「頭を空っぽ、肩の力は抜いて」ビートルジュース ビートルジュース Ericさんの映画レビュー(感想・評価)
頭を空っぽ、肩の力は抜いて
何かドラマティックなものを求めるのではなく、映画館で楽に座り飲み物を片手に人間界と冥界の物語を微笑ましく観て来ました。字幕だと私は得られる情報に限りが出てくるので吹替版がある時にはそちらから観ます。で、吹替版です。
1988年の『ビートルジュース』を観なくても大丈夫とは思いますが復習しておくとより楽しめます。キャスト達との再会。冥界の受付で順番待ちをすることがとても大変なことや家族関係も過去のことと重ねてすぐ把握できます。なぜ「ビートルジュース」と三回言ってはいけないのかも。それにしてもビートルジュースは悪い奴なのかいい人なのかやっぱり迷う。まあ、ちょっとお近づきになりたくないのは間違いないかなw
他の方も言うように元妻の恐ろしさをもっと強烈に出して、ビートルジュースが全身鳥肌級で隠れたり逃げて欲しかった感がありました。一見好青年、実は…の彼を削ってしまうとパパに会えなくなるので、下心結婚しましょうの彼との話が余計だったかもしれません。そのエピソードがなくても「母親は見えないものを見えると嘘をついて稼いでいる」と思って娘が母を嫌う、でまとめられたのでは。
混乱したのがラスト。母娘仲良く並んで歩くからの話が???でした。衛兵っぽかった彼は誰? あの目つき何? いきなりバージンロードでおめでたかと思ったら、はあ???
ちょっと待って、どこからこうなったの?
それとも夢オチではなくビートルジュースがいつも側にいるような気持ちになって悪い夢を見てしまったの?
となりましたがよりビートルジュースの存在を考えさせるためにラストをどうなんでしょうと観る人の判断に任せたのかなとも思っています。
前作のアダム夫妻はあの世に行けたとのことで未登場なのが寂しい。ある方の描き方がアニメ+胸の上ないよ、でこれも寂しいと思って調べたらそういう理由でしたか…。