「異国の方々の原作愛に感激しました。」ボルテスV レガシー シンおやぢさんの映画レビュー(感想・評価)
異国の方々の原作愛に感激しました。
「マジンガーZ」ではじまったロボットアニメブームに「ゲッターロボ」からの合体ロボブーム。「超電磁マシーン ボルテスV」は放映が77年ってことで、当時、自分は中学だったのでリアルに放送を追いかけてませんでしたが、断片的(再放送を含め)には観てました。
後にフィリピンで大人気ってことは知ってましたが、まさか四十数年後に同国で実写化されるとは思ってもみなかった。
話を聞いたときは特に興味はわかなかったが、Youtubeで驚愕の合体シーンを見て公開2日目に観てきました。
特撮シーンは大満足。
大画面の合体シーンはド迫力でバックに日本語の主題歌が流れ思わず涙ぐんでしまいました。
ロボの決闘シーンは肉弾戦も多く、「パシフィック・リム」を思い起こさせる。
当然ながらフィリピン制作なので主人公以下名前も外人風に変わっていたが、敵将のプリンスの名前も変更されているとは思わなかった。
映画はアニメの第1話と第2話で構成されているようで、第1話の部分は大満足でしたが、第2話のお母さんが特攻するシーン(昭和の時代はその場のお涙頂戴で良かったけど、今の時代ではなぜ死ぬ必要がなんて思うけど、制作陣の原作に対する愛が忠実に再現させたのでしょうね)とボルテスの危機のシーンが延々と続いてかなりクドかったこと、
また、三男のキャストが(小学生くらいの年齢の設定ですが)自分的にはあまりかわいくなくて好みじゃなかった点がマイナスですかね。
当時のアニメの終盤では、敵のプリンスハイネルと健一達が兄弟と解るシーンがあるんだけれど、Youtubeで20分ほどの前日談が流れていてそれを観て理解しました。
昨今、日本のアニメや漫画の実写化は原作に愛が足らず、大っ嫌いだけど、本作の様に原作に愛を持って造って頂けたら、当時の制作陣も大満足するんだろうと思う良い作品でした。
あと、劇場の席は結構(3~4割程度)埋まっていて(自分と同輩くらいの)頭が白くなったおっさんばかりでしたね。