「合体シーンに泣く。」ボルテスV レガシー idwebさんの映画レビュー(感想・評価)
合体シーンに泣く。
1977年の「超電磁マシーン ボルテスV」は
再放送で少し見た程度で、
主題歌は知っているけれど
1976年の「超電磁ロボ コン・バトラーV」と
似たロボットアニメ作品という程度しか認識はなく、
1979年の「機動戦士ガンダム」の量産機ザクに比べると
おもちゃ的なデザインは、幼い感じがして
熱心にみることのないロボットアニメでした。
熱心に見た事のないロボットアニメでしたが
YouTubeで見た
「ボルテスV レガシー」の合体シーンと日本語の主題歌を見たときに
涙がでました。
「超電磁マシーン ボルテスV」のファンではないのに。
ガンダム以前のロボットアニメに幼さを感じ
日本サンライズのロボットアニメに熱狂し、
1989年の「ガンヘッド」のロボ実写化にガッカリして
2013年に「パシフィック・リム」に驚いた立場で見た
「ボルテスV レガシー」のYouTube動画は
本気モードな熱意にあふれており、
かつて
「超電磁マシーン ボルテスV」を
ガンダムのようなリアルさがないと
少し小馬鹿にしていたのに
「かっこいい」と思っしまった事と
日本での実写化でなく、
海外でのリスペクトによって実現している驚きとで
反省と完成度の高さへの衝撃で
泣いた涙でした。
そんな
「超電磁マシーン ボルテスV」のファンではないけど
「ボルテスV レガシー」のYouTube動画で泣けた立場として
「ボルテスV レガシー」吹替版を鑑賞してきました。
以下ネタバレ
映画館の大きなスクリーンで見ると
CGの荒さや合成しているチープな感じは
サイズが大きいぶん
YouTube動画より強く感じられ
「パシフィック・リム」のような衝撃はありませんでした。
また、東映の戦隊シリーズのような
カラフルなメカの分離飛行シーンは
おもちゃ感があり、
YouTube動画でうけた驚きよりは
興奮度低めな映像でした。
しかし、
合体シーンは
気持ちがあがり少し涙がでました。
「ボルテスV レガシー」
ドラマパートは
YouTube動画で見た
短いカットのつらなりは
本気モードに感じられた衣装が
映画館の大きなスクリーンで
じっくり見ると
コスプレ感があり、
テレビ版を編集したことによる
端折り感と手伝って
ロボシーンと比較すると
気持ち的には冷めたモードでの鑑賞となりました。
軍隊の装備や組織の表現や
ほぼ無人の都市を
CGな円盤が攻撃している様子、
身内を優先した選民意識な雰囲気、
戦闘機に乗る母親表現、
バリア突破してるのに撤退していく敵
泣いている主役の鼻の不衛生感
など
もともとの
1977年の「超電磁マシーン ボルテスV」どおりの
展開かもしれないけれど
合体シーンに比べて退屈すぎて
トホホでした。
敵ロボも
あまり魅力的なデザインでなく、
テレビ版を編集したことが要因と思われる
ジャンプカットの多さも
トホホでした。
YouTube動画では体験できない
大きなスクリーンでの合体シーンは
お金を払う価値はあるけれど、
「パシフィック・リム」のような衝撃は
楽しめなかったな・・・・
と思う劇場版でした。
という感想のまま、
1500円のパンフを買ったまま読まずに
映画館での観賞から6日後、
YouTubeで公開されていたアニメ版の
「超電磁マシーン ボルテスV」の1話と2話を鑑賞。
「ボルテスV レガシー」は
たくさんの話数のダイジェスト版だと思っていたので
アニメ版の1話と2話を実写化していた事に
驚き、1話の演出が「とみの」だった事にも
驚きました。