みが増してくる。ここからのアクション、特に豪奢な花嫁衣装(30キロ以上あるらしい!)をものともしない姉の身のこなしや、パキスタンの伝統的なドレスまとった主人公の立ち回りが観ていて飽きない。
そしてこれだけは言わせて欲しい。お姉さんは画家よりアクション俳優の方が向いていると思う・・・。
怒りの権化!
ポスタービジュアルを見てインド映画かと思いきや、実は英国映画で、さらにパキスタン系移民のムスリム社会が舞台の作品(まあ、欧米人が日本と中国、韓国をごっちゃにしてるのと同じようなもんで許してほしい)。そんなわけで、やたら画面映えする主人公姉妹の美女度や、途中のダンス歌唱シーンはよくあるインド映画ふうではあるが、欧米文化の影響下で育った英国人監督の演出はタランティーノっぽく、話はボンクラ友人&実の姉とのリアル・シスターフッド・コメディ。ロック、ポップ中心の劇伴では、突然日本の昭和歌謡、浅川マキの「ちっちゃな時から」が流れたりもして驚く。
ぽんぽんと潔く切り替わる各シーンはどっかで観たようなサンプリング感で、先が読めるところはあるし、アクションもキレがいいとは言えないけど、テーマはムスリムの旧弊な社会構造や家父長制批判。新宿ピカデリーでの本編上映前に予告が流れていた男社会批判を含んだ花嫁取り違えのインド映画に比べると、当然かなり過激でストレート。で、実のところ、その点いちばん遅れているのが日本映画なんじゃないかとも思った次第…。
パキスタン系家族の関係は濃いい
これが欧米人が主役の映画なら、さほど新しさは無かったのかもしれんけど、パキスタン系イギリス人となると話が違ってくる。
家族のつながりや結婚観、母親と息子の関係、姉妹の関係が濃いい。
だからこそこのストーリーが際立ってくる。
浅川マキの「ちっちゃな時から」が流れるのは、「キル・ビル」の影響か?
お時間が有り、まぁ楽しく過ごしたいなら。
ボリウッド感満載の、実はイギリスでのムスリム社会に起こるコメディー映画。
ストーリー展開には、説得力欠く部分が見受けられ、リアの行動には“何で?”と云う感が拭えないが、後ろ回し蹴りアクションや女性同士のバトルには、退屈を忘れる。
まぁまぁ、よろしければどうぞ☺️
後半 一気に面白くなる
イギリス人が作ったインド映画だと思っていました。ポスターも民族衣装や「ボリウッド」の文字が前面に出ている。しかし全然インド映画っぽくない。なぜだ?
詳しく調べずに「カンフー✖️ボリウッド」で観に行ったけど。舞台はパキスタン系イギリス人、監督はパキスタン系、出演者はインド系もパキスタン系も。
映画は幾つかの章立てになっているが、前半はよくわからない。でも「VS」のバトルゲームっぽく良かった。
4章になる直前にいきなりの日本語曲。それまで(武道はカンフーだから)日本らしい所が無かったからビックリ‼️
そして話がサスペンス調になって俄然面白くなる。さらに結婚式で、パキスタンもインドの様に派手なのか。インド映画っぽいダンスシーンもあるが、ここはストーリー上で途切れ途切れなので残念。
主人公リアは何かと批判されている自身の夢を叶えたい。その唯一の理解者の姉が、夢を諦め結婚する事で、自身の夢も無くなってしまう事と恐れ、阻止したかった。でもその行為が結果オーライ。姉の危機を阻止し、自身の夢も近づいた。そしてその前に、回転後ろ蹴りも決めた。
今作で名前が出るスタントウーマンのユーニス・ハサートさん は実際にアンジーやミラ・ヨヴォヴィッチ(本人が発音を気にしてる様なのでこの表記)のスタントダブルをしているようです。
スタントウーマンを目指す妹が姉を救おうとするアクション映画。 本年度ベスト級。
思ってた感じとちょっと違ってたけど、なかなか面白いストーリーだった。
スタントウーマンめ目指す妹のリア。
ひょんな事から金持ちの男性と結婚する事になった姉のリナ。
この2人を中心に進むストーリー。
アクション映画と言いながら派手なアクションは少なめ。
先が読めない展開に満足度はソコソコだった感じ。
リアの結婚式でのダンスシーンが良かったんだけど、あっという間に終わってしまったのは残念。
妹のリアが姉のリナの結婚を妨害しようと奮闘する感じ。
姉を守るために諦めない姿が良い!
空中後ろ蹴りが伏線だとバレバレだったけど、それが決まったシーンの爽快感はなかなかだった。
ラストにある人から来たメールも良かった!
リアがスタントウーマンになった続編が観たいです( ´∀`)
鑑賞動機:ムスリム女子がカンフーアクション?10割
舞台はイギリスのようですね。ダブルデッカー走ってるし。パキスタン系ねなるほど。
思っていたよりかなりコメディよりで、主人公の暴走ぶりを面白がれるかでだいぶ印象変わるかな。ちょいちょい下ネタ入れてくるのは…まあ嫌いじゃないけど。
アクションのピークが姉妹喧嘩だったのは、まあ面白かったけど、やはりラスボスの時にしてほしかった。
衣装が素敵なのは間違いないし、いろんなチャレンジがあったのでそれは評価したい。
ところで、いきなり日本語の曲がかかってびっくりしたけど(浅川マキ「ちっちゃな時から」)、どういうことなんだろう。
姉妹愛
ロンドン在住のパキスタン系コミュニティで
生活するリア・カーン。スタントウーマンを目指す
駄目々女子の妹。
姉の怪しい結婚を阻止する青春バトルアクション。
リアの友達の動きと表情は良い。
学校でも外でも、移民格差は付きまとう。
ミスタの母親は濃いキャラ。
家父長型で不利益に生きてきた女性。
まさか、あんな恐ろしい実験をしてるとは……。
この対決が軽快なコミカルで面白い。
大切な人を取り戻す、愛すべき少し強めな
姉妹愛の作品でした。
恐ろしすぎる計画
ストーリーにある計画がマジでヤバかった。途中まで本当はそうじゃないんじゃない?って思いました。
インド映画のつもりで見にいったら2時間で収まる見やすい時間(インド映画はだいたい3時間)でよかった。
舞台がレンガ造りや高層ビルがあったからイギリスなのかな?よく知ってるインドの風景じゃなくてなんか違和感がありました。コミカルな展開とアクションでよかった。
女達が強い。カンフーなのかはわからない。
インド映画風なのかと思って観に行ったけど、王道の洋画コメディっぽい雰囲気の方が強かった気がする。テキストの入れ方とか、出てくる人物のキャラクター性とか。
姉の婚約者がマザコン過ぎて(膝枕のシーンなど)気持ち悪いけど文化の違いかな……お姉ちゃん私が悪かったよ幸せになってねチャンチャンで終わるのかしらとか思いながら観てたのだけど、ちゃんと婚約者とその母親が悪者(?)で少し意外な展開だった。
姉と妹、そして友人たちがバッタバタと戦っていくシーンはとても爽快。あと、このシーンよりずっと前に出てくる姉妹喧嘩のシーンも、姉が妹を殺しそうな勢いでぶちのめすところがとても良かった。
妹が姉に、姉と自分を重ねてしまっていたこと・暴走していたことを自覚し謝れたところは観ていてホッとした。姉はこうであってほしい、そうじゃないと私の夢も叶わないかもしれないという強迫観念からの行動は観ていてとても痛ましかったから。
また、最後、回転蹴りがうまくいったかわからず終わる演出がベタたけど洒落ていてとても好きだ。
途中観ていてしんどいなと思うところもあったけど(妹の行き過ぎた妨害行為に対して)、後味良く楽しめていい作品だと思う。
Get killing
予告を見る感じ絶対面白いよな〜と期待してたんですがちょっと物足りないなーとなってしまう作品でした。
全体的なアクションはかなりド派手で、この世界のガラスやわすぎるだろってくらいには簡単にぶっ壊れていきますし、姉妹や友人同士での喧嘩ですらバリンバリン割れていくので面白かったです。
バトルに突入するたびにデカデカとパワーフォントが挿入されるあたりもこだわりが感じられて好きでした。
ただ困ったことにストーリーは行き当たりばったりで、従来の家族や夫婦というシステムにメスを入れるという体で作られたんだとは思うんですが、姉貴が攫われたからその逆襲のためにカンフーを用いて敵をバッタバッタ薙ぎ倒していくもんだと思って観に行ったもんですからちょっと拍子抜けでした。
主人公がなりふり構わず突っ走っていく姿勢自体は悪くないんですが、それにしても手段問わなさすぎだし、アクションが良いかって聞かれると凄いけどもうちょっとやれるのでは?と思ってしまうくらいの規模でずっと進行していくのだけはいただけませんでした。
姉や友人たちの方が魅力的に思えてしまい、いると少しノイズになってしまうというのも残念ポイントです。
期待しすぎてたがためにそこまで…な作品でしたが、脚本が改善されればもっと良くなるのではという期待しています。
鑑賞日 8/28
鑑賞時間 11:25〜13:20
座席 D-14
JKコメディ バトルアクション?
女子ばかりで軽いパキスタンアクションは楽しかったが、
ラストを見れば一途な妹リナと姉リーナのシスターズラブ バトルアクションとなって、
好みとして女子高生コメディアクションにならないのがもう一つスカッとしなかった。
それとロケーションが屋敷や室内だけで密閉感が強く若い開放感なく、視点が狭く、息苦しい記憶が残る。
でも、元気すぎる女子達が暴れ回るのを観るのは楽しかった。
(^ν^)
ポライト・ソサエティ
恐ろしい陰謀に巻き込まれた姉を救うべく立ち上がった少女を主人公に、
カラフルな民族衣装に身を包み戦うムスリムの姉妹を活写したイギリス発の青春バトルアクション。
ロンドンのムスリム家庭に生まれた高校生リア・カーンはスタントウーマンを目指してカンフーの修行に励んでいるが、
学校では変わり者扱いされ、両親からも将来を心配されていた。
そんな彼女にとって、芸術家志望の姉リーナが唯一の理解者だ。
ある日、リーナが富豪の息子であるプレイボーイと恋に落ち、彼と結婚して海外へ移住することに。
彼の一族に不信感を抱いたリアが独自に調査を進めると、リーナとの結婚の裏には驚くべき陰謀が隠されていた。
リアは大好きな姉を救うため、友人たちとともに結婚式を阻止するべく立ち上がる。
新星プリヤ・カンサラが主人公リア、
テレビドラマ「アンブレラ・アカデミー」のリトゥ・アリヤが姉リーナを演じた。
テレビドラマ「絶叫パンクス レディパーツ!」で高く評価された新鋭ニダ・マンズールが長編初監督・脚本を手がけ、
英国インディペンデント映画賞最優秀新人脚本家賞を受賞。
ポライト・ソサエティ
劇場公開日:2024年8月23日 104分
いわゆるシスターフッドもの。おすすめ。
今年309本目(合計1,401本目/今月(2024年8月度)34本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
いわゆるシスターフッドものです。リアとリーナの姉妹(どっちがどっちだっけ?)が主人公かつシスターフッドものです(ほか、彼女が通っている高校が女子高であるようで、男性は数えるほどしか出ません)。
ところでこの映画はイギリス映画で英語の字幕がつきますが、一部のシーンでイスラム教がどうだのシンガポールに行くだのといった話が出てくる事情から合作の扱いなのか、タイトルにおいてはアラビア語(?)が同時に表示されます(アラビア語はそれ以外にも一部サウジアラビアかそのあたりの国のシーンでも出てくる)。
その前提のもとで、「ある程度は」イスラム系の国も製作に協力されているのだと思いますが、当該国でもシスターフッドものって流せるんですね(性的な内容はありません)。
いわゆるシスターフッドものというのは何らかの意味でフェミニズム思想に基づく映画が普通ですが、この映画でも結構多く出てきます。イギリス等は日本より優れた国ですが、上述した通りイスラム系の国やらシンガポールでもこうした展開に「できる」のがある意味驚きでした。
採点は以下をちょっと気にしました。
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(減点0.2/字幕が不十分で誰が誰かわからない)
リアとリーナの姉妹が活躍する物語ですが、名前も似ているし、一部でギリギリ聞き取らないと難しい部分があります(「彼女」や「さっきの人」だけでは特定できない部分がある)。この部分は字幕を明確にしてほしかったところです。
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闘って成長する姿を楽しむ
スタントウーマンを目指す妹が、姉の結婚の裏にある陰謀を知り結婚式を潰そうとする。この手の映画が好きな自分にとっては、この設定だけで期待してしまう。
姉妹愛も女性同士の友情も描かれてて青春アクション映画としては十分すぎる要素がつまっている。友人たちと行う決めポーズもスクールカーストの下にいる感じで親近感がわく。ヴァージンズといじられる感じもいい。一対一の格闘の前にいちいち格闘ゲームのような紹介があるのも悪くない。流れてくる音楽が意外とカッコよかったのも嬉しい誤算。日本語の歌(浅川マキ)が流れてきた時は驚いた。
ただし、脚本では若干の違和感があった。姉の結婚に反対する理由が序盤では今ひとつ説得力に欠けていたので、リアの暴走が受け入れがたかった。そしてあの親子の陰謀も、なんじゃそりゃなレベル。それで人生をやり直すことになるのか?結婚式での救出作戦も結構お粗末なものだったし。いや、この手の映画に脚本の緻密さはそこまで求められないのはわかっているんだけど。
まぁ、女子が格闘して成長する姿を観るだけで十分な映画ってことだ。「I am the FURY!」って決め台詞もイケてない女子っぽくて好きだ。あまり万人向けではないと思うが個人的には楽しかった。
VSシリーズ(笑)
VSになるときは格闘ゲーム。
対戦相手が実は強いw
主人公の勝手な思い込みで進むのでいまいち共感しづらいのが難。
終盤まで大いなる勘違いだったらどうなるの?と感じさせてしまう。
真相が客側に伝わるのが遅い気がする。
VSって浦安鉄筋家族の春巻か(笑)
人生の墓場行きを食い止めろ
将来の夢に向けて武道に励む少女が、姉の縁談を阻もうと拳を握る青春バイオレンスガールズムービー。
主人公が常に怒っているムスリム系少女、というスタートから面白い。他にも説明なく強いキャラクターがわらわら出て来るので、早々に世界観に入るのがおススメ。
目の前に見えるフツーの女性の人生への不満、自分の将来への不安、姉をとられる寂しさ、社会への不満から来る男性不審、年相応の反抗心、…等々が綯い交ぜになったリアが、姉・リーナの奪還ミッションへと突き進む勢いが凄まじい。リアの年齢は明言されていないが、イギリスの義務教育年齢からすると中学生くらいなのではなかろうか。リアや友人達の行動と発想の荒唐無稽さも頷ける。十代中頃特有の無限の行動力は、姉の意向や良識をも無視させている。
家父長制に反発する題材の作品は数多あり、それらが男対女の構図に走る中で、敵を女性に据えた点が良かった。現実で価値観が対立する場合には上の世代が下の世代を縛り付けることが多々あり、本作の根底にある「女性の人生における結婚・出産・家庭優先」の問題にフィットしていたと思う。
リアの焦りようやラヒーラの言葉からして、彼女達がいる社会では家庭に入ってしまえば夢を追ったり新しいことを学ぶチャンスは無くなってしまうのだろう。日本では男性に向けて「結婚は人生の墓場」と言うが、彼女達もそう感じているのかも知れない。
一方でリーナが自身の才能に限界を感じているのも事実であり、リアから絵の道へ強引に戻そうとされる姿が気の毒にも感じた。リアの年頃なら仕方ないのかもしれないが、自分だけの人生を送りキラキラしていなければならない、という価値観も息苦しいものではないだろうか。
ストーリーにおいてリアの未熟さに由来する荒さ・粗さが目につく部分はあるが、成長途上の有り余る元気を家族のための行動に全振りできる素直さは微笑ましくもあった。コメディベースの青春アクションとして十二分に楽しめた。
練習は嘘つかない。
長編監督デビュー作だというが、このニダ・マンズール監督、そうとうにタランティーノに嵌っているのだろう。構成や選曲に目配せが・・。イギリス映画でインド映画の味わいで、タランティーノ色のカンフー映画に仕立てている。わっはっは!
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