劇場公開日 2024年8月9日

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「歴史の創作」ノリャン 死の海 から騒ぎさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0歴史の創作

2024年8月13日
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鑑賞方法:映画館

VFXが凄くて見応えがあった。相変わらず作り話や誇張も凄いけど。
映画の最後に、露梁海戦で日本軍の戦死者は2万人と述べていたけど、日本側と朝鮮側の実録史料から日本軍の損害は100名に満たないと推定されているのに、よくこれだけ盛るな。日本側の実録史料では「島津義弘の軍勢で戦死者は26名、その他の軍勢で戦死者は39名、合わせて65名」が実名で記載され、朝鮮側の実録史料「宣祖実録」にも「日本軍は戦死者が少なく、わずか数十人にすぎなかった」と記載されている。
李舜臣将軍は撤退する島津軍を深追いして鉄砲玉に当たって戦死した。明軍の主将・陳璘は日本軍の包囲から危うく逃れたが、副将・鄧子龍や、朝鮮の副将・李英男、方徳龍、高得蒋、李彦良ら諸将も戦死した。朝鮮出兵した日本の武将は皆生還して、2年後に関ヶ原の戦いに参加している。
李舜臣が「これで終わりではだめだ。必ず列島の端まで追っていき、完全に降伏させねばならない」と語ったが、それは300年前の元寇に対する日本の武士の思いも同じかもね。韓国では元寇は教わらないらしいが。

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から騒ぎ