「闘って成長する姿を楽しむ」ポライト・ソサエティ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
闘って成長する姿を楽しむ
スタントウーマンを目指す妹が、姉の結婚の裏にある陰謀を知り結婚式を潰そうとする。この手の映画が好きな自分にとっては、この設定だけで期待してしまう。
姉妹愛も女性同士の友情も描かれてて青春アクション映画としては十分すぎる要素がつまっている。友人たちと行う決めポーズもスクールカーストの下にいる感じで親近感がわく。ヴァージンズといじられる感じもいい。一対一の格闘の前にいちいち格闘ゲームのような紹介があるのも悪くない。流れてくる音楽が意外とカッコよかったのも嬉しい誤算。日本語の歌(浅川マキ)が流れてきた時は驚いた。
ただし、脚本では若干の違和感があった。姉の結婚に反対する理由が序盤では今ひとつ説得力に欠けていたので、リアの暴走が受け入れがたかった。そしてあの親子の陰謀も、なんじゃそりゃなレベル。それで人生をやり直すことになるのか?結婚式での救出作戦も結構お粗末なものだったし。いや、この手の映画に脚本の緻密さはそこまで求められないのはわかっているんだけど。
まぁ、女子が格闘して成長する姿を観るだけで十分な映画ってことだ。「I am the FURY!」って決め台詞もイケてない女子っぽくて好きだ。あまり万人向けではないと思うが個人的には楽しかった。
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