「PG12」映画検閲 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
PG12
日本でいうところの映倫で映画のレーティング審査をしてる女性が残虐映画を見続けて気が狂う+映画の中に亡くなったはずの妹に似た人がいるのWパンチで狂気じみていくという触れ込みがめっちゃ面白そうで期待してたんですが…期待しすぎたのか高いハードルの下の方をくぐっていってしまいました。
現実の方でグロさが全開になるのかと思いきや、グロさは基本的に映画の中の演出のみで、そのエグさを現実サイドで超えてくることが無かったのが物足りなさに繋がっていました。
実際の事件が起こったことにより検閲官が誹謗中傷に合うというのはなかなか珍しく、規模に違わず日本の映倫でもそんなにグロくないorえちちじゃないのにR指定にしたり、結構エグい描写があるのに全年齢対象だったり(今年だとサイレントラブ)、色々疑問に思うところもあるので検閲の結果を事細かく書いて欲しいなと思う一般人は私です。
古き良きホラーをオマージュしているのが裏目に出てしまっているせいか、シリアスだった前半からドタバタしたホラーになってしまいバランスが悪くなってしまったなと思いました。
最後のオチも予想の範囲内でもうちょっと捻った終わり方だったらなとは思いつつも予算面や上映時間的にそれを逆転できるものは無さそうだなと無理くり納得することにしました。
ラストのイーニッドの表情は結構良かっただけに残念。
題材の面白さの反面、物語が追いついていなかったなぁという印象でした。
こういう感じのテーマで大当たりが将来的に出てきてくれればなぁと思います。
グロやエロには対応できるので検閲の仕事をしてみたいなーと思ったりもしているんですが、グロい映画ばっかり観てたらトラウマなんかなくてもイーニッドみたいに少しずつ生活が浸食されていくのかなとも考えてしまいました。
鑑賞日 9/19
鑑賞時間 18:10〜19:40
座席 C-11