「脚本雑だけど、ファンとして許容したい。」ビートルジュース ビートルジュース やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本雑だけど、ファンとして許容したい。
前作は大学生の時、サークルの愛すべき個性的な先輩の激推しを頂き鑑賞した記憶があります。当時、ハロウィンなんていう西洋文化は日本に根付く前の話でしたのでビートルジュースのパンダちゃんメイクで確かそんなに悪いやつじゃなかった・・・くらいしか記憶に残っておりません。
そんな感じなので前作を見直してから鑑賞するのが筋と思いましたが、面倒なので(笑)結果として映画館に突撃した次第です。
主役のビートルジュースは年齢不詳(600歳?)の下品なクソ親父設定なのは変わらず、神出鬼没でイタズラっぽいが根は良い奴?っていうところは継承していて安心して観てられるポイントでした。マイケル・キートンさん、30年以上のブランクを感じない??素晴らしい演技です。
当時ヒロインのウィノナ・ライダーさんは良い意味で年齢を重ねシングルマザーかつ人気霊能者役で世界観に親和性が高く無論、ティム・バートン監督作品にも必要不可欠なピース?で存在感抜群でした。配役自体は総じて素敵な感じでした。
個性的な登場人物はもちろん世界観の細やかな作り込みがティム・バートン作品の真骨頂!映像が派手さがなく手作り感満載で暖かい雰囲気なのは、CGを使わないから・・・ってなんかの事前情報で聞き齧ってましたが、逆にレトロな技術でどうやってあんな映像を作れたのか謎です。
もともとブラックコメディ、スプラッタホラー?で日本人の感覚には合わないと思ってましたが、ティム・バートン監督の繊細な美的感覚とかデズニーに対してのヘイトとか(笑)、心の奥底で繋がってる様で個人的には36年前よりはかなり理解出来る様になったと思います。
今回賑やかし画面映え?のために登場したツギハギホチキス止めの女性は、ナイトメアビフォークリスマスのサリーみたいな魅力的な女性の役どころかな、と期待してたんですけど・・・全く逆で拍子抜けでした(笑)。ちなみにサリーちゃんは美人で優しくて大好きなキャラです!
脚本は雑であっけないけど、ブラックコメディだから許します。ハロウィンも日本で仮装行列として定着したとこだし。