「存在感」十一人の賊軍 ろきすけさんの映画レビュー(感想・評価)
存在感
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新発田での攻防というテーマ。笠原和夫の遺したプロット。白石和彌の演出。山田孝之、仲野太賀という主役陣。そして、どことなく黒澤作品を思わせる事前公開映像。
今期の邦画では上位の期待値な作品。
実際に観てみて、確かに、面白い作品でした。2時間半強の大作ですが、冒頭からエンドロールまで飽きずに観ることができました。
こういう性質の作品では、主役よりもむしろ脇を固める役者の魅力が大切だと感じますが、『罪人』が皆良かったですね。
他のレビューでもありましたが、爺っつあんを演じる俳優さん(剣劇が本職らしい)がカッコ良い。
あと、駿河太郎さんは相変わらず、嫌なヤツを演じさせると絶品です。本作でもいい感じに嫌なヤツ。
さらにいえば、音尾琢真さんとか松尾諭さんとか松角洋平さんとか、他作品で活躍されている俳優を『贅沢使い』しているのも、個人的には面白かった。
題材が題材なだけに、女性を出しにくいかと思ったけど、鞘師里保さんは、なんというか、ちょうど良かったです。
(たとえばアノ役を、同世代のほかの女優、、、広瀬すずとか齋藤飛鳥とかだったら浮いてしまう気が)
ナダルは、、、不思議な存在感がありましたね。あと元、豊山関も。
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