ザ・バイクライダーズのレビュー・感想・評価
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MX4D!
MX4Dのスクリーンで観た。
入口で、ノーマルの映画と、
アナウンスがあるが、
やはり期待してしまう、
せめて排気音だけでも、、、
期待感は抑えて本作。
作品全体的に、
潜在的な魅力を最大限に引き出すには至らなかった。
静謐な雰囲気を漂わせ、
観客を深く物語世界へと引き込むには至らない。
もちろん、
これがいいという観客も多いだろう。
キャシー、ベニー、ジョニー、仲間たちの、
すばらしい芝居で、
彼女たちの痛みを、葛藤を、
自分事のように感じる事ができた観客は、
このままがいいはず。
自分はそう感じる事ができなかった。
理由は二点。
一点目。
回想形式による物語の展開は、
感情移入を阻む要因の一つである。
過去の出来事を淡々と振り返ることで、
現在の緊迫感や登場人物たちの内面の葛藤が希薄になり、
観客は物語に十分に没頭できない。
回想は、物語に深みを与える効果的な手法ではあるが、
本作においては、かえって物語のテンポを遅延させ、
観客の興味を薄れさせてしまう結果となっている。
二点目。
物語のシナリオと演出の推進力が不足している点も指摘せざるを得ない。
トム・ハーディ演じる主人公が圧倒的な存在感を放ち、
組織が安定しているため、物語に大きな波乱が起きにくい。
アウトロー映画においては、
組織内の対立や外部からの脅威など、
ドラマティックな要素が物語を牽引するが、
本作ではそのような要素はあるのだが不足している。
例えば、
ライダーズチームのドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』では、
リーダーの不在、伝説のリーダーの息子が主人公、
が物語に緊張感をもたらし、
組織の存亡をかけたドラマが描かれる。
さらに、『ゴッドファーザー』のように、
ドン・コルレオーネが命を狙われることでファミリーの絆が試され、
組織が危機に瀕するような状況が描かれることで、
観客は物語に引き込まれる。
回想形式は、物語に深みを与える一方で、
物語のテンポを遅延させるというジレンマを抱えている。
成功例、『グッドフェローズ』では、回想が効果的に用いられ、
物語に奥行きが与えられている。
(個人的にはグッドフェローズの評価は低い)
本作においては、回想が物語の推進力を阻害している。
キャストの演技は素晴らしい。
トム・ハーディをはじめとする俳優陣は、
それぞれのキャラクターを見事に演じている。
しかし、物語そのものが静的で、
観客を興奮させるような要素が少ないため、
キャストの演技が十分に活かされていないように・・・
いや、
活かし過ぎなのかもしれない。
結論として、
『ザ・バイクライダーズ』は、
美しい映像や魅力的なキャラクターにもかかわらず、
物語の構造的な問題により、
観客を十分に満足させることができなかった。
史実に忠実に描くなら他にも方法はあっただろう。
よりダイナミックな展開や、
登場人物たちの内面の葛藤を深く描くことで、
より完成度の高い作品になったのではないだろうか。
名前
オースティン・バトラー、なんて覚えやすい名前(゚∀゚)
齢50も超えると新しい単語が入ってこなくなり、ティモシー・シャラメみたいな、ちょっと凝った名前だと一発で出てこなくなる悲しい現実(砂の惑星のアイツ、え~となんだっけ!?アレアレ、みたいな)
今年の顔グレン・パウエルみたいな比較的簡単な名前でも一発は怪しい…
競馬をやって40年近く経つが、ここ10年の馬の名前が出てこない…
アイネスフウジン(中野)→トウカイテイオー(安田隆)→ミホノブルボン(小島貞)→ウイニングチケット(柴田政人)→ナリタブライアン(南井)→タヤスツヨシ(小島貞)→フサイチコンコルド(藤田)…と競馬を始めた頃のダービー馬は騎手の名前込みでスラスラ出てくるが、今年のダービー馬は?
スイマセン、出てこない…(正解はダノンデサイル)
オルフェーブル辺りから馬名がスッと出てこない!
マカヒキ→レイデオロ→ワグネリアン→ロジャーバローズ(これは比較的覚えやすい)→コントレイルはナントカントカ💦
しかし、シャフリヤール→ドゥデュース→タスティエーラ、 この並び
そもそも馬名の意味自体わかんねーよ(゚∀゚)
と、どーでもいい駄文を書き散らしましたが、オースティン・バトラー演じるベニー、70年代の広島カープのオッサン軍団(山本浩衣笠水谷水沼三村江夏…)に唯一咲いた若き核弾頭、高橋慶彦のようで、そりゃモテるわ…と思った次第 オワリ!
バイク乗り
バイカーの美学
人生をバイクに捧げてる僕たちに、たまらないシネマがやっと日本上陸だよ!。若い頃手に入れたDanny Lyonの写真集The Bikeridersには、世界3大MCのアウトローモーターサイクルクラブがリアルに記録され、何度読み返したものか。
その書にインスパイアされた今作#ザバイクライダーズは、バイクと仲間を愛したアウトサイダー達の、クールで儚い感情がスクリーンに刻まれていた。ドラマティックな展開はないけど、名優たちの力量と美術や衣装で、60年代初頭の息遣いが見事に再現されたなぁ。
とにかく演者がサイコー!エルヴィス主役でオスカーにノミネートされたオースティンバトラーは今作もイカしてる。めちゃ練習したというバイカーの役作りもさすが。ハンナモンタナに出てた子役が大物になったねー。マッドマックスのトムハーディは、シブくてバイカーが似合いすぎ。スターウォーズのジョディカマーも、支える葛藤を見事に演じた。第三者の眼差しで語られる回想で、物語を転がす構成も良かった。
MCといえば映画イージーライダーのチョッパーなイメージだけど、登場するハーレーはボバーが多い。これも写真集に忠実だ。主役のベニーが駆る50年代パンヘッドのエレクトラグライドや、リーダー役ジョニーのハイドラグライドは、リラックスなライドスタイルが素敵。
純然たるバイク好きのチームが、破滅に向かった史実が生々しかった。バイカークラブのアイデンティティを、スタイルに昇華した男たちの美学。そしてメインストリームに反したサブカルのパワー。また新たなバイク映画の名作が生まれたね😊
ジュディ・カマー
憧れと懐かしさ
予告を目にしなかったので、鑑賞予定に入れてなかったのですが、本サイトの紹介文から、古きよきアメリカの匂いを感じて鑑賞してきました。特に劇的なストーリー展開があるわけではありませんが、なかなかおもしろかったです。
ストーリーは、1960年代のアメリカのシカゴで、ごく普通の少女キャシーが、友達に呼ばれて初めて訪れた、ジョニー率いるバイクライダー「ヴァンダルズ」の溜まり場で、偶然出会ったベニーに惹かれ、わずか5週間後に結婚するが、バイクと暴力に飲み込まれていくようなベニーとの関係はしだいにギクシャクし出し、急速に規模を拡大していく「ヴァンダルズ」も内部に不協和音が響き始めていくというもの。
全体的には、現在のキャシーにインタビューを行う体で、ベニーとの出会いから回想するようにドキュメンタリー風に展開していきます。そのため、時系列は多少前後しますが、混乱することはありません。むしろ、キャシーとベニーの出会いから、ヴァンダルズの変貌を経ての現在の二人の様子までが、とてもわかりやすく描かれています。
その中で紡がれるベニーとジョニーの絆、ベニーを慕うキャシーの愛が沁みます。ベニーは多くを語らず、彼の真意がどこにあるのかわかりにくい部分はありますが、バイク好きな寡黙な男が、その“好き”をただ貫いただけのようにも見えます。
一方のジョニーは、仲間を思うが故に不本意ながらチームを拡大して、自身が危惧していたとおりの結果を招くのですが、それを甘んじて受け入れるような潔さを感じます。「人生はままならないもの」と捉える彼の言葉が印象的です。
この二人の男性に対してキャシーは、大切なベニーとの生活を守りたい一心で自身の思いをストレートにぶつけます。ベニーに対する束縛のようにも映りますが、愛する男性との平穏な日々を求める、女性らしい姿が対照的に描かれます。
そんな三者三様の生き様が交錯し、そこに絡むように描かれるヴァンダルズに集う男たちの狂信的で刹那的で暴力的な姿が、時代を感じさせます。登場するバイクも、いかにもアメリカンな感じで、エンジンの重低音が心地よく、風を受けてを疾走する姿に憧れを感じます。自分も以前にバイクを何台も乗り継いでいたので、懐かしさを覚え、ノスタルジックな気分に浸れました。おそらく、そんな気分を求めて来場したのか、観客の大半は中高年男性で、鑑賞中は全員ヴァンダルズの一員だったことでしょう。
主なキャストは、オースティン・バトラー、トム・ハーディ、ジョディ・カマー、マイケル・シャノン、マイク・ファイスト、ノーマン・リーダスら。先日観た「ヴェノム」とはうってかわって、トム・ハーディが渋くてかっこよかったです。
24-138
fist or knife
1960年代後半から70年代前半のシカゴのバイク乗りチーム「ヴァンダルズ」の話。
他のメンバーとは雰囲気の違うベニーに惹かれて結婚したキャシーやメンバーへのインタビューという体で、ベニーやリーダーのジョニーを軸にみせていく。
荒くれ者でルールを守らないヤツらではあるけれど、チームにはルールを作り自分たちなりの秩序を持っていたヴァンダルズ。
色々な意味で危なくはあるけれど、それはそれで楽しそうだったのに、チームが大きくなり、世代が代わり…荒くれ者とならず者は違うからね。
ジョニーは半分わかっていながらもそこに出向きそんな結末で、ベニーはそのタイミングで行動を起こしたことで、美味しいまま次のステージに行けたということですね。
で、レイクサイドの2人はとうなりました?
(*_*)
ラストすごい好き
ホットロードデスロード
人生のちょっとでもバイクに影響された事有る人なら、ちょい解るんじゃね?
ショベルにパンにナックルヘッド!
ハーレー好きなら、ヨダレたらたらに憧れVツインサウンドだ!
キック一発で、あのクソ重たいエンジン始動させるのがカッコ良い!! キーを回すシーンすら描かれ無いのもカッコ良い!
リザーバータンクも無視にガス欠すらカッコ良い!
て、バイクファンの歪んだウンチク語りはどーでも良いんだわw
バイクに乗った人生でも、乗った事なんか無くても良い。
家族が、恋人がバイクに関わってた、でも良い。
時にバイクは人生狂わせたりすんだよ。
酒やパチンコ、映画と同じなんだわ、付き合い方が重要。
幸福や充実ももたらすけど、不幸や苦痛も与えたり、人生と共に有ったり。
俺はもう降りちゃったけどバイクは好きだよ、暴走族と暴力はキライだけど。
てもバイクを描く物語は不幸も描かないと嘘になるんだよな。
キリンは泣かないライオンに我が子を食われても。
ハルヤマが良い子ちゃんやれてれば、カズキも泣かなくてよかったのかな。
紡木たくとか重ねちゃうな。
ジョニーはトム・ハーディでなければいけない。 ベニーはオースティン...
なんか久しぶりのバイカー映画
なんか久しぶりなバイカー映画で、こういうバイカー映画って最近なくないですか?
昔は結構あったイメージだけど…
それこそ劇中で触れられる『乱暴者』や『イージー・ライダー』は別にしても、
『ストリート・オブ・ファイヤー』『ストーン・コールド』『キング・オブ・ハーレー』などなど。
昔は、こういうアメリカンでロック的な映画が大好きで、寝る間も惜しんで映画を観てたけど、その頃を思いだし懐かしかったです。
1965~73年のシカゴのバイクライダーの日常が撮影された写真集に着想を得て作られたそうで、
映画もバイカークラブの日常を描いていて、バイカーファッションがカッコイイ。
音楽も良くて、ロカビリーやブルース、ガールズポップスのシャングリラスなど、当時のオールドな曲が映画を彩ります。
個人的には、大好きな「Baby, Please Don't Go」やストゥージズの「Down On The Street」が1番テンション上がった。
自分の趣味嗜好に合い、少し甘めの80点。
アメリカンバイクに乗ってる人はマストでしょ(笑)
次は、イギリスのバイカー集団ロッカーズを収めた写真集『ROCKERS!』を基に、ロッカーズの映画を作って、お願い!(笑)
ロッカーズの映画メッチャ観たい!(笑)
オースティン・バトラーを愛でる
ジョディ・カマーの語りでオースティン・バトラーを愛でる映画。そして、トムハとジョディ・カマーがオースティン・バトラーを取り合い、ジョディ・カマーがほくそ笑む映画。
撮影も演出も良く、バイク乗りたちが実に美しく映されるが、登場人物たちにはビタイチ共感できない。バイクや酒や暴力や、特に徒党の力に陶酔して万能感を感じたがる連中は大っ嫌いだからの…
それでもベニーに惹かれるキャシーの気持ちは分からんではないし、そここそがこの物語の肝なんだよな…
ジョディ・カマー、良い!オースティン・バトラー、超良い!トムハ、いつも通り!ノーマン・リーダス、狙い過ぎ!
ってことで、「エルヴィス」以上のオースティン・バトラーのプロモーション映画なのでした…
しかし、思ってたのと違ってかなりポップな演出だし、レポーター・カメラマンが「チャレンジャーズ」の彼なのも良かった…
見応えのある大好きな空気感に大満足 アメリカ・シカゴに実在した暴走族とその家族をモデルにメンバーの栄枯盛衰を描く一級の骨太ドラマ
時代設定が1960〜70年代、そして暴走族組織の幹部とその家族が織りなす組織内でのファミリー愛や他組織との抗争など組織の栄枯盛衰を描くストーリーライン、そして重厚でレトロな美しい映像、という所が大好きなマーティン・スコセッシ監督作品『グッドフェローズ』『カジノ』『アイリッシュマン』などに通じる雰囲気があり、メチャクチャ楽しめました
主役の1人ベニーを演じるオースティン・バトラーさん、やっぱりメチャクチャかっこいいですね、背も高くて男前で細マッチョで、確かにあんなのいたら妻になるキャシーの様に同居中の恋人がいても一目惚れするかもなと思っちゃいます
そんなもう一人の主役 妻キャシーを演じるジョディ・カマーさん、とっても綺麗で気丈な女性を力強く演じ素晴らしかったです、決してスタイルは良さそうではありませんが全身から滲み出る色気が最高にセクシーでした
そして暴走族のボス ジョニーを演じるトム・ハーディさん、とても人気のある方ですがヴェノムの時もそうだけど私には彼は合わなさそう、イマイチにしか見えませんでした
声がしゃがれていてそれが高い声なので違和感がめちゃくちゃあるのと、ちょっと姿勢が悪いですね、立ち居振る舞いがとてもカッコ悪くて・・・
ファンの方に怒られそうですが、なんか迫力があって今作の役もメチャクチャかっこいい、なんて言われてますが、どこが・・・という感じでした
とは言うものの、総じて◎
作品全体に漂う空気感が大好きで、またお気に入り作品が1つ増えました
一つの時代の終わりとバイクライダーという生き方
カラーズ。それはいつでも戻ってこれて安心できる居場所とアイデンティティ。誰にも何も頼らないし頼られたくない自由。社会のルール規則しがらみから逃れたはみ出し者たちの溜まり場から、ただ風のように仲間たちと走りたかった、それだけ…だったはずが。
ピクニック。仲間"家族"から格好良くてアツくてみたいな憧れ性と止められない形骸化。古き良き時代からのどうしようもなく否が応でも迫ってくる時の流れと移り変わりは止められない。
ニューガイズ。気づけば当初の志などは流行らず廃れては全く別物に成り下がっている。ヘルズ・エンジェルス等だろうかヤバい新世代の台頭。いつからか思う、最初目指して・必死に築き守ってきたこんなものじゃなかったはずだろ、と。
目を見開いて早口で捲し立てる語り部であり、『最後の決闘裁判』に続き周囲の男どものせいで苦労の絶えない当時の女性を体現するジョディ・カマー ✕ 切れ味抜群で格好良すぎるオースティン・バトラー ✕ 流石の安定感で文句無しに腕っぷしも頼れるトム・ハーディはじめマイク・ファイスト、マイケル・シャノン、ボイド・ホルブルック、トビー・ウォレス、ノーマン・リーダスなど才能豊かな豪華キャスト共演によるバイクムービー。
好きな監督ジェフ・ニコルズがバイクカルチャーを描いたら?その答えがこれ。音から先に入って、映像が後から切り替わる編集の多さが印象的だった。途中から始まる構成に、野郎どものクラブに染まっていく女性に、終盤の残酷さなどスコセッシ映画っぽさもある。何かすごく新鮮な視点・着眼点が見られるわけではなく至極真っ当な作りで、期待値が高った分正直それを超えてくるということはなかったが、撮影に空気ともに監督らしい情緒たっぷりでドシッと腰を据えたようなアメリカらしい安心感みたいなものも感じられた。
最後は、バイクライダーというものは決してファッションではなく生き方そのものだと感じるようなラストだった。庭でビールを飲むベビーの頭の中ではバイクのような音が流れては。
硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰
1960年代のアメリカのシカゴを舞台にバイクを愛するアウトローたちが集まるモーターサイクルクラブの変遷を描きだす。硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰。失われたサブカルチャーへの自由と終焉。破滅アウトローもの。世間の主流には属さない人たちのレクイエム的物語で、感傷的なそのアプローチも、観ているうちに胸中へ沁みてくる。またまさに『イージー・ライダー』(‘69)を連想。バイクに乗らなくても排気音など、男のロマンを想起させる要素が散りばめられてるのも哀愁味を感じさせる。バイク好きのトム・ハーディやノーマン・リーダスが好演してるのも題材との親和性を感じた。当時の地に足着いたアナログ的思想と現代のSNSデジタライゼーション的思想との対比で観るのもまた一興だ。
バイク乗りの黄金時代を描く
50年以上前のアメリカの空気感
冒頭から音楽がカッコよく映像もとても綺麗でした
のっけから観るのがとても楽しみになります
1965〜1973年にかけて撮られた写真集にインスパイアされた映画だそうで、全てが真実という訳ではないみたいですが、何となく実際の空気感を感じる事が出来ます(その時代に生きてないけど何となく)
トム・ハーディが相変わらず迫力のある役で、主役のオースティンバトラーのカッコいい事。そしてジョディカマーは美人だし。
アングラ感がとても漂っていて、少しヒッピーなところもあるので、昔のアメリカに興味があったり、好きな方には刺さるかと思います。
それとウォーキングデッドでも有名なノーマンリーダスも明るい役で出られてるので、ノーマンファンも必見かも
男っていくつになっても子供な生き物
60年代のアメリカに実在したバイク集団「アウトローズ・モータサイクル・クラブ」の日常を架空のバイク集団「ヴァンダルズ」として映像化。
序盤こそ単なるバイク好きなヒャッハーで陽気な連中のパーソナリティな面を垣間見れるが、次第に道程が危うくなり人数が増えていくにつれて統率が取れなくなり、知らず知らずのうちに“道を踏み外して”しまう。「こんなはずじゃなかったのに…」と離れていくメンバーは、ベトナム戦争を機に社会への不満を爆発させる70年代以降の若者達を投影しているのかも。そのあたりは、メンバーの1人を演じるマイケル・シャノンがイイ味出してた。
ヴァンダルズのリーダー役のトム・ハーディもハマっていたが、何よりもオースティン・バトラー扮する喧嘩っ早い若者ベニーがギラギラしてた。そんなヒャッハーな男共に振り回されるのが、ベニーの恋人キャシーを筆頭とする女性達。口に出さずとも、「男っていくつになっても子供」な生物なのだ。
ちなみにエンドクレジットで流れる曲「Bikeriders」は、ベニーとキャシーの関係をそのまま表したもの。歌っているバンドであるルセーロのヴォーカルのベン・ニコルズは、本作の脚本兼監督であるジェフ・ニコルズの実兄。
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