「オールドファンとしての納得と不満と納得」ビートルジュース ビートルジュース 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
オールドファンとしての納得と不満と納得
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オリジナルの『ビートルジュース』が大好きで、キャラがぜんぜん変わってないビートルジュースに出会えたことや、このアナログ感満載の映像にまた出会えたことで満足……と言いたいところなのだが、本当に楽しそうにやってるウィレム・デフォーとか公私にわたるティム・バートン・ミューズの系譜を継いだモニカ・ベルッチとか、映画の中ではほとんど活かされておらず、そのわりに物語上の仕掛けや展開はバートン&ジェナ・オルテガの「ウェンディー」にそっくりで既視感があったりと、あれ?と思ってしまう点は多々あった。とはいえちゃんと物語にまとめられない、というのは考えてみればティム・バートンの作家性そのものでもあり、これはこれでバートンらしい映画として認めないわけにもいくまい、しかしいささか物足りないんだよなあと、久しぶりにバートンファンの逡巡を思い出しました。
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