劇場公開日 2024年8月9日

ボレロ 永遠の旋律のレビュー・感想・評価

全71件中、21~40件目を表示

4.0いろんな角度でボレロを楽しめる映画

2024年8月29日
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komasa

3.5最後はやっぱり……

2024年8月28日
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泣ける

悲しい

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クロイワツクツク

5.0音楽版コロンボ

2024年8月24日
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あの名曲が如何にして我々の耳に響いたのか、良かったです。
しかし、あれがバレー曲だとはビックリしました。

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ホモ・サピエンス

2.0「地味」とラベル貼り

2024年8月24日
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悲しい

単純

寝られる

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kencom21

3.5少々盛りすぎ?

2024年8月24日
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当時の美術や衣装の再現と、カメラのフレームワークが美しすぎるくらい美しく、「光」を堪能できました。
そこがよかった。

NHKの大河ドラマや司馬遼太郎の「司馬史観」あたりに顕著だが、小説、TVドラマ、映画などで"「史実」「真実」をベース"などと謳われた作品の大半は、想像力で盛られることが多い。
特に、現代人に通じる「価値観」や、作者の「正義」「倫理観」などのフィルターを通し、かつ本やフィルムなどにする上での「【物語】としての緩急強調演出」を加えられ、作り事「創作」になるのが普通とはいえ。
『ボレロ』は名曲だし、たしかに世界中どこかで流れない日はないと思うくらい有名とはいえ……

ラヴェルは他の曲も素晴らしい。
若い頃から 『ソナチネ』『スペイン狂詩曲』『マ・メール・ロワ』『夜のガスパール』といった大ヒット曲を飛ばして世間から注目されたのに、『ボレロ』でしか評価されないという作中の扱いは少々寂しかった。
それに、たくさんの恋人たちの力で『ボレロ』ができたように描くのは、少々盛りすぎじゃないの?とは思った。

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コージィ日本犬

3.5TuかVousか、とにかく気になる〜ゎっ♪

2024年8月23日
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フランス語には2種類の二人称があり、親しい人にはTu、敬称ではVous(Tuの複数形を単数に使う)と習った人も多いのではないかと思います。

※ふたりの関係で、どちらからがTu、もう片方からがVousということはないらしい。

という切り口でフランス映画を見ると字幕のあちら側を知ることができてお得だと思います。

史実でどうだったかは存じませんが、この映画におけるモーリスの一面が表されてるとも言えるでしょう。

というわけで、ここの感想を読んでいてもいろいろ勘違いなさってる方々がいらっしゃるので、字幕では描ききれないエピソードがストーリーに存在しているのかもしれません。

米企業Netflixとしてはどうだったんでしょうね。

ちなみに当方にとってはパトリス・ルコントのボレロこそがボレロの真髄です。

また、以前とある管楽器の音大生がとても得意満面に現れたので「じゃあボレロ吹いてみて」と言ったら一瞬怯みながらも挑戦してくれたのがいい思い出です。

天才ラン・ランの左手をぶっ壊したのはラヴェルの「左手」と言われています。ヴァルスも難曲。それを作曲して弾いていた人の技術がもう少し描かれてると良かったのに、オケの奏者たちにとっても簡単なものではないと説明があってもよかったかも、と思いました。

全体的にサウンドが誠実です。雨音まで聴ける映画です。なんでも盛っちゃう米国企業がよく我慢したな、とも思います。

Netflixに欧州作品がじゃんじゃん増えるといいですね。

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たちつてとん

3.5エナメルの靴と赤い手袋。小道具の使い方も印象的。

2024年8月23日
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Kumiko21

2.0亡き作曲家のためのパヴァーヌ

2024年8月22日
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この映画を見る限りラヴェルがあまりドラマチックな生涯を送った人とは思えず、そうなると当然のことながら映画もあまり感動的なドラマにはならない。ローマ大賞に落ちた話やアメリカ演奏旅行、バレエ音楽の作曲依頼などが断片的に配置されるので(しかもあまり説明がない)、物語や時間の流れがわかりづらい。
私にとって「ボレロ」と言えば、モーリス・ベジャールであり、シルヴィ・ギエムであり、上野水香なので、(フィギュアスケート番組のテーマでもある)、ニジンスカの振付による初演のステージは違和感があった。
主演のラファエル・ペルソナは時々マユリカの阪本みたいな表情を浮かべる。

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梨剥く侍

3.0冗長的、特に前半は要らない

2024年8月22日
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音楽家の生涯は音楽作品がメインで、プライベートな女性関係は参考程度で良いと思うが、登場人物は女性ばかりでダラダラ長々と描かれ、前半で席を立っていく人もいた。
フォーレやドビュッシーやサティやガーシュインや、作品に影響し合った音楽家は出てこない。
ボレロは傑作だが、ピアノ協奏曲第2楽章も聴きたかったので、最後のエンドロールで流れたので良かった。
精確さのボレロとは反対の、あの不思議な魅力の不協和音は彼が精神的に病んでいく(認知症?)影響なのか、2つの曲の対比で彼の頭の中を感じる事が出来たので、我慢して前半で席を立たなくて良かった。

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ゲド

3.0手袋フェチ

2024年8月20日
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イダの「肉体の音楽だ」という発言や不本意な褒められ方にラヴェルは反発するのだが、例えばベジャール振り付けによるドンやギエムの演技を知ってしまうとその通りだとしか言い様がない。いちばんの有名作が必ずしも本人のお気に入りとは限らないのはよくある話で(手塚治虫は「鉄腕アトム」があまり好きじゃなかったらしい)、それを乗り越えるようとする事が新たなモチベーションになるのもまた然り。
それにしても、それこそドンやギエムと比較しても仕方ないけど、バリバールの演技にケチつける気は無いが、踊りのキレの無さは…
レスター・ヤングとビリー・ホリデーは彼の同時代人だったんだなぁ。

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ひろちゃんのカレシ

3.5鑑賞後にボレロのリズムが頭の中でグルグル

2024年8月20日
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非常に繊細な神経を持ち「ボレロ」を作曲した作曲家ラヴェルの半生の運命を描く内容。
エンディングが格好いい!

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デコ山

4.0ラベルの「ボレロ」ではなく

2024年8月19日
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2024年。アンヌ・フォンテーヌ監督。音楽家ラベルが「ボレロ」作曲に至るまでを描いた映画。「ボレロ」作曲に至るまでの、また「ボレロ」作曲後のいくつかのエピソードが「ボレロ」を焦点にしてつなぎ合わされている。「ラベルの「ボレロ」」についての映画。
ラベル自身がそういう経験を苦々しく思っていたらしいこともセリフとして出てくるが、エピソードとして、ラベル=「ボレロ」に収まっていないのは、結婚しなかったラベルの終生のミューズだった女性との関係、靴探し、逆説的だが「ボレロ」初演時のダンスシーンといったところか。とくに、初演時のダンスはジャンヌ・バリバールの過剰な演技(わざとか?)もあいまって、ダンス自体の「ボレロ」との不協和音が強調されており、ラベルから「ボレロ」が奪われていくようにみえる。直後にラベル自身が「自分にはわかっていなかった「ボレロ」の性的な側面」として認めてしまうのだが。
そもあれ、映画自体が「ラベルの「ボレロ」」を表象しているのは間違いなく、工場や近代化の隠喩、時計の音の換喩などはこれまでの「ボレロ」解釈を多用にしたかもしれないが、ラベルといえば「ボレロ」という構図は不変であり、ラベル=「ボレロ」という等号の線をいくらか太くしたり複雑にしたりしたにすぎない。
いや、ラベルが精神を病んでいくことを思えば(ただの認知症にも見えるが)、むしろ、主役はラベルではなく「ボレロ」という近代的な音楽(厳格に均質的なリズム、テーマの繰り返しと微妙な差異、徐々にもりあがって最後に爆発)であり、ラベルという特定の人をある日突然襲ってきた近代社会の音の魔力、その犠牲となった音楽家の悲劇、の映画なのかもしれない。=は等号ではなく、「ボレロ」に飲み込まれたラベル(記号で言えば、ラベル<「ボレロ」)ということかも。

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文字読み

3.0ボレロが流れたとこしか覚えてないや。

2024年8月19日
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病人28号

2.5ラヴェルの人生を知ってたらもう少し違ってたかな と思える内容でした...

2024年8月17日
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ラヴェルの人生を知ってたらもう少し違ってたかな
と思える内容でした

時間が行き来するのと、大きな盛り上がりや起承転結のような流れがなく、観終わったあと、久々に、フランス映画ってこうだよね、という思いに駆られる

ただ、ボレロは心地よく、音楽に癒される映画だった

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yukarin

3.5音楽好きな方には良い映画

2024年8月15日
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知的

音楽好きな方には良い映画かも知れませんが、物語としては特に面白みもなく、パトロンとの関係等で淡々と進みます
タバコ嫌いの私には、ラベルのタバコを吸うシーンばかりが目につき、鬱陶しく感じました
そんなにタバコばかり吸ってたら、死んでしまうで!と思いながら見ていたら、62歳という若さで亡くなりました

ラベルを演じた役者は、ラベルに似た人だったんですね!

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jazz須磨

3.5ボレロ

2024年8月15日
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ごっとん

3.0自分は音楽無知なので

2024年8月15日
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ラベルの曲だと思っていたタイトルがほとんど他の作曲家のものでびっくりしました。それだけボレロが大きいのですね。主人公を取り巻く女性俳優は魅力的ではあるものの自分の好みではないので星が辛めですが、面白い映画だと思います

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michi

4.0タイトルなし

2024年8月15日
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ちょっとわかりにくかった。が、繊細だし俳優も良かった。こんなにラヴェルが不幸な人だったとは知らなかった。そしてこういう特性のある人とは。
他の曲もラヴェルはいい。

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えみり

3.0ボレロを聴きたいがために

2024年8月15日
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寝られる

バレエもたまに鑑賞しますが、ボレロが聴けるし、もしかしたらバレエも観られる?!と期待しての鑑賞。ちょっと違いました。
私としたことが前半はほとんど寝てしまって記憶が飛び飛び。
個人的には最後のシーンのダンスはあまり好みでなく。それでも音楽は聴けたので頑張ってこの評価です。

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モロッコガール

3.0ボレロが完成するまではそれなりに面白い展開でしたが、完成後のラベェルが病気になっていく展開では、フランス映画ならではの「ヤマナシ・オチナシ」展開に

2024年8月15日
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難しい

 本作は、フランスの作曲家ラヴェルによる不朽の名曲「ボレロ」の誕生秘話を描いた音楽映画です。

●ストーリー
 1928年のパリ。スランプに陥っている作曲家のモーリス・ラベル(ラファエル・ペルソナ)は、ダンサーのイダ・ルビンシュタイン(ジャンヌ・バリバール)から、新作バレエの音楽を依頼されます。しかし一音も書けずにいたのです。
 彼は失った閃きを追い求めるかのように、過ぎ去った人生のページをめくっていきます。戦争の痛み、叶わない美しい愛、最愛の母との別れ。引き裂かれた魂に深く潜り、試行錯誤の日々を経て、傑作「ボレロ」を作り上げます。しかし自身のすべてを注ぎ込んで作り上げたこの曲に、彼の人生は侵食されていくのでした。

●解説
 来年で生誕150周年を迎えるフランスの作曲家、モーリス・ラヴェル。彼の音楽には、たとえば同じフランスで1800年代後半から1900年代初頭の日々を先輩格として活躍したクロード・ドビュッシーと比較しても、どこか機械的な性格がきわだちます。曲が機械的なだけではありません。演奏者もまた、下手に個人的情感を込めるより、譜面通り機械的に演奏することで、立派なラヴェル・サウンドを奏でることができるのです。劇中のラベェルも、自身の作品を演奏するオーケストラに対して、ピッチの正確さを神経質に求めていたのが印象的でした。
 このラヴェルの音楽の機械的性格に着目して作られたのが、「ココ・アヴアン・シャネル」など実話を基にした作品を手がけてきたアンヌ・フォンテーヌ監督による本作です。ジャンルとしては伝記映画。しかしラヴェルの生い立ちを順序だてて史実に忠実に語ることには、ほとんど関心を示していません。時系列をパズルのように組み替えながら、ラベルの人生と苦しみのもとともなった創作の秘密に迫っていくのです。
 映画が始まるやすぐ、映し出されるのは機械音が反復して鳴り響く大きな工場。既に人気作曲家の地位を確立したラヴェルが、そこで工場が奏でる「音楽」の解釈について語るのです。そして本作がラヴェル作品のなかでも特に光を当てる「ボレロ」こそ、そのリズムやメロディーの反復性において、機械的な性格を最も露わにしたものといえます。
 工場の規則的な機械音が、反復するリズムのインスピレーションの源になったエピソードばかりではなく、当時の反復リズムの流行歌を、家政婦に歌わせたり、ラベェルのアメリカ公演でニューヨークで演奏が終わった後、ファンの誘いでジャズライブを聴きに行ったとき、「ボレロ」を連想させるジャズの曲にラベェルが聞き惚れるという意外だが納得の誕生秘話を伏線として描いています。
 監督はラベルを禁欲的な人としてではなく、性的に他者にひかれないアンセクシュアルと捉え、エロチックな振り付けで踊ったイダとの衝突と和解も描き出しました。イダの振付は完成した曲に合わせて艶めかしく人間的な振り付けでした。イダに機械工場を連想させる演出を厳命していた、ラヴェルは失望を隠せません。
 その後世界中でボレロの人気が高まるほど、その成功がラベェルを苦しめ、やがては脳の病気である失語症を引き起こす要因となっていったのでした。
 繰り返されるドラムのリズムと二つの旋律がもたらす陶酔感は、モーリス・ベジャールら多くの振付家にインスピレーションを与えてきましたが、曲や踊りのイメージが強すぎた側面も。但し最愛の母やピアノ奏者、それに終生結ばれることなく愛した女性の存在など情感たっぷりなエピソードがこの物語をより豊かなものにしています。
 それに加えて、フォンテーヌ監督はラベルの人物像とともに、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ピアノ協奏曲ト長調」など、ボレロ以外の作品の美しさにも光を当てています。
 ちなみに演奏は「ボレロ」がブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団によるものに加え、ピアノ曲では、ヨーロッパを代表するピアニストの1人であるアレクサンドル・タローがラベルの名曲の数々を演奏しています。
 ラヴェルを演じるのは、ラファエル・ペルソナ。終始抑制されたその演技は、監督のコンセプトの具現化であると共に、終生音楽にのめり込み、音楽と結婚していたといわれたラヴェル自身の思想の具現化であるようにも見えます。
 また監督の熱意で、モンフォール・ラモーリーにあるラヴェルの実家、ル・ベルヴェデールでの撮影が許可されたことも特筆すべき点です。

●感想
 イダのボレロの振付けは、まるで娼館にいる娼婦のようなエロチックなものでした。曲想とは似ても似つかない踊りに、ラベェルが卒倒し、やがては脳の病気にまでなってしまうというくらいの強い心労を負ってしまったのも頷けます。
 なのに終盤唐突にラベェル自身にボレロには官能的表現が含まれていた、イダには曲の側面を教えられたと感謝してしまうのです。もう少し丁寧に説明してくれないと、本作の言うボレロの官能的側面がよく分かりませんでした。
 そしてボレロが完成するまではそれなりに面白い展開でしたが、完成後のラベェルが病気になっていく展開では、フランス映画ならではの「ヤマナシ・オチナシ」展開となり、母の死や戦争体験などの過去の時系列をアットランダムに描いて行くだけの盛り上がりに欠けるラストになってしまいました。

●《参考までに》『ボレロ』Wikiより抜粋
 この曲は、バレエ演者のイダ・ルビンシュタインの依頼により、スペイン人役のためのバレエ曲として制作された。当初、ラヴェルはイサーク・アルベニスのピアノ曲集『イベリア』から6曲をオーケストラ編曲することでルビンシュタインと合意していたが、『イベリア』には既にアルベニスの友人であるエンリケ・フェルナンデス・アルボスの編曲が存在した。ラヴェルの意図を知ったアルボスは「望むなら権利を譲りましょう」と打診したが、ラヴェルはそれを断って一から書き起こすこととした。(映画では権利を拒否されたことになっていました。)

 作曲は1928年の7月から10月頃にかけて行われた。同年の夏、アメリカへの演奏旅行から帰ってきたラヴェルは、海水浴に訪れていたサン=ジャン=ド=リュズの別荘で友人ギュスターヴ・サマズイユにこの曲の主題をピアノで弾いてみせ、単一の主題をオーケストレーションを変更しながら何度も繰り返す着想を披露した。当初は『ファンダンゴ』という題名が予定されていたが、まもなく『ボレロ』に変更した。

 初演は1928年11月22日にパリ・オペラ座において、ヴァルテール・ストララム(フランス語版)の指揮、イダ・ルビンシュタインのバレエ団(振付: ブロニスラヴァ・ニジンスカ)によって行われた。翌年、イダ・ルビンシュタインが持っていた演奏会場における1年間の独占権がなくなると、『ボレロ』は各地のオーケストラによって取り上げられる人気曲となり、世界の一流オーケストラが『ボレロ』の演奏を拒否するだろうと考えていたラヴェルをおおいに驚かせた。1930年1月にラヴェルはコンセール・ラムルー管弦楽団を指揮し、同曲の録音を行った。(映画ではラヴェル自身がボレロのレコードを聴くシーンがあります。きっと自身の収録を聞いていたのでしょう。)

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流山の小地蔵