「史実を知ってたらもっと面白かったんじゃないかなぁとかって思った。」十一人の賊軍 ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
史実を知ってたらもっと面白かったんじゃないかなぁとかって思った。
・元々の前提である歴史の史実を良く知らないまま観たので所々わからないままだった。おおまかな所は理解できたけれど、砦を守るために決死隊を結成して官軍が同盟軍とがバッティングしないようにという事だったけれど、まずは伝令係が来るだけだから何で決死隊を結成してまで?とかっていう疑問が最初に沸いてからぼんやりとしてしまった。改めて史実とかをググって理解が徐々にできてきた気がする。元々、新発田藩が官軍寄りの状況下で同盟軍が新発田に押し掛けてきた。そこに官軍が伝令?で来るっていう形でもかち合うと町が戦火になってしまうのを避けるにはっていう事だと思うのだけど、そこへ官軍が来るのを妨げるために罪人を通り道の砦にあてがったというところが最初わからず、藩主が何か別の方法で止めればいいんじゃ?とかと思いつつ、何で罪人をあてがったのだろうと疑問がわいて話が入りにくくなった。とはいえ最初から攻め入るっていう話だとしたら、思いっきり誤解したまま観ていた事になるけど、伝令?って言ってたと思うのだけど。
とはいえ殺す以外に止める手立てがないっていう判断の溝口と攻め込んでくるから止めなければならないと思っている罪人たちっていう構図で長岡藩の残党の振りをさせて殺させるという算段だったのかな、とか、わかった感じとわからない感じの間という感触。推理ドラマとかで犯人が動機とかをペラペラしゃべるけど、あれって嘘くさいなぁとかって思ったけどこういう策謀がややこしい話だと是非説明してほしいと思った。単純に自分の無能のせいだけれど。官軍が最後、新発田藩に到着して長岡藩の旗を持ってきて新発田藩の策謀だったよな?って話になって首を持って行って許されてたっぽいけど、どんな理由で許されたのだろうと思った。どう見ても新発田藩が城下を守るために官軍を殺したっていうことになるだろうと思ったしそれをどうやったら回避できるもんなんだろう。彼らが勝手にしたことでしてとかだろうか。
正直、理解できてない事のモヤモヤもありつつも新発田藩や官軍、奥羽越列島同盟ってこういう感じだったんだ(かもしれない)!と物凄く勉強になったし、殺陣や大砲の威力の感じとかがとても良かった。素人の寄せ集めが切りあったら即死な気もするけど、当時みんなが持ち合わせた能力だったのかな、とかと思ったり。最後の最後で逃げようとしたものの戻ってきて自爆した政がそのまま逃げて、ずっと後悔しつづけるっていうのもありだったんじゃないかとかって思った。