「写真集ができるまでを描いたストーリーとも言える作品」ザ・バイクライダーズ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
写真集ができるまでを描いたストーリーとも言える作品
ダニー(マイク・ファイスト)とキャシー(ジョディ・カマー)が
モーターサークル「ヴァンダルズ」の結成前後を思い出しながら語る(インタビュー形式で)
そんなつくりの作品です。
とにかくオースティン・バトラー演じるベニーがかっこいいんですよね。
ベニーがかっこいいというよりも、オースティン・バトラーがかっこいい。もう圧倒的なかっこよさ。
そりゃキャシーも惚れるわ!と思いました。
ただ、キャシーはヴァンダルズが徐々に暴力的な組織になっていくにつれ、
ベニーには抜けて欲しいと思っているし、最終的にはそれを伝えて、ベニーも応じるわけです。
そしてラストのベニーの微笑みは、この選択に納得している笑みだったと思います。
その時々の自分の判断が最適だと常に考えている人物なのかもしれません。
それは現代の人々へのメッセージなのかもしれないと思いました。
トム・ハーディー演じるジョニーも、全然ヴェノムとは違った魅力全開で、
組織のために冷徹にならなければならないプレッシャーを
うまく演じていたと思います。
いい味出していました。さすがだなと思いました。
正直、本作が面白いかと言われると微妙です。
1960年代のアメリカの空気感や色味など、そういうビジュアルが素晴らしいとは思いますし、
オースティン・バトラーのかっこよさも規格外ですから、
そこがなければ観ていなかったかもしれません。
観客は、おそらく60代以上のおっさんばかりでした。。
共感ありがとうございます。
超人的な人たちの話じゃない印象ですね、ちょっと凶暴で、人より少しカリスマで。
衰える前に退場して、あの頃を切り取った写真集や今作が残ったって感じでしょうか。