「映画館で観るのが正解」グランメゾン・パリ リバーさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で観るのが正解
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木村拓哉さん主演ということで色々と先入観や偏見をもつ人もいるかもしれないけど普通に面白い
元々ドラマも全話観ていて好きだったけどこれは映画でこそ作る価値があると思いました。
メインの肉料理について思いついた尾花が説明するシーンで音、香り、見た目、五感全てで楽しむという会話があったけど、実際にメイン料理を切り分けるとき、パイ生地を切る音をしっかりと強調していたところに感動した。
あれは家でサブスクで観ていたら気づかなかったと思う。
前半はまあよくある映画だなと思っていたのが後半畳みかけるような展開に引き込まれてフィクションでありながら何度か拍手しそうになるくらいストーリにのめり込んでいた。
この作品はぜひ音響のいい映画館で観てほしい。
よく作られていると思う。
ただ、途中すき焼きなど日本を代表する料理は食べたら美味しいけど昔からずっと変わらないのにフランス料理は進化してるから面白いみたいなセリフがあってそこだけは納得できなかった。制作側の主観が出すぎてると思う。
フランス料理の対義語はすき焼きや寿司、天ぷらではなく和食でしょう。
フランス料理に詳しくないけど同列に語るならエスカルゴやビシソワーズでは?
そのカテゴリーでいうなら和食も進化していると私自身は思うので、作中のフランス料理に魅せられた尾花というシェフが語るからまあこの人はそう感じたからフレンチのシェフになったんだろうということで流せるけど、作り手の考えを尾花に投影していると思ったのでそこだけ少し冷めてしまった。
でも面白かった。
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