十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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11人は多すぎか?
感情移入できないせいか、全く泣けなかった。11人のうち女の子ぐらいしか印象に残ってないし、あと10人は汚い男ばっかりで見分けが付かない(イケメンが一人居た気はする。)名前も誰一人覚えていない。そもそも名前呼ぶ場面あったっけ?
なぜ11人もいるんだろうと思ったが、おそらく演出の都合で11人は必要で、人数合わせって所かな。11人のうち数人だけ主要人物にするという意図を感じたが、ただそれも失敗してるっぽくて、女の子しか覚えてないやという感じ。結局見ている人を混乱させるだけなので、最初から6人ぐらいにしておいたほうが良いのでは?
ストーリーも全体的によくわからんかったわ。戊辰戦争を勉強してから見たほうが良いかも。
大砲とか鉄砲とか音デカいので苦手な人注意ね。
155分、生首多め。見応え十分。
この手の物語は、1人1人のスキルの披露であったり、緻密な計画での攻防などが見せ場となるものだけど、本作の魅せどころは別だった。
団結していない決死隊が、命が危険にさらされてから徐々に闘う意志が出てくる。
だが、決して団結しているわけではない。
裏切りや嘘もある……この感じが生々しい緊張感を醸し出して観ていて飽きない!
刀の達人も中にはいる(本山力がすんばらしい)
あと官軍の砲弾や、賊軍の爆弾の威力がちゃんと生々しいのがイイ!
砦での攻防とは別に、家老役の阿部サダヲがメインの同盟軍との駆け引きも見もの。
(しかしラストマイルといい本作といい、今年は阿部サダヲの悩める中間管理職っぷりが多い)
あと時代劇には声の良い人のほうが得している気がするのは自分だけだろうか?
尾上右近、松角洋平、そしてナダル(ナダルはセリフだいじょうぶなのか!?と別の緊張感を醸し出していた……意外に良かったですが(笑))
終盤、武士の矜持をみせた仲野大賀と覚悟を決めた山田孝之が本当に良かった。
ダブル主演にも納得。
ぜんぜん関係ないけど……『拾われた男』の原作者・松尾諭と主演・仲野大賀が決死隊として共演していたことに後から気づいた(笑)
何も考えずに楽しめる
戊辰戦争。同盟軍(旧幕府軍)と官軍(新政府軍)に挟まれた新発田藩の一計により戦いに駆り出されたならず者たちの死闘を描く面白さ満載の作品。
ならず者だけあってリアルにグダグダな所が面白くもあり怖くもある。ある意味やりたい放題。およそ結末は想像つきそうな話ではあるが、それを上回る脚本力と俳優陣の絶妙な演技によって最後まで飽きさせない。
主演の山田孝之も良いんだけど、それ以上に仲野太賀の演技が素晴らしかった。特にど迫力の殺陣シーン。口をポカ〜ンと開けて魅入ってしまった。カッコよすぎるぜ。
あとは爺っつぁん役の本山力の殺陣も凄い。見ている手足につい力が入ってしまう。さすが数々の時代劇に出演してるだけある本物の腕前。いい爺さんかと思いきやまだ55歳!驚きだ。
ほか罪人たちも曲者揃いで魅力たっぷり。ひとりでも釣り合わないのいるとぶち壊しだが、よくも揃えたものだ。
何も考えずに楽しめる痛快時代劇。満喫しました。
面白いんだけどずっとモヤモヤ(主に阿部サダヲのせい)
映画館に行くほどじゃない
凄まじい でも見たくなる
間延び
東映制作陣の底力
白石和彌監督の前作に引き続いての時代劇。今回はお得意の生身の人間の痛さを味わわせるようなアクション劇で、2時間半の緩みない演出は、もはや巨匠の域に達したかのよう。
戊辰戦争を舞台にしていて、考えてみたら、日本刀での斬り合いと銃や大砲などの兵器が渾然一体となった戦いで、これは東映が最も得意とするところ。特に今作は新潟を舞台にしているので、黒い水(石油)を使った爆破シーンが凄まじい。密度の濃い画面に、リアルかつ美しい群像チャンバラ、銃・爆薬・炎の特殊効果と、東映制作陣の底力を見せつけられた感じ。
物語としては、もう少し賊軍たちにフォーカスしても良かったのでは。主人公二人の対決とか、ニセの弟が兄を慕う因縁話とか、あってもよかった。
役者陣では、特に仲野太賀に眼を見張った。ラストの壮絶な殺陣が本当に凄い。尾上右近もコメディリリーフ的でいい味。謎の侍、本山力の刀姿が美しい。鞘師里保はもう少し蓮っ葉さがほしかった。
シナリオを練り直して、いっそのこと3時間を超える大作にしていれば、七人の侍に匹敵するくらいの作品になっていたかも、と思うところもある。
期待し過ぎたかな。山田孝之や鞘師里保の殺陣も楽しみにしていたけど、...
詰め込みすぎ 太賀の彼女の出演は偶然???
今、最ものっている俳優仲野太賀が、”徹子の部屋”で番宣していたので鑑賞
最初は”7人の侍”みたいだなあと思ったんですが、バタバタと展開が進んで気分がザラザラになりました
なんでそんなに急ぐんだよ
ちゃんと間を取らないから気持ちが悪いんだよ
なんて終わってみれば2時間半
だから急いだんですね
結局、最近の映画に多い詰め込みすぎです
”パイレーツ・オブ・カリビアン”みたいに長い
無罪放免をエサに、砦の死守をまかされた10人と監視役の侍の生き様は見事でした
見応えがあったし面白かった
残酷シーンもあるし、息を飲むシーンもたくさん
全員、見せ場も作ってあったしね
そう、見せ場はこの11人だけでいい
なのに、なまじ役者が豪華だったので、全員に見せ場を作ろうとしたのが失敗
阿部サダヲの家老としての葛藤
見せ場たっぷり
おちゃらけ無しの阿部サダヲの眼が気持ち悪い
こういう役職につけば、鬼にも悪魔にもならないといけないんだ
Z世代の若者なら絶対にやりたくないだろうなんて考えてしまいました
これだけで映画1本作れるだろう
その上官軍のあれやこれやなんていらないのにね
玉木宏なんて大物だすし、何故が芸人が多数出演
またまた余計に時間をとってしまった
犯罪者の中でも、鞘師里保
演技はなかなか頑張ったと思うけど、あの役、あんなに長々と出す必要があったのかな?
元アイドルだけど、最初、誰かわからなかった
こういうビジュアルだと、損しただけにもみえる
役者としてやっていくにはいい経験になったと思うけど、どんな女優になりたいんだろう?
しまいには考えすぎかもしれないが、
仲野太賀と結婚間近といわれる木竜麻生まで大きな役で出演とはね
せっかく見どころ満載なのに、惜しい作品でした
ヨメはんが新発田出身なもので😰
峠のサムライ(長岡藩の河井継之助:役所広司主演)で知った奥羽越列藩同盟。そして、新発田藩が奥羽越列藩同盟を裏切ったという事実をそのとき調べて知った。ヨメはんが新発田出身なもので、「こんどさぁ、列藩同盟を裏切った新発田藩が舞台の映画やるってさ」って言ってしまった。シマッタとおもったが遅かった。
この映画に阿部サダヲと西田尚美の娘役、野村周平の妻役で出ている木竜麻生は正真正銘の新発田市出身。ヨメの親戚には木竜麻生にちょっと似ていた同い年の美人の従姉がいたが、残念ながら当のご本人は全然似ていない。
有名な「菊水」は新発田のお酒。ずいぶん吞んだ。つい飲みすぎちゃう。映画のスポンサーになってた。鞘師里保がきれいな柄の大きな徳利でお酒をラッパ飲み。やさぐれ感がよかったなぁ。
さすが米どころ。松浦祐也が白飯を家族に腹いっぱい食わせてやりたかったと泣きながらどんぶり飯をかき込む。
とてもガタイのいい辻斬。太っているのに機敏な罪人役の小柳亮太が元力士の豊山だったとは。豊山というしこ名は時津風部屋に代々伝わる由緒あるしこ名で、イケメン大関豊山勝男以降、私の知る限り、3人全員が新潟の新発田出身でしかもダイコン踊りで有名な東京農大出身。縁故感半端ない。ヨメはんのおじいちゃんも当然豊山ファンで、地元のアマチュア横綱だった。
近くには有名な月岡温泉。
新発田の夏祭りにつきものなのは金魚台輪。映画でも最後にちっちゃい金魚のハリボテが出てきます。
長岡といえば花火。
新潟と言えば海底油田。
ガドリング砲は今回は出てきませんが、大砲の威力と効果音がすごかった。カズラで編んだ吊り橋は最後は切るんかい💢
仲野太賀が侍役にスリップしてきた今作。
来年のNHK大河は仲野太賀と池松壮亮だそうだ。
秀吉兄弟!
白石監督はたけしの「首」を今回意識し過ぎたような·····
浅野忠信と北野武が仲野太賀と池松壮亮になるらしい。時代は変わって行くんだなァ。
しかも、太賀は大河に合わせて、木竜麻生との結婚発表をしてくる公算が高いらしい。下剋上の始まりか❗
まずは身内から騙すのか。
新発田は。
今となってはもう手遅れかもしれないが、おいらもドカンと一発最後に打ち上げたい。
そして今作も東映剣会。
本山力が魅せてくれた。
さすが東映。
極悪女王が町娘の格好で官軍におにぎりを配るなんて💢
音尾琢真の退場が早すぎ💢
良く出来てるようで出来てない映画
同じ東映集団時代劇でタイトルも似ている「十三人の刺客」リメイク版ぐらいのクオリティを期待しちゃいましたけど、大分違ってましたね。
幕軍vs官軍って「壬生義士伝」での鳥羽伏見を代表に“幕末クライマックス”という事で良く映画でも描かれますが、「様々な身分性別の死刑囚による決死隊」というアウトロー軍団的道具立てを組み合わせた事で、せっかく用意した鉄板構図を自分で打ち消しちゃってると思うんですよね。欲張り過ぎが裏目というか、二兎を追う者一兎も得ずというか。
なんで、常に3人の藩士以外の動機がフワッフワで(だって藩自体が大揺れのあんな状況なら夜中に散り散りに逃げちゃう方が絶対合理的じゃん?)終始落ち着かない気分で観る羽目になった。
なんか「賊の意地見せたろうや」みたいなソレっぽいセリフもあったけど、「いやお前ら大概賊軍も何も関係ねえじゃん」と思いましたわ。「敗勢濃厚な滅びゆく賊軍として官軍に見せる最後の意地」ってのがやりたいんなら、藩なり幕府なりへの帰属意識が最低条件な訳で、アウトローでやったら成立しないでしょ。
なんか始終その調子で、「為にする展開」が多すぎるように感じました。以下、その線で気になった部分を列挙。
・橋を落とす時、大雨の中あんなに長い導火線引いて橋の真ん中で焙烙玉使う必要あった?もっと砦側に近い場所でなきゃ無駄なリスク背負う事になるし成功率も下がるでしょ。
・崖の上の炭田?を爆破する必要あった?何度目かの抜け駆けしたばかりの山田孝之が謎に仕切って、例によって意地見せたろうやみたいなテンションで誤魔化してたけど、全然ノレなかった。で、結局生きてるんかい!結局白兵やるんかい!何やったんあの爆破は?ってなった。(敵の数が減ったから意味があったんだという明確な描写があればもう少し..?)
・最後に残ったお侍が家老らに斬り込むシーン、絶対笑顔で何か報告する体で近付いてって脇差をズブリ、とやるべきだったでしょ。本気で家老許せないなら。不必要に自分を不利にするアホな言動をテンションで誤魔化すのはやめちくり〜。
・最後の奥さん、女郎屋の前で小判ぶちまけてたけど、あれ絶対奪われるでしょ。放置して行くなよ。下手するとコロされちゃうよあんなん。
とにかく色んな事が気になってしゃあない割に、今コイツらのモチベーションどこにあんの?がフワフワなもんだから何だかなぁ感が拭えない。
そういえば槍術指南役の人、名乗りだけは近年稀に見るカッコ良さであそこだけ何度も見返したくなるぐらいの本作の白眉だけど、その後の敵の「生きとるんかいっていうかピンピンしとるんかい!」な流れには脱力。じっちゃんの無駄に残酷な死に様は何だったのよw
まあ「十三人の刺客」との差でまとめると、役者陣の差、ルックの格好良さの差、キャラ立ちの差など色々あったけど、何よりもやっぱり圧倒的な「動機の差」に尽きますわな。太平の世に望むべくもなかった侍としての散り際、そしてそれを飾るに相応しい「絶対に倒さなければならない悪」としての鮮烈極まるゴロー殿様w
あゝやはりこうでなくては。
平和の中の無慈悲
戊辰戦争を題材にした時代劇は多々あるけど、官軍から見た作品は殆ど見たことがない。せいぜい同列視点がいいとこ。
この作品もそうだが、よくここまで話を組み立てた、凄いというのが感想です。
ほんと、ただ騙されてというかそれしかない条件で集められた罪人……、とここでストーリーの流れは予想がつくけど、その中身が濃い。腕が切られたり磔獄門と残酷なシーンは
昭和の血しぶき時代劇映画を思い出した。
同期上映の八犬伝とは対象的な作品。
……で、有名俳優が阿部サダオさん以外みんな浮いてしまったな〜というのがな〜。
脇役さんの方が断然良かった。そのような作品ならいいけど、シリアス作品でなんか演技です!が出たシーンがだいぶあった。残念。
ですが、良い作品です。特にあのじーさん役(山本力さん)の(ネタバレ禁)太刀振る舞いは最高です。家庭での鑑賞ではもったいない絶対劇場鑑賞オススメします作品です。
最高だった
悲しくて、切なくて、悔しくて、優しくて、無様で、愚かで。ズルくて、賢くて、深い
怖くて、勇ましくて、何とも言えない悔しさもあり、
全てを味あわせてくれる
やはり時代劇は最高だ
侍タイムスリッパーより、私は大好きだ
それぞれの個性が強く、入り交じり、トラブル
そんな複雑に交差するヒューマンドラマが大好きだ
山田孝之は、育ちの良い武士にはない雰囲気があって、セコい奴のあのテンポも、マジでよかった
仲野太賀は、剣も強くて、あの死に様には飲み込まれた
今日から俺はとかのお笑いキャラとは全然違った
本山力は、年老いてもなお強く、死に様もカッコいい武士らしかった
尾上右近は、オモロイことをちょくちょく言う歌舞伎野郎だった
さすが歌舞伎役者!!声も、踊りもやっぱりいい
みんな、はまりやく!方言も良かった
阿部サダヲは冷酷で残酷なやつだと思ったが
最後は市民に感謝されてまわる
そうだ、彼は、いずれ処刑される予定の人間をそこに送ったのだ
歴史は色んな側面で解釈されるとは、こういうことなんだなと、じわじわ響いた
血と肉片
侍タイムトリッパーより安っぽく見えてしまうのは私だけだろうか?
評判も悪くない、決して“つまらない映画”では無かったがあえて厳しく評価。
2026年に放送する大河ドラマ「豊臣兄弟!」でも主役豊臣秀長を演じる仲野太賀・山田孝之W主演、「狐狼の血」白石和彌監督の時代劇の世界がどんなものかと思い劇場鑑賞。
監督は今年「碁盤切り」にて既に時代劇作品に取り組まれているが、正直時代劇監督としてはまだまだ力量不足。時代劇というよりは、狐狼の血のアクションを時代劇の設定で展開しただけな作品になってしまった。
仲野太賀も頑張ってはいたが、衣装の着こなし、剣捌き共々付け焼き刃な感じは否めず、
一言で言えば「板についてない」。
剣の持ち方から剣捌きまで、立ち姿がさまになっているのは本山力(東映剣会)爺っつぁんだけ、その存在感は言い過ぎかもしれないがまるで七人の侍の宮口精二の様だった。
図らずも、今年は侍タイムトリッパーで殺陣師・東映剣会や東映太秦撮影所が脚光を浴びているが、前者の設定は元々「撮影所のセット」、しかし遥かにお金がかかっていてリアルな幕末の画が必要なこちらの作品に「撮影所のセット」感が出てしまうのはいかがなものかと感じた(そんな時代劇作品を待っているなら、時代劇に未来は訪れない)。
エミー賞受賞の「SHOGUN」未見だが、やはり時代劇を“撮れる”監督が居ないというのが問題なのかもしれない。
邦画の世界ではかつて“時代劇”と“特撮”が牽引していたと言っても過言では無い、そして“特撮”の世界では庵野秀明・樋口真嗣・山崎貴と先人の活躍を超えようとする存在が着実に成長している。しかし、時代劇の世界ではどうだろうか?
“黒澤明”という、あまりにも偉大な存在を超えうる人材が生まれたかと言えば、残念ながら今現在見当たらない。
黒澤明を超える時代劇が観たい!と思っている人は国内のみならず決して少なくないはず、誰しもがそんな黒澤越えの時代劇を待っているのだ。
ゴジラシリーズも昭和ゴジラ・平成ゴジラとその呪縛から中々逃れられなかったが、時代劇の呪縛を解き放つセンセーショナルな作品は・・・。
「ラストサムライ」が日本でも受け入れられたのはそんな、誰しもが観たいと思っていた時代劇の世界の光明だったのかもしれない。『SHOGUN 将軍』 未見なので11月16日からのエミー賞受賞記念劇場公開が楽しみだ。
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