十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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10人だった賊軍が、11人になるまで…
昨日、遅ればせながら『侍タイム・スリッパ―』を鑑賞し、今日また本作を鑑賞。シチュエーションこそ全く違う2作品だか、この週末は、幕末を生きた侍の魂にどっぷりと漬かった作品を堪能した。『侍タイム・スリッパ―』は、人情劇フィクションであるが、本作は、江戸から明治へと激動の時代に起きた官軍と幕府軍との間で起きた『戊辰戦争』を基にしながらの史実物語。
命を捨てても尚、幕府を擁護する同盟軍として立ち上がった最後の武士と共に、10人の死刑囚の賊人が加わって官軍との激しい肉弾戦が展開される本作。『孤老の血』や『凶悪』、最近では『碁盤切り』で、時代劇にもその手腕が光る白石和彌監督がメガホンを撮り、期待通りの血しぶき上げて、体ごと吹っ飛ぶような戦闘シーンを描いていた。テレビ時代劇で観るような殺陣ではなく、戦場の痛みまでもがリアルに伝わって来るような、泥臭く、血生臭い壮絶な戦闘シーンだった。
物語は、新政府の官軍が幕府を倒そうと起こした戊辰戦争が背景となっている。次第に官軍が幕府軍を討ち負かす中、官軍に敵対する奥羽越列同盟に加わっていた新発田藩が、我が身可愛さのあまりに同盟軍を裏切り、官軍への寝返りを企てる。その企てを成功に導く為のカギとなる、新発田藩のある砦を死守する命がくだる。
そして、その命に選ばれし者が、明日にも死罪が執行される10人賊人と気丈なる3人の武士。そこで、最後の武士としてのプライドと賊人達なりに人としてのプライドがぶつかり合いながらも、10人だった賊軍が11人となって官軍と対峙ていく。しかし、最後に彼らに待っていたのが、思わぬ裏切りと決して臨んでいた結末ではなかった。
本作では、山田孝之と仲野大賀のW主演を務め、山田は妻を手籠めにした新発田藩士を切り殺した賊人・政を演じ、仲野は新発田藩に忠誠を誓う道場主・鷲尾兵士郎を演じた。全く違う2人のキャラが、次第に分かち合い、その中で共闘していくクライマックスの姿には、胸を打たれた。特に仲野の壮絶なラストシーンは、来年のアカデミー賞候補もみえる程の奮闘振りだったと思う。
また、2人の間に入って、新発田藩の裏切りを企てた藩士・溝口内匠を務めた阿部サダヲは、山田と仲野の熱い演技に対して、『死刑に至る病』で見せたような、異様な冷徹さの中に腹黒さが見え隠れする演技が際立っていた。
ど迫力であっという間!!
凄かった…2時間半があっという間で、最後まで翻弄され続ける賊軍の生き様に涙が溢れました。
仲野さん、本山さんの殺陣は特に手に汗握り引き込まれました。鞘師さんは優しさのなかに強い信念を感じました。
とにかく殺陣と迫力がハンパないので、映画館で観るべき作品です。
昭和の時代劇
見ました。かなり良かったです!テンポが良いのでだれません、アッと言う間終りました!
娯楽時代劇にきびしいリアリティーを求めないで下さい!
昭和の東映時代劇の演出や設定はほとんど、めちゃくちゃでした!それでも娯楽作品として
とても面白いし楽しかったです
今回、令和の東映時代劇作品
として面白くてドキドキさすぞ
と監督の意気込みが感じられます!
また俳優さんも難しい殺陣を
頑張って演じておられました。
かなり大変だったと思います!
久しぶりに大型時代劇を見た感じです🤩
仲野太賀が100点!
幕末を舞台にした時代劇はおもしろい。
動乱の世の中で西洋の文化が混じった最後の侍たちの姿。
この姿に心打たれない男はいない!
今作ではそんな姿が見れます!
ただ、残念なのが上映時間が長い割には個々のキャラクターが活かしきれてない!
山田孝之もなんか尽きぬけない、、、
仲野太賀のラストサムライ感と阿部サダヲの老中感がすごく良かった。
少し物足りなさが合ったのが残念!
江戸幕府から明治政府へと政権が移りかわる中で起こった戊辰戦争を背景...
江戸幕府から明治政府へと政権が移りかわる中で起こった戊辰戦争を背景に、11人の罪人たちが藩の命令により決死の任に就く姿を描いた時代劇アクション。「日本侠客伝」「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットを、「孤狼の血」「碁盤斬り」の白石和彌が監督、山田孝之と仲野太賀が主演を務めて映画化した。
★勝てば官軍負ければ賊軍、、正しくそんな話!!
基盤斬りに続いて
少し期待していたが、やはり「基盤斬り」と同様に緊張感の無い映画であった。史実に基づく部分である新発田藩の裏切り、権謀術数渦巻く時代の緊迫感の描き方が不十分である。
この手の映画を観る時、どうしても比較してしまう、、、七人の侍。製作サイドに於いては意識の中にあるのだろう。
三船や志村はもう居ない。救いは仲野太賀の演技だけである。
アクション時代劇
白石監督の時代劇。暴力シーンもPG12で描かれてるのが監督っぽい。音尾琢真もちゃんと出演。短いけど。
時代劇だけどとても見やすい。
長いけどアクションも多く飽きない。
炎や水の演出もいい。
山田孝之はもちろんですが、仲野太賀が凄い。
アクションシーン、殺陣は特に凄かった。
ただ、吉本が制作にはいっているからか大根芸人がウザイ。特にナダルは画面に出てくる度に笑える。映画には出ないで欲しい。ダンプもチョイ役。坊さん約も実際に出家すると気になる。
アクション映画です。
歴史物とか時代劇という認識で何となく見ていたら、とてもイライラしました。
新発田藩の囚人が命と引き換えに戦場に出るんですが、やたらに強い。ただの罪人だと思っていた人物がロクな説明もないまま、暴れん坊将軍並みの強さを見せます。
やたらと首が刎ねられたり、刺されて血飛沫が舞ったり、爆弾で吹っ飛んだり、急に泣ける場面になったり、冷酷なサイコパスに豹変したりします。
なんでもありの派手なアクション映画として見ると、こんなもんかなと。
迫力はあると思いますが、あまり感情移入できなかった。
汚い山田孝之が大好物
時代劇が得意ではないけど山田孝之と阿部サダヲを観るために。
でも途中から引き込まれて、
役者それぞれのいい味が出ていて大満足な映画!
ただ、どうしても気になったことは、
囚われている賊たちが身体中は泥だらけなのに
歯が異様に白い人がいたこと…
興醒めなことを言うけど…気になった…
淡々と
この映画はこの一言につきる映画でした。
「武士とは死ぬことと見つけたり」
犯罪人が幕府に良いように操られながら自分とは?
と言うことを思い知らされる、主人公を自分と重ね合わせられなかったけどこの時代の方たちはこう言う風にしか生きられなかったんだなと思いました。
なんか、不器用な生き方なんだなと、悶々としてしまったのも事実、スッキリとは見れませんでした。
時代を生きた人々
何度も訪れる戦闘シーンは盛り上がりがあった。誰にもスポットが当たっていない気がして、見終わった後に気づきました。これは起こった出来事を見せたいだけでは?と。観る側が中立でいるため?皆それぞれに正義とか守らなくてはならないものがあったり、何もなかったり。幕末の混乱期に戦った人間が国のひとつを救った事。家老は民に崇められが手を汚している事は知られない。(鷲尾との戦いインデージョーンズかと思った)しかし彼が悪なのか?武士とは面倒な仕事だ。特に幕末の武士の必死さは胸に刺さる。仲野太賀の殺陣シーンは迫力があった。白髪老人の立回りはシビれた。
今後が楽しみなエンタメ作品
「碁盤斬り」に続いて、白石和彌監督の時代もの作品。
集団抗争劇として世に出なかった作品を見事に再現。
上映時間の長さは感じざるを得ませんが、最後はしっかり盛り上げてくれるので、気持ちよく劇場を後にしました。
岡本喜八「斬る」へのオマージュか。
とても面白く楽しませてもらいました。白石和彌監督の良い点でもありましょうが、生真面目過ぎてちょっと固苦しい感じがした。戊辰戦争での官軍と旧幕勢力との狭間で揺れ動く弱小藩の苦悩という設定がされているが、大まかなプロットは岡本喜八監督の「斬る」に良く似ている。あの作品は岡本喜八監督独特の軽やかさと反骨精神が程良い調和で娯楽作品として絶品でした。仲野太賀は岸田森を彷彿とさせ、立て籠もる砦に駆けつける武家の良女の木竜麻生は星由里子を思わせた。山田孝之は高橋悦史と、これまた岡本喜八監督が幕末の奥羽列藩を取り上げた「吶喊」の伊藤孝敏、それにメキシコ革命に巻き込まれ知らぬ間にヒーローに祭り上げられたセルジオ・レオーネ監督「夕陽のギャングたち」のロッド・スタイガーを足して三で割ったようなキャラクターだった。十分に面白い作品だったが、カラッとしたカタルシスがあれば満点だったと思う。やはり時代劇は自由な設定が出来て、活劇には持ってこいの舞台、もっともっとこのような活劇調の時代劇を作って欲しい。後は余計な心配だが、コンプライアンスが叫ばれるこのご時世、差別用語だらけの台詞で、はなから後々のテレビ放送は眼中に無いのかな。とてもじゃないが無理だろうなと思って見ていた。
勧善懲悪は物語の中だけなのだ
戊辰戦争の最中、小さな藩が藩と民を無事に守る為にどう渡り合えば良いか善も悪も無い、正解も答えも無い極限の選択
そりゃあそうなるわ。
奥羽越列藩同盟の圧が強すぎるだろ。主義主張は認められない周りに合わせる村社会。
罪人を捨て駒に、疫病の人を道具にしてまでも藩の立場を護る。
こうして御先祖様達は我が国日本を故郷を護り続けてきたのでしょう。
ラストに城下の民達が戦が無くて良かったと感謝し殿様のおかげだと家老が答える。
そう、知らなくて済むこともある。
若い役者達が時代劇で懸命に演じている姿を観て時代劇映画はまだまだ健在で先は明るいと安心しました。
エンドロールで丹波篠山の文字を見つけました。少なからず縁の有る土地なので嬉しかったです。
あんにゃとのらとくれぇ水
9:00から観ました。評判が良いのと山田孝之と仲野太賀が主演していたから観ました。なかなかの作品です。昔の死刑場の様子が描かれていて良かった。
最初歴史的背景を画面で説明してあるので、作品にすんなり入れた。あんにゃとのらとくれぇ水のことが面白かった。山田、仲野、阿部サダヲが良かった。ナダルも出ていた。最後御家老の娘が…。山田の妻のことは感動した。上映時間は長い。歴史好きの人や新発田市や長岡市、新潟県の人は観る価値の映画です。
アクション時代劇
まま、ドラマと割り切ってしまえば、まぁまぁの作品。殺陣やアクションが入るのでの全編テンポは良いが、とにかく脚本の中身が時代劇ベタなので、役柄も話の内容もご都合主義。少ないセリフと風貌でキャストを引き立てているけど、架空のウェイトが大きいので真実味は皆無。歴史好きの人は期待しない方が良い。
くっれい水
期待…どおり、いな、ほどでは…う〜ん微妙
先にめんつゆちゃん、最高にハマってました!めんつゆちゃんの時のゆるゆるとは打って変わって、芯のある凛立ち振る舞い!全然ラクしていないwwwこれはうれしい新たな発見(๑˃̵ᴗ˂̵)
長い、グロイ、おっしゃる通りですね。
砦の攻防と家老の政治とのバランス、エンタメとドラマとのバランスですよね。砦の攻防は迫力も見応えもあり「十一人目の賊軍だー」のラストの殺陣、それぞれの生き様と散り際、仲野大賀さんの進む演技と山田孝之さんの逃げの演技など見どころがたくさんありました。家老の政治も藩がドタバタする中での阿部サダヲさんの静の演技、そして因果応報と盛りだくさん。もう少し絞っても良かったかな。
十人じゃないの?いや、十一人だ!
前知識をあまり入れずに鑑賞。
まず、俳優さんの演技が素晴らしかった。山田孝之さん、仲野太賀さんをはじめ、新発田藩、同盟軍、官軍の男達、いや、漢達の命をかけて戦う姿に感動した。
ストーリーたが、罪人一人ひとりの描写がしっかりと作り込まれており、ラストの殺陣まで2時間半飽きることなる見ることができた。
映画館で、なぜこのタイトルにしたのかを体験してもらいたい。
殺陣カッコ良すぎた。過去一ハマった時代モノ。
楽しみすぎて久々に公開後すぐの土曜日に観に行った。
ここ最近で1番良かった。今のところ下半期1番。
ちょっとグロいのが大丈夫な人にはぜひお勧めしたい。
何よりも仲野太賀さんカッコ良すぎた。
自分は虎に翼の優三さんかなり大好きだった人で、自分の中で仲野太賀さんかなりきてるから贔屓目があるかもだけど、それでもよかった。
どうなるのかドキドキする展開にずっと前のめりで見ていたし、賊軍たちそれぞれのキャラがよくてみんな憎めなくて、活躍も胸熱で面白かった。
かなりハードなのにところどころポップなシーンが挟まってて見やすかったのも良かった。
時代モノでここまで気に入ったのは初めてな気がする。みんなに見て欲しい。
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