十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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面白い、白石和彌監督の映画追ってます。
白石和彌監督の映画という事で見に行った。鑑賞料金に見合う面白い映画だった。役者さんの演技がすばらしい。仲野太賀、阿部サダヲが特に。只思うに斬られた時、爆発した時などに肉片が飛び散る場面があるが、あれはリアリティを追求しているのかな?あえてその辺排除した方がいいのでは。また上映時間をもっと絞った方がいいかもと思います。
阿部サダヲの無表情がストーリーをかっさらった。
シートに身を預け、身も心も解き放つ155分ならなんの問題もないが・・
攻め上がってきた「官軍の大樹」に埋もれるか「奥羽越列藩同盟に忠誠を誓うか」の切羽詰まった戊辰戦争のエピソードがいささか長い。
新発田藩々主が幼いからといって、徹底抗戦を選んだ一人の家老の判断で、前線に送り出された受刑者11人が、山に分け入った少人数の官軍を相手に、吊り橋をはさんで睨み合うシーンが延々と続く。
家老の策略と、死を免れたい死刑囚の悲劇が交錯。引率する剣士が孤軍奮闘する"大菩薩峠か座頭市"の運命やいかにというところが山場でそれなりに面白い。
妻を寝取られた死刑囚・山田孝之の怒りが余り伝わって来ないのは残念で、阿部サダヲの無表情がストーリーをかっさらった。
唯一、物語を持っていた人
大作感あり
久々の邦画娯楽大作
配役は?だが時間を感じさせないエンターテイメント
時代劇はやっぱりエキストラの多さとセットの豪華さ
時代劇映画がかかると、ほぼ観に行っています。
そのくらい時代劇好き。
映画館で予告を見た際に、劇団☆新感線っぽいのかなと勝手に思っていました。
(新感線が嫌いというのではなくて、衣裳やら音楽やらがデフォルメされている感じ)
でも、見たら予想をいい意味で裏切ってくれて、活劇感がとても良かったです。
特に、ラストの仲野太賀の大立ち回り。
新国劇を彷彿させるような、爽快感がありました。新国劇は生では見ていないんですけどね。
あんなに斬られたら死んでるだろー!って思えるような立ち回りも時代劇だからOK!って思えました。
あと、エキストラの多さと装置がちゃんと作り込んであるところ。おカネをかけているってことなのかな。
時代劇はエキストラが多いと、のめり込めて見られる気がします。
史実的には?ってことも、作り込んでいると、没入出来るっていうような?
背景を歩いている人とか、武者とか、細かく演技していて、うれしくなりました。
「八犬伝」の虚の部分が残念に思えたのは、やっぱりエキストラが少ないところなのかしら、ってこの映画を見て改めて思いました。
最後に。TOHOシネマズ上野で拝見したのですが、映画泥棒も終わって、映倫も終わって、すでに本編が始まったのに、ドアが閉められていなくて、外の音が結構、客席にも聞こえて来て、こりゃあダメだと思い、席を立ってドアを閉めに。
上野で、ドアを閉めに行くのはこれで2度目。
お仕事も大変でしょうが、ドアは閉めて欲しいなぁ。
江戸末期の仁義なき戦い
戊辰を題材にした映画はなぜ誰も幸せにならないのか
楽しめるよ。
ド派手で切ない、幕末劇
さすが白石監督。時代物も、いや、だからこそ、ド派手。策略と裏切り、大義名分のためには手段を選ばない冷酷さを阿部サダヲがハードボイルドに演じる(そういう年齢になったんですね)。個性的な賊軍メンバーのコンビネーションの面白さ、仲野太賀の迫力ある殺陣、そして山田孝之の安定感。
幕末の頃、故郷でこんな事があった、という別な想いもあって、没頭しました。
日本映画を代表するエンターテインメント名作の誕生。
仲野大賀さん
戊辰戦争で新政府と奥羽越列藩同盟
の間で揺れ動く新発田藩を舞台とした作品。
官軍の進撃を止める為に11人の罪人が
集められ、生き残れば無罪放免に。
爆発シーン、刀や弓、鉄砲など
迫力満載。
仲野大賀さんが狂気過ぎて良かった。
剣術も素晴らしい。
人間模様に渦巻く怪しい悪者集団が団結して
自由と夢をかけた死闘。
面白い映画でした。
捨て駒にされた罪人
山田孝之、中野大賀、阿部サダヲ、岡山天音、白石和彌監督とくれば観ないと!
処刑予定の罪人をどうせ死ぬなら捨て駒にと戦いに駆り出された10人の罪人。生き残れば無罪放免との言葉を信じていたが、政はそんなことより早く女房の元に帰ろうとなんとか逃げ出そうとする。今まで武器を手にたたかったことのない庶民、無理に正義漢ぶってないところが自然である。ちょっとアホなノロは同行した武士たちに馬鹿にされながらも爆弾なんか作って大活躍。なんか妙に刀が様になる爺さんすごいぞ!何者?と思ったら長州藩の武士だったらしい。カッコいいのである。ドラマ版「ゴールデンカムイ」の土方歳三のセリフ、この時代おいぼれを見たら生き残りと思え!を思い出す。
最後に生き残った罪人を口封じに来た溝口内匠率いる新発田藩に、刀を縛り付けて、俺は十一人めの賊軍だ〜と叫びながら1人斬り込んで行く兵士郎の潔さ、なんともカッコいいのである。それに引き換え、とっさに銃を向けた溝口、ずーと卑怯者である。
想像以上に爆弾炸裂で、寝不足だったが眠くなることなく長さも感じず楽しめた。お
潔さは正義なのか?
権力者の利の為に正直者が死んだり損する展開は時代劇あるある。「十三人の刺客」の様に復讐が果たされれば痛快だが、「樅ノ木は残った」の様な不条理な終劇こそトラウマとして記憶に残る。本作も泥臭い殺陣に痛快さは無くはないが、入り組んだ状況設定が象徴する正義なき闘いと結末はやはりトラウマものでした。
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1. 正義なき闘い
主人公・政(山田孝之)の武士殺しは、罪は免れぬとも妻を手籠めにされた事情を慮ると切ない。ただ砦を護れれば無罪放免にするが、抜け駆けしたら皆殺しすると言われても、逃走や寝返りを試みる主人公に正義は感じにくい。新発田藩もそもそも新政府軍に寝返るつもりなので、砦の防衛も形だけで、藩ではなく列藩同盟の旗を掲げさせている時点で、最初から罪人は口止めに殺すつもり。最初に出食わした新政府軍も伝令にすぎず闘うつもりはなかったのだから、主人公が逃走しようとしていなかったら、お互い門の前で無防備に殺し合う必要はなかった。
ただ、新政府軍が大砲を持ち込んだ時点で橋の有無も関係なくなり、発破(花火?)と油田での抵抗で殺し合いはより派手に。爺っつぁん(本山力)の殺陣に醍醐味はあるが、新発田藩も新政府軍も上の方は闘うつもりが無いと分かっているど、何で殺し合いされているのか虚しい。
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2. 不条理過ぎる結末、
そして賊軍が砦を護り切った頃、新発田藩は新政府軍に平伏す。ただ決死隊が新発田藩だと主人公がバラしてしまったので、新政府軍に説明を求められ、新発田藩は自ら派遣した決死隊の首を差し出さざる得なくなる。家老の溝口(阿部サダヲ)は、罪人は最初から殺すつもりでも、部下の藩士は口止めで済ませたかもしれない。しかし、砦の防衛に死闘を繰り広げた罪人に仲間意識が芽生えていた鷲尾(仲野太賀)は、義憤に駆られ老中率いる静粛隊に斬りつける。多勢に善戦するも1人はやはり無勢、家老の銃弾も受け無惨に死ぬ。主人公も最期は逃げずにノロ( 佐久本宝)も逃がすが、発破の準備に手間取り、藩士を道連れに爆死。
主人公は罪人であるばかりか、決死隊を新政府軍に鉢合わせさせたり、新発田藩から派遣された事もバラした事から、無惨な爆死は自業自得かもしれない。ただ、家老の企みにも気づいていなかった鷲尾の運命は不条理。コロリ(コラレ)患者とは言え、領民の首を次々落とした鷲尾がほぼ無傷なのもやり切らない。
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3. 潔さは正義か?
ただ、鷲尾(太賀)は本当に潔く散るべきだったか? 義憤に駆られて彼が斬った藩士も、家老の命に従っただけ。恐らく皆顔見知りで、同じ釜の飯を食った同僚。本当に罰したいのは家老だけなら、反旗を翻すのはあの瞬間じゃない。家老が一人きりの時を狙って暗殺すべき。鷲尾がどんなに剣豪でも、多勢に命を賭すべきじゃない。
溝口の娘(木竜麻生)も自害すべきだったか? 父に復讐したいなら、利用された入江(野村周平)の子供を溝口家に育てさせるべきではなかったか。
何より2人とも、生きて賊軍が如何に闘ったか秘密裏にでも語り継ぐべきだったのでは。生き残ったなつ(鞘師里保)とノロが、砦の死闘を語り継いではくれるだろう。
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4. 夫の想いも、死に様すらも知り得ない妻
本作で一番可哀想なのが、主人公の妻・さだ(長井恵里)。藩士に手籠めにされ、それがキッカケで夫が罪人になり、女郎に身を売る。生き残った2人が文字を読み書きできる節がないので、聾者の彼女に夫がどんな想いで砦で闘い、如何に壮絶な最期を遂げたのか、伝わる事は無さそう。せめて、なつが渡した大金で、末永く生き延びてほしい。
中野太賀と本山力の見事な殺陣だけでも一見の価値あり!
史実とはいえ賊軍が砦を守るそもそもの理由が腑に落ちないなぁと思っていましたが映画を観て納得。
小藩の生き残りをかけた奇々怪々な術策でした。
「十一人」というタイトルに隠された意味がラストで明かされるのも一興です。
構成として、新発田藩、奥羽越列藩同盟、官軍に属する個人のそれぞれの立場、それぞれの真意、それぞれ苦悩を抱えた人間を描きたかったのであれば物語的には人物の掘り下げが物足りない印象を受けました。
他のレビューにあるように、往年の集団抗争時代劇を観せたかったということであればチャンバラシーンには大満足。
一部グロテスクな描写があるのはちょっと苦手ですが、もう中野太賀と本山力の殺気漲る殺陣に目が釘付けでした!
豪華俳優陣の中でこの2人だけが印象に残った映画です。
そういう意味でもっとテーマを絞ってくれた方が印象が強かったと思います。
他のレビューのとおり「どっちつかずで長い」という感想です。
なかなか良かったかなと
普段、時代劇を見ませんし歴史的なことなど全くわからないのですが山田孝之、太賀、天音くんが出てるということでこれは面白いんじゃないかと思い見てみました。有名な俳優さんたちはもちろん安定の素晴らしい演技力でしたが、主要キャストの中の見たことない俳優さんたちも個性的にとても良かったと思います。特にエンドロールを見るまで気づかなかったですが、元モー娘。の方がすごい良かった。この方が歌手としてすごいことは知っていたが演技もこんなに素晴らしいんだと初めて知りました。あとは個人的には三途役の俳優さんがめっちゃ良かったと思います、もうちょい長く三途が生きていてほしかったです(笑)
あとはナダルやせいじがいることに初めはどうなんだろ?とヒヤヒヤして見てましたがなかなか様になってて違和感なく作品に溶け込んでいたと思います。佐野岳と兄弟という設定も言われてみればたしかに似てますね!
あらすじ的には2時間半ほどあり、とても長い作品なのと、登場人物が多いので何がどうなってるのかよくわからないとこもあり、追うのが大変です。そのため仕事終わりで疲れてもいたので途中の終盤にせいじが撃たれた後に太賀さんが1人で戦い殺されるあたりまで寝てしまいました。なので、見終わってからあらすじのネタバレをまとめてくれてる方のブログを見ながら自分なりに整理しました。ちょっとそうでもしないとなぜにあそこがそうなったのかが所々自分には整理できなかったので。ただ、バトルシーンがかなり迫力あるのでそのあたりは単純に楽しめました。
こういった作品は普通は主人公が無敵でなんだかんだ悪をやっつけてしまう感じですが、この作品は主要キャストはほぼほぼ殺されてしまいます。そのあたりはありがちじゃなくよかったなと思いつつも、誰か阿部サダヲの首ぶった斬ってぶっ殺してくれないかなと思いました。それだけ阿部サダヲは憎たらしい役を演じ切っていたので。鶴瓶の息子も憎たらしさ全開でいい感じにクセの強さが出てましたね。鶴瓶の息子の上司的な侍のおじさんも渋くて良い演技でした。見たことない人でしたが。そんな感じで自分的にはなかなか楽しめた作品でした。
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