「硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰」ザ・バイクライダーズ 𝐵𝐴𝑈𝑀さんの映画レビュー(感想・評価)
硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰
1960年代のアメリカのシカゴを舞台にバイクを愛するアウトローたちが集まるモーターサイクルクラブの変遷を描きだす。硬派過ぎるバイカー集団の栄枯盛衰。失われたサブカルチャーへの自由と終焉。破滅アウトローもの。世間の主流には属さない人たちのレクイエム的物語で、感傷的なそのアプローチも、観ているうちに胸中へ沁みてくる。またまさに『イージー・ライダー』(‘69)を連想。バイクに乗らなくても排気音など、男のロマンを想起させる要素が散りばめられてるのも哀愁味を感じさせる。バイク好きのトム・ハーディやノーマン・リーダスが好演してるのも題材との親和性を感じた。当時の地に足着いたアナログ的思想と現代のSNSデジタライゼーション的思想との対比で観るのもまた一興だ。
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