美食家ダリのレストランのレビュー・感想・評価
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ヨーロッパのエスプリが香り立つ食と人生の物語
偶然、同じ季節に公開されるフレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー映画『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』と同じくシェフと厨房が主な舞台になっているものの、こっちは事実とフィクションを上手に配合し、そこに独特のユーモアを振りかけてこれまた格別の味わいだ。
独裁政権が崩壊したバルセロナを脱出し、海辺の街にあるレストランで働くことになったシェフとその弟が出会うのは、当時"シュルレアリズム(超現実主義)の権化"として話題作を連打していた芸術家、サルバドール・ダリを崇拝するレストラン・オーナー。料理に命と人生を賭ける天才シェフと、ダリが好き過ぎて店の名前も"シュルレアル"にしてダリの来店を心待ちにしているオーナー。そこに、姿を現しそうでなかなか現さないダリのユーモアとミステリーが絡んで、映画は夢を追うこと、童心を持ち続けること、美味しい料理がもたらす人生の新たな可能性を描いて、心底心地よい気分にさせてくれる。こういうヨーロッパ映画(スペイン製作)を年に後数本は観たいものだ。
シェフは"世界一予約が取れない店"と言われるスペインの三つ星レストラン、"エル・フジ"のシェフ、フェラン・アドリアがモデルで、監督のダビッド・プジョルは"エル・フジ"のドキュメントとダリに関するドキュメントを手掛けたことがあるのだとか。蓄積した事実に上にこそ極上のドラマが生まれる。一流の料理には上質の素材が不可欠なのと同じだ。
日本版タイトルがミスリード!?
海辺の街カダケスにあるレストラン「シュルレアル」が舞台なのですが、
冒頭、主人公フェルナンドがシェフとしてつとめるレストランの料理長が
客に料理を灰皿かわりにされたことにブチキレる、そんな胸熱シーンから始まり、
すごく引き込まれました。この冒頭は素晴らしかったですね。
「シュルレアル」のオーナーであるジュールズのキャラクターが面白くて
この人が主人公でも良いくらいにキャラが立っていました。
特にダリを評論家にバカにされるシーンで、ジュールズがブチキレるところが
清々しかったです。
南国ムードあふれるエリアということもあってか、ある意味ゆったりしていて、
物語自体もすごくゆるいんですよね。それが心地よかったですし、
フェルナンドがつくる料理の映像もとても美味しそうで魅力的でした。
食べてみたいと思いましたね。
女性キャラも美しく&情熱的で魅力的で眼福でした。
ラストもダリが来てくれてよかったですね。
ピートタウンゼンド顔だ!
あのシェフ。ボウイやミックジャガーに触れてたのと関係が? オーナー含めイイ顔の役者が多かった。ダリの運転手やオーナーの“サンチョパンサ”が後々効いてくる。
大分タルい展開だと思ったが、最終盤のカオス、意味の解らないスローモーションとかダリっぽく仕上げたのかもしれないな。
“成功とは夢を追って失敗し続ける事”やったな! オーナー。
本作は、ダリの住む地中海沿岸の街のレストランが舞台。脚本・監督のダビッド・プジョルが、自身のドキュメンタリーで取り上げたことのある天才2人をフィクションの中で出会わせた、遊び心あふれる一作です。
映画『美食家ダリのレストラン』作品レビュー
“もしも、スペイン生まれのシュールレアリスムの巨匠サルバドール・ダリと美食家が集う聖地として名をはせた三ツ星レストラン「エル・ブリ」の料理長フェラン・アドリアという2人の天才が、同じ時代に活躍していたとしたら。
本作は、ダリの住む地中海沿岸の街のレストランが舞台。脚本・監督のダビッド・プジョルが、自身のドキュメンタリーで取り上げたことのある天才2人をフィクションの中で出会わせた、遊び心あふれる一作です。
●ストーリー
1974年、フランコ政権末期のスペイン。事情あってバルセロナを追われ、友人のつてを頼って海辺の町カダケスにやって来た腕利きのシェフのフェルナンド(イバン・マサゲ)と弟のアルベルト(ポル・ロペス)。
そこでは友人フランソワと彼の恋人で魅力的な海洋生物学者のロラが出迎えます。ロラの口添えでふたりは、彼女の父親のジュールズが経営しているレストラン「シュルレアル」で働くことに。この町はダリが住む有名な観光地で、ジュールズは熱狂的なダリのファンでした。ジュールズは美食家で知られるダリをいつか客として迎えるという野望をかなえため、ありとあらゆる無謀な試みに奔走しながら、情熱を謳い続けるのです。
しかし突然店のシェフがやめてしまい、料理が出せなくなってしまいます。そこでジュールズは、競争厳しいバルセロナのシェフとして腕をふるってきたフェルナンドの腕前を見込んで、急遽店の料理長に抜擢するのでした。
フェルナンドは、初めはダリに無関心だったものの、徐々にその才能に感化されていきます。
やがてそのカオスはフェルナンドの料理に新たな風をもたらし、革命的シェフの誕生を呼ぶことになります。
果たして、ジュールズの悲願通り、ダリは「シュルレアル」を訪れるのだろうか…?
●解説
ジュールズは商売敵の店に行くダリに何とか来店してもらおうと、ダリ夫人のもとに何度も押しかけます。料理の昧はそっちのけで、思いもよらぬ手段を弄する姿は笑いを通り越してドタバタの趣です。更に、うぶな弟の恋愛や、フェルナンドとロラと友人の三角関係まで勃発し、町の住人たちも巻き込んだカオスへと突入していくのです。
こんな訳のわからぬ事態の中で「新しい料理」は生まれるのかと危惧してしまう展開となります。
そんなカオスな展開にあっけに取られる瞬間もありつつ、「シュルレアル」には、「溶けた時計」や「卵」のオブジェ、「ロブスター電話」ら、ダリのアートを模したオブジェが溢れ、「エル・ブジ」て実際に提供されていた独創的なメニューの数々が登場します。目にもおいしそうな料理の数々を楽しむうちに、心が軽くなっていくこと請けあいです。 野心や嫉妬、固執などが時に大きく表に現れるものの、どの人物にも気の抜けたようなおかしさがあり、地中海の風と光に溶け込んで柔らかな物語を生み出しました。ダリは崇拝のアイコンに過ぎず、料理の美しさもさることながら、人を慈しむ心があふれ出す味付けとなっています。鑑賞後の爽快感も格別です。
●最後にひと言
フェルナンドのモデルは、世界一と評されたレストラン「エル・ブジ」シェフのフェラン・アドリア。
プジョル監督が店内でドキュメンタリーを撮影中、「ここにもしダリが来たら?」と夢想したのが発端だそうです。
「2人は緻密に計算しながら自由に創造する。伝統に敬意を払いつつ革新を遂げる。そこが共通点。ダリの家とエル・ブジは割と近所で、時代的にズレていて接点はなかったけれど「美食家ダリがフェランの料理を」というアイデアはとてもそそるものがあった」とプジョル監督は語ります。
ジュールズのモデルは、エル・ブジの共同経営者ジュリ・ソレール。「慎重で緻密なフェランと反対に、おおらかで人好きで夢を追いかける。こんな2人が一緒になれば強い推進力が生まれる。それを物語にも生かした」
プジョル監督はダリのドキュメンタリーを3本撮った実績があります。本作でダリは、姿をはっきり見せないことで存在感を演出。加えてダリの特徴的な作品に似せたオブジェでレストラン「シュルレアル」を埋め尽くし、ロラが「自己中でぶっ飛んでいる」と嘆くジュールズのダリ愛を強調しています。
ダリと同郷なのが私の誇りというプジョル監督。そんな監督がダリの絵でひかれるのは青い海と黒い岩のコントラストだそうです。やはり地中海の風景ですから。フェランの料理も皿の上のコントラストが美しいことが特徴で、劇中のフェルナンドの料理もそれにならって、鮮やかでした。
☆本作で食の監修とメニューを提供している「エル・ブリ」について
「分子ガストロノミー」で一世を風靡したスペインの3つ星レストラン>
2011年に多忙を理由に閉店しましたが、2022年4月に食専門の研究所として復活しました。
【参考】プジョル監督作品/映画『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』予告編
ほっこり出来て良い作品だった。
海辺の美しい景色も美味しそうな料理の数々もダリを絡めたお話もどれもほっこりできるまとまりだったんだけど…メインテーマが分散されたような…。オーナー目線で楽しむのか、改革のお尋ね者になった兄弟目線で見入るのか、微妙に分散されてしまったような。それでも映像は魅力的でした。
情熱的なロラ
1974年、フランコ政権末期のスペイン・バルセロナで自由を求めデモが起き、その際、市庁舎への火炎瓶放火事件が起きた。バルセロナの一流フレンチレストランで働いていたアルベルトも参加していて、軍や警察から追われる事になったアルベルトは兄の料理人フェルナンドと共に、友人フランソワのツテでバルセロナから海辺の街カダケスに逃げてきた。海洋生物学者ロラと、その父でレストラン・シュルレアルを営むジュールズの父娘から、料理助手と皿洗いとして店に雇ってもらう事になった。この街に住む画家ダリを崇拝するジュールズは、いつかダリに店に来てディナーを食べてもらうことを目標に、ありとあらゆる事に挑戦し続けていた。そんな時、料理長と助手が店を辞め、フェルナンドが新たな料理長として厨房を任されることになった。さてどうなる、という話。
フランコ政権が終わる前年なのだが、まだまだ軍事的弾圧は続いていたのがわかる。
フェルナンドの作るフレンチは見た目も美味しそうだった。
ジュールズのダリへの崇拝ぶりが凄く、ダリって当時そんなに凄かったのだろうか?
ロラが知的で魅力的だった。ケーキの台でセッ○スとは、なかなか情熱的だった。
一点の欠点も
ない創造など有り得ない
もしそんなものがあるとすれば
それは模倣か、あらかじめ設計されたお飯事である◎
故に、欠点を恐れ情熱を失うぐらいなら
情熱を燃やし続けて失敗を繰り返しながら
創造を産み出してみよ。
とダリ先生が仰ったのかなぁ?
ま、恋愛は常に創造の始まりなのだから
映画の主題もすんなり導き出されるわ(^^)
と、ここ暫くの僕の悶々との葛藤に
心地よい風を注入してきました!
正直、哲学的過ぎて途中頭の中がカオスに突入するけど
良い映画であることは間違いなし♡
チュッパチャプス、買って帰ろ
美味しいご飯のことばかり考えてるので、お食事系、レストラン系映画は大好き!
美味しそうで、美しい、創作料理も色々出てきました!と言いつつ、観る前の印象とはちょっと違って、どっちかというと、ドタバタ、コメディよりかな?
平和主義者が暴力的だったり笑、ラブシーンはいる?って感じもあったけど、、地中海の気候に育まれた、おおらかで、温かい雰囲気の映画でした!人も料理も、その土地で育まれていくもんなんだな。
観ているものを元気づける映画だった
背景は、1974年、フランコ独裁政権末期のスペイン。
バルセロナから逃れてきたフレンチのシェフ、フェルナンドは、漸くたどり着いたレストランを一度は追い出されそうになるが、ダリを偏愛する「シュル・レアル(超現実)」のオーナー、ジュールズは、フェルナンドの作ったブイヤベースを一口、味わうやいなや、評価を一変させる。やがて、フェルナンドの作った料理は、海辺のレストランを訪れるバカンス客や口うるさい批評家たちを魅了するようになる。
この映画の本当の味付けは、ダリにまつわるストーリーもさることながら、第一に生命力に満ちたバルセロナに近いカダケスの海岸、その力強い岩と美しい海のコントラスト。それから、フェルナンドの作り出す独創的な料理の数々。きっと、プジョル監督がドキュメンタリーを撮影した伝説のレストラン「エル・ブジ」の影響を受けてのものだろう。その料理には、ダリも魅惑されたにちがいない。
実はスペインは、厳しい大地の上に立っているのだが、料理と酒を愛して、力強く生きる人々、それが見るものを元気づける源泉か。
真のカオス
反政府活動を行った為バルセロナから逃げ出したシェフが、海辺の小さな町にてある夢を持つオーナーのレストランに転がりこんで巻き起こる物語。
序盤はコメディ要素満載。ジュールズのヤバい奴感がありながらもダリの前では夢見る少年のように躍起になる姿はちょっと可愛らしいですね(笑)しかし…
ダリに来店して貰いたい…
警察から逃れなければ…
ロラのこと好きになっちゃった…
と、果たしてどれが本筋なのかわからなくなるほど展開があっち行ったりこっち行ったり…
まさにカオスですね(笑)
てかダリさん、住む世界の違う遠い存在かと思いきや割とお隣さんなのね。
その他、出てくる料理は垂涎ものだし笑いポイントもありで終始楽しめるが…
どんなに美しく締めてもねぇ、、、カオスまでの伏線と言えばそうだが、コレはあまりにもキツい…。
そもそも釈放されたのもそうだが、なんというかモラルや規律よりも実力さえあれば報われるみたいなのは個人的にはちょっとな…。
アルベルトなんて、最後よく協力する気になれたな。更に彼なんかあそこまでしてくれたのに…
そんなこんなですが、男性陣はメインの3人以外も良キャラ揃いで、皆好きになるし、全体を通してオジサン達の青春物語みたいな雰囲気もあって中々に良作だった。
Chaos 万歳!
地中海の明るい太陽、青い空と海🏖️☀️
フランコ独裁政権下の人々の苦悩と暗さは、一先ず置いといて、“争いよりも愛を!”と叫ぶ、老若男女の人生謳歌💫
カオス大好きのダリの信奉者、ジュールズに我が身今日ある事のhappinessを頂ける。
美しい一皿一皿にも、目でご馳走様でした😋
チュッパチャップス
1974年、軍事独裁政権下のスペイン・カタルーニャ地方の海辺。
土地の別荘に住むダリの熱烈はファンで、彼の来店を渇望してレストラン「シュールレアル」を営業するオーナーと、訳あってその店に流れ着いた一流シェフのお話です。カオスを標榜するダリ・マニアらしく、お店には柔らかな時計や大きな卵のオブジェが雑然とあるのが持ち味です。
決して小難しい事は言わず、地中海らしいカラッとした色合いと軽やかな口当たりの物語が、避暑の為に映画館に訪れた身にはピッタリでした。スペイン人にとっては、ピカソとダリはやはりアートのヒーローなのかな?
また、「ウェルカムトゥダリ」(2022)でも取り上げられていたダリの妻・ガラが本作でもやっぱり金の話ばかりしているのに笑ってしまいました。
ちなみに、本作の入場者特典は何とチュッパチャップスでした。こんな奇抜なプレゼントは初めてでちょっと戸惑いましたが、本作を観てその意味が分かり、「なかなか粋だなぁ」とちょっと感心しながら得した気分になりました。
半分ドキュメンタリー映画として見るのが良いかも。
今年295本目(合計1,387本目/今月(2024年8月度)20本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
画家であるところのサルバドール・ダリを描いた作品です。映画内では出ませんが、近現代スペインの成り立ち上、スペイン内戦についての知識があると有利かな、といったところです。
驚くほど展開の起伏が少なく、はじまってすぐに海岸沿いのレストランに行きますが(フランス語字幕も混ざるので、フランスとスペインの国境線あたり? ←舞台のカダケスではフランス語も使われているようです)、フランス語とスペイン語が半々くらいに出る上に、起伏があるのかないのか、いきなり警察がきて屋台(日本でいうところのそれ。お祭りの焼きそば屋さんなどを考えるとよいかも)を摘発するような内容があるかと思えば、肉の焼き方がどうこうといった、画家である彼を描くのではなくタイトル通り食事(調理)ネタが多いのが好き嫌い分かれるといったところです(画家であるところの彼にスポットをあてるような部分はほぼなく、よって美術用語はぼ出ない)。映画自体は最近作成されたものですが、意図的に「古さ」を演出しているのか、1970年か80年代にありがちな表現が結構多いのも特徴です。
日本第二の都市である大阪市でさえスペイン映画を扱うことは結構少なく(ただ、2024年に限っていえば、ユニコーン・ウォーズなど妙に固め打ちして多いが…)、その観点でスペイン映画(フランス映画と半々といえますが)が観たいということであればおすすめです。展開の起伏に乏しいのであまり考えることなく観ることもできますし。
採点にあたっては特段考慮する点がないためフルスコアですが、かなり「平坦な映画である」ということ(他の方も書かれていますが)には注意が必要です。
PS. そういえば、紙のムビチケが当たったのだけどどうやって使うのだろう…(銀はがしみたいな部分を削ってコードを入力したらいいのかな…)。 <映画「愛に乱暴」
24-087
軍事政権下の激動のスペイン。
重苦しい時代背景でありながら、
どことなく明るく陽気な雰囲気。
美味そうな料理が次々スクリーンに。
独創的で地元をリスペクトした料理たち。
お腹が減りました。
戦争よりも愛を❤️
料理人の素晴らしさ
想像力のある料理人の素晴らしさ・料理の楽しさ、美しさ、奥深さ、感性で料理を芸術に仕立て上げる技、料理の面白さを伝える映画でした
一番面白かったのは、ダリを崇拝するレストランのオーナーが、警察に捕まったシェフの弟を取り返す為に、ダリのお抱え運転手と共謀して、警察署長の弱みに付け込む頭脳的な芝居を打ち、成功する場面! どんな芝居を打つかが見どころで、痛快でした!
とても面白い映画です!
先日、行ったばかりのカダケス
鑑賞前、
私は常に作品に対する予備知識を最小限に留め、
純粋な体験を求めるように心がけている。
ケン・ローチの「大地と自由」を彷彿とさせるオープニングには、
意表を突かれた。
物語の時代設定はフランコ政権下のスペイン!
えー!50年前・・・
抑圧的な政治体制が色濃く反映されているのはセリフだけで、
そのあたりの全体的なちぐはぐさが最後まで尾を引く。
フィゲラス、カダケス、ポルトリガト、
この春、実際にこれらの地を訪れた私にとって、
本作のロケーション撮影は、単なる映像以上の意味を持っていた。
ポルトリガトのダリ邸宅は、
玄関や脇の階段など細部に至るまで精巧に再現されていた。
現在、邸宅は小さな博物館として一般公開されているが、
映画の撮影ではおそらく異なる場所にオープンセットを組んで再現されたのであろう。
カダケスの街並みを捉えた白い家々のロングショットは、
言うまでもなく美しかった。
ダリと親交のあったブニュエルもこの街を何度も訪れたという。
引きの絵にもあった街の中央に位置する大きな教会の鐘の音を思い出した。
作品全体としては、
ダリのファンであれば辛うじて許容できるかどうかの境界線のような内容だった。
レストランの数々のプロップ、飾り物等々で満足、
あるいは、
原題は「Esperando a Dali」
「ダリを夢見て」
これで、
muy bien となるか・・・
特に、ダリのミューズでもあったガラがこの映画を観たならば、
おそらく幾つかのシーンには厳しい評価を下したであろう。
ダリデザインボトル
ダリがご来店してくれるまでの真面目なストーリーだと思っていたら違ってた
世界で一番美しい...シリーズのカレンダーによく登場してそうな🇪🇸の海辺の町が抜群に綺麗 料理もお洒落
ダリの奥様ガラさん金銭に聡くてイメージ通り 来てもらうのにあべこべ💴積まないといけないのか
悪趣味な店内に狂信的なダリ信者のオーナーが時折クリストフ・ワルツに見えた ルイスさんナイスキャッチだよ、最後までやってほしかったけど
全体的にコミカルで面白かったけどラストのカオスなハプニングが恩を仇で返しとるしそりゃ無いだろうと思った
しかしほんの半世紀前までは国内あんなに荒れていたのですね、意外でした
突っ込みどころ満載のカオスが楽しい
見終わって、ん?何の話だったのと悩むカオス具合が楽しい。顔を見せないダリ、ムロツヨシにしか見えないオーナーの弾けっぷり、高圧的奥様などが楽しい。独裁国家背景はアクセントなので歴史知識も必要ない点も良いけど万人受けはしない作品かな。
有名なのに謎のダリ、日本では福島の五色沼(遠すぎ)にかなり所蔵されているらしいので、覚えてれば紅葉狩りで行きます😄
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