あたしの!のレビュー・感想・評価
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面白くは観たのですが、私的乗れなかった理由について
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
今作の映画『あたしの!』は、それぞれの主要登場人物の関係性の描き方も出来ているし、ストーリーの展開はあるし、優れた作品になる要素がちりばめられていると感じました。
なので基本は面白く観たのですが、一方でドライブ的な面白さが上昇して行く作品でもなかったとは思われました。
その理由は以下の私的感じた3点の欠点に要因があったと思われます。
私的感じた1点目の欠点は、(主人公・関川あこ子(渡邉美穂さん)が想いを寄せる相手の)御共直己(木村柾哉さん)に、映画の設定として周りを圧倒的する魅力がなかったと、(1観客の私には)思われた所です。
御共直己が、主人公・関川あこ子と、あこ子の親友の谷口充希(齊藤なぎささん)を、カラオケ店でナンパを仕掛けて来た男性グループから守る場面があるのですが、御共直己がその時、ケンカの強さを発揮する具体的描写はなかったと思われます。
また、御共直己の留年理由も単に出席日数の計算ミスでしかなく、とても魅力ある人物には思えませんでした。
主人公・関川あこ子や親友・谷口充希を振り回す御共直己の存在は、映画の重要な柱の1つであって、映画の質を決定づける重要な要素になっています。
例えば、御共直己は、留年はしていても裏側に家庭の事情や別の事情があったとか、(あるいは留年の不真面目さの欠点を補う)運動が抜群に出来るとか、音楽などの芸術的な才能にあふれているとか、語学力だけは抜群だとか、どんな女性にも分け隔てなく優しいとか‥
何でも良いのですが、学校中の女生徒から告白が殺到する説得力が何かあれば、また映画の印象も違ったとは思われました。
私的感じた2点目の欠点は、主人公・関川あこ子と親友・谷口充希との関係性の、小学生時代からの一貫性ある描き分けの分かり難さです。
映画の冒頭で、小学生時代のいじめられている親友・谷口充希と、いじめをとがめる主人公・関川あこ子との描写があるのですが、高校時代になって、どちらが小学生時代にいじめられていたんだっけ?と、正直、私には混乱がありました。
なぜなら、高校時代(現在)の主人公・関川あこ子は、周りにお構いなしに行動する人物として描かれ、その空気の読めなさから実際にハブられ気味の描写もありました。
すると、周りを見れていない性格の主人公・関川あこ子の方が(その空気の読めなさから)実際とは逆に、小学生時代もいじめられていたと考えた方がしっくりくると思われたのです。
この主人公・関川あこ子と親友・谷口充希との描き分けの小学生時代からの一貫性の弱さは、映画の最終盤で、親友・谷口充希が何事も積極的な主人公・関川あこ子にあこがれがありいつも追いつこうと思っていて、ついには高校時代に横に並ぶことが出来たとのエピソードが話されることで、理解することは出来ます。
つまり、小学生時代は圧倒的に前を走っていた主人公・関川あこ子は、高校時代には既に親友・谷口充希に並ばれていて、2人の関係性と立ち位置は、小学生時代の頃からずいぶんと変わっていたということです。
それならば、高校生の今の2人の関係性から振り返れば、小学生時代はどちらがいじめられていたんだっけ?、とこちらが勘違いするのは仕方がない話です。
しかしながら、小学生時代にどちらが相手をいじめから助けたのかは、これまた映画の根幹を成す話で、観客にきちんと理解が届いていないのであれば致命的です。
このことは、小学生時代と今とで、主人公・関川あこ子と親友・谷口充希との立ち位置が変わっているとの描写が、最終盤でしか描かれない所に要因があったと思われます。
露骨に描かなくても、小学生からは高校生の2人の立ち位置は変化があったことを、映画の過程でその都度、描いておく必要があったと思われました。
また、小学生時代での魅力ある周りを引っ張る主人公・関川あこ子の性格の一貫性として、関川あこ子を高校生の今もクラスの周りを巻き込んで引き連れるパワーある人物として描くなどの描写は必要あったとは思われました。
私的感じた3点目の欠点は、御共直己が主人公・関川あこ子を好きになった理由の弱さです。
御共直己が主人公・関川あこ子を好きになる要素としては、
A.主人公・関川あこ子の、御共直己へのめげない直線的な想い
B.御共直己の、主人公・関川あこ子が成田葵央(山中柔太朗さん)と仲良くしていることへの勘違いから来る嫉妬
C.御共直己の、両親が離婚している所から来る心の傷
があったとは思われます。
しかしながら、A~Cの理由はぶつ切りでそれぞれ描写され、映画のモンタージュ的にA~Cが絡み合って積み重なって描かれていたとは、1観客の私には思えませんでした。
そのため、例えば、シーパラダイスでの4人デートの場面で、気分が悪くなっていた親友・谷口充希から離れて、御共直己が主人公・関川あこ子の元に行って想いを告白する場面があるのですが、御共直己が(谷口充希を振り切って)関川あこ子を好きになったそこまでの納得感は、私には感じられませんでした。
(細かいですが、このシーパラダイスでの関川あこ子と御共直己との告白場面のカットは下からのアオリ気味のカメラアングルでした。
おそらく水族館の水面の光を2人の間に入れたいがためのアオリカットだったと思われますが、アオリアングルは対象人物の存在を大きく見せる効果もあり意味を持たせるので、引きの画は水面を入れるアオリアングルにするとしても、2人の告白が互いに誠実であると見せる為にも、2人の寄りのカットは2人の目線と同じアングルにした方が良かったのではとは思われました。
今作の横堀光範 監督は今作が映画デビュー作のようで撮影も監督がやっているようですが、モンタージュ積み重ねの弱さも含めて、次回作への課題は1観客としては僭越ながらあるとは思われました。)
今作の映画『あたしの!』は、主人公・関川あこ子と親友・谷口充希との関係性など、魅力的な題材であって、もっと面白くなったはずだったと、僭越ながら思われました。
特に主人公・関川あこ子を演じた渡邉美穂さんは、あこ子のキャラクターに沿った魅力ある演技をしていたので、本当に惜しいなとも思われました。
ただ、もちろん基本は面白さも感じながらも、今作はこんな風に理屈っぽく映画を観る人を対象にはしていないとも思われ、他レビューでも高評価が多いのであれば、私のような感想はお呼びでないなとも一方では思われました。
途中心配したがまあまあ良かった!損はないかな
途中男どもがなにやら大根でうーーむとは思ったが
主人公が少し自分に系統似てるからわかるなーと思った。
みつきの子の演技なかなかよくて
昔のと東京ラブストーリーにでてきたサトミを思い出した!!
なんだか最初みんなに優しくてチャラ男じゃん!!と思ったけど最後は一筋?っぽかったのでよかった
友達の男にキスしたりする神経私にはわかんないし殺したくなる
お前のがチャラいやん!!とか思うし
その後にもまだ仲良くする気持ちもわかんない
でも私も昔そんな経験あったなって思い返した。
結局自分は
防げなかった男が悪いと思うし
そういう風になるかもを考えずに近寄る男もどうかな?とは思う
けど、自分も彼氏がそばにいる時って警戒心少し薄れてしまうから
まあ、わかんなくもない
だからモヤモヤした!!
最後はなんだか感情がとてもこもっている感じで泣けた
号泣してしまった
けどやっぱり今の私にはあんまり揺さぶられなかったというか
ドンピシャではなかったので3にしておきます
少しあれこれ
ん???というポイントがあったから3どまり
面白かった
結構面白いんですよ。
笑えるシーンが、ちゃんと笑えるの。
例えば、ホラー映画のシーンなんて、ケチャップを持っていて何が起こるか想像がつくのに、面白いんですよね。
これは、監督の撮り方が巧いのか、渡邉さんがコメディエンヌとしての素質が有るのか、その両方なのでしょう。
このタイプの映画の中でも、かなり陽キャ寄りなヒロインに、渡邉さんがフィットしていたと思います。
それでですね、この映画は恋愛に関しては意外とあっさり付き合って、特筆すべき事はないんですよ。
なので、友情の方が気になるんですよね。
あこ子は充希に対して、助けたり導いたりする使命感や正義感を持っているの。
けれど、裏を返すと優越感でもあるわけで。
逆に充希は、憧れが有るんだけど、嫉妬や劣等感にもなりうるの。
友情って、そういうのがバランス良く噛み合って成立するのでしょう。
充希に積極性が出ると、そのバランスが崩れ亀裂が入るんですよね。
では、それを埋めるのは何なのか。
やっぱり共に過ごした時間なんじゃないかと思うんです。
二人の時間の中では、充希があこ子の助けになる事も当然有ったわけ。
単純に時間だけでなく、積み上げた過去が大きければ大きいほど、亀裂を埋める材料になるんだなと。
もちろん、それで埋まらない事も有るのだけど、この映画の二人は仲直りできて良かった。
それから、この映画で良かったのが、挿入歌なんです。
八景島のシーンで流れていたんだけど、幸せなあこ子と切ない充希の対照的な両方のシーンに合うんですよね。
凄いなって思ったら、『貴方の恋人になりたい』のアーティストさんなんですね。
楽しい映画でした。
ファンムービーとしてはOKなんだろうけど、学園恋愛映画で見たかったのかはわからない
2024.11.14 TOHOシネマズ二条
2024年の日本映画(102分、G)
原作は幸田もも子の同名漫画(集英社)
同じ人を好きになってしまった親友を描いた青春ラブコメ映画
監督は横堀光範
脚本はおかざきさとこ
物語の舞台は、光和学園高等学校
小学校のあるエピソードにて仲良くなったあこ子(渡邉美穂、幼少期:宮地美然)と充希(斉藤なぎさ、幼少期:山田詩子)は、高校2年では別のクラスになってしまった
そんな二人は、学園イチの人気者・直己(木村柾哉)に憧れを抱いていたが、雲の上の存在で、関わることもないと思っていた
だが、あこ子のクラスに留年した直己が来たことによって、手の届く距離まで近づいて来てしまった
物語は、カラオケ店での歓迎会を機に一気に距離を縮めることになったあこ子が描かれ、同時に充希も恋愛感情を抱いていく様子が描かれる
友情と恋愛に悩むあこ子が充希の本心を聞き出すと、彼女は直己には恋愛感情を持たないと言う
そこであこ子は玉砕覚悟で突き進むのだが、直己には過去の恋愛に悪い思い出があって、彼女の思い通りにはいかないのである
映画は、同じ人を好きになった親友の友情を描いているものの、恋愛に割くシーンの方が多くなっている
原作未読だが、おそらくはあこ子と充希の関係がメインで、恋愛はそれを阻害する障壁として登場しているのだと思う
そんな中でも、二人が本音を曝け出し合うことによって、さらに友情が深まるという物語だと思うのだが、映画では「あこ子の恋愛はどうなるのか」が強めに描かれているように思えた
また、直己と成田(山中柔太朗、幼少期:青木鳳)の小学校時代のエピソードも登場し、その関係性はあこ子と充希のものと同質であることが描かれる
直己と充希はハブられる側で、成田とあこ子は人目を気にせずに相手を思いやっている
この関係性を考えると、あこ子の恋愛感情の奥底には「守りたい」という意識があって、直己の奥底にも「憧れ」というものがあるように思う
この根底があって恋愛が成立するのかは何とも言えないのだが、小学生の時から成長し、憧れの追いかけっこが終わりを告げている時期でもあるので、この恋愛がそれを後押しするのならば悪くないのかなと思う
だが、それを踏まえるするならば、直己とあこ子だけでは片手落ちなので、充希と成田の関係性も進めても良かったように思う
充希の成長を感じた成田が「守りたいもの」から変化したところを受け止めるという感じになるのだが、映画ではそこまで尺を取れないのでスルーされているのかも知れません
いずれにせよ、わかりやすい恋愛ドラマなのだが、見た目が高校生に見えないけど行動が中学生以下に見えるというのが一番のネックのように思える
イマドキの高校生がこんなに幼稚とは思えないので、漫画だと許容できても、実写になるとさすがにキツい
これらの問題は邦画ラブコメあるあるなのだが、それを打開するにはアンダー20の役者にチャンスを与える以外には方法はないと思う
その年齢で映画の主演を張れるほどの知名度と言うのは難しいのだが、そこで冒険できれば、新たな道が開けるのかな、と感じた
山中柔太郎さんが良かった。あと、映画は刺さらずキュンともスンともしなかったので、気に入った所とか、「えっ、もしや、まさか」と一瞬あせった所とかをしるす。映像、風景がメッチャきれい。
成田くん(山中柔太郎さん)推し (^^)。 僕は成田くんの方がイケメンだと思った。山中柔太郎の演技もとてもよございました。
◎印象に残ったセリフ。
「充希ちゃんには充希ちゃんのイイとこがあるよ···、って言ってほしいの?」
これは、直巳くんの家で直巳くんが (あるいは成田クンだったかも)が,充希ちゅんに言ったセリフ。
僕はこのセリフに一瞬ドキッとして「おおー、そう来たか」と思った。言われた充希もドキッとしたと思う。
ウ~ん,残念なことに、そのときの充希ちゎんの表情と反応、その後の直巳家での4人の展開を全く覚えとらん。
◎えっ、もしや、まさか。とあせったところ。
あここ子の家の前で直巳がアコ子に別れようと告げる。バイクで去っていく直巳、追いかけるアコ子。とそのとき、電車の遮断機のカンカン,カンカンという音が響く。
僕は「えっ、まさか直己くん死んじゃうの? いや、まあ、今までの割と楽しい学園ラブコメみたいな話から一転、そういう悲しい展開も映画として有りだし、このあと直己くん亡きあと残された3人ていうシリアスな世界線もソレはソレで分かり安いっちゃ分かり易いけど、ええー、マジでそういう展開になっちゃうのお」と思ってちょっとあせってたら、直己くんは踏み切りを無事クリアー。
ホッとしたのもつかの間、まだ追いかけるアコ子が遮断機を越えて死んじゃうパターンがある。
幸いア子子子子も無事で、遮断機の割とかなり前でペタンと膝をついて倒れて一件落着~。
ヤレヤレ、あせったゼイ ┐(´~`;)┌
風景がきれいだなーと思った。最後に監督·撮影·編集と出てきた。編集はよくあるけど、撮影は珍しいような気がしたので観賞後にウィキを見たら映像作家となっていてナルホドと納得した。
色々無理がある
原作は未読。
渡邊さんを久しぶりに観に来た。それだけ。
予告からしてライトなコメディなのだろうなぁと思ってたけど、中身はなかなかに重い。
が…男性側としては「そういうもんなんだね」と受けとめるしかない。女子の友情は紙のように脆いというけれど、なかなかどうして筋金入りじゃないか。
アレが理想なのか現実なのかは置いといて。
作品的には色々しんどい。
主演がJKってのはなんだか無理があるし、もっと単細胞でも良かったように思う。渡邊さんの視線が孕む恋愛IQが根本的に高いように見えてた。
相手役も設定上、超絶イケメンらしいのだが…ほぼほぼピンとこず、やけにヘラヘラしてるスライムみたいな男だなぁと思ってた。
なぜ笑顔なんだと思う台詞がいくつかあるものの、その張り付いた笑顔の説明はしてくれない。だから、ずっと笑ってるヤツって妙な印象だ。
撮り方とか編集とかは好きだったんだけど、流石に空港で「フレーフレー」とやり出した時には笑いを堪えきれなかった…。
さすがに居らんだろ…アレは頭おかしいか、とんでもない勇者かどっちかだよ。
紙面はいいよ。夢を与えるものだから。
人が演じるのは…無理がねえか?
泣きじゃくってる女の子にぶつかってくる通行人とかさ…原作通りの描写なのかもしんないけど、色々ひくわー。
原作を見たわけではないが、わざわざこんな顔の半分くらいあるキュルンキュルンしたキャラしか出てこないような原作をやんなくてもいいのにと思う。
渡邊さんのキャラには合ってんのかもしんないけど、性格には合ってないような気がする。
…実際おいくつかは知らないけれど、元気印一杯の直球弾丸キャラの10代は無理があり過ぎる。
だいぶぽっちゃりだけど、アレは役作りなのだろうか?冒頭にラーメンの汁を飲んで「うんめぇー」なんて言うワンパクJKだから役作りなのかもな。
そんなJKも見た事ないけど。
まさか…原作はJCって事ないよな。
…あり得るのか?
思い返してみたら学内のシーンってあんま無かったような気もするしなぁ…。
校庭に「大スキ」とか書いちゃうし、かなりズレてはいて、キュンもドキドキもほぼ無かったなぁ。
同級生の男子2人がいい味出してたから+⭐︎0.5
主演はめでたいけれど、色々キツかったなぁ…。
コレじゃない感しかない。
そしてサイトの評価がばか高いのに目ん玉が飛び出る程驚いた。この時点で⭐︎4.4とかだ。
…理解し難いのだが、どうやら推し活の延長が大多数のようだ。
友情より恋!?
小学生からの親友あこ子と充希が同じ1人の男を好きになっちゃう話。
高2の初日、校内1の人気者男子であこ子自身も憧れてた御共直己が留年で同クラスに、その直己を巡りあこ子と充希の関係性がギクシャクし始める…。
真っ直ぐで即行動なあこ子と、自分の気持ちは押し殺し気味な充希だったけど、あこ子に煽られ友情より恋に走っちゃった充希。
1人の男を巡りながらも、あこ子と充希の学生時代のエピソードと関係性を絡ませながら、恋より友情?友情より恋?と揺れる2人の女子の心情を見せたりと。
とりあえず鑑賞中は直己役の彼が20代前後の小栗旬君にちょっと似てるな~とか余計なことを考えながら観てた。どうなるこの恋なんて思ったけれどラストは納得出来る展開で良かった。
美穂・柾哉・なぎさ・柔太朗最高の4人による最高の青春映画!
完成披露試写会・初日4回・2日目の完成記念舞台挨拶と計6回視聴しました。
美穂さん目当てで鑑賞したのですが、柾哉さん・なぎささん・柔太朗さんも本当に素晴らしい方々で大好きになっちゃいました。
①直己役・木村柾哉さん
ノーブルかつミステリアスで男から見ても素敵ですよね!
男性から見ても素直に賞賛できる柾哉さんが美穂さんのお相手で本当に良かったです。
カラオケで二人を守るところとかカッコよすぎて惚れてしまいますよね。
一方ホラー映画を一人無邪気な顔で観ているのも可愛すぎました。
そんな穏やかな直己ですが「そう言ってほしいの?」のシーンのように充希には少し当たりが強いところとか、屋上の階段で充希の額を指でついた時だけ多分「じゃあな」って男っぽく言うところとか「なお×みつ」的にキュンとしましたよ!
もちろん「なお×あこ」の水族館とラストの飛行場でのそれぞれあこ子への想いを伝えるシーンも最高でした。
演技初経験で映画主演の柾哉さんこれからが本当に楽しみな俳優さんになりました。
あとラストのバスケシーン、柾哉さんのシュートが堂に入ってるなと思ったらバスケ経験者でした、納得!美穂さんとバスケ話も弾んだことでしょう。
②充希役・齊藤なぎささん
渡邉美穂さんと同じく元アイドルを感じさせない表現力さすがでした。きゅるんきゅるんのお目目に涙が溜まるのも美しすぎます。
充希のあこ子とは違う遠回りなアプローチとあこ子に対するライバル心を見事に表現してくれました。
「直己君、浮気しませんか?」の前後が特に素晴らしかったですね。
寿司屋での再会を経て最後二人は本当の友人になったんだなあと目頭が熱くなりました。「がんばれー!あこ子!」と自転車で送り出した後の晴れやかな顔が忘れられません。
プライベートでも美穂さんと仲良くしてくれて本当にありがたい!これからもよろしくね!
③成田役・山中柔太朗さん
影のMVPですね。三人に優しく・時に厳しく寄り添うメンターのような存在を飄々と演じておられました。
そんな成田も、ホラー映画が怖くてハンバーガーで顔を隠したり、あこ子に追いかけられてパニックになったりとコメディパートもしっかりこなしてくれました。最後のバスケシーンでの「俺もいるぞ~!」も笑いましたね。
下北沢の階段で「がんばりなんて人それぞれなんだから」とあこ子を導く成田に「成田も幸せになってくれ~!」と思っちゃいました。最後充希に翻弄されてたからある意味幸せかも?
柾哉さんや美穂さんより年下とは思えない存在感さすがでした。
④あこ子役・渡邉美穂さん
原作者にリアルあこ子と言わしめたツインテール美穂さん素晴らしかったです!
それと「おのれサッカー部!」の時のキックが運動神経良かった!
成田を追いかける時に腕をいったん後ろに振りかぶるギャグ的な疾走も良かったな!
充希がオフショル下ろしに怒る顔も劇場で笑いが起きていました。
と、そのような大げさな演技・セリフ・変顔などに目を奪われがちですが、じっくり見ると繊細な演技を行っているのがよくわかります。特に表情が素晴らしくて、カラオケで充希が直己に目がハートになっているのを見た時の驚きの表情から少し悔しそうな表情に遷移するところだとか、ツイスターで充希が直己に当たりが強い時のあこ子の不審そうな表情から自分を無理に納得させようとする表情への変化、そして後でお話しするキス後の表情など、表情演技がデジタルではなくアナログで無段階に変化していくところに彼女の凄さがあります。是非2回目以降注目してみてください。
⑤あこ子の直己へのエール
この前に充希から「間に合わなかったら次の飛行機で追っかけるんだよ!」って言われるくらいですから当然以前のあこ子なら直己を引き留めていたことでしょう。
でもあこ子は直己への想いはそのまま直己をニューヨークに送り出します。「フレーフレー直己」と腕を振るあこ子、美穂さんの迫真の演技にここから涙ダダ洩れです。
もしあこ子が直己の立場を考えず「行かないで」と迫っていたら、はたして直己は足を止めなかったかもしれません。「直己の気持ちが全然わかんない!」と離れていった過去の彼女とあまり変わりません。直己の気持ちに寄り添い、その上で直己への想いを伝える一つ大人になったあこ子を、美穂さんは入神の演技で表現してくれました。ブラボーです!
⑥キスシーン
合計3回あって、1回目はあこ子の部屋でお母さんの呼びかけで中断するシーン
2回目は雨の中での充希が強引に直己の唇を奪うシーン(これは本当にしていないでしょうね)
そして3回目で空港の出発ロビーでキス
とろけるように甘い直己のセリフから、無音でスローでのキス、そして唇がぷるんと離れた後のあこ子の、最初何が起こったかわからない表情から、ようやくキスがあったと理解してきてだんだん微笑になっていくシーンが本当にリアルで美しくて。
まさかこんなにしっかり見せてくれるとは!横堀監督の覚悟と、美穂さんと柾哉さんの俳優としての決意を感じることができました。
もしこれがおざなりのキスシーンでお茶を濁すようだったらがっかりでしたが、ちゃんと向き合ってくれて、恋愛映画の歴史に残るキスシーンだったと断言します。
⑦素晴らしいMINIのみなさん
今回映画館に何回も足を運びましたが、ほとんどMINIさんだったように思います。直己と美穂さんのキスシーンでは声も漏れていました。
最初、試写会でキスシーンを見た時は女性の多いMINIさんから美穂さんが嫉妬されたり攻撃されたりしないか多少不安でした。美穂さんはアイドル卒業していますが、柾哉さんは現役ですからね。反発もあっても仕方がないと思っていました。
でもそんな不安は杞憂でした。
「美穂ちゃんがすごく可愛かった」「柾哉君の相手が美穂ちゃんで良かった」と沢山の方が褒めてくれていました。本当に暖かい方ばかりで柾哉さんやINIのイメージも自分の中ですごくアップしました。
MINIさんがリアルと演技の違いをきちんと理解していただいており、柾哉さんの映画に対する決意と覚悟を尊重していることがよくわかりました。美穂さんのファンも見習います!
⑧最後に
まだまだ書きたいことは沢山ありますが、それはまた別の機会に完全版を書きたいと思います!
推しが出ていることを差し引いても本当に面白い映画でしたし、横堀監督の映像表現、素晴らしい主題歌と挿入歌、脇を固めるみなさんの熱演のおかげで素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。
恋愛映画はちょっと……という男性にもおすすめですよ!
映画『あたしの!』大好評おめでとうございます!
【”恋愛と友情はどっちも私の宝物!”真っ直ぐに自分の気持ちを伝える女子高生とその親友の恋愛競争の姿が眩しくて面白い少女漫画実写映画の逸品。今作はとても爽やかな恋愛映画だと私は思います。】
■あここ(渡邉美穂)と、みつき(齊藤なぎさ)は小学生からの親友。きっかけは、小学三年になっても、自転車に乗れないみつきを苛める子たちをあここが、蹴散らしたからである。
そして、時は流れ二人は高校2年生。関係性は変わらない。
だが、二人の前に学校一の人気男子の直己(木村柾哉)が、留年して彼女たちのクラスにやって来る。
◆感想
・幸田もも子先生の漫画の実写化では、「センセイ君主」を良く覚えている。今を時めく、浜辺美波さんが先生(竹内涼真)に真っ直ぐに且つコミカルに思いを伝えるコメディエンヌの才もある事を見事に示した作品で、とても面白かったモノである。
今作でも、あここと、みつきが直己を巡って恋愛競争する姿を、脳内で戦国武将みたいな兜を被って表したクスクス笑えるコメディ要素が、良かったな。
・あこことみつきが、正反対と言っても良い性格なのに、相手を想う仲の良さも良く描けていて、特にドストレートに直己に告白するあここの姿を見ながら、内気なみつきが、あここの事を気にしながら自分の気持ちを直己に告げる雨中のシーンなども良かったな。
みつきを演じた齊藤なぎささんは、今夏公開された「恋を知らない僕たちは」で知ったのだが、とても素敵な女優さんで、この人は更にビッグになるんじゃないかなとオジサンは思ったよ。
・チャーリーパピコを頑張って刺繍で作るあここの想いや、彼女の行動(”大好き”と机で校庭に書いたところに、サッカーボールが転がって来て”犬好き”になるシーンは可笑しかったな。)に大笑いする直己の気持ちがドンドンあここに惹かれて行く姿を切ない表情で見るみつきが、雨中での行為をキチンと直己に謝って、キチンと振られる所もナカナカであったよ。
■今作で、直己の親友である成田(山中柔太朗)の役割は重要で、要所要所であこことみつきに的確なアドバイスをしてあげる所も良かったな。今作の陰のMVPであろう。
あとは、"LINDBERG"の”今すぐ Kiss Me"が、カラオケ屋で歌われるシーンもオジサン的には嬉しかったな。(今でも人気なのかな?)
<仮面夫婦だった直己の両親(それ故に、直己は自分の気持ちに素直になれない。)が離婚し、母に付いてニューヨークに旅立つ直前の直己の所に駆け付けて、号泣しながら想いを告げるシーンもとても良かったな。
ラストも、とても爽やかに終わる今作は、眩しくて面白い少女漫画実写映画の逸品であると、私は思います。キッパリ!>
■満点レビュー多数ですが、ホントに面白かったんだよ!
原作者の力量が垣間見える
オープニングが絶望的に下手なんだよね。
この作品を観続けるのは辛いなという気分にさせるの。
ラーメン食べるカットに切り替わって話が始まるんだけど、描かれる女子高生像が芝居がかりすぎてて違和感があるの。
学校一の王子様・直己先輩が留年で同じクラスになって、そこから始まるあれやこれや。
これ話が振られた時点で「色々あるけど最後は友情も大事だってなるんだよな」って結末まで見える話なんだよね。それでも観ていられるかどうか。
当たり前だけど主人公のあこ子は直己くんと両想いになって付き合います。
ここで台詞が気になったんだけどバスの中で主人公の親友・充希が「直己くんの彼女になれたんだから」って言うんだよね。「直己くんを彼氏にしたんだから」じゃないのね。直己くんが上位すぎる。
そして予定調和のように恋愛の前に友情にヒビが入り、しかし修復されます。
この辺でね、ありきたりな話ではあるんだけど、原作者は力量あるなと思うの。
充希がめちゃくちゃするんだけど「でも、しょうがないよね」ってギリギリ思える線の描き方がされてるの。本当は直己が好きなのに、主人公との友情をとって気持ちを押さえてきて、でもやっぱり押さえきれないっていう。キャラ設定がすごい。
あこ子もね「ここステレオタイプ展開なら逃げ出すね」ってところで逃げずに向かってく。「あこ子ならそうだよね」っていう納得感があってキャラ造形がすごい。
対する男性キャラは造形は浅いのね。
同年代からみた一つ上の男子の「なんでも知ってる万能感」がそのままキャラ化されたような。とくに成田くんはそうだね。
この話、客観的にみてると成田くんが一番もてそうで、あこ子も充希も気楽に成田くんと話してるけど、そこで反感買うだろ実際なら。
それで関係修復するときにあこ子と充希の想いが描かれるんだけど、単なる仲良しではないんだよね。少し嫉妬というか妬みというかちょっとした悪感情が二人の間にあるの。この「どんなに仲良くしても、相手に対する悪感情は消しきれない」っていう描き方が原作者いいなと思うの。
成田くん役の山中柔太朗が良かったな。かなりいい。
充希役の齊藤なぎさはもう鉄壁だね。《交換ウソ日記》《恋を知らない僕たちは》と観てきたけどハズさない。《推しの子》も今から楽しみ。
映像がかなり遊んでる感じがあって、面白いんだけど、ストーリーに合ってないからスベってるのね。どんな監督なのかなと思ったら横堀光範監督は映像作家なんだね。映像が面白いのもオープニングが絶望的につまらないのも、なんか納得。
話の大半は「なんだかなあ」というところもあったけど、深い人物描写を見ることもできて良かったよ。
直己は赤ちゃんで成田は成田だった
まずあここも充希もキラキラ若々しくてかわいい!終始2人のはつらつとした感じが眩しかったです。
直己のファーストカットの後頭部がもう本当に赤ちゃん…お顔見なくても後頭部だけでキュルキュルなのがわかる…しんどい…木村柾哉くん、直己を演じてくれてありがとう…とタイトルが出る前にすでに感謝でした。
しかしいちばんの感動は、成田が本当に成田だったことです!!!!原作からそのまま飛び出てきたのか…?!と月並みですが思いました。セリフの言い方や表情はもちろんだけど、フォルムが成田すぎた…わたしは原作読んでいたときは俄然成田派だったので、え?!成田?!付き合お?!って感じでした。成田、ずっと近所で鼻唄歌いながらチャリ漕いでいてくれ…。毎日それを見てやさしい気持ちになりたいよ…。
映画館では直己の一挙一動に観客の皆さんの生唾を飲む音が聞こえて、これはもう全員満たされちゃうね…と感慨深かったです。わたしも満たされました。満たされたどころか最後は溢れそうでした。直己…キスするとき薄目開けてるやん…感謝…。
映画では原作よりも直己のパーソナルな部分が掘り下げられていて、木村柾哉くんの持つどことなくサイコパスな雰囲気(大褒め)も相まって、直己もいろいろあるのね…これからはあここと明るく楽しく生きていきなね…と、直己があここを好きになった背景がより深くわかる描写が良いなあと思いました。
メインキャストの4名には、これからもラブコメ界で活躍してほしい!!ラブコメで世界を明るくしよう!!と、わたしは全然関係がないですが気合いが入りました。リアルにあと2回は見たいです。
繊細な感情の移り変わりに涙
高校生の恋愛映画というだけではなく
いろんな感情にさせてくれる映画でした。
映像が美しくてずっと観てたいと思わせてくれるような映画でした。
初主演ながら学校一の王子様を演じた木村くんの繊細な感情の移り変わりに女性ながら感情移入してしまい、涙が出ました。
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